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発毛剤が気になっているけれど、『頭以外の毛まで濃くなったらどうしよう』と心配で手が出ない。そんな方もいますよね。
結論から言うと、発毛剤で毛深くなるかどうかは、自分で決めつけずに添付文書と薬剤師の説明で確かめるのが基本です。例えばミノキシジル配合の外用液の添付文書では、副作用の表に体の毛が濃くなるという項目は挙がっておらず、頭皮にのみ使うよう書かれています。
発毛剤は医薬品で、この記事は使うことをすすめるものではありません。添付文書の読み方と、頭以外に付けない工夫、気になった時の相談先をお話しします。
発毛剤で毛深くなる?先に答え
- 発毛剤(ミノキシジル配合の外用液)は、第1類医薬品として薬剤師の説明を受けて買う薬
- 添付文書には「本剤は頭皮にのみ使用し、内服しないでください」とある
- 副作用の表は皮膚・精神神経系・循環器・代謝系の症状で、体の毛が濃くなる項目は見当たらない(商品ごとに確かめる)
- 頭以外の毛の変化や体調の変化が気になったら、使うのをやめて医師・薬剤師に相談
- 用法・用量は、添付文書と薬剤師の説明どおりにする
『頭に塗る物なんだから、体にも影響があるのでは?』と考えるのは自然なことです。だからこそ、噂より先に、商品に付いている添付文書を読んでみてください。
発毛剤と育毛剤の違いは、発毛剤と育毛剤の違いの記事でくわしく紹介しています。
「毛深くなる」と心配になるのはなぜ?
発毛剤は、効能・効果に「発毛」が書かれている医薬品です。毛に働きかける薬だと聞くと、塗った所以外の毛にも何か起きるのでは、と心配になりますよね。
ここで、医薬部外品の育毛剤と発毛剤の違いを整理しておきましょう。
| 比べること | 発毛剤(ミノキシジル配合の外用液の例) | 医薬部外品の育毛剤 |
|---|---|---|
| 区分 | 第1類医薬品 | 医薬部外品 |
| 効能・効果の例 | 壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防 | 育毛、薄毛、脱毛の予防、発毛促進など |
| 買う時 | 薬剤師から書面で説明を受ける | ドラッグストアや通販で買える |
| 使う場所 | 脱毛している頭皮。頭皮にのみ使用 | 頭皮。頭皮以外には使わない表示が多い |
| 使えない人の例 | 女性、20歳未満など(男性用の製品の場合) | 商品ごとの注意書きによる |
発毛剤は医薬品なので、使える人・使う量・使う場所がはっきり決められています。決められた使い方から外れると、思わぬ所に液が付きやすくなるんです。
噂を見かけた時の考え方
ネットでは「発毛剤で腕の毛が濃くなった」といった書き込みを見かけることもあります。でも、書き込みだけでは、何をどう使ったのか、ほかに理由がないのかは分かりません。
気になる噂を見かけたら、その商品の添付文書の副作用の欄を開いて、書かれていることと見比べてみてください。それでも分からない時は、薬剤師に聞くのがいちばん確かです。
育毛剤と発毛剤は分けて考える
「育毛剤」と「発毛剤」は、名前が似ていても区分が違います。医薬部外品の育毛剤を使っていて体の毛が気になる時の話は、育毛剤で体毛が濃くなるかの記事で取り上げています。
この記事では、医薬品である発毛剤に絞って、添付文書の読み方を見ていきます。塗り方の基本を先に知りたい方は、育毛剤の使い方・正しい塗り方の記事も参考にしてみてください。
『自分が使っているのはどっち?』と迷ったら、外箱の区分の表示を見てみましょう。「第1類医薬品」と書かれていれば発毛剤などの医薬品、「医薬部外品」と書かれていれば育毛剤です。
添付文書はどの順番で読む?
添付文書は文字が多く、どこから読めばいいか迷いますよね。毛深くなるのが心配な方は、次の順番で読むと要点をつかみやすいですよ。
- 「効能・効果」で、何のための薬かを確かめる
- 「してはいけないこと」で、使えない人・使えない場所を確かめる
- 「相談すること」で、使う前に相談が必要な人を確かめる
- 副作用の表で、気をつけたい症状を確かめる
- 「用法・用量」とその注意で、量・回数・塗り方を確かめる
- 「その他の注意」と保管の注意も目を通す
| 欄 | 書かれていることの例 | 毛深くなる心配との関係 |
|---|---|---|
| してはいけないこと | 頭皮にのみ使用し、内服しない | 頭以外に使わないことが前提 |
| してはいけないこと | 他の育毛剤・外用剤の頭皮への使用はさける | 重ね塗りで液が流れやすくなるのを防ぐ |
| 副作用の表 | 皮膚・精神神経系・循環器・代謝系の症状 | 体の変化に気づくための目安 |
| 用法・用量に関連する注意 | 手についた薬液はよく洗い落とす | 手から顔や体に付くのを防ぐ |
| 使い始めてからの注意 | 頭髪以外の脱毛などが見られたら中止して相談 | 頭以外の毛の変化は相談のサイン |
添付文書は商品ごとに内容が違います。ここで紹介しているのは一例なので、自分が使う、または使おうとしている商品の添付文書で確かめてください。
添付文書を買う前に読む方法
一般用医薬品の添付文書は、PMDA(医薬品医療機器総合機構)のサイトで検索して読むことができます。買う前に読んでおくと、薬剤師に聞きたいことも整理しやすくなりますよ。
『そんな難しいものを読めるかな』と不安な方は、気になった欄に印をつけておき、買う時に薬剤師に聞いてみてください。
副作用の欄はこう読む
ミノキシジル配合の外用液の添付文書では、副作用の可能性がある症状が、体の部位ごとに表になっています。
| 関係する部位 | 書かれている症状 |
|---|---|
| 皮膚 | 頭皮の発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、ふけ、使用部位の熱感等 |
| 精神神経系 | 頭痛、気が遠くなる、めまい |
| 循環器 | 胸の痛み、心拍が速くなる |
| 代謝系 | 原因の分からない急激な体重増加、手足のむくみ |
皮膚の発疹・発赤については、頭皮以外にあらわれることもある、と表の下に添えられています。この表に「体の毛が濃くなる」という項目はありません。
ただし、それは「体に何も起きない」という意味ではありません。表にある症状が出た時は、使うのをやめて、添付文書を持って医師か薬剤師に相談するよう書かれています。
表に無い変化が気になる時は
『表に無いことは、気にしなくていいの?』と思うかもしれません。答えは、気になる変化があれば表に無くても相談してよい、です。
体の毛が増えた気がする、濃くなった気がするという時も、ひとりで判断せず薬剤師や医師に伝えてみてください。
- 使っている発毛剤の名前と、使い始めた日
- 1回の量と1日の回数
- 気になる場所(腕・顔・首など)と、気づいた時期
- 同じ時期に始めた薬・化粧品・シャンプーなど
- 頭皮や体の、ほかの気になる症状
使えない人・相談が必要な人の欄も読む
副作用の欄と同じくらい大事なのが、「使用しない人」「相談すること」の欄です。自分が当てはまるかどうかで、そもそも使えるかが決まります。
| 欄 | 書かれている例(ミノキシジル5%外用液) |
|---|---|
| 使用しない人 | 女性、未成年者(20歳未満)、壮年性脱毛症以外の脱毛症(例えば円形脱毛症、甲状腺疾患による脱毛等)の人 |
| 使用しない人 | 脱毛が急激であったり、髪が斑状に抜けている人 |
| 使用しない部位 | きず、湿疹あるいは炎症(発赤)等がある頭皮 |
| 相談すること | 家族、兄弟姉妹に壮年性脱毛症の人がいない人 |
『自分はどれにも当てはまらないと思う』という方も、買う時に薬剤師と一緒に確かめてもらうと安心です。当てはまるか分からない項目は、そのまま質問してみてください。
頭以外に付かない使い方の工夫
発毛剤は頭皮にのみ使う薬です。だからこそ、液が頭以外に付かないよう、毎日の使い方でひと工夫しておきましょう。
- 添付文書に書かれた1回の量を、容器の目盛りなどで確かめる
- 髪を分けて、脱毛している頭皮に付ける
- 生え際に付ける時は、顔に垂れないよう少しずつ
- 付け終わったら、手についた薬液をよく洗い落とす
- 液が乾いてから、帽子をかぶったり枕に頭をのせたりする
発毛剤の添付文書では、薬液のついた手で目などの粘膜にふれると刺激がある、とされています。手を洗うことは、顔や体に付けないためにも大切なんです。
付きやすい場面と防ぎ方
| 場面 | 付きやすい場所 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 生え際に付ける | おでこ・眉のあたり | 少しずつ付け、垂れたらすぐ拭く |
| 付けてすぐ寝る | 枕・顔・首 | 乾いてから横になる |
| メガネをかけている | メガネのわく | アルコールに溶けるおそれがある物に付けない |
| 付けた手で顔をさわる | 目・顔 | 付けた後すぐに手を洗う |
| 家族がいる | 容器や手 | 小児の手の届かない所に保管する |
添付文書には、アルコールなどに溶けるおそれのある物(メガネわく、化学繊維等)につかないようにする、とも書かれています。使う前に、メガネを外しておくと安心ですよ。
量を増やさない
『早く結果を見たいから、多めに塗りたい』という気持ちも分かります。でも、発毛剤の添付文書には、用法・用量の範囲より多く使っても、頻繁に使っても効果はあがらない、と書かれています。
量や回数を増やすと、液が垂れて頭以外に付きやすくもなります。決められた量と回数を守ってください。
使っている間の記録をつける
体の毛のことが心配な方は、使い始める前と使っている間の様子をメモしておくと、変化に気づきやすくなります。
| 記録すること | 頻度 | ポイント |
|---|---|---|
| 使った量と回数 | 毎日 | カレンダーに印をつける |
| 頭皮の様子 | 気づいた時 | 赤み・かゆみ・ふけの有無 |
| 気になる体の毛 | 2週間に1回 | 同じ場所を同じ明るさで撮っておく |
| 体調の変化 | 気づいた時 | めまい・むくみ・体重の急な変化 |
使い始める前の写真があると、『濃くなった気がする』が本当に変わったのかどうか、落ち着いて見比べられますよ。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見る体の毛が気になった時の相談先
使っている途中で、体の毛のことが気になることもありますよね。その時は、まず使うのをやめて相談してみてください。
| 気になる変化 | 最初にすること | 相談する相手 |
|---|---|---|
| 体の毛が濃くなった気がする | 使うのをやめ、気づいた時期をメモ | 買ったお店の薬剤師・医師 |
| 頭以外の毛が抜けてきた | 使うのをやめる | 医師(皮膚科)・薬剤師 |
| 頭皮や顔に発疹・かゆみ | 使うのをやめる | 皮膚科・薬剤師 |
| めまい・胸の痛み・むくみ | すぐに使うのをやめる | 医師 |
| 添付文書の内容が分からない | 使う前に確かめる | 薬剤師、製造販売元の相談窓口 |
添付文書には、製造販売元のお客様相談窓口も書かれています。使い方で分からないことがある時にも問い合わせてみてください。
重い症状が出た時の制度
医薬品を決まりどおりに使っていても重い副作用が出てしまった時のために、医薬品副作用被害救済制度という公的な仕組みがあります。PMDAの救済制度相談窓口で相談できます。
ただし、個人輸入した薬による健康被害は、この制度の対象外です。発毛剤は、国内の薬局・ドラッグストアや許可を受けた販売サイトで、薬剤師の説明を受けて買うものと覚えておきましょう。
買う時に薬剤師へ聞いておきたいこと
第1類医薬品は、薬剤師が年齢やほかの薬の使用状況などを確かめたうえで、書面で説明してから販売するよう法律で決められています。聞きたいことは、この時に遠慮なく聞いて大丈夫です。
例えば、こんなふうに聞いてみてください。
「頭以外の毛が濃くなることはありますか。気になった時はどうすればいいですか」
「添付文書の副作用の欄にある症状が出たら、使うのをやめて相談してください。体の毛のことも、気になったら相談してくださいね」
- 自分は使える人に当てはまるか(年齢・性別・持病・ほかの薬)
- 1回の量と1日の回数、塗る場所
- 気をつけたい症状と、出た時の連絡先
- ほかの育毛剤やシャンプーと一緒に使っていいか
- 効果を見る期間と、改善しない時の考え方
女性の方は、男性用の発毛剤とは別に、女性向けの製品の添付文書を確かめる必要があります。妊娠中・授乳中の方や持病がある方は、使う前に医師か薬剤師に相談してください。
育毛剤を選ぶ時の基準は、育毛剤とはどんな商品かの記事でも紹介しています。
よくある失敗と防ぎ方
| よくある失敗 | どうなる? | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 噂だけで判断する | 必要な確認が抜ける | 添付文書の副作用の欄を読む |
| 多めに塗る | 液が垂れて頭以外に付きやすい | 決められた量と回数を守る |
| 付けた手で顔をさわる | 目や顔に付いてしまう | 付けた後すぐ手を洗う |
| 眉やヒゲに塗って試す | 使い方から外れる | 頭皮にのみ使う |
| 海外の発毛剤を個人輸入する | 品質や安全性が確かめられない | 国内で薬剤師の説明を受けて買う |
| 気になる変化を放っておく | 相談が遅れる | 使うのをやめて医師・薬剤師へ |
厚生労働省のページでは、海外から個人で取り寄せる医薬品は、国内の法律での品質や安全性の確認を受けていないと説明されています。正規品を装った偽物の心配もあります。
発毛剤の話で出てくる言葉
| 言葉 | ひと言でいうと |
|---|---|
| 添付文書 | 医薬品に付いている説明書。使い方・注意・副作用が書かれている |
| 第1類医薬品 | 薬剤師から書面で説明を受けて買う、特に注意が必要な一般用医薬品 |
| 外用液 | 皮膚に塗って使う液体の薬 |
| 用法・用量 | 薬を使う回数と1回の量 |
| PMDA | 医薬品の審査や安全対策、副作用の救済を担う公的な機関 |
よくある質問
発毛剤を使うと毛深くなりますか?
ミノキシジル配合の外用液の添付文書では、副作用の表に体の毛が濃くなる項目は挙がっていません。ただ、商品ごとに内容は違うので、使う商品の添付文書を確かめ、気になる変化があれば医師か薬剤師に相談してください。
発毛剤が顔に付いてしまいました。どうすればいいですか?
水かぬるま湯でよく洗い流してください。目に入った時や、発疹・かゆみが出た時は、添付文書を持って医師か薬剤師に相談しましょう。
発毛剤を眉毛やヒゲに使ってもいいですか?
添付文書には頭皮にのみ使用すると書かれています。眉毛やヒゲには使わないでください。
体の毛が増えた気がする時は、使い続けていいですか?
自分で判断せず、使うのをやめて買ったお店の薬剤師か医師に相談してください。気づいた時期や場所をメモしておくと伝えやすくなります。
添付文書をなくしてしまいました。
一般用医薬品の添付文書は、PMDAのサイトで検索して読むことができます。分からない時は、買ったお店の薬剤師や製造販売元の相談窓口に聞いてみてください。
医薬部外品の育毛剤でも、体の毛が濃くなりますか?
医薬部外品の育毛剤は頭皮用で、頭皮以外には使わない表示が多いです。体に付いた時の考え方は、育毛剤で体毛が濃くなるかを扱った記事で紹介しています。
女性も同じ発毛剤を使えますか?
男性用のミノキシジル配合の外用液の添付文書では、女性は使用しないと書かれています。女性向けの製品は別にあるので、薬剤師に相談してください。
まとめ
- 発毛剤は第1類医薬品で、頭皮にのみ使うと添付文書に書かれている
- ミノキシジル配合の外用液の副作用の表に、体の毛が濃くなる項目は見当たらない(商品ごとに確認)
- 添付文書は、効能・してはいけないこと・相談すること・副作用・用法の順で読む
- 量を守り、付けた後は手を洗い、乾いてから寝るなどで頭以外に付けない
- 体の毛や体調の変化が気になったら、使うのをやめて医師・薬剤師に相談
毛深くなるのが心配な気持ちは、使う前にきちんと確かめたいという大切な気持ちです。添付文書と薬剤師の説明を頼りに、納得してから決めてくださいね。





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