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シャンプーのたびに排水口の髪の毛が気になる。これ以上抜けるのを防ぐ方法はないのかな、と思っている方も多いはずです。
結論から言うと、髪の毛が抜けるのを防ぐ「これさえやれば大丈夫」という方法はありません。ただ、洗い方と乾かし方を整えて頭皮の負担を減らすことは、今日からできる大事な土台なんです。
この記事では、洗髪から乾かすまでの手順と、生え際の後退予防として毎日できることが分かります。
髪の毛が抜けるのを防ぐことはできる?先に答え
- 髪の毛が抜けなくなる特別な予防法はなく、毎日の負担を減らすことが基本
- 洗い方・すすぎ・乾かし方は、今日から見直せる
- 生え際は、整髪料・洗い残し・引っぱる髪型の3つに気をつけたい
- 急な抜け毛や円形の抜け方は、セルフケアより先に皮膚科へ
日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aには、「これをすれば髪の毛が抜けなくなるという、特別な予防法があるわけではありません」と書かれています(日本皮膚科学会 皮膚科Q&A)。
同じQ&Aでは、頭皮が乾燥しすぎたり油っぽくならない頻度で洗うこと、髪に負担のかかる髪型や極端に頻回なカラーを避けること、バランスのとれた食事と規則正しい生活が挙げられています。
『じゃあ、やっても意味がないの?』と感じるかもしれません。そうではなく、自分で変えられることを丁寧に続けるのが、いちばん現実的な向き合い方なんです。
| 抜け毛を防ぎたい時 | 毎日できること | 自分では変えにくいこと |
|---|---|---|
| 頭皮の負担を減らしたい | 指の腹で洗い、よくすすぐ | 体質や年齢による変化 |
| 髪が切れたり抜けたりしにくくしたい | タオルで押さえて拭き、根元から乾かす | 毛の生えかわりの周期 |
| 生え際を守りたい | 整髪料を落とし、引っぱる髪型を減らす | 額の形や生まれつきの生え際 |
| 体の調子を整えたい | 睡眠と食事のリズムを見直す | 病気や薬が関わる抜け毛 |
抜けた毛を見て不安な時の見方
髪の毛には、伸びる時期と休む時期をくり返す「毛周期」があります。日本皮膚科学会によると、休止期は2〜3か月ほどで、1日に抜ける毛はおおよそ100本程度までといわれています(日本皮膚科学会 皮膚科Q&A)。
つまり、毎日ある程度の毛が抜けるのは自然なことなんです。排水口の毛の量だけで、増えた・減ったを決めないようにしましょう。
| 抜けた毛の様子 | 考えたいこと |
|---|---|
| シャンプーの日だけ多く見える | 前日までに抜けかけていた毛がまとめて落ちることもある |
| 季節の変わり目に多い気がする | 抜ける量には季節差があるといわれる |
| 細く短い毛が増えた気がする | 写真で頭頂部や生え際の変化も確かめる |
| 一か所からまとまって抜ける | 円形の抜け方なら皮膚科で相談する |
『昨日より多い気がする…』と毎日数えていると、それだけで気持ちが沈みますよね。数えるより、月に1回、同じ明るさで頭頂部と生え際の写真を撮るほうが変化をつかみやすいですよ。
洗い方と一緒に、生活のリズムも見直す
日本皮膚科学会は、髪の新陳代謝にはビタミンやミネラルが関係しているとして、バランスのとれた食生活と、無理をせず適度に休む規則正しい生活をすすめています。特定の食べ物で髪が抜けなくなる、という話ではないんです。
睡眠については、厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」が、成人は6時間以上を目安に必要な睡眠時間を確保することをすすめています(厚生労働省 睡眠ガイド)。夜に洗って乾かす時間も含めて、寝る時間から逆算してみてください。
シャンプー前の準備:ブラッシングと予洗い
洗う前のひと手間で、シャンプーの泡立ちと洗いやすさが変わります。ここを飛ばしている方は、意外と多いんです。
- 乾いた髪のうちに、毛先からやさしくブラシを通してからまりをほどく
- 毛先がほどけたら、根元から毛先へ全体をとかす
- シャワーで、地肌まで届くように髪全体をしっかりぬらす
- 生え際・耳の後ろ・えり足も、指で髪を持ち上げてお湯を通す
予洗いでは、熱すぎないお湯を使うのがポイントです。熱いお湯で長く流すと、洗った後に頭皮がつっぱる感じが出ることもあります。
からまった髪を引っぱらない
からまりを根元からとかそうとすると、髪が引っぱられて切れたり抜けたりしやすくなります。毛先から少しずつほどくのがコツです。
ロングヘアの方は、髪をいくつかに分けてとかすと楽になりますよ。
洗い方の手順:泡・指の動かし方・洗う順番
シャンプーは「髪」ではなく「頭皮」を洗うつもりで使います。泡で包んで、指の腹で地肌を動かすイメージです。
- シャンプーを手のひらで軽く泡立ててから、頭全体に分けてのせる
- 生え際から頭頂部へ、指の腹を地肌に当てて小さく動かす
- 耳の上から頭頂部へ、えり足から頭頂部へと、下から上に洗う
- 爪は立てず、ゴシゴシこすらずに、押して動かす感覚で洗う
- 泡が少ない時は、無理にこすらずお湯を少し足して泡立て直す
『しっかり洗わないと抜け毛が増えそう』と、つい力が入ってしまいますよね。ただ、強くこすると頭皮に赤みや傷ができやすくなります。洗った後にヒリヒリするなら、力が強すぎるサインかもしれません。
シャンプーの回数はどう決める?
日本皮膚科学会は、頭皮が乾燥しすぎたり油っぽくならない頻度で洗うよう呼びかけています。何回が正解という決まりはないので、洗った翌日の頭皮の様子で決めてみてください。
夕方にべたつく、においが気になる、という日は夜に洗い、乾燥してつっぱる時は洗い方をやさしくする。こんなふうに、自分の頭皮に合わせて調整していきましょう。
朝に洗う?夜に洗う?
『朝シャンのほうがすっきりするけど、どうなんだろう』と迷う方もいますよね。1日の汗や皮脂、整髪料を落としてから眠りたいなら、夜に洗うほうが考えやすいです。
朝に洗う習慣がある方は、出かける前に根元まで乾かす時間をとれるかがポイントです。生乾きのまま帽子をかぶったり、髪を結んだりすると、蒸れやすくなってしまいます。
| 洗う時間帯 | よいところ | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 夜 | 1日の汗・皮脂・整髪料を落としてから眠れる | 濡れたまま寝ないよう、根元まで乾かす |
| 朝 | 寝ぐせが直しやすく、すっきり出かけられる | 乾かす時間が足りないと、生乾きで出かけやすい |
| 朝と夜の両方 | 汗をたくさんかく日には気持ちいい | 洗いすぎてつっぱる時は、片方をお湯だけにする |
薬用シャンプーの表示の読み方
薬用シャンプー(医薬部外品)の効能の範囲には、「ふけ、かゆみを防ぐ」「毛髪・頭皮の汗臭を防ぐ」などがあります(宮城県掲載の厚労省通知)。シャンプーは頭皮を清潔に保つための物で、抜け毛を防ぐことをうたう物ではない、と知っておくと選びやすいですよ。
すすぎとコンディショナー:残しやすい場所
洗い方より見落としやすいのが、すすぎです。泡が見えなくなっても、生え際やえり足にはシャンプーが残っていることがあります。
| すすぎ残しやすい場所 | 残りやすい理由 | 流し方のコツ |
|---|---|---|
| 生え際(おでこ) | 顔に水がかかるのを避けて早めに切り上げがち | 少し下を向き、額の上からお湯を当てる |
| 耳の後ろ | 髪と耳でお湯が届きにくい | 耳を軽く倒して、指でかき分けて流す |
| えり足 | 後ろで見えず、髪が重なる | 頭を前に倒し、うなじに向けて流す |
| 頭頂部 | 髪の量が多いと地肌に届きにくい | 指で髪を持ち上げてお湯を通す |
すすぎは、洗った時間より少し長めを目安にしておくと安心です。
コンディショナーは地肌に付けない
コンディショナーやトリートメントは、髪の表面をなめらかにするための物です。毛先から中間に付けて、地肌にはなるべく付けないようにしましょう。
付けた後は、シャンプーと同じくらい丁寧に流してください。ぬるっとした感じが地肌に残っていたら、流し足りていないサインです。
- 生え際を指でなでて、ぬるつきが残っていないか
- 耳の後ろとえり足を、もう一度流したか
- コンディショナーを地肌に付けていないか
- 洗顔のあと、額の生え際の泡も流したか
タオルドライとドライヤー:濡れたまま寝ないために
濡れた髪は、乾いている時よりも傷みやすい状態です。タオルの使い方とドライヤーの順番で、髪への負担はかなり変わります。
- タオルを頭にかぶせ、手のひらで頭皮を押さえるように水気を吸わせる
- 毛先はタオルではさみ、軽くポンポンとたたく
- ドライヤーは頭から少し離し、同じ所に当て続けないよう動かす
- 根元と地肌を先に乾かし、毛先は最後に乾かす
- 全体が乾いたら冷風に切り替えて、熱を冷まして仕上げる
『疲れているから、今日は自然乾燥で…』という日もありますよね。ただ、濡れたまま寝ると、枕とこすれて髪が傷みやすくなります。根元だけでも乾かしてから寝るようにしてみてください。
洗ってから乾かすまでの、よくある失敗
毎日のことだからこそ、自己流のクセがついていることもあります。心当たりがないか、さっと見てみてください。
| よくある失敗 | 起こりやすいこと | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 泡立てずに原液を頭にのせる | 一部だけに付いて洗いムラが出る | 手のひらで泡立ててから分けてのせる |
| 爪を立ててかく | 頭皮に小さな傷ができやすい | 指の腹で押して動かす |
| タオルで髪をこすり合わせる | 濡れた髪がこすれて傷みやすい | 押さえて水気を吸わせる |
| ドライヤーを一か所に当て続ける | 熱で頭皮や髪が乾燥しやすい | 少し離して、動かしながら当てる |
| 毛先から乾かし始める | 根元が最後まで湿ったままになる | 根元と地肌を先に乾かす |
『全部できていなかった…』と落ち込まなくて大丈夫です。今日は1つ、明日はもう1つ、と足していけば十分ですよ。
ドライヤーの使い方でよく出る疑問は、ドライヤーについてよくある疑問にまとめています。
育毛剤を付けるタイミングは商品ごとに違う
育毛剤を使っている方は、洗髪のどのタイミングで付けるかも気になりますよね。実は、公式の案内は商品によって違うんです。
| 商品 | 公式の案内 |
|---|---|
| チャップアップ育毛ローション | 洗髪後はドライヤーで髪を乾かしてから使う |
| 無印良品 植物発酵液 薬用エイジングケアエッセンス | ドライヤー後の使用をすすめている |
| 花王 サクセスの育毛剤 | タオルで水気を取ってから付け、その後ドライヤーで乾かす |
どれが正しいというより、使っている商品の「使い方」の欄に合わせるのが基本です(チャップアップ 使い方・無印良品ネットストア)。塗り方そのものは、育毛剤の使い方で紹介しています。
髪の毛の後退予防に、生え際で朝・日中・夜にできること
生え際は、整髪料・汗・日差し・結ぶ髪型など、毎日の負担が重なりやすい場所です。髪の毛の後退予防として、時間帯ごとにできることを並べてみました。
| 時間帯 | 生え際のためにできること | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 朝 | 整髪料は手のひらでのばし、生え際の地肌に付けない | 前髪を強く後ろへ引っぱってまとめない |
| 日中 | 汗をかいたら額と生え際をふく | 帽子をかぶりっぱなしにせず、ときどき外す |
| 外出時 | 日差しの強い日は帽子や日傘を使う | 日焼け止めを生え際に塗ったら夜に落とす |
| 夜 | 生え際から洗い始め、すすぎを長めにする | 洗顔料やクレンジングを生え際に残さない |
| 寝る前 | 根元まで乾かしてから寝る | 結んだまま寝ない |
日本皮膚科学会は、ポニーテールや編み込み、お団子など同じ髪型を続けると、毛が引っぱられて抜けやすくなることがあると説明しています(日本皮膚科学会 皮膚科Q&A)。結ぶ位置を日ごとに変える、ゆるめに結ぶ、といった工夫から始めてみてください。
- 前髪の整髪料を、毎晩落としているか
- 洗顔のたびに、生え際の泡を流しているか
- 同じ位置できつく結ぶ日が続いていないか
- 前髪のヘアアイロンで、生え際の地肌まで熱を当てていないか
- 月に1回、同じ条件で生え際の写真を撮っているか
生え際は昔の写真と比べる
おでこの形は、もともと人それぞれです。『後退してきた気がする』と思ったら、数年前の写真と見比べてみると、思い込みかどうかが分かりやすいですよ。
予防の考え方を広く知りたい方は、頭皮の抜け毛予防と後退を防ぐ習慣もあわせて読んでみてください。育毛剤がどんな商品かは育毛剤の基本と特徴で紹介しています。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見るセルフケアより先に皮膚科で相談したい抜け方
洗い方や乾かし方の見直しは、ゆっくり気になってきた抜け毛のための話です。次のような時は、先に皮膚科で相談しましょう。
- 円形や楕円形に、まとまって抜けている
- 短い期間で、急に頭全体の毛が抜けてきた
- 頭皮に赤み・強いかゆみ・痛み・じゅくじゅくがある
- 出産や大きな手術、急なダイエットのあとから増えた
- 治療中や服薬中で、薬との関係が気になる
日本皮膚科学会は、大きな手術や重い感染症、妊娠、過激なダイエットのあとに抜け毛が増える「休止期脱毛」という現象を紹介しています(日本皮膚科学会 皮膚科Q&A)。思い当たることがあれば、時期と一緒に伝えると相談しやすいですよ。
治療中や服薬中の方は、自己判断で薬をやめたり量を変えたりせず、主治医や薬剤師に相談してください。
よくある質問
髪の毛が抜けるのを防ぐ一番の方法は何ですか?
髪の毛が抜けなくなる特別な予防法はないとされています。指の腹でやさしく洗う、よくすすぐ、根元から乾かす、引っぱる髪型を減らすなど、頭皮と髪の負担を減らす習慣を続けることが土台になります。
シャンプーは1日に何回がいいですか?
決まった回数はありません。頭皮が乾燥しすぎたり油っぽくならない頻度で洗うのが目安なので、洗った翌日のべたつきやつっぱり感で調整してみてください。
自然乾燥は抜け毛によくないですか?
濡れた髪は傷みやすく、濡れたまま寝ると枕とこすれやすくなります。根元と地肌だけでも、ドライヤーで乾かしてから寝るのがおすすめです。
髪の毛の後退予防に、生え際で気をつけることは?
整髪料や洗顔料を生え際に残さないこと、前髪を強く引っぱる髪型を毎日続けないこと、汗をかいたらふくことが基本です。変化は昔の写真と比べて確かめましょう。
育毛剤は乾かす前と後、どちらに付けますか?
商品によって案内が違います。ドライヤーで乾かしてから付ける物も、タオルで水気を取ってから付ける物もあるので、使っている商品の使い方の欄に合わせてください。
抜け毛が多い日があると不安です。
1日に抜ける毛はおおよそ100本程度までといわれ、季節やヘアケアでも変わります。円形に抜ける、急に全体が抜けるといった時は、皮膚科で相談してみてください。
まとめ
- 髪の毛が抜けるのを防ぐ特別な方法はなく、負担を減らす習慣が土台
- 洗う前にブラッシングと予洗いをして、指の腹で頭皮を洗う
- 生え際・耳の後ろ・えり足は、すすぎ残しやすい
- タオルは押さえて拭き、根元から乾かして、濡れたまま寝ない
- 髪の毛の後退予防は、整髪料・汗・引っぱる髪型を時間帯ごとに見直す
- 急な抜け毛や円形の抜け方、頭皮の赤みは先に皮膚科へ





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