抜け毛を抑える方法は?育毛剤の「脱毛の予防」表示の読み方と続け方

ラベルの無いスポイト瓶と説明書、虫めがねのイメージ

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

抜け毛を抑える方法を探していて、育毛剤のパッケージにある「脱毛の予防」という言葉が目に留まった方もいますよね。

結論から言うと、「脱毛の予防」は医薬部外品の育毛剤に表示される効能の一つです。抜け毛を止めると約束する言葉ではありませんが、抜け毛が気になる人が選ぶ時の目印になります。

この記事を読むと、表示の読み方、使う量と回数の確かめ方、どのくらい続けて様子を見るかの考え方が分かります。

目次

抜け毛を抑える方法は?先に結論

先に結論
  • 抜け毛は毛周期による生えかわりでも起こるので、ゼロにはできない
  • 抜け毛が気になる時の選択肢の一つが、医薬部外品の育毛剤
  • 医薬部外品の育毛剤は「脱毛の予防」「育毛」などを効能として表示できる
  • 使う量と回数は商品ごとに違うので、説明書どおりに使う
  • 続ける期間は、メーカーの案内を目安に記録を取りながら様子を見る

『結局、育毛剤で抜け毛は抑えられるの?』と思いますよね。育毛剤で表示できるのは決められた効能の範囲で、効き方には個人差があります。

それでも、表示の意味を知って正しく使えば、自分に合うかどうかを落ち着いて判断できるようになります。ここから、順番に見ていきましょう。

「脱毛の予防」はどんな表示?区分ごとに言える言葉

頭皮や髪に使う商品は、医薬品・医薬部外品・化粧品の3つの区分に分かれます。区分によって、パッケージや広告で表示できる言葉が違うんです。

区分頭髪について表示できる効能の例「抜け毛」との関係
医薬品(発毛剤)製品の添付文書に書かれた効能・効果対象となる人と使えない人の条件がある
医薬部外品(育毛剤・養毛剤)育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛「脱毛の予防」を表示できる
化粧品(ヘアトニック等)頭皮、毛髪をすこやかに保つ、フケ・カユミを抑える 等育毛や脱毛の予防はうたえない

医薬部外品の効能の範囲は、厚生労働省の通知(医薬品等適正広告基準の解説)に「育毛剤(養毛剤)」の項目として載っています。その使用目的は「脱毛の防止及び育毛を目的とする外用剤である。」と書かれています。

「脱毛」と「抜け毛」の言葉の違い

効能の欄には「抜け毛」ではなく「脱毛」という言葉が使われています。ここでの「脱毛」は、髪が抜けることを指す言葉で、ムダ毛の処理のことではありません。

『脱毛の予防って、ムダ毛の脱毛とは関係あるの?』と戸惑う方もいるのですが、頭髪用の育毛剤の表示では「抜け毛の予防」と読みかえて大丈夫です。

「脱毛の予防」と「抜け毛が止まる」は違う

ここが大事なところです。「予防」は、これから抜けるのを防ぐことを目的にした表示で、「抜け毛が止まる」と約束するものではありません。

東京都の広告の講習会資料では、育毛剤の広告で、育毛効果が現れた人の割合を数字で示して保証するような表現がNG例として挙げられています。言い切りの広告より、パッケージの効能欄を見るほうが確かなんです。

化粧品の「頭皮ケア」との違い

ヘアトニックやスカルプエッセンスの中には、化粧品の区分の物もあります。化粧品は、頭皮や髪をすこやかに保つ、フケやカユミを抑えるといった範囲までで、育毛をうたうことはできません。

『抜け毛を抑えたい』という目的で選ぶなら、まずは「医薬部外品」の表示があるかを見てみてください。区分の違いは、医薬品と医薬部外品の違いの記事で詳しく紹介しています。

パッケージで確かめる順番

売り場で育毛剤を手に取った時、どこを見ればいいか迷いますよね。次の順番で見ていくと、必要なことを取りこぼしにくくなります。

パッケージで確かめる順番
  1. 「医薬部外品」または「医薬品」の表示を探す
  2. 販売名を確かめる(商品名と違う名前のことがある)
  3. 有効成分の欄を見る
  4. 効能・効果の欄に「脱毛の予防」があるかを見る
  5. 用法・用量(使う回数と量)を読む
  6. 使用上の注意(使えない人・相談したい人)を読む

販売名は、医薬部外品として承認を受けた時の名前で、商品名とは違うことがあります。例えば、チャップアップ育毛ローションの販売名は「薬用チャップアップ-04」と公式サイトで案内されています。

効能・効果の欄の並び順は、商品によって違います。並びが違っても、同じ言葉が入っていれば意味は同じなので、言葉があるかどうかで確かめてみてください。

有効成分は「名前を知る」だけでいい

有効成分の欄には、センブリエキスやグリチルリチン酸ジカリウムなど、なじみのない名前が並んでいることが多いです。全部を理解しなくても大丈夫です。

肌に合わなかった経験がある成分がないか、家族と同じ物を使う時に成分が同じか、といった確かめ方で十分なんです。成分の見方は、育毛剤とはどんな商品かをまとめた記事でも紹介しています。

売り場で聞いてみたいこと

表示を読んでも迷う時は、ドラッグストアの薬剤師や登録販売者に聞いてみましょう。聞き方の例を挙げておきます。

  • 「抜け毛が気になっていて、医薬部外品の育毛剤を探しています」
  • 「肌が弱いのですが、アルコールの少ない物はありますか」
  • 「今使っている薬があるのですが、一緒に使って大丈夫ですか」

飲んでいる薬や持病がある時は、お薬手帳を見せると話がスムーズです。

使う量と回数は商品ごとに違う

『1日何回使えばいいの?』という疑問は、とても多いものです。答えは商品によって違うので、説明書や公式サイトの使い方を確かめるのがいちばん確実です。

公式サイトで案内されている使い方を、いくつか並べてみました。

商品(区分)公式サイトで案内されている使い方
加美乃素A(医薬部外品)回数の指定はなく「適宜、適量」を頭皮にふりかけてマッサージ
レディース加美乃素EX(医薬部外品)洗髪する・しないにかかわらず朝と夜1日2回の使用をすすめている。1回は頭皮がしっとりぬれるくらいの量が目安
無印良品 植物発酵液 薬用エイジングケアエッセンス(医薬部外品)1日2回(朝・晩)をすすめているが、1日1回でも問題ないと案内
チャップアップ育毛ローション(医薬部外品)1日2回、朝と晩の使用を推奨
モルティ 薬用育毛剤(医薬部外品)1日2回程度、毎日継続して使うことをすすめている
インセント 薬用育毛トニック 無香料(医薬部外品)整髪時や洗髪後など1日2回(朝・晩)程度、毎日使うことをすすめている

こうして並べると、1日2回をすすめる商品が多い一方で、「適宜、適量」とする商品もあることが分かります。同じ育毛剤でも、商品ごとに確かめる必要があるんですね。

詳しい使い方は、各商品の公式サイトや説明書で確かめてください。

量を増やしても早く変わるわけではない

『たくさんつけたほうが効きそう』と思う方もいますよね。でも、説明書の量を超えて使っても、その分だけ早く変わるとは限りません。

量や回数を自分で増やすと、液が垂れて顔や目に入りやすくなったり、頭皮がべたついたりします。決められた量を、決められた回数で使うのが基本です。

使い方でやりがちなこと
  • 髪の毛につけて、頭皮まで届いていない
  • 1回で1本の半分くらいを使ってしまう
  • 気づいた時だけ使い、回数がばらばらになる
  • 赤みやかゆみが出ても、そのまま使い続ける

使っていて赤みやかゆみ、痛みが出てきたら、続けずにやめて、医師か薬剤師に相談してください。育毛剤の正しい使い方は、育毛剤の使い方の記事で順番に紹介しています。

続ける期間の考え方

『いつまで使えば分かるの?』というのが、いちばん気になるところかもしれません。髪の生えかわりはゆっくりなので、数日で判断するのは早すぎるんです。

日本皮膚科学会のQ&Aでは、毛は1日に約0.4mm伸びると紹介されています。日々の変化は目に見えにくいので、ある程度の期間を区切って様子を見ることになります。

メーカーが案内している目安を確かめる

使用期間の目安は、メーカーが案内している場合があります。例えば加美乃素Aの注意書きには、概ね6ヶ月間を目安に毎日根気よく続けて効果を確かめるよう書かれています。

案内がない商品は、公式サイトのよくある質問を見るか、お客様窓口に問い合わせて確かめてみてください。目安の期間は商品ごとに違うので、ほかの商品の目安をそのまま当てはめないようにしましょう。

期間ごとに見ること

続ける間は、期間ごとに見るポイントを変えると判断しやすくなります。

使い始めてから見ることやること
最初の1〜2週間頭皮に赤み・かゆみが出ていないか合わなければやめて相談する
1か月毎日決めた回数を使えているか使い忘れの理由を見直す
3か月写真で分け目や生え際の見え方を比べる記録をもとに続け方を考える
メーカーの目安の時期自分で感じる変化と記録を見返す続ける・変える・相談するを決める

効果の感じ方には個人差があります。目安の時期になっても気になる時は、商品を次々に変えるより、一度薬剤師や皮膚科で相談してみてください。育毛剤の効果が出るまでの考え方は、育毛剤はいつから効果が出るかの記事でもまとめています。

途中でやめたくなった時は

続けているうちに『本当に意味があるのかな』と迷う時期が来ることもあります。そんな時は、やめる前に次のことを確かめてみてください。

  • 説明書どおりの量と回数で使えていたか
  • 使い始めてから、メーカーの目安の期間がたっているか
  • 写真や記録で、使い始めの頃と比べてみたか
  • 頭皮に合わないサインが出ていないか

使い方がばらばらだった時は、まず使い方をそろえてから判断しても遅くありません。迷う気持ちが強い時は、育毛剤は意味ないと感じた時の記事も参考にしてみてください。

続けるためのコツ

育毛剤は、続けて使うことを前提にした商品です。『つい使い忘れてしまう』という方のために、続けるコツをまとめました。

続けるためのコツ
  • 使う時間を「お風呂上がり」「歯みがきの後」など、毎日の動作に結びつける
  • 洗面台など、目に入る場所に置いておく
  • カレンダーやアプリに、使った日の印をつける
  • 1か月ごとに写真を撮って、変化を記録する
  • 旅行や出張の日は、小分けにできるかを確かめておく

「朝は忘れちゃうんだよね」
「歯ブラシの隣に置いたら、思い出せるようになったよ」

こんなふうに、置き場所を変えるだけで続けやすくなることもあります。自分の生活に合わせて工夫してみてください。

買い方も続けやすさに関わる

通販の定期購入を使う方は、申し込みの前に、定期の条件と解約の方法を確かめておきましょう。特定商取引法では、通販の申し込みの最終確認画面に、分量や支払いの時期、解約の条件などを表示することが決められています。

消費者庁のリーフレットでは、最終確認画面で見ておきたい項目として次の6つが挙げられています。

最終確認画面の項目定期購入で特に見たいこと
分量各回に届く量
販売価格2回目以降の代金
支払いの時期・方法毎回いつ請求されるか
引き渡しの時期次回分が届く時期
申込みの撤回・解除解約はどこへ・どうやって・いつまでに連絡するか
申込期間期限があるかどうか

申し込む時は、この画面をスクリーンショットで残しておくと安心です。契約で困ったら、消費者ホットライン188に電話すると、近くの消費生活センターにつないでもらえます。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

無料育毛剤の選び方を見る

抑えたいのに抜け毛が増えた気がする時

育毛剤を使い始めてから『かえって抜け毛が増えた気がする』と不安になる方もいますよね。まずは、使い方や生活に変わったことがないかを振り返ってみてください。

まず落ち着いて確かめること
  • 洗う間隔や季節など、ほかに変わったことはないか
  • 記録で見て、本当に増え続けているか
  • 頭皮に赤み・かゆみなどが出ていないか
避けたいこと
  • 不安になって、量や回数を自分で増やす
  • 別の商品を重ねて使い始める
  • 赤みやかゆみがあるのに使い続ける

使い始めの抜け毛については、初期脱毛の記事で詳しくまとめています。頭皮に異常がある時や、急に抜け毛が増えて続く時は、使うのをやめて皮膚科で相談しましょう。

皮膚科で相談したい時

日本皮膚科学会のQ&Aでは、抜け毛がある時は皮膚科など専門の医療機関を受診して対策を知ることが大切だとされています。円形に抜けた所がある、頭皮の赤みが続くといった時は、育毛剤で様子を見るより先に相談してみてください。

持病があって薬を飲んでいる方は、薬の量を自分で変えたりやめたりせず、育毛剤を使ってよいかを主治医や薬剤師に確かめてから始めましょう。妊娠中・授乳中の方も、使う前に医師や薬剤師に相談しましょう。

育毛剤と一緒に見直したい毎日のこと

育毛剤を使っていても、髪や頭皮に負担をかける習慣が続いていると、もったいないですよね。日本皮膚科学会のQ&Aでは、特別な予防法があるわけではないとしたうえで、生活上の注意が挙げられています。

育毛剤と並べて見直したいこと
  • 髪を強く引っぱる髪型や、間隔の短すぎるカラーリングは控える
  • 頭皮が乾きすぎず、脂っぽくもならない回数で洗う
  • 偏りの少ない食事と、毎日のリズムが整った暮らしを意識する

育毛剤は頭皮につける物なので、洗い方や乾かし方とも関わります。お風呂上がりに使う商品なら、タオルで水気を取ってから使う、といったように、毎日の流れの中に組み込むと続けやすくなります。

洗う・乾かす・結ぶの習慣は毎日の習慣チェックの記事、睡眠や食事の見直しは生活習慣と記録表の記事で紹介しています。

よくある質問

「脱毛の予防」と書かれた育毛剤なら、抜け毛は止まりますか?

止まるとは言えません。「脱毛の予防」は医薬部外品の育毛剤に表示できる効能の一つで、効き方には個人差があります。表示は選ぶ時の目印として使ってみてください。

化粧品のヘアトニックでも抜け毛を抑えられますか?

化粧品は、頭皮や髪をすこやかに保つ、フケやカユミを抑えるといった範囲までで、育毛や脱毛の予防をうたうことはできません。抜け毛が気になる目的で選ぶなら、医薬部外品の表示を確かめてみてください。

育毛剤は1日何回使えばいいですか?

商品によって違います。1日2回をすすめる商品が多いものの、「適宜、適量」とする商品もあります。説明書や公式サイトの使い方を確かめましょう。

量を多くつければ早く変わりますか?

説明書の量を超えて使っても、その分だけ早く変わるとは限りません。液が垂れたり頭皮がべたついたりする原因にもなるので、決められた量を守りましょう。

どのくらい続ければ分かりますか?

商品ごとにメーカーの目安が違います。例えば加美乃素Aは、概ね6ヶ月間を目安に続けて効果を確かめるよう案内しています。目安が分からない時は、公式サイトや窓口で確かめてみてください。

育毛剤と発毛剤は一緒に使えますか?

自己判断で重ねて使わないでください。発毛剤は医薬品なので、一緒に使ってよいかは添付文書を読み、薬剤師に相談してから決めましょう。

販売名と商品名が違うのはなぜですか?

販売名は、医薬部外品として承認を受けた時の名前です。商品名はブランドとしての名前なので、違うことがあります。パッケージの販売名も一緒に確かめておくと安心です。

まとめ

この記事の要点
  • 「脱毛の予防」は医薬部外品の育毛剤に表示できる効能の一つで、抜け毛が止まると約束する言葉ではない
  • 化粧品は育毛や脱毛の予防をうたえないので、まず区分の表示を確かめる
  • パッケージは、区分・販売名・有効成分・効能・用法・注意の順に見る
  • 使う量と回数は商品ごとに違うので、説明書どおりに使う
  • 続ける期間はメーカーの目安を確かめ、記録を取りながら判断する
育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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