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お気に入りのセーターを着た日に、インナーや黒いパンツが毛だらけに。『洗濯したら、ほかの服にまで毛が付いてしまった』という方も多いはずです。
結論から言うと、セーターの抜け毛対策は「タグの組成表示で素材を知る」「毛が移りやすい組み合わせを避ける」「洗濯と収納で他の服と分ける」の3つが軸です。素材が分かると、どのくらい毛が出そうか、どう扱えばいいかの見当がつくんです。
この記事では、タグの読み方と、他の服に毛を移さない工夫を順番にお話ししますね。
セーターの抜け毛対策は?先に答え
手持ちのセーターで、すぐ試せることを先にまとめますね。
- タグの組成表示で、素材の名前と割合を確かめる
- 毛の出やすいセーターは、下に着る服と上着の組み合わせを考える
- 洗う時は、毛の出る物と出にくい物を分ける
- しまう時は、ほかの服と重ならないように袋や箱を分ける
- 毛が付いてしまった服は、洗う前に毛を取っておく
ニットの素材ごとの洗い方や保管のコツはニットの抜け毛対策で紹介しています。この記事では「見分け方」と「移さない工夫」に話を絞りますね。
タグのどこを見る?セーターに付いている3つの表示
セーターの内側には、素材や洗い方を書いたタグが付いていますよね。消費者庁の資料では、セーターに表示する事項として次の3つが挙げられています。
| 表示 | 何が書いてある? | 抜け毛対策での使い道 |
|---|---|---|
| 繊維の組成 | 使われている繊維の名前と、それぞれの割合 | 毛が出やすい素材か見当をつける |
| 家庭洗濯等取扱方法(洗濯表示) | 洗い方・干し方・アイロン・クリーニングの記号 | 家で洗うか、クリーニングに出すかを決める |
| 表示者名等 | 表示した会社の名前と、住所か電話番号 | 手入れで迷った時の問い合わせ先 |
『タグは洗濯の記号しか見ていなかった』という方もいるかもしれません。実は、抜け毛対策で一番役に立つのは、素材を書いた組成の表示なんです。
タグが見当たらない時は
首のうしろだけでなく、わきの縫い目の内側にタグが付いていることもあります。切ってしまった時は、買った時の商品ページや袋を見返すと、素材が書かれていることがあります。
それでも分からない時は、毛の出やすい素材だと思って、やさしく扱っておくと安心です。
組成表示の読み方:素材の名前と割合で見当をつける
組成の表示は、素材の名前と割合(混用率)が並んでいます。消費者庁の資料では、セーターは使われている全ての繊維の名前に、割合を%で書くことになっています。
素材によって、毛の出方や気をつけたいことが違います。
| タグの素材名 | どんな素材? | 毛の出方と気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 毛・ウール・羊毛 | 羊の毛 | 毛羽が出やすい。濡れてこすれると縮みやすい |
| アンゴラ | アンゴラウサギの毛 | ふわっとした毛足が抜けやすい |
| モヘヤ | アンゴラ山羊の毛 | 光沢があり、毛が抜けやすい |
| カシミヤ | カシミヤ山羊の下毛 | 細くやわらかく、摩擦で毛羽立ちやすい |
| アクリル | 化学繊維 | 熱に弱い。毛玉ができやすいことも |
| ナイロン | 化学繊維 | 静電気が起きやすく、ほこりが付きやすい |
| 綿 | 植物の繊維 | 動物の毛の素材と比べると、毛足が抜ける心配は少なめ |
「毛」とだけ書かれている時
消費者庁の資料では、羊毛は「毛」「羊毛」「ウール」などの言葉で表示でき、アンゴラやカシミヤ、モヘヤも「毛」と書けることになっています。動物の毛の種類がはっきりしない時は「毛」とだけ書くこともできます。
つまり、タグに「毛」とあっても、羊の毛とは限らないんです。ふわふわした毛足が長いセーターなら、アンゴラやモヘヤが入っているかもしれない、と考えて扱っておきましょう。
割合と「部位ごとの表示」も見る
いくつかの素材が混ざったセーターは、割合の大きい順に並んでいることが多いです。毛の出やすい素材の割合が大きいほど、扱いには気を配りたいですね。
袖や襟だけ別の素材を使っている物は、部位ごとに分けて表示されることもあります。例えば、身ごろは綿でも、襟だけふわふわの素材ということもあるので、タグを最後まで読んでみてください。
- 動物の毛の素材(毛・アンゴラ・モヘヤ・カシミヤ)が入っているか
- その素材の割合が大きいか
- 襟や袖など、部位ごとに別の素材が書かれていないか
- 洗濯おけの記号に×が付いていないか
- 手入れで迷った時の問い合わせ先が書かれているか
買う前にタグで見ておきたいこと
これからセーターを買う方は、お店で試着する時にタグも一緒に見ておくと、あとで困りにくくなります。『ふわふわでかわいい』と思って買ったら、毎日毛だらけ…ということを減らせますよね。
- 毛の出やすい素材の割合はどのくらいか
- 家で洗える記号か、クリーニングが必要な記号か
- 手持ちのインナーやコートと、色や素材の相性はどうか
ネットで買う時は、商品ページの「素材」や「品質表示」の欄に同じ内容が書かれていることが多いです。
古着やもらったセーターの場合
古着や人からもらったセーターは、タグが薄くなって読めないこともあります。素材が分からない時は、家で洗う前にクリーニング店で相談してみると安心です。
毛足の長さや手ざわりで、ある程度の見当がつくこともありますが、自分で決めつけずに、やさしい扱いから始めておきましょう。
毛玉を取る時も、まわりに散らさない
セーターの毛玉を取ると、取った毛くずが床や服に散らばりますよね。毛玉取りをする時は、新聞紙や大きな紙の上で作業して、最後に紙ごと丸めて捨てると片づけがラクです。
クリーニングの業界団体の解説では、カシミヤの毛玉は引っぱらずにはさみで丁寧にカットすることがすすめられています。引っぱって取ると、まわりの毛まで抜けてしまうことがあるので気をつけましょう。
タグの話で出てくる言葉
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| 組成表示 | 使われている繊維の名前と割合を書いた表示 |
| 混用率 | 繊維ごとの割合。%で書かれる |
| 指定用語 | 繊維の名前として使うことが決められている言葉 |
| 洗濯表示 | 洗い方・干し方などを記号で示した表示 |
| 毛羽 | 生地の表面に出てきた細かい毛 |
| 毛玉 | 毛羽がからまって、小さな玉になったもの |
抜けた毛はどこへ行く?他の服に移りやすい場面
セーターの毛は、着ている間も、脱いだ後も、いろいろな所に移ります。『いつ付いたのか分からない』という時は、次の場面を思い出してみてください。
| 場面 | 毛が移る先 | 減らす工夫 |
|---|---|---|
| 着ている時 | インナー・パンツ・コートの裏地 | 下に着る服を毛の目立ちにくい色にする |
| 脱いだ時 | 椅子の背・ソファ | 脱いだらハンガーではなく、平らな所にたたんで置く |
| バッグをかけた時 | バッグのひも・肩の生地 | バッグは手で持つか、こすれにくい位置にかける |
| 洗濯の時 | 一緒に洗ったほかの服 | 素材ごとに分けて、洗濯ネットに入れる |
| しまう時 | 引き出しの中のほかの服 | 袋や箱を分けて、重ねない |
色の組み合わせで「目立ちにくくする」のも手
白いセーターの下に黒いインナーを着ると、毛が目立ちやすいですよね。セーターに近い色の服を合わせると、毛が付いても目立ちにくくなります。
毛をなくす方法ではありませんが、出かける日の気持ちはぐっとラクになりますよ。
コートの裏地に毛がたまる時
セーターの上にコートを重ねると、コートの裏地にセーターの毛がたまっていきます。気づかないまま別の日にコートを着ると、今度は違う服にその毛が移ってしまうんです。
帰ってきたらコートを裏返して、裏地だけ粘着ローラーをかけておきましょう。毛の出やすいセーターの日に着るコートを決めておくのも、移る先を増やさない工夫になります。
子どもやペットがいる家では
小さな子どもを抱っこすると、セーターの毛が子どもの服や顔まわりに付くことがあります。抱っこが多い日は、毛の出にくい素材のセーターを選ぶか、上にエプロンや薄手の羽織りを重ねておくと安心です。
ペットがいる家は、ペットの毛とセーターの毛が混ざって、どちらの毛か分かりにくくなることも。ペットを抱く前に、セーターの表面を軽くブラシで整えておくと、ペットの体にも毛が移りにくくなります。
重ね着で毛を移しにくくするコツ
セーターの毛が移るのは、こすれと静電気が重なった時が多いです。洗剤メーカーの解説では、アクリル・ポリエステルとナイロン・ウールのように、帯電しやすい向きが違う素材の組み合わせは静電気が起きやすいとされています。
- 下に綿のインナーを着て、肌とセーターの間をなめらかにする
- 上着はセーターと近い素材か、表面がなめらかな物にする
- バッグのひもがセーターに当たらない持ち方にする
- 静電気が起きやすい素材どうしを重ねる
- 起毛した上着の内側と、ふわふわのセーターをこすり合わせる
- リュックを背負って、背中を長くこする
衣類用の静電気防止スプレーを使う時
衣類用の静電気防止スプレーを使う方もいますよね。洗剤メーカーの案内では、絹・レーヨン・革・毛皮などには使えない物があり、目立たない所で試すこと、髪や肌には使わないことが注意として挙げられています。
使う前に、スプレーの表示とセーターのタグの両方を見ておきましょう。
洗濯で他の服に毛を移さない手順
洗濯は、毛が一番広がりやすい場面です。『セーターと一緒に洗ったら、タオルが毛だらけに』という経験がある方も多いのではないでしょうか。
まずは洗濯表示で、家で洗えるかを確かめます。洗濯おけに×が付いていれば家では洗えないので、クリーニング店に相談しましょう。
- 洗う前に、やわらかいブラシで浮いた毛を落とす
- セーターを裏返して、たたんで洗濯ネットに入れる
- タオルや綿の服など、毛が付きやすい物とは分けて洗う
- 表示に合ったコースと洗剤で、やさしく洗う
- 干す前に、洗濯槽や糸くずフィルターの毛を取っておく
手洗いの時は「もまない」
洗剤メーカーの解説では、手洗いの時は「沈める・浮かせる」を繰り返し、もんだりこすったりしないことがすすめられています。ウールは濡れた状態でこすれると縮みやすいので、特にやさしく扱いましょう。
重いセーターは、タオルで水気を取ってから、平らな所に広げて干すと形がくずれにくくなります。
洗濯機に残った毛を、次の洗濯に持ち越さない
セーターを洗った後の洗濯機には、糸くずフィルターや洗濯槽のふちに毛が残っています。そのまま次にタオルやシャツを洗うと、残った毛が移ってしまうんです。
セーターを洗った後は、フィルターの毛を取り、洗濯槽のふちを乾いた布でひとふきしておきましょう。セーターをまとめて洗う日を決めて、その日の最後に洗うのも一つの方法です。
- 毛の出やすいセーターを、タオルと一緒に洗ってしまう
- 洗濯ネットに入れずに、ほかの服とからませてしまう
- 濡れたままの服に付いた毛を、こすって取ろうとする
- 糸くずフィルターの毛を、そのままにしてしまう
一緒に洗ってしまった服の毛は
ほかの服に毛が移ってしまったら、乾いてから粘着ローラーや洋服ブラシで取りましょう。濡れているうちにこすると、毛が布の奥に入り込みやすくなります。
クリーニング店で相談したいこと
家で洗えない表示のセーターや、毛の出方が気になるセーターは、クリーニング店に任せるのも一つの方法です。出す時に、気になっている点を短く伝えておくと、扱い方を考えてもらいやすくなります。
例えばこんな伝え方です。
「着るたびに毛が出るので、やさしく扱ってもらえますか」
「襟だけ別の素材なので、そこも見てもらえると助かります」
しまう時・掛けておく時も、他の服と分ける
収納の中でも、セーターの毛はほかの服に移ります。クリーニングの業界団体の案内では、セーターはハンガーに掛けたまま長くしまうと重みで形がくずれるので、たたんで保管することがすすめられています。
- 洗うかクリーニングに出して、汚れを落としてからしまう
- 毛の出やすいセーターは、袋や箱を分ける
- ほかの服の上に重ねず、引き出しの上の段にまとめる
- 詰め込みすぎず、風が通るようにする
- 防虫剤は1種類だけを、衣類の上に置く
動物の毛の素材は、虫にも気をつける
クリーニングの業界団体の案内では、ウール・カシミヤ・アンゴラ・モヘヤは衣類を食べる虫の好物とされています。防虫剤を2種類以上同時に使うと、反応してシミの原因になることがあるので、1種類にしておきましょう。
シーズン中の「ちょっと置き」は平らな場所に
着たセーターをソファや椅子の背にかけておくと、そこに毛が残って、次に座った人の服に移ってしまいます。シーズン中は、ベッドの上や棚の一段など、セーターを置く場所を決めておくと安心です。
旅行や出張に持っていく時
スーツケースの中で、セーターとほかの服が一緒になると、移動中のこすれで毛が移ります。セーターは薄い袋や洗濯ネットに入れてから詰めると、ほかの服を守れます。
着たセーターは、帰る時にまた同じ袋に入れておけば、家に帰ってからの洗濯の仕分けもスムーズです。
家族と暮らしている方は、こんなふうに伝えておくといいですね。
「このセーター、毛が出やすいから、椅子にはかけないでね」
「わかった。脱いだら棚の上に置いておくよ」
服ではなく自分の髪の抜け毛が気になってきた方は、育毛剤の基本を紹介した記事も読んでみてください。服の毛とは別のこととして、頭皮のケアを考えられます。
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無料育毛剤の選び方を見るよくある質問
タグに「毛」とだけ書かれたセーターは、ウールですか?
羊毛のこともありますが、それだけとは限りません。消費者庁の資料では、アンゴラやカシミヤ、モヘヤも「毛」と表示できるとされています。毛足が長いふわふわのセーターは、毛の出やすい素材が入っているつもりで扱っておくと安心です。
新品のセーターは、着る前に何をすればいいですか?
やわらかいブラシで毛並みを整えて、浮いた毛を落としておきましょう。下に着る服とバッグのかけ方も、着る前に考えておくと毛が移りにくくなります。
セーターと一緒に洗っていい物はありますか?
同じくらいの素材と色のニットなら、洗濯ネットに入れて一緒に洗えることもあります。タオルや綿のTシャツなど毛が付きやすい物とは分けて洗うのがおすすめです。
アクリルのセーターも毛が抜けますか?
動物の毛の素材と比べると毛足が抜ける心配は少なめですが、こすれて毛玉ができることはあります。熱に弱い素材なので、アイロンは表示どおり低い温度で使いましょう。
毛が付いた服は、すぐに洗ったほうがいいですか?
洗う前に毛を取っておくほうが、ほかの服に広がりにくいです。粘着ローラーや洋服ブラシで取ってから洗濯機に入れてみてください。
手入れの方法が分からない時は、どこに聞けばいいですか?
タグの表示者名の欄に、問い合わせ先が書かれていることがあります。クリーニング店に出す時は、気になっている毛の出方も一緒に伝えておきましょう。
まとめ
- セーターのタグには、組成・洗濯表示・表示者名の3つが書かれている
- 組成表示の素材名と割合で、毛が出やすいかの見当がつく
- 「毛」とだけ書かれたタグは、羊毛以外の動物の毛のこともある
- 重ね着は、こすれと静電気を減らす組み合わせにする
- 洗濯と収納では、毛の出る物と出にくい物を分ける
- 防虫剤は1種類だけにして、虫にも気をつける





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