育毛剤は意味がない?そう言われる理由と期待できる範囲の見分け方

ラベルの無いボトルとノート、虫眼鏡が並ぶテーブルのイメージ

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

「育毛剤なんて意味がないよ」と言われて、買うのをためらっている。あるいは、使ってみたけれど意味がないのかもと感じている。そんな方も多いはずです。

結論から言うと、「育毛剤は意味がない」という言葉は、言われる場面によって中身がまったく違います。目的が合っていない、区分が違う、期間が短い、使い方がずれている、のどれかに当てはまることが多いんです。

この記事では、その言葉がどの場面で出てきたのかを分けて、育毛剤に期待できる範囲を自分で見分ける方法が分かります。

目次

育毛剤は意味がない?先に答え

先に結論
  • 育毛剤は、医薬部外品として表示されている効能の範囲で使う物。その範囲の外を期待すると「意味がない」になりやすい
  • 「意味がない」と言われる場面は、目的違い・区分違い・期間・使い方の4つに分けると整理しやすい
  • 急に増えた抜け毛や円い形の脱毛など、医療機関で相談する領域の悩みもある
  • 自分の悩みが表示の範囲に入るかは、箱の「効能・効果」で確かめられる

『結局、使う意味はあるの?ないの?』と白黒つけたくなりますよね。ただ、答えは人によって変わります。まずは、その言葉をどこで聞いたかを思い出してみてください。

言われる場面当てはまりやすい分類実はどういうことか確かめる所
広告を見て買い、思ったほどでなかった目的違い表示の範囲より大きなことを期待していた箱の効能・効果の欄
「育毛」と書いたヘアトニックを使っていた区分違い化粧品だった可能性がある箱の「医薬部外品」の表示
1本目の途中でやめた期間メーカーの継続の目安より短かった説明書の継続の目安
毎日は塗れていなかった使い方回数や量、塗る場所がずれていた説明書の使い方
医療の話の中で聞いた目的違い医薬品の治療と比べていた自分が何を目的にしているか
周りの人の感想として聞いた分類しにくいその人の悩みや使い方は自分と違う自分の悩みと区分

この表で自分に近い行を見つけたら、その分類の章から読んでみてください。育毛剤そのものの基本は育毛剤とはどんな商品かにまとめています。

目的違い:広告の印象と表示の効能がずれていない?

一番多いのが、期待していたことと、表示されている効能がずれているケースです。広告のイメージが強いと、ついそのまま受け取ってしまいますよね。

医薬部外品の育毛剤で表示できる効能・効果は、厚生労働省の通知で範囲が示されています。通知の表に並ぶのは、育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛、の9つです。

表示の言葉読み違えやすい受け取り方落ち着いた読み方
発毛促進生えていない所から新しく生える毛が育つのを助ける、という表示の範囲の言葉
脱毛の予防抜け毛がなくなる抜けるのを防ぐ方向の表示。毎日の抜け毛はもともとある
薄毛薄毛が元どおりになる薄毛が気になる人に向けた表示
養毛髪が太く増える髪を養う、という表示の範囲
病後・産後の脱毛どんな病気の後でも使える使えるかは使用上の注意と主治医への相談で確かめる

『発毛促進って書いてあるから、生えると思っていた』という方は少なくありません。ただ、この言葉は効き目を約束する物ではないんです。効き方には個人差があります。

広告でよく見る言い回しの読み方

広告の言葉は、箱の表示よりも強く聞こえることがあります。東京都の資料では、特定の脱毛のタイプに効くような言い方は医薬品の効能の領域とされ、育毛剤の広告ではしてはいけない例として挙げられています。

広告で「特定の型の抜け毛に」「これで解決」といった強い言葉を見たら、一度立ち止まってみてください。比べるのは広告ではなく、箱の効能・効果の欄です。

広告を見た時のチェック
  • 箱の効能・効果に書いてある言葉と同じか
  • 「医薬部外品」の表示があるか
  • 使った人の感想が、効き目の証拠のように書かれていないか
  • 期間の数字が、効き目の約束のように書かれていないか

区分違い:化粧品を育毛剤だと思っていなかった?

次に多いのが、そもそも区分が違ったケースです。頭皮用の商品には、医薬部外品と化粧品、そして医薬品があって、それぞれ言えることが違います。

医薬部外品(薬用育毛剤として売られている物)
  • 箱に「医薬部外品」と表示がある
  • 有効成分の欄がある
  • 育毛・脱毛の予防などの効能を表示できる
化粧品のヘアトニック・頭皮用エッセンス
  • 「医薬部外品」の表示がない
  • 全成分が一つの欄に並ぶ
  • 育毛をうたうことはできない

東京都が広告の講習会で使っている資料でも、「化粧品では、育毛の標ぼうは一切不可」とはっきり書かれています。化粧品で言えるのは、頭皮・毛髪をすこやかに保つ、ふけ・かゆみを抑える、毛髪にはり・こしを与える、といった範囲です。

区分表示できる範囲の例箱の見分け方
医薬品(発毛剤)承認された効能。製品ごとに添付文書で確認「第1類医薬品」などの表示
医薬部外品(育毛剤)育毛、薄毛、脱毛の予防、発毛促進など「医薬部外品」の表示と有効成分の欄
化粧品(ヘアトニック等)頭皮・毛髪をすこやかに保つ、ふけ・かゆみを抑えるなど区分の表示がなく全成分表示

『育毛剤だと思って買ったのに、化粧品だった』ということもあるんです。その場合、育毛の効能を期待していたなら「意味がない」と感じるのは自然です。3つの区分の違いをもっと知りたい方は、医薬品・医薬部外品の違いを読んでみてください。

今使っている物の区分を確かめる

手元に商品があるなら、箱か容器の裏を見てみてください。「医薬部外品」の文字と「有効成分」の欄があれば、医薬部外品の育毛剤です。

どちらも見当たらず、成分が一つの欄にずらっと並んでいるなら、化粧品の可能性があります。箱を捨ててしまった時は、商品名で公式サイトの商品ページを探すと区分が書かれていることが多いですよ。

発毛剤と比べて「意味がない」と言われた時

医薬品の発毛剤は、育毛剤とは区分が違います。医薬品と比べる話の中で「育毛剤は意味がない」と言われることもありますが、そもそも比べている物が違うんです。

発毛剤も、添付文書には「本剤は誰にでも効果があるわけではありません」と書かれています。どの区分でも、効き方を約束できる物はないと覚えておきましょう。

期間:「意味がない」と決めたのはいつ?

使い始めてすぐに判断していないかも、見直したいところです。育毛剤は、毎日続けることを前提に作られています。

メーカーによっては、継続の目安を説明書や公式サイトで案内しています。例えば、毎日根気よく続けたうえで確かめるよう注意書きに書いている商品もあります。

判断を急ぎやすいタイミングよくある気持ちひと呼吸おくための見方
使い始めて数日何も変わらない髪は毎日少しずつ伸びる物。数日で見た目は変わりにくい
抜け毛が多い日があった逆に増えた気がする抜け毛は季節や体調で日によって違う
1本目がなくなる頃次を買うか迷う継続の目安と、使えた日数を比べる
定期購入の次回分が届く前解約するか迷う解約の期限と、記録を見て決める

日本皮膚科学会によると、1日に抜ける毛の量は個人差や季節差がありますが、おおよそ1日100本程度までといわれています。毎日抜けるのは自然なことなので、本数だけで判断しないようにしましょう。

継続の目安の考え方は育毛剤はいつから効果が出る?でも紹介しています。

判断の前に、使えた日数を数える

『毎日使っていたつもり』でも、数えてみると抜けている日があることも。カレンダーに印を付けて、使えた日数を数えてみてください。

使えた日数が少ないなら、判断はもう少し先でもいいはずです。逆に、目安どおりに続けたうえで気になるなら、次の章の使い方や、相談先を考えるタイミングです。

使い方:頭皮に届いていた?回数は合っていた?

期間は十分でも、使い方がずれていると、表示どおりの使い方になっていません。よくあるずれをチェックしてみましょう。

使い方の見直し
  • 説明書の回数(1日1回か2回か)を守れていたか
  • 1回の量を、自分の判断で減らしていなかったか
  • 髪の表面ではなく、頭皮に付けていたか
  • 洗髪後なら、水気をふき取ってから使っていたか
  • 付けた後に、指の腹でなじませていたか

例えば、髪が長い方は、上からかけるだけだと液が髪で止まりがちです。髪を分けて、頭皮に直接付けることを意識してみてください。

ずれ起きやすい人直し方
量が少ない垂れるのが気になる人少しずつ数回に分けて付ける
回数が少ない朝が忙しい人使う時間を歯みがきの後などに固定する
頭皮に届かない髪が長い・多い人髪を分けてから付ける
塗る場所が偏る後頭部が見えない人区画を決めて順番に塗る

正しい使い方の基本は育毛剤の使い方で確かめておきましょう。

使い心地が合わないと続かない

意外と見落としがちなのが、使い心地です。においが気になる、すーっとする感じが苦手、べたつくのが嫌、という理由で、だんだん使わなくなることがあるんです。

使わなくなれば、表示どおりの使い方にはなりません。アルコールや香り、容器の形など、自分が毎日使えるかどうかも選ぶ時の大事な基準にしてみてください。

期待できる範囲の見分け方:自分の悩みを当てはめてみる

ここがこの記事の一番大事なところです。育毛剤に意味があるかどうかは、自分の悩みが表示の範囲に入っているかで、ある程度見分けられます。

今の悩み育毛剤(医薬部外品)の表示の範囲か次にすること
ふけ・かゆみが気になる範囲に入るふけ・かゆみの表示がある物を選ぶ
抜け毛が気になり始めた脱毛の予防として範囲に入る記録を付けながら続ける
髪のボリュームが減った気がする薄毛・育毛として範囲に入る区分と有効成分を確かめる
産後に抜け毛が増えた病後・産後の脱毛として範囲に入る授乳中なら使用前に医師・薬剤師に相談
円い形で急に抜けた範囲の外。医療機関で相談する領域皮膚科で相談する
短い期間で大量に抜けた自分では判断しにくい皮膚科で相談する
生え際の形が変わってきた表示は「薄毛」の範囲だが、医療機関で相談する人も多い皮膚科やAGAの相談ができる医療機関で聞いてみる

『自分の悩みは範囲に入っているから、使う意味はありそう』と分かれば、迷いが少し減りますよね。反対に、範囲の外の悩みなら、育毛剤より先に皮膚科へ相談するほうが近道です。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

無料育毛剤の選び方を見る

「意味がある」と感じやすい人の共通点

期待できる範囲を知ったうえで使っている人は、「意味がない」と感じにくい傾向があります。目的と区分と使い方がそろっているからです。

自分で見分ける手順
  1. 今の悩みを一言で書く(例「分け目の地肌が気になる」)
  2. 上の表で、表示の範囲に入るかを確かめる
  3. 箱で区分と効能・効果の言葉を確かめる
  4. 説明書の使い方と継続の目安を読む
  5. 使えた日数と、月1回の写真で様子を記録する

目的の決め方をもっとくわしく知りたい方は、育毛剤は意味ある?目的の決め方も参考にしてみてください。

「意味がない」になりやすい思い込みと防ぎ方

ここまでの4つの分類のほかにも、ちょっとした思い込みで「意味がない」と感じてしまうことがあります。よくある物を並べてみました。

よくある思い込みなぜそう思いやすい?防ぎ方
抜け毛の本数がゼロになるはず「脱毛の予防」を「抜けなくなる」と読む毎日抜けるのは自然と知っておく
量を多く付ければ早く変わる早く結果を見たい説明書の1回量を守る
何本も重ねて使えば強くなる足し算で考えてしまう併用は説明書と販売元に確かめる
人気の商品なら自分にも合う評判で選んでしまう区分・有効成分・使い心地で選ぶ
生活は変えなくていい育毛剤だけで何とかしたい睡眠・食事・洗い方も一緒に見直す

『人気だから選んだのに』という気持ちは、よく分かります。ただ、評判は使った人の悩みや使い方によって変わるので、自分に当てはまるとは限らないんです。

周りの人に「意味がない」と言われた時

家族や友人に言われると、気持ちが揺れますよね。そんな時は、相手がどの場面の話をしているのかを、軽く聞いてみるといいですよ。

例えば、こんなやり取りです。

「育毛剤って意味ないらしいよ」
「そうなんだ。それって、どんな商品を使った時の話?」

聞いてみると、化粧品のトニックの話だったり、数週間でやめた話だったりすることも。相手を否定する必要はありません。自分の目的と区分に当てはめて考えれば十分です。

口コミを読む時の目安

使った期間・区分・使い方が書かれていない感想は、自分の判断材料にしにくい物です。口コミの読み方は、感想そのものより「どんな条件で使ったか」に目を向けてみてください。

「意味がない」と言い切れない理由と、相談したい場面

日本皮膚科学会の一般向けの解説には、「これをすれば髪の毛が抜けなくなるという、特別な予防法があるわけではありません」と書かれています。育毛剤も、その一つの手段という位置づけです。

だからこそ、「意味がない」とも「これさえあれば大丈夫」とも言い切れません。表示の範囲で、自分の目的に合わせて使う物なんです。

こんな時は相談先伝えたいこと
頭皮が赤い・かゆい・ひりひりする皮膚科(使うのをやめてから)使った商品名と、使い始めた日
抜け方がいつもと違う皮膚科いつから・どこが・どのくらいか
区分や成分が自分に合うか分からない薬剤師・登録販売者今使っている物と、気になること
定期購入の解約で困っている消費者ホットライン188申し込んだ時の画面やメール

『病院に行くほどじゃない気がする』と迷う方もいますよね。抜け毛が気になる時に専門の医療機関で対策を聞くことは、日本皮膚科学会もすすめています。迷ったら一度聞いてみる、くらいの気持ちで大丈夫です。

使ってもうまくいかない時の見直し方は、育毛剤は意味ない?続ける前に見直すことにまとめています。

意味がないの話で出てくる言葉

言葉意味
医薬部外品人体への作用が緩和な物。育毛剤はこの区分が多い
効能・効果箱に書いてよい働きの範囲。区分ごとに決まっている
有効成分医薬部外品で、効能のもとになる成分として表示される物
継続の目安メーカーがすすめる、使い続ける期間の案内
使用上の注意使えない人や、中止して相談する目安が書かれた欄

よくある質問

育毛剤は本当に意味がないのですか?

意味がないと言い切ることはできません。医薬部外品として表示されている効能の範囲で、自分の目的に合っていれば使う意味はあります。ただし効き方には個人差があります。

「意味がない」と感じたら、すぐやめるべきですか?

頭皮に赤みやかゆみが出た時は、使うのをやめて皮膚科に相談しましょう。そうでなければ、使えた日数と継続の目安を比べてから決めても遅くありません。

化粧品のヘアトニックは意味がないのですか?

化粧品は育毛をうたえない区分ですが、頭皮・毛髪をすこやかに保つ、ふけ・かゆみを抑えるなどの範囲の物です。目的が育毛なら、医薬部外品の表示がある物を選びましょう。

高い育毛剤なら意味がありますか?

値段と効き方は比べられません。区分・有効成分・使い方が自分の目的に合うかで選び、続けやすい価格かどうかは公式の価格ページで確かめましょう。

若いうちに使っても意味がないですか?

対象年齢は商品ごとに表示が違います。未成年の方は表示を確かめ、保護者や薬剤師に相談してから使ってください。

育毛シャンプーだけでは意味がないですか?

シャンプーは洗い流す物で、育毛剤とは使い方も表示の範囲も違います。頭皮を清潔に保つ役割と考え、育毛を目的にするなら育毛剤の表示を確かめましょう。

医療機関の治療とどちらがいいですか?

比べる物ではなく、区分も目的も違います。抜け方が気になる時や、治療の話を聞きたい時は、まず皮膚科などの医療機関で相談してみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 「育毛剤は意味がない」は、言われる場面で中身が違う
  • 目的違い・区分違い・期間・使い方の4つに分けて見直す
  • 医薬部外品の育毛剤は、表示されている効能の範囲で使う物
  • 自分の悩みが範囲に入るかは、箱の効能・効果の欄で確かめる
  • 範囲の外の悩みや、頭皮の異常は皮膚科で相談する
育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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