ワクチン接種の後の抜け毛対策は?気になる時の記録の付け方と相談先

ワクチン接種の後の抜け毛を記録して相談するイメージ

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

ワクチンを打ってしばらくしてから、シャンプーの時の抜け毛が多い気がする。『もしかして接種のせい?』と、気になって調べている方もいるかもしれません。

結論から言うと、ワクチンと抜け毛の関係を自分で決めつけず、まずは時期と抜け毛の様子を記録して、かかりつけ医や皮膚科に相談するのが近道です。ワクチン接種の後の抜け毛対策として、この記事では記録の付け方と相談先、毎日の手入れの工夫をお話しします。

目次

ワクチン接種の後の抜け毛対策は?先に答え

先に答え
  • 抜け毛の理由は一つとは限らないので、接種と結びつけて決めつけない
  • 接種日・体調・抜け毛に気づいた日を、メモに残しておく
  • 週1回、同じ条件で抜け毛と頭皮の様子を記録する
  • 気になる時は、接種を受けた医療機関・かかりつけ医・皮膚科に相談する
  • 救済制度など手続きの相談は、お住まいの市町村の窓口で聞ける

『ワクチンは打たない方がよかったの?』と思ってしまう方もいるはずです。ただ、この記事ではワクチンを打つ・打たないの話はしません。気になる抜け毛にどう向き合うか、そこだけに絞ってお話ししますね。

今やっておきたいこと今は控えたいこと
接種日と抜け毛に気づいた日をメモするネットの体験談だけで原因を決める
週1回、同じ条件で抜け毛を見る毎日本数を数えて落ちこむ
気になる症状を医療機関に伝える不安なまま何週間も一人で抱える
やさしい洗い方・乾かし方にする強くこする・熱い湯で洗う

接種と抜け毛を自分で結びつけない方がいい理由

日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでは、1日に抜ける毛はおおよそ100本程度までといわれ、個人差や季節差、ヘアケアの仕方でも変わると説明されています。もともと毎日ある程度は抜けているので、気にし始めると急に多く感じることもあるんです。

また、手術や重い感染症、妊娠、無理なダイエットのような体の大きな変化の後には、休止期脱毛と呼ばれる抜け毛の増え方があることも、同じQ&Aで触れられています。体に大きな出来事があった後、少し時間をおいて抜け毛が目立つことがあるという話です。

時期が重なっても「原因」とは限りません

接種の時期と抜け毛が気になり始めた時期が近いと、つい結びつけたくなりますよね。でも同じ頃に、体調を崩した・寝不足が続いた・季節が変わった、という別の出来事が重なっていることもあります。

抜け毛に関わることがある出来事

出来事メモしておきたいこと
ワクチンの接種接種日、接種後の熱やだるさがあったか
発熱・体調不良いつ頃、何日くらい続いたか
手術・入院・出産時期と、その後の回復の様子
食事量や体重の大きな変化いつ頃から、どのくらい変わったか
飲んでいる薬・持病薬の名前と飲み始めた時期
季節の変わり目去年の同じ頃の様子

皮膚科Q&Aでは、脱毛の原因には内科的な病気や薬の副作用などいろいろな物があるとも書かれています。だからこそ、自分で答えを出すより、材料をそろえて相談する方が安心なんです。

時期のメモ:接種日・体調・抜け毛に気づいた日

診察では「いつから?」と聞かれることが多いですよね。その時に慌てないよう、思い出せるうちに時期をメモしておきましょう。

時期のメモを作る手順
  1. ノートかスマホのメモに「抜け毛メモ」のページを作る
  2. 接種日を書く。接種済証や予約の記録があれば見ながら書く
  3. 接種の後に熱・だるさ・寝こんだ日があれば、その日付を書く
  4. 抜け毛が気になり始めた日を、おおよそでいいので書く
  5. 同じ頃にあったほかの出来事(仕事の忙しさ・旅行・食事の変化)を書く

日付があいまいでも大丈夫です。「接種の2週間後くらい」「月末の繁忙期の頃」のように、思い出せる言い方で十分ですよ。

書く項目書き方の例
接種日3月上旬(接種済証で確かめた日付)
接種後の体調翌日に熱っぽさ、2日で落ち着いた
抜け毛に気づいた日4月の終わり頃、排水口の毛が多いと感じた
ほかの出来事4月は引っ越しで寝不足が続いた
今の頭皮の様子かゆみなし、赤みなし

表は書き方の例です。接種の回数が複数ある方は、それぞれの日付を並べて書いておくと分かりやすくなります。

家族に聞くと思い出せることも

『いつ頃だったか、全然覚えていない』という時は、家族に聞いてみるのも一つの方法です。「排水口の毛が多いって言ってたのはいつ頃だっけ」と聞くと、意外と覚えていてくれることもありますよ。

カレンダーアプリや写真の撮影日も手がかりになります。髪が写っている写真を何枚か選んでおくと、見え方の変化を比べる時にも役立ちます。

抜け毛の記録表の付け方

時期のメモができたら、ここからは今の様子を記録していきます。毎日数える必要はなく、週1回、同じ条件で見るだけで変化の流れはつかめます。

記録をそろえるコツ
  • 見る曜日を決める(例: 毎週日曜のシャンプーの後)
  • 見る場所を決める(排水口・枕・ブラシ)
  • 量は「少ない・いつもどおり・多い」の3段階で書く
  • 頭皮のかゆみ・赤み・痛み・ふけもメモする
  • 写真は毎回、同じ部屋・同じ時間帯・髪が乾いた状態で撮る
週排水口枕ブラシ頭皮ひとこと
1週目多いいつもどおり多い変わりなし気になって何度も見た
2週目多い多いいつもどおり少しかゆい寝不足ぎみ
3週目いつもどおりいつもどおりいつもどおり変わりなし特になし
4週目いつもどおり少ないいつもどおり変わりなし少し落ち着いた気がする

「ひとこと」の欄には、その週の気分や生活の変化を書いておきましょう。抜け毛の記録と一緒に見ると、自分でも振り返りやすくなります。

写真は「比べられる」ように撮る

抜け毛の量より、分け目やつむじの見え方の方が変化に気づきやすいこともあります。窓の近くなど明るさが変わりにくい場所で、同じ角度から撮っておきましょう。

自分では見えにくい頭頂部は、家族に上から撮ってもらうのがおすすめです。撮った写真は日付ごとにアルバムを分けておくと、相談の時にすぐ見せられますよ。

どこに相談する?かかりつけ医・皮膚科・市町村の窓口

記録がそろってきたら、相談先を考えましょう。『こんなことで病院に行っていいのかな』と迷う方も多いですよね。気になる症状を伝えるのは、遠慮しなくていいことです。

予防接種の後に気になる症状がある時は、まず接種を受けた医療機関やかかりつけ医など、身近な医療機関に相談するよう自治体などが案内しています。

相談先どんな時に向く?持っていく物
接種を受けた医療機関・かかりつけ医接種後の体調も含めて相談したい時時期のメモ・接種済証
皮膚科抜け毛や頭皮の様子を診てほしい時記録表・写真
薬局の薬剤師頭皮用品や市販薬を使ってよいか聞きたい時使っている物・お薬手帳
お住まいの市町村の窓口予防接種の救済制度の手続きを知りたい時接種の記録

日本皮膚科学会も、抜け毛が気になる時は皮膚科などの専門の医療機関で対策を知るよう勧めています。髪や頭皮そのものを診てもらいたいなら、皮膚科が候補になりますね。

救済制度について知っておきたいこと

予防接種法に基づく定期接種などで健康被害が出た時は、予防接種健康被害救済制度があります。健康被害が接種によるものと厚生労働大臣が認定した時に給付が行われ、申請の手続きはお住まいの市町村で行うと案内されています。

任意接種のワクチンの場合は、PMDA(医薬品医療機器総合機構)の医薬品副作用被害救済制度の対象になると、自治体のページで説明されています。どちらに当たるか、対象になるかどうかは個別の判断になるので、窓口で確かめてみてくださいね。

受診の時の伝え方の例

伝え方は難しく考えなくて大丈夫です。たとえば、こんなふうに話し始めてみてください。

「ワクチンを打った後、1か月くらいしてから抜け毛が多い気がします。時期と量をメモしてきたので、見てもらえますか」

医師からは「頭皮にかゆみや痛みはある?」「ほかに体調の変化は?」と聞かれることがあります。メモを見ながら答えれば、落ち着いて話せますよ。

次の接種を控えて不安な時は

『また打ったら、もっと抜けるのでは』と心配になる方もいるかもしれません。その気持ちはとても自然です。ただ、次の接種をどうするかは、自分だけで決めずに医師と話して決めることなんです。

迷ったら接種の前に相談を

次の接種の予定がある時は、それまでの記録を持って、かかりつけ医や接種を受ける医療機関に相談してみてください。接種当日の診察の時に、気になったことを伝えることもできます。

伝えたいこと伝え方の例
前回の接種日前回は春の初め頃に打ちました
接種後の体調翌日に熱っぽさがあり、2日で落ち着きました
抜け毛のこと1か月ほどしてから抜け毛が多い気がしました
今の様子記録では、ここ2週間は落ち着いてきています
聞きたいこと次の接種の前に気をつけることはありますか

話す内容を紙に書いて渡すだけでも、気持ちはちゃんと伝わります。言いにくい時は、看護師や受付の方に先に伝えておくのも一つの方法ですよ。

相談した後にやっておきたいこと

診察が終わったら、言われたことをその日のうちにメモへ書き足しておきましょう。「記録を続けて様子を見る」「頭皮が赤くなったら皮膚科へ」のような短い言葉で十分です。

書いておけば、次に不安になった時も「前はこう言われた」と落ち着いて振り返れます。家族と暮らしている方は、言われたことを共有しておくと、気にかけてもらいやすくなりますね。

記録がそろうまでの毎日の手入れ

『洗うとまた抜けるから、シャンプーを減らそうかな』と考える方もいますよね。ただ、シャンプーを控えても、抜ける時期の毛はいずれ抜けていきます。洗った時にたまっていた分が一度に出てくるだけなので、ふだんどおり洗ってかまいません。

やさしい洗い方と乾かし方
  1. ぬるま湯で髪と頭皮を1分ほど流す
  2. シャンプーは先に手のひらで軽く泡にしておく
  3. 指の腹を使い、地肌を小さく動かすように洗う
  4. 生え際・耳の後ろ・襟足は、泡が残りやすいので念入りに流す
  5. タオルを頭にかぶせ、ポンポンと押して水分を吸わせる
  6. ドライヤーは少し離して、根元から乾かす

皮膚科Q&Aでは、髪に負担のかかる髪型や極端に頻繁なカラーリングを避けること、頭皮が乾燥しすぎたり油っぽくなったりしない頻度で洗うことが挙げられています。特別な方法より、毎日の負担を減らすことが大切なんです。

続けたいこと
  • ぬるめの湯で、指の腹でやさしく洗う
  • 髪を結ぶ時はゆるめにする
  • 寝る前に髪を乾かしておく
控えたいこと
  • 熱い湯で長くこする
  • きつく引っぱる髪型を毎日続ける
  • 不安で何度も髪を触って確かめる

抜け毛の掃除を楽にする工夫

抜け毛が気になる時期は、掃除のたびに気持ちが沈んでしまうこともあります。排水口に目の細かいネットを付けたり、枕にタオルを1枚敷いて朝にまとめて外したりすると、目にする回数が減りますよ。

掃除の時間を「1日1回、朝の着替えの後」のように決めてしまうのもおすすめです。見つけるたびに拾っていると、抜け毛のことばかり考えてしまいますからね。

生活のリズムも見直しておく

接種の後に寝こんだり、食事が不規則になったりした時期があった方もいるかもしれません。睡眠と食事のリズムを整えておくことは、頭皮と髪のためにも見直したい習慣です。

皮膚科Q&Aでも、バランスのとれた食生活と規則正しい生活を心がけることが挙げられています。食べ物で髪が増えるわけではないので、無理な食事制限をしないことの方が大切ですね。

育毛剤や頭皮用品を使う前に確かめること

抜け毛が気になると、育毛剤を試したくなりますよね。ただ、記録をつけて相談する前に、次々と新しい物を試すのはおすすめしません。何が影響したのか分からなくなってしまうからです。

使う前に確かめること
  • 受診中の方は、医師・薬剤師に使ってよいかを聞いたか
  • 外箱の区分(医薬部外品・化粧品・医薬品)を確かめたか
  • 有効成分と使用上の注意を読んだか
  • 頭皮に傷・赤み・湿疹がないか
  • 海外の医薬品や個人輸入の物ではないか

医薬部外品の育毛剤は、育毛・脱毛の予防・病後産後の脱毛などの効能が表示されている物です。原因が分からない抜け毛を止めるための物ではないので、頭皮をいたわる手入れの一つとして考えておきましょう。

そもそも育毛剤がどんな区分の物なのかは、育毛剤の基本の記事で確かめられます。育毛剤を使い始めた頃の抜け毛が気になる時は、使い始めの抜け毛の見方にまとめています。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

無料育毛剤の選び方を見る

通販で申し込む時は定期購入に注意

ネットで頭皮用品を注文する前に、定期便の申し込みになっていないかを見ておきましょう。特定商取引法では、通販の最終確認画面に分量や代金、支払いの時期、申し込みの撤回・解除のことなどを表示するよう決められています。

国民生活センターには、1回だけのつもりで頼んだら定期購入だった、という相談も届いています。注文前の画面はスクリーンショットで残し、困った時は188(消費者ホットライン)に電話してみてください。

この記事に出てきた言葉

言葉ひと言でいうと
休止期脱毛体に大きな変化があった後、しばらくして抜け毛が目立つこと
定期接種予防接種法に基づいて行われる予防接種
任意接種予防接種法に基づかない、希望して受ける予防接種
予防接種健康被害救済制度定期接種などの健康被害について給付がある制度
医薬品副作用被害救済制度PMDAが運営する、医薬品の副作用被害の救済制度

よくある質問

ワクチンを打った後の抜け毛は、接種が原因ですか?

抜け毛の理由は一つとは限らず、自分で決めることはできません。接種日と抜け毛に気づいた日をメモして、かかりつけ医や皮膚科に相談してみてください。

抜け毛が気になったら、どこに相談すればいいですか?

接種後の体調も含めて相談するなら、接種を受けた医療機関やかかりつけ医が身近です。抜け毛や頭皮を診てほしい時は皮膚科も候補になります。

救済制度の手続きはどこで聞けますか?

定期接種などの予防接種健康被害救済制度は、お住まいの市町村の窓口で手続きを案内しています。任意接種の場合はPMDAの医薬品副作用被害救済制度の対象とされています。

記録は毎日つけた方がいいですか?

毎日でなくて大丈夫です。週1回、同じ曜日・同じ場所で量を3段階で書き、頭皮の様子と写真を添えれば、変化の流れはつかめます。

抜け毛が怖くてシャンプーを減らしています。

洗う回数を減らしても、抜ける時期の毛が残るわけではありません。ぬるめの湯で、地肌をこすらずに洗えば大丈夫ですよ。

育毛剤を使ってもいいですか?

受診中の方は医師・薬剤師に聞いてからにしましょう。使う時は区分・有効成分・使用上の注意を読み、頭皮に異常が出たら使用をやめて相談してください。

まとめ

この記事の要点
  • ワクチンと抜け毛の関係を、自分で決めつけない
  • 接種日・体調・抜け毛に気づいた日を時期のメモに残す
  • 週1回、同じ条件で抜け毛と頭皮を記録し、写真も撮る
  • 相談はかかりつけ医・皮膚科、手続きは市町村の窓口へ
  • 毎日の洗い方はやさしく、頭皮用品は確かめてから使う

抜け毛は目に見えるぶん、不安が大きくなりやすいですよね。記録という形で材料をそろえておけば、相談の時にきっと役立ちます。ひとりで抱えこまず、身近な医療機関を頼ってみてくださいね。

育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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