薄毛対策で発毛剤を考える前に?育毛剤・医療機関との役割分担

机の上のノートとペン、ラベルの無いボトルと観葉植物のイメージ

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生え際や頭頂部が前より気になってきて、薄毛対策として発毛剤も考え始めた。でも、育毛剤とどう違うのか、病院に行くべきなのか、何から決めればいいか分からない方も多いはずです。

結論から言うと、薄毛対策の選択肢は「育毛剤」「発毛剤」「医療機関」の3つで、それぞれ役割が違います。発毛剤は使える人の条件がある医薬品なので、買う前に薬剤師と一緒に、自分が当てはまるかを確かめる段取りを踏むのがおすすめです。

この記事では、3つの役割の違いと、状況ごとの相談先、発毛剤を検討する時の相談の進め方が分かります。

目次

薄毛対策で発毛剤を考える前に:先に答え

先に結論
  • 薄毛対策には、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・医療機関の3つの選択肢がある
  • 発毛剤は第1類医薬品で、薬剤師の説明を受けて買う決まりになっている
  • 使えない人の条件があるので、まず添付文書で自分が当てはまるかを見る
  • 円い形の脱毛・急な抜け毛・頭皮の赤みがある時は、先に皮膚科へ
  • どれを選んでも効き方には個人差があり、確実に変化が出ると言えるものはない

『発毛剤のほうが強そうだから、そっちにしよう』と考える気持ちはよく分かります。ただ、発毛剤はどんな人でも使える物ではなく、対象の条件や使い方が細かく決められているんです。

まずは3つの選択肢の役割を知って、自分がどこから始めるかを決めましょう。発毛剤を勧める記事ではなく、決める前の段取りをまとめた記事として読んでみてください。

迷っていることこの記事で見るところ
育毛剤・発毛剤・病院の違いが分からない3つの選択肢の役割
自分はどれから始めればいいか状況別の目安表
発毛剤を買う時に何をすればいいか相談の段取りとメモ
今の育毛剤はどうするか育毛剤を続けながら考える時

3つの選択肢の役割:育毛剤・発毛剤・医療機関

薄毛対策の3つの選択肢は、区分も、相談に乗ってくれる人も、買い方も違います。表で並べると、役割の違いがよく見えてきます。

見る点育毛剤発毛剤医療機関
区分医薬部外品第1類医薬品医師の診察
表示されている効能育毛・薄毛・脱毛の予防など壮年性脱毛症における発毛・育毛など診察して決める
相談に乗る人販売店・メーカーの窓口薬剤師皮膚科などの医師
買い方・受け方店頭・通販で買える薬剤師の説明を受けて買う予約して受診する
使える人の条件商品ごとの使用上の注意年齢・性別・脱毛の種類などの条件がある医師が判断する
向いている状況頭皮のケアから始めたい条件に当てはまり、薬剤師と相談できる原因が分からない・急な変化・頭皮の異常

薬用の育毛剤がうたえるのは、厚生労働省の通知にある「育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛」の範囲だけです。一方、ミノキシジルを配合した発毛剤の効能は「壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防。」と書かれています。

「発毛」と書かれた育毛剤もあるのはなぜ?

医薬部外品の効能の範囲にも、「発毛促進」という言葉が入っています。なので、育毛剤の箱に「発毛促進」とあっても、それだけで医薬品の発毛剤とは限らないんです。

医薬品かどうかは、箱にある「第1類医薬品」などのリスク区分の表示で見分けます。3つの区分の違いは、医薬品と医薬部外品と化粧品の違いで整理できます。

制度の面でも違いがある

医薬品には、適正に使っても副作用で重い健康被害が出た時に給付を受けられる、医薬品副作用被害救済制度があります。対象は承認・許可を受けた医薬品で、薬局などで買った一般用医薬品も含まれます。

一方で、海外から個人輸入した医薬品による健康被害は、この制度の対象外と厚生労働省は案内しています。国内で、薬剤師の説明を受けて買う意味は、こうした所にもあるんですね。

相談の時に出てくる言葉

薬剤師や医師と話す時、聞き慣れない言葉が出てくることがあります。先に意味を知っておくと、説明がぐっと分かりやすくなりますよ。

言葉意味
第1類医薬品一般用医薬品のうち、使い方に特に注意が必要として指定された物。薬剤師だけが販売できる
添付文書医薬品に付いている説明書。効能・用法・使用しない人・相談することが書かれている
壮年性脱毛症発毛剤の効能の欄に出てくる言葉。自分に当てはまるかどうかは、薬剤師や医師に聞いて確かめる
登録販売者第2類・第3類医薬品を販売できる専門家。第1類は販売できない
医薬部外品人体への作用が緩和な物。育毛剤(薬用育毛剤)はここに入る
一般用医薬品の販売サイト一覧自治体から厚生労働省に報告された、医薬品をネットで売るサイトの一覧

『薬剤師さんに何を聞けばいいか分からない』という時も、この言葉を使って「添付文書のここを見てほしい」と言えれば十分です。

自分の状況ではどれから?ケース別の目安表

どの選択肢から始めるかは、年齢や性別、薄毛の出方によって変わります。自分に近い行を探してみてください。

今の状況まず相談する先理由
20歳未満育毛剤の表示を確かめる・気になれば皮膚科市販の発毛剤は未成年(20歳未満)は使わない
女性女性用の表示がある物か薬剤師に確かめる男性用の発毛剤は女性は使わないと書かれている
円い形に抜けている皮膚科発毛剤は円形脱毛症の人は使わない
短い間に急に抜け毛が増えた皮膚科急激な脱毛の人は使わない、とする添付文書がある
頭皮に赤み・湿疹・強いかゆみ皮膚科傷や湿疹のある頭皮には使わない
持病がある・薬を飲んでいる主治医・薬剤師使う前に相談する人の条件に当たることがある
生え際や頭頂部が、年単位でゆっくり気になってきた薬剤師に発毛剤の条件を相談、または育毛剤から条件に当てはまるかで選択肢が変わる

女性用の発毛剤もありますが、こちらも成人女性(20歳以上)を対象にしていて、妊娠中・授乳中の人などは使わないと書かれています。どちらも、自分で決める前に薬剤師に確かめておきましょう。

「様子見」も立派な選択

『何もしないのは不安』と感じるかもしれません。でも、日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでは、抜け毛を防ぐ特別な予防法があるわけではなく、ふだんから抜け毛の量や頭皮の状態を知っておくことが大切とされています。

焦って何かを始めるより、記録をとりながら相談の準備をするのも、立派な薄毛対策です。毎日の習慣の見直し方は薄毛対策は何から始める?にまとめています。

発毛剤を検討する時の相談の段取り

発毛剤を候補に入れるなら、次の順番で進めると、迷いや買い間違いが減ります。一つずつ進めれば大丈夫ですよ。

発毛剤を検討する時の流れ
  1. 薄毛が気になる場所の写真を、同じ条件で撮っておく
  2. 気になる発毛剤の添付文書を、PMDAの検索などで読む
  3. 「使用しない人」「相談すること」に、自分が当てはまらないか確かめる
  4. 薬局・ドラッグストアの薬剤師に、メモを見せて相談する
  5. 買う時に、薬剤師から書面で説明を受ける
  6. 使い始めた日を記録し、案内された期間で見直す

一般用医薬品の第1類は、薬剤師が書面で必要な情報を提供しなければならないと法律で決まっています。説明の前には、使う人の年齢やほかに使っている薬なども確認される決まりなんです。

つまずきやすいところ

つまずきやすいのは、薬剤師がいない時間に店に行ってしまうことです。第1類医薬品は薬剤師しか販売できないので、店頭の場合は相談できる時間を先に確かめておきましょう。

ネットで買う場合も、第1類医薬品は薬剤師が販売します。厚生労働省は、届け出のある「一般用医薬品の販売サイト一覧」を公開しているので、買う前にサイトを確かめておくと安心です。

薬剤師との会話の例

例えば、店頭でこんなふうに聞いてみると話が進みやすくなります。「生え際が気になっていて、発毛剤を考えています。自分が使える条件に当てはまるか見てもらえますか?」

すると「年齢と、飲んでいる薬はありますか?」「抜け方はゆっくりですか、急にですか?」のように聞かれるはずです。答えにくい時は、メモを見せれば大丈夫ですよ。

買った後・届いた後に確かめること

買って終わり、ではありません。手元に届いてからも見ておきたいことがあります。特にネットで買った時は、届いた箱を開ける前に一度見てみましょう。

手元に届いたら見ること
  • 箱に「第1類医薬品」のリスク区分の表示があるか
  • 注文した販売名と、届いた箱の販売名が同じか
  • 添付文書(説明書)が入っているか
  • 使用期限が、使い切るまでに十分あるか

添付文書は、使っている間はずっと捨てずに取っておくのがおすすめです。頭皮に異常が出た時や見直しの時に、説明書を持って相談するよう書かれているからです。

薬剤師に聞かれること・伝えておきたいこと

相談の時に聞かれやすいことは、添付文書の「使用しない人」「相談すること」の内容とほぼ同じです。先にメモしておけば、慌てずに答えられます。

項目メモしておくこと添付文書で関係する所
年齢・性別20歳以上か、65歳以上か未成年者は使わない、高齢者は相談
薄毛の出方ゆっくりか急か、円い形か、全体か壮年性脱毛症以外の脱毛症の人は使わない
家族のこと家族・兄弟姉妹に同じような薄毛の人はいるかいない人は相談する、とする添付文書がある
持病高血圧・低血圧、心臓や腎臓の病気、むくみ、甲状腺の病気相談すること
薬・アレルギー飲んでいる薬、薬や化粧品でかぶれたこと相談すること
頭皮の状態傷・湿疹・赤みがあるかそうした頭皮には使わない
今使っている物育毛剤・トニック・頭皮用の薬他の育毛剤や外用剤との併用は避ける
相談の前のチェック
  • 年齢・持病・飲んでいる薬をメモした
  • 薄毛が気になる場所の写真を用意した
  • 今使っている頭皮用品の名前を控えた
  • 店の薬剤師がいる時間を確かめた
  • 分からないことを2つ3つ書き出した

薬剤師に聞きたいことは、「自分は使える条件に当てはまるか」「今の育毛剤はどうするか」「どのくらい続けて、いつ見直すか」の3つにしぼると、短い時間でも聞き漏らしが減ります。

医療機関で相談する時の段取り

皮膚科などの医療機関は、薄毛の原因が分からない時や、急な変化がある時の相談先です。発毛剤の条件に当てはまらなかった時にも、次の行き先になります。

日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでは、男性型脱毛症の有効な治療法の多くは保険診療で受けられないとされています。受診の前に、診察でどんなことにお金がかかるかを、医療機関のサイトや電話で確かめておくと安心です。

段取りやること気をつけたいこと
予約「薄毛のことで相談したい」と伝える保険診療かどうかを聞いておく
持ち物写真の記録、使っている物の外箱、お薬手帳飲んでいる薬は全部伝える
診察で聞くこと自分の薄毛はどんなタイプか、市販品を続けていいか分からない言葉はその場で聞き返す
費用の確かめ方何が含まれていて、何回通う前提か金額だけでなく、続ける期間で考える

皮膚科と、薄毛の治療を専門にうたうクリニックの違いは、発毛剤とAGA治療はどう違う?で詳しく紹介しています。

「とりあえず皮膚科」でいい理由

『どの病院に行けばいいか分からない』という時は、近くの皮膚科で大丈夫です。皮膚科Q&Aでも、抜け毛がある時は皮膚科など専門の医療機関を受診し、対策を知ることが大切とされています。

皮膚科で相談した結果、市販の育毛剤を続けることになる場合もあります。医師の答えを聞いてから、発毛剤や育毛剤をどうするか決めても遅くありません!

育毛剤を続けながら考える時の役割分担

すでに育毛剤を使っている方は、発毛剤を足していいのか気になりますよね。ここは、メーカーや添付文書の案内を先に見ておきましょう。

組み合わせ公式の案内の例どうするか
発毛剤と育毛剤を同時に発毛剤の添付文書に、使用中は他の育毛剤や外用剤の頭皮への使用は避ける、とある薬剤師に相談し、どちらにするか決める
育毛剤を2つ重ねる花王は、複数製品の併用はすすめていない1本にしぼる
育毛剤と育毛シャンプー使う順番が案内されていることが多い洗った後、乾かす前に付ける、などの案内に合わせる
発毛剤と整髪料整髪料は発毛剤を使った後に、とある案内どおりの順番にする

『両方使えば、早く変わるかも』と考えたくなります。でも、多く使っても効果は上がらないと書かれた添付文書もあるので、重ねるより、案内どおりに続けることを大事にしましょう。

育毛剤を続けるなら見直したいこと

発毛剤を考えるきっかけが「育毛剤が効いていない気がする」なら、先に使い方を見直してみるのも一つの方法です。量・回数・付けるタイミングがずれていないか、メーカーの案内と比べてみてください。

付け方の基本は育毛剤の正しい塗り方にまとめています。見直しても気になる時に、発毛剤の相談に進んでも遅くはありません。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

無料育毛剤の選び方を見る

薄毛対策で発毛剤を考える時によくある失敗

発毛剤を考える時には、ありがちな失敗があります。先に知っておけば、防げるものばかりですよ!

よくある失敗どうして起こる?防ぎ方
海外の発毛剤を個人輸入する安く見える・手軽に見える厚生労働省は個人輸入の危険性を注意喚起している。国内で薬剤師に相談して買う
家族や友人の発毛剤を借りる同じ悩みで勧められる使える人の条件があるので借りない
早く変えたくて量や回数を増やす気持ちが焦る用法・用量の範囲を守る
育毛剤・発毛剤・シャンプーを一度に替えるまとめて始めたくなる1つずつ替えて、頭皮の様子を見る
数週間で効き目を判断してやめる変化が見えず不安になる添付文書にある期間の目安で見直す

厚生労働省は、個人輸入される医薬品は国内の法律に基づく確認がされておらず、偽造品や不衛生な製品かもしれない、と注意を呼びかけています。表示が外国語で正しく読みにくいことも、リスクの一つとされています。

ミノキシジル配合の発毛剤の添付文書には、効果が分かるまで「少なくとも4ヵ月間、毎日使用してください」とあります。あわせて「本剤は誰にでも効果があるわけではありません」とも書かれているので、期待しすぎずに見直しの時期を決めておきましょう。

使い始めた後に相談したい時

発毛剤の添付文書には、6か月使っても改善が見られない時や、脱毛が悪化した時は、使うのをやめて医師か薬剤師に相談するよう書かれています。頭皮に発疹・赤み・かゆみなどが出た時も、すぐに相談しましょう。

相談する時は、説明書(添付文書)を持って行くと話がスムーズです。使い始めに抜け毛が増えた気がする時は、使い始めの抜け毛についてを見ておくと落ち着けます。

よくある質問

薄毛対策には、育毛剤と発毛剤のどちらがいいですか?

どちらが良いかは、年齢・性別・薄毛の出方・持病などで変わります。発毛剤は使える人の条件がある医薬品なので、薬剤師に相談してから決めてください。

発毛剤はドラッグストアでいつでも買えますか?

第1類医薬品なので、薬剤師がいる時間に、書面で説明を受けて買う決まりです。店頭なら薬剤師がいる時間を先に確かめておきましょう。

今の育毛剤と発毛剤を重ねて使ってもいいですか?

発毛剤の添付文書には、使用中は他の育毛剤や外用剤の頭皮への使用を避けるよう書かれた物があります。どちらを使うかは薬剤師に相談してください。

病院に行くか迷った時は、どうすればいいですか?

円い形の脱毛や急な抜け毛、頭皮の赤みがある時は皮膚科で相談しましょう。迷う時も、近くの皮膚科で診てもらえば、市販品を続けていいかも聞けます。

女性も発毛剤を使えますか?

女性用と表示された発毛剤があり、成人女性(20歳以上)が対象とされています。妊娠中・授乳中などは使わないと書かれているので、薬剤師に相談してください。

海外の発毛剤を通販で買うのはどうですか?

厚生労働省は個人輸入の医薬品には健康被害などの危険性があるとしており、救済制度の対象にもなりません。国内で薬剤師に相談して買うのがおすすめです。

まとめ

この記事の要点
  • 薄毛対策の選択肢は、育毛剤・発毛剤・医療機関の3つで、役割が違う
  • 発毛剤は第1類医薬品で、薬剤師の書面での説明を受けて買う
  • 年齢・性別・脱毛の出方・持病で使えない人の条件があるので、添付文書を先に見る
  • 円い形の脱毛・急な抜け毛・頭皮の異常は、先に皮膚科で相談する
  • 発毛剤と育毛剤を重ねず、どちらにするか薬剤師と決める
  • 個人輸入や人の物を借りるのは避け、見直しの時期を決めて続ける

医薬部外品の育毛剤がどんな物かは、育毛剤の基本にまとめています。

育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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