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寒い季節に手放せない裏起毛のパーカーやスウェット。でも、脱いだ時にインナーに白い毛がびっしり付いていたり、洗うたびに洗濯槽に毛が残ったりして、『このまま着ていて大丈夫?』と気になりますよね。
結論から言うと、裏起毛の服の抜け毛対策は、起毛した面をこすらない洗い方と、熱を当てすぎない乾かし方が中心です。洗濯表示を確かめてから、ネット・弱い水流・短い脱水・陰干しの4つを意識するだけで、毛羽や毛玉はぐっと減らせますよ。
この記事では、裏起毛の仕組みから、洗い方と干し方、着る時のちょっとした工夫までを順番に紹介しますね。
裏起毛の服の抜け毛対策は?先に答え
裏起毛は、生地の内側の繊維をかき出して、ふわふわに立たせた生地です。毛が立っているぶん、こすれや熱で抜けたり、からんで毛玉になったりしやすいんです。
『洗えば洗うほど毛が抜けていく気がする』という方も多いはずです。実は、洗い方と乾かし方で、抜け方は大きく変わります。
- 洗う前に、洗濯表示と付記の言葉を確かめる
- 洗濯ネットに入れて、ほかの服とこすれ合わないようにする
- 弱い水流のコースとおしゃれ着用の洗剤を選ぶ
- 脱水は短めにして、風通しのよい日陰で干す
- 回転式の乾燥機は、表示を確かめてから使う
| 場面 | 抜け毛や毛玉が出やすい理由 | 対策 |
|---|---|---|
| 洗う時 | ほかの服や洗濯槽とこすれる | ネットに入れ、弱い水流で |
| 脱水の時 | 強い力で毛が押しつぶされる | 脱水は短く |
| 乾かす時 | 熱と回転で毛がからむ | 陰干しが基本 |
| 着る時 | 内側の毛がインナーとこすれる | インナーの素材を見直す |
裏起毛ってどんな生地?起毛加工の仕組み
ユニフォームメーカーの玉川産業の解説では、裏起毛は、裏毛編みの生地の表面組織を特殊な加工で起毛させた素材で、生地の裏面だけを起毛させた物を指すと紹介されています。綿とポリエステルで作られることが多いそうです。
毛を立たせた繊維と繊維の間に、体温で温められた空気がたまるので、暖かく感じられるんです。
| 生地の部分 | 様子 | お手入れで気をつけること |
|---|---|---|
| 表側 | ふつうの編み地 | 色あせやプリントの傷み |
| 裏側(肌側) | 繊維をかき出してふわふわに | こすれ・熱・つぶれ |
| 袖口・すそ | 体の動きでこすれやすい | 毛玉ができやすい |
| わきの下 | 腕とこすれ続ける | 毛羽や毛玉ができやすい |
「抜け毛」に見えるものの正体
裏起毛の服から出る白い毛は、かき出された繊維の端が、こすれて抜け落ちたものです。動物の毛のように生えかわるわけではないので、抜けた分だけ生地の毛は少しずつ減っていきます。
だからこそ、こすれと熱をできるだけ減らすことが、ふわふわを長持ちさせることにつながるんです。
抜け毛・毛羽・毛玉はなぜ出る?
裏起毛の服のトラブルは、だいたい3つに分けられます。それぞれ原因が少しずつ違うので、見分けておくと対策が立てやすいですよ。
| トラブル | 様子 | 主な原因 |
|---|---|---|
| 抜け毛 | インナーや洗濯槽に白い毛が付く | こすれ・長い脱水 |
| 毛羽 | 表面が乱れてけば立つ | もみ洗い・乾燥機の回転 |
| 毛玉 | 繊維がからんで小さな玉になる | 同じ所が何度もこすれる |
| へたり | ふわふわ感がなくなりぺたんとする | 強い脱水・押しつぶし・熱 |
ライオンの暮らしの情報サイトでは、毛羽のある衣類について、長時間の脱水や摩擦、もみ洗いが毛羽抜けの原因になると紹介されています。裏起毛の服も、同じように「こすらない・もまない・長く脱水しない」が大切です。
新しい服ほど、最初は毛が出やすい
買ったばかりの裏起毛の服は、加工の時に出た細かい繊維が残っていて、最初の数回は毛が多く出ることがあります。『不良品かな?』と慌てなくても大丈夫です。
最初の洗濯は、ほかの服と分けて洗うと、ほかの服に毛が移るのを防げます。2回目、3回目と洗ううちに落ち着いてくることが多いですよ。
買う時にタグで見ておきたいこと
これから裏起毛の服を買うなら、タグの組成表示と洗濯表示を、店頭で一度見ておくのがおすすめです。家で洗えるか、乾燥機が使えるかは、毎日の手間に直結しますよね。
| 見ること | 選び方の考え方 |
|---|---|
| 洗濯おけの記号 | 家で洗える物だと気軽に着られる |
| 乾燥機の記号 | 乾燥機をよく使う家なら確かめておく |
| 組成表示 | 熱に弱い素材が混ざっていないか |
| 内側の手ざわり | 毛足の長さや密度を手で確かめる |
洗う前に洗濯表示を確かめる
裏起毛の服は、綿・ポリエステル・アクリルなど、いろいろな素材で作られています。素材によって熱への強さが違うので、まずは服の内側のタグを見てみましょう。
消費者庁の案内では、洗濯表示は、洗濯・漂白・乾燥・アイロン・クリーニングの5つの基本の記号と、記号で表せない扱いを補う付記の言葉で示されています。
| 見るところ | 意味 | 裏起毛で特に見ておきたい点 |
|---|---|---|
| 洗濯おけの記号 | 家で洗えるか・水の温度の上限 | 下線があれば弱い処理で |
| 四角に円の記号 | タンブル乾燥(乾燥機)ができるか | ×なら乾燥機を使わない |
| 四角に線の記号 | 自然乾燥のしかた | 平干し・日陰干しの指定 |
| 付記の言葉 | 「裏返しにして洗う」「洗濯ネット使用」など | 記号より具体的なので優先する |
| 組成表示 | 使われている繊維と割合 | アクリルは熱に弱い |
花王のおしゃれ着用洗剤の案内では、アクリルは熱に弱いと紹介されています。アクリルが混ざった裏起毛の服は、熱いお湯や高温の乾燥機を避け、アイロンも表示どおりの温度で使いましょう。
家で洗えない表示の時は
洗濯おけに×の記号がある服は、家庭での洗濯ができません。無理に家で洗うと、縮みや風合いの変化につながることがあるので、クリーニング店に相談しましょう。
出す時は「内側の起毛がつぶれないようにしたい」「わきの毛玉が気になる」など、気になっている所をひと言伝えておくと、仕上げの相談がしやすくなりますよ。
裏返す?表のまま?ネットの入れ方
裏起毛の服を洗う時、『裏返したほうがいいの?』と迷いますよね。実は、ここは案内によって考え方が分かれるところなんです。
ライオンの案内では、毛羽のある衣類は、裏側から摩擦を受けると毛羽が抜けやすいので、表のまま洗濯ネットに入れる方法が紹介されています。いっぽうユニクロのフリースのお手入れの案内では、ほかの衣類との摩擦を防ぐため、裏返して目の細かい洗濯ネットを使う方法が紹介されています。
| 入れ方 | 守れる面 | 向いている時 |
|---|---|---|
| 表のままネットへ | 内側の起毛面がこすれにくい | 裏起毛のふわふわを守りたい時 |
| 裏返してネットへ | 表側の色やプリントがこすれにくい | 表の色あせやプリントの傷みが気になる時 |
| 付記の言葉に従う | メーカーが想定した扱い | 「裏返しにして洗う」などの表示がある時 |
迷った時は、まずタグの付記の言葉を見てください。指定がなければ、「守りたい面を内側にする」と考えると決めやすいですよ。どちらの場合も、服に合った大きさの目の細かいネットに入れて、ネットの中で服が動きすぎないようにしておきましょう。
ファスナーやボタンは閉じておく
パーカーのファスナーや、前開きのボタンは、閉じてからネットに入れます。開いたままだと、ファスナーの金具が起毛面に引っかかって、毛羽立ちのもとになるんです。
フードのひもは、結んでおくか、中に入れておくとからまりにくくなります。
洗い方の手順:洗剤・コース・脱水
洗濯機で洗える表示なら、洗剤とコースを少し見直すだけで、毛羽や毛玉を減らしやすくなります。
- 洗濯表示と付記の言葉を確かめる
- ポケットの中を空にし、ファスナーやボタンを閉じる
- 表のままか裏返すかを決めて、目の細かいネットに入れる
- おしゃれ着用の洗剤を使い、手洗いコースやドライコースなど弱い水流で洗う
- 脱水は短めに設定する
- 終わったらすぐに取り出して形を整える
ライオンの案内では、毛玉や毛羽が気になる時は、手洗いコース・おしゃれ着コース・ドライコースなどの弱い水流のコースと、おしゃれ着用の洗剤がすすめられています。毛羽のある衣類は色あせしやすいので、おしゃれ着用の洗剤がいいとも紹介されていますよ。
ユニクロの案内では、たくさんの衣類と一緒に洗うと風合いを損なうことにつながると紹介されています。洗濯機に詰め込むと、服どうしがこすれて毛羽や毛玉が増えやすくなります。裏起毛の服は、量を少なめにして洗いましょう。
洗濯槽やほかの服に毛を残さない
裏起毛の服を洗ったあとは、洗濯槽の糸くずフィルターに毛がたくさんたまっています。そのままにすると、次の洗濯でほかの服に毛が付いてしまうので、洗うたびに捨てておきましょう。
| タイミング | すること |
|---|---|
| 洗う前 | 表面の毛や糸くずを粘着ローラーで取る |
| 洗う時 | 濃い色の服や毛の付きやすい服と分ける |
| 洗ったあと | 糸くずフィルターの毛を捨てる |
| 干す前 | 服を軽く振って、浮いた毛を落とす |
『分けて洗うと回数が増えて大変』という時は、裏起毛の服どうしをまとめて洗うだけでも違いますよ。
柔軟剤は静電気対策にもなる
ライオンの案内では、柔軟剤には静電気の発生を防ぐはたらきもあると紹介されています。冬の乾いた季節は、静電気で毛やほこりが服に付きやすいので、柔軟剤を使うのも一つの方法です。
使う量は、柔軟剤の容器に書かれた目安を守りましょう。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見る干し方と、乾燥機を使う時の注意
洗い終わった裏起毛の服は、生地が厚くて水を含みやすいので、乾くまで時間がかかります。だからといって、熱で一気に乾かそうとするのは要注意です。
| 乾かし方 | 毛羽・毛玉への影響 | ポイント |
|---|---|---|
| 風通しのよい日陰で干す | 傷みにくい | 形を整えてから干す |
| 厚手のハンガーにかける | 肩に跡がつきにくい | 重い物は平干しも考える |
| 回転式の乾燥機 | 毛羽の乱れ・縮み・毛羽抜けのもとになることがある | 表示で使えるかを確かめる |
| 暖房器具の前で乾かす | 熱が当たりすぎることがある | 近づけすぎない |
ライオンの案内では、毛羽のある衣類は短時間で脱水して陰干しし、回転式の乾燥機は毛羽の乱れや縮み、毛羽抜けが起こるので避けるよう紹介されています。
早く乾かしたい時の工夫
冬は乾きにくくて困りますよね。そんな時は、熱を当てるより、風を通す工夫をしてみてください。
- 服と服の間をこぶし1つ分くらいあけて干す
- フードやポケットは広げて、中まで風が通るようにする
- 部屋干しの時は、扇風機やサーキュレーターの風を当てる
- 乾いたら、早めに取り込んで形を整える
乾いたらブラシで毛並みを起こす
乾いたあと、内側の毛がぺたんと寝ていたら、衣類用のやわらかいブラシで軽くなでてみてください。ユニクロの案内でも、衣類用のブラシで毛を立たせると、寝た毛並みが戻ると紹介されています。
強くこすると毛が抜けてしまうので、表面をなでるくらいの力で十分です。
着ている時・しまう時の毛羽対策
洗い方だけでなく、ふだんの着方でも毛羽や毛玉の出方は変わります。ここが大事なところです。こすれやすい場面を知っておくと、ちょっとした工夫で防げますよ。
- 内側の毛が付きにくい、表面のなめらかなインナーを選ぶ
- 斜めがけのバッグやリュックのベルトが同じ所をこすらないようにする
- 同じ服を毎日続けて着ず、休ませる日をつくる
- 毛玉ができても、引っぱってちぎらない
| 気になること | 原因の例 | 対策 |
|---|---|---|
| インナーに白い毛が付く | 内側の毛がこすれて抜ける | 色の近いインナーを選ぶ |
| わきの下に毛玉ができる | 腕を動かすたびにこすれる | 毛玉はやさしく取り、こすれを減らす |
| 静電気で毛がまとわりつく | 乾燥と化学繊維の組み合わせ | 柔軟剤や静電気防止スプレーを使う |
| 背中の内側がぺたんとする | 座った時の押しつぶし | 着たあとにブラシで起こす |
パンツやレギンス、子ども服の裏起毛
裏起毛はパーカーだけでなく、パンツやレギンス、子どものパジャマなどにも使われています。脚の内側やひざ、お尻は、歩いたり座ったりするたびにこすれる場所です。
| 服の種類 | こすれやすい所 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| パンツ・レギンス | 太ももの内側・ひざ | 毛玉が早くできやすい |
| 子どものパジャマ | ひじ・ひざ・お尻 | 洗う回数が多いのでネットと弱い水流で |
| 手袋や靴下 | 指先・かかと | 表示を見て小物用のネットに入れる |
子ども服は洗う回数が多いので、毎回の洗い方のちょっとした差が出やすいんです。まとめてネットに入れて、弱い水流で洗うだけでも長持ちしやすくなります。
毛玉ができた時は
毛玉を手で引っぱってちぎると、まわりの繊維まで引き出されて、かえって毛玉ができやすくなります。毛玉取りの道具やはさみで、生地を切らないように気をつけながら、ていねいに取りましょう。
『どれくらい取ればいいの?』と迷ったら、目立つ所だけにしておくのも手です。取りすぎると、そのぶん生地が薄くなってしまいます。
しまう時はつぶさずに
シーズンが終わったら、汚れを落としてよく乾かしてからしまいます。厚みのある服なので、重ねすぎたり、圧縮袋で強く押しつぶしたりすると、内側の毛がつぶれてふんわり感が戻りにくくなります。
たたむ時は、内側の起毛面を折り曲げすぎないよう、ゆったりたたんでおきましょう。
ちなみに、服ではなく自分の髪の抜け毛のほうが心配という方は、育毛剤の役割を説明した記事もどうぞ。ニットの毛の扱いは、ニットの抜け毛対策もあわせてどうぞ。
よくある質問
裏起毛の服から白い毛がたくさん出るのはなぜですか?
裏起毛は、生地の内側の繊維をかき出して立たせた生地です。立った繊維の端が、こすれや脱水で抜け落ちるため、白い毛のように見えます。
裏返して洗ったほうがいいですか?
案内によって考え方が分かれます。タグに「裏返しにして洗う」などの付記があればそれに従い、指定がなければ、守りたい面を内側にすると考えて決めてみてください。
乾燥機を使ってもいいですか?
洗濯表示でタンブル乾燥ができるかを確かめてください。回転式の乾燥機は、毛羽の乱れや縮み、毛羽抜けのもとになることがあるので、陰干しが基本です。
新しく買った服から毛が多く出ます。
買ったばかりの服は、加工の時の細かい繊維が残っていて、最初の数回は毛が多く出ることがあります。最初はほかの服と分けて洗いましょう。
毛玉はどうやって取ればいいですか?
手で引っぱってちぎらず、毛玉取りの道具やはさみでていねいに取ります。生地を切らないよう気をつけ、取りすぎないことも大切です。
ふわふわ感がなくなってきました。
乾いたあとに衣類用のやわらかいブラシで軽くなでると、寝た毛並みが戻りやすくなります。強い脱水や乾燥機の熱を避けることも、ふわふわを長持ちさせるコツです。
まとめ
- 裏起毛は、生地の内側の繊維をかき出してふわふわに立たせた生地
- 抜け毛・毛羽・毛玉は、こすれ・もみ洗い・長い脱水・熱で増えやすい
- 洗う前に洗濯表示と付記の言葉を確かめる
- 裏返すかどうかは付記に従い、指定がなければ守りたい面を内側に
- 弱い水流・おしゃれ着用の洗剤・短い脱水・陰干しが基本
- 着る時はこすれを減らし、しまう時は押しつぶさない
ちょっとした洗い方と干し方の見直しで、裏起毛のふわふわはぐっと長持ちします。お気に入りの1着から、ぜひ試してみてくださいね。





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