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ドラッグストアの棚には、「発毛」「育毛」と書かれた箱がずらりと並んでいますよね。『結局、発毛剤ってどういう意味なんだろう』と首をかしげた方も多いはずです。
結論から言うと、一般に「発毛剤」と呼ばれているのは、効能・効果に「発毛」と書かれた医薬品(今の市販品では第1類医薬品)のことです。そして、それは箱の表示を見れば見分けられます。
この記事では、パッケージのどこを見ればいいかを、箱の面ごとに紹介します。言葉の使われ方の違いと、確かめ方も合わせてお話しします。
「発毛剤」の意味は?先に答え
- 「発毛剤」は、効能・効果に「発毛」と書かれた医薬品を指す呼び名
- 箱の正面に「第1類医薬品」の枠があるかで、まず見分けられる
- 効能・効果の欄の「発毛」と、医薬部外品の「発毛促進」は別の言葉
- 広告やネットでは言葉がゆるく使われるので、箱の表示で確かめる
よく似た言葉の意味を、先に表で見ておきましょう。
| 言葉 | 一般的な意味 | 箱で見る所 |
|---|---|---|
| 発毛剤 | 効能・効果に「発毛」と書かれた医薬品 | リスク区分の枠・効能・効果の欄 |
| 育毛剤 | 主に医薬部外品の薬用育毛剤 | 「医薬部外品」の文字・効能・効果の欄 |
| 発毛促進 | 医薬部外品の育毛剤が表示できる効能の一つ | 効能・効果の欄 |
| ヘアトニック | 化粧品のことも医薬部外品のこともある | 「医薬部外品」の文字があるか |
「発毛剤」も「育毛剤」も、箱に大きく書かれた呼び名だけでは区分は決まりません。決め手になるのは、箱の小さな表示なんです。
違いをもう少し広く知りたい方は、育毛剤と発毛剤の違いも読んでみてください。
箱の正面で見る:リスク区分の枠
箱を手に取ったら、まず正面を見てください。発毛剤(医薬品)なら、ここに目印があります。
東京都健康安全研究センターの説明では、一般用医薬品には「第1類医薬品」「第2類医薬品」「第3類医薬品」の文字を書き、四角い枠で囲むことになっています。数字は算用数字で書き、販売名が書かれている面に表示します。
| 箱の表示 | 意味 | 買い方 |
|---|---|---|
| 四角い枠の中に「第1類医薬品」 | 一般用医薬品のうち、特に注意が必要な物 | 薬剤師から書面で説明を受けて買う |
| 四角い枠の中に「第2類医薬品」 | 一般用医薬品 | 薬剤師か登録販売者から買う |
| 「第2類医薬品」の「2」がさらに枠や丸で囲まれている | 指定第2類医薬品 | 薬剤師か登録販売者から買う |
| 四角い枠の中に「第3類医薬品」 | 一般用医薬品 | 薬剤師か登録販売者から買う |
| 「医薬部外品」の文字 | 医薬部外品(薬用育毛剤など) | 医薬品の区分の決まりはない |
| どちらの表示もない | 化粧品などの可能性 | 箱の表示を見て販売元に確かめる |
発毛剤として売られているミノキシジル配合の外用剤は、第1類医薬品に区分されています。正面に「第1類医薬品」の枠があれば、発毛剤(医薬品)だと考えてよいわけです。
枠の表示には決まりがある
同じ説明によると、区分の文字は原則8ポイント以上の大きさで書くことになっています。色は黒字・黒枠が基本ですが、見やすさのために白字・白枠にしてもかまわないとされています。
- 四角い枠の中に「第1類医薬品」などの文字があるか
- 枠のそばに、販売名が書かれているか
- 枠が見当たらない時は「医薬部外品」の文字を探す
- どちらもなければ、側面や裏面の表示を見る
箱のデザインによっては、枠が白抜きで目立たないこともあります。『見つからない』という時は、販売名の近くをじっくり見てみてくださいね。
医薬部外品の箱には「医薬部外品」の文字
薬用育毛剤などの医薬部外品には、リスク区分の枠はありません。その代わり、医薬品医療機器等法で「医薬部外品」の文字を書くことになっています。
『薬用と書いてあるから医薬品かな』と思うかもしれませんね。でも、「薬用」と書かれた育毛剤の多くは医薬部外品です。区分は「薬用」の言葉ではなく、「医薬部外品」の文字やリスク区分の枠で見てください。
箱で見る:「販売名」と「商品名」は違うことがある
箱を見ていると、大きく書かれた名前と、小さく書かれた名前が違うことに気づくかもしれません。実はここが、言葉の使われ方で迷いやすい所なんです。
大きく書かれているのは、ブランド名や売り場向けの「商品名」であることが多いですよね。一方、承認や届け出で使われる正式な名前が「販売名」です。
| 例 | 商品名(大きく書かれた名前) | 販売名 |
|---|---|---|
| はぴねすくらぶの薬用育毛剤 | 薬用育毛剤 柑気楼プレミスター さわやかタイプ | 薬用育毛剤 柑気楼SV |
| アンファーの薬用育毛トニック | スカルプD 薬用育毛スカルプトニック | 薬用スカルプトニックNK15 |
この2つは、どちらも医薬部外品の例です。発毛剤でも、商品名と販売名の書き方が違うことがあります。
PMDAのサイトで添付文書を探す時や、薬剤師に聞く時は、商品名より販売名のほうが確実です。
- 箱の正面で、リスク区分の枠のそばの名前を見る
- 側面や裏面の「販売名」と書かれた所を探す
- 添付文書(箱の中の説明書)の冒頭の名前を見る
- ネットなら、商品ページの「販売名」「医薬品の情報」の欄を見る
- 見つからない時は、メーカーのお客様相談窓口に聞く
添付文書は、箱と一緒にとっておく
発毛剤の箱の中には、添付文書(説明書)が入っています。使い終わるまで、箱と一緒にとっておくのがおすすめです。
添付文書には、副作用が疑われる症状が出た時に「この説明書を持って医師又は薬剤師に相談」するよう書かれています。いざという時に販売名や成分がすぐ伝えられるよう、洗面台の近くではなく、湿気の少ない場所にまとめてしまっておきましょう。
効能・効果の欄で見る:「発毛」と「発毛促進」
次に、箱の側面や裏面、添付文書にある「効能・効果」の欄を見てみましょう。発毛剤という言葉の意味は、ここで一番はっきりします。
発毛剤(ミノキシジル配合の第1類医薬品)の効能・効果は「壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防」です。
一方、厚生労働省の通知で示されている医薬部外品の育毛剤(養毛剤)の効能の範囲は「育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛」です。
- 「壮年性脱毛症における発毛」と書かれている
- 使う人の条件(成人男性・成人女性など)が用法に書かれている
- 使用しない人・相談する人の注意が細かく書かれている
- 医薬部外品は「発毛促進」「育毛」「脱毛の予防」などの範囲
- 化粧品は頭皮や毛髪をすこやかに保つ、といった範囲
- 化粧品では育毛をうたうことはできない
『発毛促進と書いてあるから発毛剤だ』と思ってしまうのは、よくある勘違いです。「発毛促進」は、医薬部外品の育毛剤が表示できる効能の言葉なんです。
効能の言葉を強めて読まない
効能・効果の欄の文言は、その区分で認められた範囲の言葉です。どの区分の言葉も、効き目を約束するものではありません。
発毛剤の添付文書にも、毛髪が育つ程度には個人差があると書かれています。言葉の意味は、欄に書かれたままに受け取るのがいちばんです。
用法・用量の欄にも違いが出る
効能・効果の欄の近くには、用法・用量の欄があります。発毛剤では、使う人の条件(成人男性・成人女性など)と、1日の回数・1回の量・塗る場所が決められています。
医薬部外品の育毛剤では、「1日2回が目安」のように使い方の目安として書かれていることが多いですよね。使う人の条件まで細かく決められているかどうかも、発毛剤を見分けるヒントになります。
| 欄 | 発毛剤(第1類医薬品) | 医薬部外品の育毛剤 |
|---|---|---|
| 使う人 | 年齢・性別の条件が書かれている | 男女兼用など、製品による |
| 回数と量 | 決められた回数と量 | 目安として書かれていることが多い |
| 守れない時 | 薬剤師に相談する | 販売元に問い合わせる |
側面・裏面で見る:成分・注意・製造販売元
箱の側面や裏面には、細かい文字がたくさん並んでいますよね。区分によって、書くことになっている事項が違います。
| 見る項目 | 医薬品(発毛剤など) | 医薬部外品(薬用育毛剤など) |
|---|---|---|
| 区分の表示 | リスク区分ごとの表示 | 「医薬部外品」の文字 |
| 有効成分 | 有効成分の名称と分量 | 厚生労働大臣が指定する医薬部外品は名称と分量 |
| 製造販売業者 | 氏名または名称と住所 | 氏名または名称と住所 |
| 名称 | 名称(販売名) | 名称 |
| 内容量 | 内容量 | 重量・容量など |
医薬品医療機器等法では、医薬品も医薬部外品も、直接の容器などにこうした事項を書くことになっています。直接の容器の表示が外から見えない時は、外箱にも書く決まりです。
- 有効成分の名前と分量
- 「使用上の注意」の見出し(してはいけないこと・相談すること)
- 製造販売元と発売元の名前
- 問い合わせ先の電話番号
- 使用期限
製造販売元と、箱に大きく書かれた会社名が違うこともあります。問い合わせる時は、箱に書かれた問い合わせ先に連絡しましょう。
広告やネットでの「発毛剤」という言葉の使われ方
箱の表示には決まりがありますが、広告やネットの記事では言葉がもっとゆるく使われていることがあります。ここが、意味が分かりにくくなる一番の原因かもしれません。
| よく見る使われ方 | 実際の区分の例 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 医薬部外品の育毛剤を「発毛剤」と呼んでいる | 医薬部外品 | 箱の「医薬部外品」の文字 |
| 化粧品の頭皮用美容液を「発毛」と結びつけている | 化粧品 | 区分の表示・効能の言葉 |
| 海外の製品を「発毛剤」と紹介している | 国内の承認品か不明 | PMDAの添付文書検索で販売名を探す |
| 「発毛剤と育毛剤のいいとこどり」などの言い方 | 商品によって違う | 箱の区分表示と効能・効果の欄 |
医薬品医療機器等法では、医薬品・医薬部外品・化粧品の名称や効能について、だれであっても虚偽や誇大な広告をしてはいけないとされています。
中には、化粧品として売られている頭皮用美容液の商品ページに、医薬品・医薬部外品の承認を待たずに発売したため「育毛剤」「発毛剤」などの名称を使うことができない、と書かれている例もあります。区分によって、使える言葉が決まっていることが分かりますよね。
「専門家がすすめる発毛剤」という言い方
広告やまとめ記事で、「医師がすすめる」といった言い方を見ることもあります。厚生労働省の医薬品等適正広告基準では、医薬関係者が推せんしている旨の広告は、たとえ事実であっても不適当とされています。
こうした言い方は、言葉の意味を確かめる手がかりにはなりません。箱の区分表示と効能・効果の欄に戻って確かめましょう。
海外の製品の「発毛剤」には注意
ネットでは、海外の製品が「発毛剤」として紹介されていることもあります。厚生労働省は、個人輸入される医薬品は国内の法律に基づく品質・有効性・安全性の確認がされていないと注意しています。
この記事では海外の製品の入手方法は紹介しません。気になる時は、海外の育毛剤・個人輸入の注意を読んでみてください。
店頭とネットで、発毛剤かどうかを見分ける手順
ここまでの見方を、店頭とネットで使える手順にまとめました。
- 箱の正面に「第1類医薬品」の枠があるかを見る
- 枠のそばの販売名を確かめる
- 側面・裏面の効能・効果の欄で「発毛」の言葉を確かめる
- 使用上の注意で、使えない人の条件を読む
- 自分に合うか迷ったら、薬剤師に箱を見せて聞く
第1類医薬品は、売り場の決まった区画に並べるか、鍵をかけた棚など手の届かない場所に置くことになっています。並んでいない時は、薬剤師のいる時間に店の人へ声をかけるのが早道です。
ネットで買う場合は、商品ページの区分の表示を見ます。厚生労働省の資料では、販売サイトの検索結果で医薬品のリスク区分を分かりやすく表示することが求められています。
| ネットの商品ページで見る所 | 分かること |
|---|---|
| 商品名の近くの区分表示 | 第1類医薬品か医薬部外品か |
| 医薬品の情報・添付文書の欄 | 効能・効果と使用上の注意 |
| 販売サイトの店舗情報 | 許可を取った薬局・薬店か |
| 注文前の質問票 | 薬剤師の確認があるか |
正規の販売サイトかどうかは、厚生労働省の「一般用医薬品の販売サイト一覧」で探せます。
例えば、店頭ではこんなふうに聞くと早いですよ。
「この箱は、発毛剤ですか?それとも医薬部外品の育毛剤ですか?」
「効能のところに発毛促進と書いてあるんですが、発毛剤とは違うんですよね?」
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見る箱を見ても迷いやすいケース
箱の見方が分かっても、迷いやすい場面はあります。よくあるケースを先に知っておきましょう。
| 迷いやすいケース | 考え方 |
|---|---|
| 同じブランドに発毛剤と育毛剤がある | 箱ごとに区分の表示を見る。ブランド名で決めない |
| 男性用と女性用の発毛剤がある | 別の製品として、それぞれの添付文書を読む |
| シャンプーにも「発毛」に近い言葉がある | 薬用シャンプーは薬用化粧品。効能の範囲が違う |
| 箱を捨ててしまった | 販売名でPMDAの添付文書を探す |
| 家族が使っていた古い箱がある | 使用期限と、自分が使える条件を確かめる |
同じブランド名だからと、発毛剤(第1類医薬品)と医薬部外品の育毛剤を同じ物だと思って選んでしまう。箱の区分表示を1つずつ見るだけで防げます。
発毛剤そのものについては発毛剤とはどんな医薬品かでくわしく紹介しています。
よくある質問
「発毛剤」は法律で決められた言葉ですか?
法律の区分は医薬品・医薬部外品・化粧品です。一般に「発毛剤」と呼ばれているのは、効能・効果に「発毛」と書かれた医薬品で、箱の区分表示と効能の欄で確かめられます。
箱に「発毛促進」と書いてあれば発毛剤ですか?
そうとは限りません。「発毛促進」は医薬部外品の育毛剤が表示できる効能の一つです。箱の正面に「第1類医薬品」の枠があるかを見てください。
リスク区分の枠は、箱のどこにありますか?
販売名が書かれている面に表示することになっています。多くは箱の正面です。白抜きで目立たないこともあるので、販売名の近くを見てみてください。
商品名と販売名が違うのはなぜですか?
箱に大きく書かれた名前はブランド名などの商品名で、承認や届け出で使う正式な名前が販売名であることが多いためです。添付文書を探す時は販売名を使いましょう。
化粧品の頭皮用美容液は、発毛剤とどう違いますか?
化粧品が表示できる効能は「頭皮、毛髪をすこやかに保つ」などの範囲で、育毛をうたうことはできません。発毛剤(医薬品)とは区分も効能の言葉も違います。
発毛剤を買う前に、だれに相談すればいいですか?
発毛剤(第1類医薬品)は、薬剤師から書面で説明を受けて買う医薬品です。年齢や持病、使っている薬を伝えて、薬剤師に相談してください。
まとめ
- 「発毛剤」は、効能・効果に「発毛」と書かれた医薬品を指す呼び名
- 箱の正面の「第1類医薬品」の枠で、まず見分けられる
- 商品名と販売名は違うことがある。添付文書は販売名で探す
- 医薬部外品の「発毛促進」と、医薬品の「発毛」は別の言葉
- 広告やネットの言葉より、箱の表示を見て確かめ、迷ったら薬剤師へ
育毛剤の基本は、育毛剤とはどんな商品かでまとめています。





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