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『塗る育毛剤だけでいいのかな。飲む薬も考えたほうがいい?』と、薄毛対策の次の一歩で迷っている方もいるはずです。
結論から言うと、薄毛対策の内服薬は、医療機関で医師に頭皮を診てもらい、相談して決める領域です。自分で選んで始めるものではないので、まずは受診の準備を整えるのが近道になります。
この記事を読むと、塗る育毛剤と内服薬の違いと、医療機関で相談するまでの段取りが分かります。
薄毛対策で内服薬を考える前に?先に答え
『病院に行くのは大げさかも』と感じる方も多いですよね。でも、内服薬を考え始めたこと自体が、一度専門家に診てもらうちょうどいいタイミングなんです。
- 薄毛対策の内服薬は、医療機関で医師が診て判断する領域
- 市販の塗る育毛剤(医薬部外品)とは、区分も入手の仕方も違う
- 受診前に、いつから・どこが・飲んでいる薬などをメモしておくと話が早い
- 費用、続ける期間、副作用の時の連絡先は、始める前に聞いておく
- 海外の薬を個人輸入したり、人から薬をもらったりしない
この記事では、薬の名前や効き目、飲み方は紹介しません。それを決めるのは、診察した医師だからです。ここでは、相談の場に立つまでの準備に絞ってお話ししますね。
育毛剤そのものの役割は、育毛剤とはどんな商品?特徴は?で紹介しています。
早めに受診したいサイン
内服薬のことを考える前に、次のような様子がある時は、早めに皮膚科で診てもらいましょう。
- 円形に抜けた所がある
- 短い間に抜け毛が急に増えた
- 頭皮に赤み、湿疹、強いかゆみがある
- 髪だけでなく、体調の変化も気になっている
日本皮膚科学会は、脱毛の原因には内科の病気や薬の副作用などもあるとしています。薄毛の悩みに見えても、別の理由が隠れていることがあるので、自己判断で決めつけないでおきましょう。
塗る育毛剤と内服薬は何が違う?
まずは、今使っている、あるいは使おうとしている塗る育毛剤と、内服薬の違いを並べてみます。同じ「薄毛対策」でも、中身はかなり違うんです。
| 比べる所 | 塗る育毛剤(医薬部外品) | 薄毛対策の内服薬(医療機関で相談) |
|---|---|---|
| 区分 | 医薬部外品。作用がおだやかな区分 | 医薬品 |
| 手に入れ方 | ドラッグストアや通販で自分で選んで買う | 医師が診察して判断する |
| 決める人 | 自分(迷ったら薬剤師・登録販売者に相談) | 医師と相談して決める |
| 表示の範囲 | 育毛、脱毛の予防、ふけ、かゆみ など | 医師から治療の目的と内容の説明を受ける |
| 費用の考え方 | 商品の代金 | 診察や薬の代金。保険が使えない治療も多い |
| 体に合わない時 | 使うのをやめて皮膚科へ | 処方した医師に連絡する |
日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでは、男性型脱毛症の有効な治療法の多くは保険診療で受けられないと紹介されています。費用の話は、受診の前から気にかけておきたいところです。
市販の飲み薬にも医薬品がある
ドラッグストアでも、髪や頭皮のことを目的とした飲む医薬品を見かけることがあります。一般用医薬品は、薬剤師や登録販売者から情報を受けて、自分で選ぶ区分です。
選ぶ前には、箱の区分の表示を見て、店の薬剤師か登録販売者に相談してみてください。持病がある方や、ほかの薬を飲んでいる方は特に大事です。
サプリは食品で、内服薬とは別物
『飲む物なら、サプリでもいいのでは』と思うかもしれませんね。サプリメントは食品なので、髪に対する効能を書くことはできません。
内服薬とサプリの違い、塗る物との組み合わせ方は、飲む育毛剤はある?で詳しく紹介しています。
塗る育毛剤で様子を見ている方へ
医薬部外品の育毛剤を使っていて、『思ったほど変わらない』と感じて内服薬が気になり始めた方もいるはずです。その時は、どのくらいの期間、どんな使い方をしてきたかを受診前のメモに書いておきましょう。
使い方の記録があると、医師が今の状態を考える手がかりになります。メーカーが継続の目安を案内している育毛剤なら、その期間も一緒に書いておくといいですよ。
どこに相談する?相談先の選び方
内服薬を考える時の相談先は、いくつかあります。それぞれの向き不向きを知っておくと、最初の一歩を選びやすくなりますよ。
| 相談先 | 向いている場面 | 確かめたいこと |
|---|---|---|
| 皮膚科 | まず頭皮と抜け毛の原因を診てほしい | 薄毛や脱毛の相談を受け付けているか |
| 薄毛の相談を扱うクリニック | 治療の選択肢を詳しく聞きたい | 費用の内訳、続ける期間、リスクの説明 |
| オンライン診療 | 通院の時間がとりにくい | 医師の説明の受け方、定期配送と解約の条件 |
| かかりつけ医 | 持病で通院している | 今の治療との兼ね合い |
脱毛が心配な時は早めに医療機関へ、というのが日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aの案内です。毛が抜ける理由をつきとめ、毛包の状態を評価することが大切だからです。
自由診療の広告で見ておきたいこと
厚生労働省の医療広告のルールでは、保険が使えない自由診療の広告で詳しい情報を出す時は、通常かかる治療の内容と費用、主なリスクや副作用の情報も示すことになっています。
広告で治療を知った時は、費用とリスクの説明がきちんと書かれているかを見てみてください。体験談や治療前後の写真だけで判断しないのがコツです。
オンライン診療で気をつけたいこと
国民生活センターは、薄毛などのオンライン診療で、処方薬が定期購入になっていたトラブルを紹介しています。飲むのをやめたのに医師の問診なく次の分が届き、返品を断られた事例もありました。
申し込む前に、定期配送になっているか、解約の条件はどうかを確かめておきましょう。契約のことで困った時は、消費者ホットライン「188」が窓口になります。
予約の時に伝えること
初めての医療機関に予約する時は、「薄毛や抜け毛の相談をしたい」と最初に伝えましょう。医療機関によっては、薄毛の相談を受け付けていなかったり、別の日に時間をとったりすることがあります。
費用について先に知りたい時は、予約の電話で「初診でかかる費用の目安」を聞いておくと安心です。
受診前に準備しておくこと
ここが一番大事な所です。診察の時間は限られているので、伝えたいことをメモにしておくと、医師も判断しやすくなります。
- 抜け毛や薄毛が気になり始めた時期を思い出して書く
- 気になる場所(頭頂部、生え際、分け目、全体)を書く
- 同じ明るさで、気になる場所の写真を撮っておく
- 飲んでいる薬とサプリを書き出す。お薬手帳があれば持っていく
- 今使っている育毛剤やシャンプーの箱か写真を用意する
- 聞きたいことを3つほどに絞って書いておく
| メモの項目 | 書き方の例 |
|---|---|
| 気になり始めた時期 | 半年ほど前から、朝の枕の抜け毛が気になる |
| 気になる場所 | 頭頂部の地肌が明るい所で透けて見える |
| 頭皮の様子 | かゆみが時々ある。赤みはない |
| 生活の変化 | 仕事が忙しく、寝る時間が短い日が続いた |
| 病気と薬 | 持病で飲んでいる薬がある(お薬手帳あり) |
| 使っている物 | 医薬部外品の育毛剤を朝晩、薬用シャンプー |
厚生労働省は、お薬手帳を医療機関や薬局で見せることで、飲んでいる薬を医師や薬剤師と共有できると案内しています。市販の薬やサプリも書いておくと、飲み合わせを見てもらいやすくなりますよ。
受診当日の持ち物
当日は、メモと一緒に次の物を持っていくと安心です。
- 健康保険証やマイナンバーカード
- お薬手帳(ない時は飲んでいる薬の名前のメモ)
- 使っている育毛剤やシャンプーの箱か写真
- 気になる場所の写真が入ったスマートフォン
忘れ物があっても診察は受けられることが多いですが、薬の名前だけは正確に伝えられるようにしておきましょう。
写真の撮り方のコツ
写真は、髪が乾いた状態で、同じ場所、同じ明るさで撮るのがコツです。スマートフォンの日付の入った写真なら、いつからの変化かも伝えやすくなります。
合わせ鏡では頭頂部が見えにくいので、家族に撮ってもらうのも1つの方法です。
家族のことも聞かれることがある
診察では、家族に同じような悩みの人がいるかを聞かれることもあります。分かる範囲で答えられるよう、思い当たることをメモの端に書いておきましょう。
分からないことは「分からない」と伝えて大丈夫です。無理に思い出そうとするより、自分の頭皮の変化を正確に伝えるほうが大切ですよ。
診察で聞いておきたいこと
『何を聞けばいいか、診察室で頭が真っ白になりそう』という方もいますよね。始める前に聞いておきたいことを、チェックリストにしました。
- 自分の薄毛や抜け毛は、どんな状態だと考えられるか
- 内服薬以外にどんな選択肢があるか
- 費用はいくらで、何にかかるのか、保険は使えるのか
- 続ける期間の目安と、途中でやめたい時はどうするか
- 起こりうる副作用と、気になる症状が出た時の連絡先
- 今使っている塗る育毛剤を続けていいか
- 処方の分量や、定期配送になるかどうか
聞く時は、こんな言い方で十分です。
「飲む薬を考えています。始める前に、費用の内訳と、副作用が出た時にどこへ連絡すればいいかを教えてください」
説明を聞いても迷う時は、その場で決めなくてかまいません。持ち帰って考えたり、別の医療機関で意見を聞いたりするのも、立派な選び方です。
説明を聞いた後に家で考えること
診察で説明を受けたら、家に帰ってからメモを見直してみてください。費用を1年分で考えても続けられそうか、通院や受け取りの手間はどうか、を落ち着いて考えるのがコツです。
『先生にすすめられたから、その場で決めないと悪い気がする』と感じる方もいますよね。でも、納得してから始めるほうが、途中で迷わずに続けられます。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見る女性や若い方の相談では
日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでは、女性の薄毛は男性と薄くなり方が違い、治療の考え方も分けて説明されています。妊娠の可能性がある方や授乳中の方は、そのことを最初に伝えてください。
未成年の方は、保護者と一緒に相談するのが安心です。年齢や体の状態によって、使えない薬もあるからです。
内服薬を検討中も塗る育毛剤は使っていい?
『今の育毛剤はやめたほうがいいの?』と気になりますよね。答えは、診察の時に医師に聞いてから決めるのがいちばんです。
- 今使っている育毛剤を続けるかどうか
- 薬用シャンプーなど頭皮に使う物の組み合わせ
- 頭皮にかゆみや赤みがある時の扱い
- 処方された飲み方や量を変える
- 医師に言わずに飲むのをやめる
- 発毛剤(医薬品)を新たに重ねて使う
市販の発毛剤(第1類医薬品)の添付文書には、ほかの育毛剤や外用剤を頭皮に使うのは避けるよう書かれている物もあります。頭皮に使う物を増やしたい時も、まず相談してからにしましょう。
頭皮の毎日のケアは続けて大丈夫
洗う、乾かす、という毎日のケアは、内服薬を考えている間も大切です。日本皮膚科学会は、頭皮が乾燥しすぎたり油っぽくなったりしない頻度で洗うことや、髪に負担のかかる髪型を避けることを紹介しています。
毎日の頭皮のケアのしかたは、育毛剤で薄毛の悩みは解決できる?でもまとめています。
相談の結果、塗る育毛剤で続ける時
診察の結果、内服薬は始めずに、今のケアを続けることになる場合もあります。その時は、塗る育毛剤の使い方や、気をつける頭皮の様子を医師に聞いておくと安心です。
次にどのくらいたったら様子を見せに来ればいいかも、聞いておきましょう。変化を同じ条件の写真で残しておけば、次の相談がぐっとスムーズになります。
やってはいけないこと
最後に、内服薬を考える時に避けたいことをまとめておきます。どれも、体を守るための大事なポイントです。
海外の薬を個人輸入で安く手に入れて、自己判断で飲み始めてしまう。厚生労働省は、個人輸入の医薬品は国内での確認がされておらず、偽造品の可能性もあると注意を呼びかけています。
| 避けたいこと | 理由 |
|---|---|
| 海外の薬を個人輸入して飲む | 品質や安全が国内で確認されていない。健康被害の救済制度の対象外 |
| 家族や知人の薬をもらって飲む | 体の状態に合うかを医師が判断していない |
| 自己判断で量を変える、やめる | 処方した医師の判断から外れてしまう |
| 持病の薬を飲んでいることを伝えない | 飲み合わせを見てもらえない |
| 広告の体験談だけで決める | 体験談は自分に当てはまる裏付けにならない |
個人輸入した医薬品で健康被害が出ても、医薬品副作用被害救済制度は使えないと厚生労働省は案内しています。安さや手軽さより、診察を受けて始めることを選んでくださいね。
海外の育毛剤や個人輸入の注意は、育毛剤を個人輸入する時の注意点は?で詳しく紹介しています。
SNSで見た飲み方をまねしない
SNSや動画では、薬の飲み方や組み合わせを紹介する投稿を見かけることがあります。投稿した人の体と、あなたの体は同じではありません。
飲み方や量は、診察した医師が、あなたの体の状態を見て決めることです。気になる投稿を見た時は、その画面を保存しておいて、次の診察で医師に聞いてみてください。
内服薬の相談で出てくる言葉
医療機関での説明や、広告で見かける言葉の意味をまとめました。診察の前に目を通しておくと、説明が頭に入りやすくなりますよ。
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| 保険診療 | 健康保険が使える診療 |
| 自由診療 | 健康保険が使えない診療。費用は医療機関ごとに違う |
| 一般用医薬品 | 薬局やドラッグストアで、自分で選んで買える医薬品 |
| 医薬部外品 | 作用がおだやかな区分。市販の塗る育毛剤の多くはここ |
| お薬手帳 | 飲んでいる薬を記録して、医師や薬剤師に見せる手帳 |
| 医薬品副作用被害救済制度 | 医薬品を正しく使って重い副作用が出た時の公的な救済の仕組み |
医薬品副作用被害救済制度は、PMDAが窓口になっている公的な制度です。個人輸入の薬は対象外とされているので、その意味でも国内の医療機関や薬局を通すことが大切です。
よくある質問
薄毛対策の内服薬は、ドラッグストアで買えますか?
薄毛対策の内服薬は、医療機関で医師が診て判断する領域です。ドラッグストアで髪や頭皮を目的にした飲む医薬品を見かけた時は、選ぶ前に店の薬剤師か登録販売者に相談してください。
何科に行けばいいですか?
まずは皮膚科で頭皮と抜け毛の状態を診てもらうのがおすすめです。持病で通院している方は、かかりつけの医師にも伝えておきましょう。
内服薬を始めたら、塗る育毛剤はやめるべきですか?
続けるかどうかは、診察の時に医師に聞いてから決めてください。使っている育毛剤の箱か写真を持っていくと、相談がスムーズです。
費用はどのくらいかかりますか?
医療機関や治療の内容で変わります。日本皮膚科学会は、男性型脱毛症の有効な治療の多くは保険診療で受けられないとしているので、始める前に費用の内訳を聞いておきましょう。
オンライン診療でも大丈夫ですか?
医師の説明をきちんと受けられるか、定期配送になっていないか、解約の条件はどうかを先に確かめてください。契約で困った時の窓口は消費者ホットライン「188」です。
飲み始めて体調が気になる時は?
自己判断でやめたり量を変えたりせず、処方した医師か薬剤師にすぐ連絡してください。急に具合が悪くなった時は、医療機関を受診しましょう。
まとめ
- 薄毛対策の内服薬は、医療機関で医師が診て判断する領域
- 塗る育毛剤(医薬部外品)とは、区分も入手の仕方も決める人も違う
- 受診前に、時期・場所・写真・飲んでいる薬・使っている物をメモする
- 費用、続ける期間、副作用の連絡先、定期配送の有無を始める前に聞く
- 個人輸入や人の薬をもらうこと、自己判断で量を変えることは避ける





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