薄毛対策でフィナステリドが気になる時は?受診前の準備とセルフケア

ノートとペン、くしと白いタオルが置かれた窓辺のデスクのイメージ

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

薄毛対策を調べていると、フィナステリドという名前をよく目にしますよね。『自分も飲んだほうがいいのかな』『でも病院に行くほどなのかな』と、迷っている方も多いはずです。

結論から言うと、フィナステリドは医師が処方する医療用の飲み薬なので、使うかどうかは医療機関で相談して決めるものです。そのうえで、受診までの間にできる観察や、毎日の頭皮ケアの見直しは自分で始められます。

この記事を読むと、薄毛対策の選択肢の全体像と、今の自分がどこから始めればいいかが分かります。

目次

薄毛対策でフィナステリドが気になる時は?先に答え

フィナステリドの名前を見て、『これを使えば何とかなるのかも』と期待する気持ちは自然です。ただ、薬の話だけを追いかけると、自分の状態を確かめる前に決めてしまいがちなんです。

先に答え
  • フィナステリドは処方箋医薬品で、市販の育毛剤の有効成分ではない
  • 使うかどうか、どのくらい続けるかは医師が判断する
  • 女性への適応はなく、20歳未満での安全性と有効性は確立されていない
  • 受診までの間は、自分の状態の記録と、毎日の頭皮ケアの見直しができる
  • 円形に抜けた所がある時、急に抜け毛が増えた時は、まず皮膚科へ

フィナステリドと育毛剤の区分の違いは、育毛剤とフィナステリドの違いは?で詳しく紹介しています。この記事では、「薄毛対策として何から始めるか」に話を絞りますね。

薄毛対策の選択肢を4つに分けて見る

薄毛対策と一口に言っても、自分でできることから医療機関での相談まで、いくつかの段階があります。まずは全体を見渡してみましょう。

選択肢どんなものか誰が関わるか気をつけること
毎日のセルフケア洗い方・乾かし方・生活習慣の見直し自分特別な予防法があるわけではない
医薬部外品の育毛剤育毛・脱毛の予防などを表示できる薬用の頭皮ケア用品自分(店頭では相談もできる)表示されている効能の範囲で考える
市販の発毛剤(第1類医薬品)ミノキシジル配合の外用薬薬剤師が説明して販売使えない人の条件を添付文書で確かめる
医療機関での相談診察を受けて、治療の選択肢を医師と話す医師多くは保険診療ではない

フィナステリドは、この表のいちばん下、医療機関での相談の中で出てくる選択肢です。ドラッグストアで買える育毛剤や発毛剤とは、入り口から違うんです。

日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでは、男性型脱毛症の主な治療として外用療法・内服療法・自家植毛術が挙げられています。あわせて、「有効な治療法の多くは保険診療で受けることができません」とも書かれています。

4つは「どれか1つ」ではない

『医療機関に行くなら、セルフケアはいらないのでは?』と思うかもしれませんね。でも実際は、どの段階を選んでも、洗い方や生活の見直しはそのまま続けることになります。

医療機関で相談する時も、今使っている育毛剤やシャンプーを伝えて、続けていいかを確かめる形になります。自分で積み上げてきたことが無駄になるわけではないんです。

市販の発毛剤とフィナステリドは別のもの

ドラッグストアで買える発毛剤は、ミノキシジルを配合した第1類医薬品の塗り薬です。薬剤師が書面で説明して売る決まりになっていて、飲み薬のフィナステリドとは区分も買い方も違います。

市販の発毛剤にも、使えない人の条件があります。添付文書の例では、使う人を成人男性(20歳以上)とし、女性や未成年者は使わない人として書かれています。気になる方は、発毛剤とは何かもあわせて読んでみてください。

今の自分はどこから始める?状況別の目安

『自分の場合は、どこから手を付ければいいの?』というのがいちばん知りたいところですよね。よくある状況ごとに、始め方の目安を表にしました。

気になっていることまずやること相談できる所
抜け毛が増えた気がするが、見た目は変わらない1日の抜け毛の様子と頭皮の状態を記録する気になれば皮膚科
分け目や生え際が、前より目立つ気がする同じ条件で写真を撮り、数週間おきに見比べる皮膚科、薄毛を診る医療機関
円形に抜けた所がある自分で判断せず受診する皮膚科
頭皮に赤み・かゆみ・フケが続いている頭皮の状態を先に診てもらう皮膚科
女性で、フィナステリドの名前を見て気になった薬の名前より、まず相談の場を探す皮膚科、女性の薄毛を診る医療機関
20歳未満で気になっている保護者と一緒に相談する皮膚科

抜け毛が気になる時は、皮膚科などの専門の医療機関で対策を知ることが大切だと、日本皮膚科学会も案内しています。脱毛症は1つの病気ではなく、原因もさまざまなので、自分で決めつけないことが大切です。

「まだ受診するほどじゃない」と思った時は

『この程度で病院に行っていいのかな』とためらう方もいるかもしれません。そんな時は、次の章の観察と記録から始めてみてください。

記録があると、受診するかどうかを自分で判断しやすくなります。受診した時にも、医師に状況を伝えやすくなりますよ。

年齢だけで決めつけない

『もう年だから仕方ない』『まだ若いから大丈夫』と、年齢で考えてしまうこともありますよね。でも、抜け毛や薄毛の感じ方は人それぞれで、年齢だけでは判断できません。

気になる変化があれば、年代に関係なく記録をとって、必要に応じて相談してみてください。

フィナステリドが向かない人の条件は先に知っておく

フィナステリドを使うかどうかは医師が決めることですが、添付文書に書かれた条件を知っておくと、相談の場で話がかみ合いやすくなります。PMDAに載っている添付文書と患者向医薬品ガイドから、知っておきたい点をまとめました。

添付文書・患者向けガイドに書かれていること
  • 男性における男性型脱毛症のみの適応で、他の脱毛症に対する適応はない
  • 女性に対する適応はない
  • 20歳未満での安全性および有効性は確立されていない
  • 妊婦または妊娠している可能性のある人、授乳中の人は使用できない
  • 規制区分は「劇薬、処方箋医薬品」

つまり、女性の方や20歳未満の方が薄毛対策として検討するものではない、ということです。女性の薄毛については、日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでも、フィナステリドは「行うべきではありません」とされています。

家族に妊娠中の人がいる時は

患者向医薬品ガイドには、薬を分割・粉砕しないこと、割れたり砕けたりした薬を妊婦・妊娠している可能性のある人・授乳中の人が取り扱わないことが書かれています。コーティングされているので、割れたり砕けたりしない限り成分に触れることはないとも説明されています。

家族と暮らしている方は、相談の時にこの点も医師や薬剤師に聞いておくと安心ですね。

持病がある人や、ほかの薬を飲んでいる人は

患者向医薬品ガイドでは、うつ病・うつ状態の人やその経験がある人、肝臓に障害がある人は、使い始める前に医師または薬剤師に告げるよう書かれています。持病で通院している方は、お薬手帳を持って相談に行きましょう。

今飲んでいる薬を自己判断でやめたり、量を変えたりするのはやめておいてください。気になる時は、まず主治医や薬剤師に話してみるのが安心です。

ほかの病院や健康診断で伝えること

患者向医薬品ガイドには、PSAという検査の値に影響するため、検査を受ける時は飲んでいることを医師に伝えるよう書かれています。ほかの医師を受診する時や、薬局で別の薬を買う時も同じです。

献血についても、日本赤十字社の血液センターは、服薬をやめた後しばらくは献血できない期間があると案内しています。予定がある方は、相談の時に伝えておきましょう。

受診までの2〜4週間でできる観察

『受診する前に、何をしておけばいいの?』と思いますよね。おすすめは、今の状態をそのまま記録しておくことです。薬のことを調べるより、ずっと役に立ちます。

観察と記録の進め方
  1. 気になる場所(生え際・分け目・つむじ など)を決める
  2. 同じ場所・同じ明るさ・同じ角度で写真を撮る
  3. シャンプーの時の抜け毛の様子と、頭皮のかゆみ・赤みをメモする
  4. 睡眠や仕事の忙しさなど、生活の変化も一言だけ書いておく
  5. 2〜4週間たったら、最初の写真と見比べる

1日の抜け毛は100本程度までがひとつの目安とされ、季節や個人差、ヘアケアのしかたでも増えたり減ったりすると日本皮膚科学会は説明しています。1日の多い少ないで決めず、少し長い目で見るのがコツです。

記録する項目書き方の例見る時のポイント
写真毎週日曜の朝、洗面所の明かりで撮る撮る条件をそろえる
抜け毛の様子「排水口にいつもより多い気がする」何日も続いているか
頭皮の状態「つむじのあたりがかゆい」赤みやフケが増えていないか
生活の変化「今週は残業が多く寝不足」抜け毛が気になった時期と重なるか
使っている物シャンプー・育毛剤の名前替えた時期と重なるか

この記録は、そのまま受診の時のメモになります。診察の時に、写真とあわせて見せてみてください。

写真をうまく撮るコツ

自分の頭の上や後ろは、なかなか見えにくいですよね。スマートフォンのタイマーを使うか、家族に頼んで撮ってもらうと、毎回同じ角度で残しやすくなります。

髪が濡れている時と乾いている時では、見え方がかなり変わります。撮るのは、乾かした後か朝の身支度の前など、いつも同じタイミングにしておきましょう。

記録してみて、こんな時は早めに受診

記録の途中でも、円形に抜けた所が見つかった時や、短い間に抜け毛がはっきり増えた時は、待たずに皮膚科で相談してください。頭皮の赤み・かゆみが続く時も同じです。

日本皮膚科学会は、脱毛症が心配な時は、できるだけ早く医療機関を受診すると良いとしています。

自分でできる毎日のケア

受診するかどうかにかかわらず、毎日の頭皮ケアは今日から見直せます。日本皮膚科学会は、「これをすれば髪の毛が抜けなくなるという、特別な予防法があるわけではありません」としたうえで、生活上の注意を挙げています。

毎日の見直しリスト
  • 乾燥しすぎず、べたつきすぎない回数で頭を洗う
  • 爪を立てず、指の腹で洗って、すすぎ残しがないようにする
  • 洗った後は、根元からドライヤーで乾かす
  • 髪を強く引っぱる髪型や、極端に頻繁なカラーリングを避ける
  • 食事のかたよりと夜ふかしを、できる所から減らす

『そんな当たり前のこと?』と感じるかもしれませんね。でも、医療機関で相談する時も、こうした毎日の過ごし方を聞かれることが多いんです。

育毛剤を使ってみたい時は

医薬部外品の育毛剤は、ドラッグストアや通販で自分で選べる薄毛対策の1つです。表示できる効能は「育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛」の範囲で、効き方には個人差があります。

育毛剤の区分や選び方の基本は、育毛剤の基本の記事にまとめています。使ってみる時も、使い始めた日と使い方を記録に足しておくと、受診の時に役立ちますよ。

汗をかく季節や帽子をよくかぶる人は

夏場や運動の後は、頭皮が蒸れてかゆくなりやすいですよね。汗をかいたままにせず、帰ったら早めに洗う、帽子の内側をこまめに洗うなど、蒸れたままの時間を短くしてみてください。

かゆくてかいてしまうと、頭皮が荒れて、髪を引っぱってしまうこともあります。かゆみが続く時は、ケアを足すより先に皮膚科で頭皮を見てもらいましょう。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

無料育毛剤の選び方を見る

ネットの情報に振り回されないために

フィナステリドについて調べていると、通販のような広告や、海外から取り寄せる話も目に入ってきますよね。『病院に行かずに済むなら』と思う気持ちも分かります。ただ、ここは慎重になってほしいところです。

ネットで見かける言葉考えられること落ち着いて確かめること
処方なしで届きます処方箋医薬品は医師の処方が必要国内の医療機関や薬局を通しているか
海外の同じ成分の薬国内の法律に基づく確認を受けていない物の可能性個人輸入の注意を厚生労働省のページで読む
定期でお得処方薬でも定期で届く契約がある回数・解約の条件を申し込み前に確かめる
育毛剤と同じように使える医薬品と医薬部外品は区分が違う容器や説明書の区分の表示
個人輸入はおすすめしません

海外から個人で取り寄せる医薬品は、国内の法律による品質・有効性・安全性の確認を受けておらず、偽物が届くおそれもあると厚生労働省は伝えています。国の啓発サイトには、薄毛の治療目的でネットから入手した未承認の飲み薬を使い、体調の異変や肝機能の異常で受診した事例も載っています。自分で輸入した物による健康被害には、医薬品副作用被害救済制度が使えません。

オンライン診療で処方された薬が定期で届き続けるといった相談がAGA治療などで目立つとして、国民生活センターが注意を出しています。治療の内容やリスクの説明を受けること、解約の条件を先に確かめることがすすめられています。契約のことで困ったら、「188」に電話すると近くの消費生活センターを案内してもらえます。

SNSの「飲んでみた」投稿はどう受け止める?

SNSや動画では、薬を使ってみた人の話もたくさん見かけますよね。ただ、医薬品の広告のルールでは、体験談は客観的な裏付けにならないとされています。

効き方や体調の変化は人によって違います。投稿を見て気になったことは、自分で試す前に、メモしておいて医師に聞いてみてください。

海外の育毛関連の商品については、海外の育毛剤を個人輸入する時の注意点は?も参考にしてみてください。

よくある質問

薄毛対策として、フィナステリドは市販で買えますか?

フィナステリドは処方箋医薬品なので、ドラッグストアで自分で選んで買う物ではありません。使うかどうかは医療機関で医師と相談して決めます。

女性でもフィナステリドで薄毛対策ができますか?

添付文書には女性に対する適応はないと書かれています。日本皮膚科学会も、女性の薄毛にフィナステリドを使うことは行うべきではないとしているので、まず皮膚科で相談してみてください。

受診する前に、育毛剤を使い始めてもいいですか?

医薬部外品の育毛剤は自分で選んで使えます。ただ、頭皮に赤みやかゆみがある時は先に皮膚科で相談し、使い始めた時は日付と使い方を記録しておくと安心です。

どのくらい抜け毛が増えたら受診したほうがいいですか?

本数で決めるより、短い間にはっきり増えた時、円形に抜けた所がある時、頭皮の赤み・かゆみが続く時を目安にしてください。迷う時は、記録を持って皮膚科で相談するのがおすすめです。

フィナステリドについて医療機関で何を聞けばいいですか?

自分の状態をどう考えるか、治療の選択肢、費用に何が含まれるか、今使っている育毛剤を続けてよいかなどを聞いてみてください。聞きたいことは紙やスマホにまとめておくと伝え漏れが減ります。

自分でできる薄毛対策だけでも意味はありますか?

特別な予防法があるわけではありませんが、洗い方や乾かし方、生活の見直しは、どの対策を選んでも土台になります。気になる変化があれば、記録を持って医療機関で相談してください。

まとめ

この記事の要点
  • フィナステリドは処方箋医薬品で、使うかどうかは医療機関で相談して決める
  • 薄毛対策には、セルフケア・育毛剤・発毛剤・医療機関の4つの段階がある
  • 女性への適応はなく、20歳未満での安全性と有効性は確立されていない
  • 受診までの間は、写真と抜け毛・頭皮の様子を記録しておく
  • 個人輸入や処方なしの販売には手を出さず、困った時は188へ
育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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