発毛剤の認可とは?承認番号ではなく何を見れば国内の医薬品か分かるか

ラベルの無い箱を手に取る手元と虫めがね、説明書とノートパソコンのイメージ

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

発毛剤を調べていて、『この商品はちゃんと国に認可されているのかな』と気になったことはありませんか。

結論から言うと、発毛剤の「認可」は、法律の上では商品の承認・会社の許可・お店の許可という3つの仕組みに分かれています。承認番号を探すより、外箱の表示とPMDAの添付文書検索で「販売名」「リスク区分」「製造販売元」を確かめるほうが、国内の医薬品かどうかを見分けやすいんです。

この記事では、仕組みのあらましと、箱・添付文書・検索で確かめる手順をお伝えしますね。

目次

発毛剤の認可とは?先に答え

先に答え
  • 「認可」はふだんの言い方で、法律では「承認」と「許可」に分かれる
  • 発毛剤は品目ごとに承認を受けた一般用医薬品で、多くは第1類医薬品
  • 外箱には、製造販売業者・名称・有効成分と分量・リスク区分などが書かれる
  • PMDAの添付文書検索で販売名を入れると、国内の医薬品か確かめられる

『承認番号が書いてあれば安心?』と考える方もいますよね。番号そのものを探して読み解くのは、ふだんの買い物ではなかなか難しいものです。

確かめたいこと見る場所手軽さ
国内の一般用医薬品かPMDAの添付文書検索で販売名を探す家でもできる
どの区分の医薬品か外箱のリスク区分の表示店頭ですぐ見られる
どの会社が責任を持っているか外箱・添付文書の製造販売元店頭ですぐ見られる
正規の店・サイトか店の許可の掲示、厚労省の販売サイト一覧買う前に確かめられる

この4つを順に見れば、番号を知らなくても十分に確かめられますよ。

「認可」は法律ではどう呼ぶ?商品・会社・お店の3つの許し

医薬品医療機器等法では、医薬品が店に並ぶまでに、いくつかの段階で国や自治体の許しが必要になります。発毛剤に当てはめると、次の3つに分けて考えると分かりやすいです。

許しの種類何に対して発毛剤の場合
承認商品(品目)ごとその中身・効能・使い方で売ってよいか
製造販売業・製造業の許可会社・製造所ごと医薬品を作り、市場に出してよい会社か
薬局・店舗販売業などの許可お店ごと一般用医薬品を売ってよい店か

製造販売業の許可は、医薬品・医薬部外品・化粧品など種類ごとに分かれていて、医薬品なら第一種・第二種の医薬品製造販売業許可があります。製造業の許可は、製造所ごとに受ける仕組みです。

『全部まとめて国が認めた、ということでしょ?』と思いますよね。間違いではないのですが、商品・会社・お店のどれの話をしているかで、確かめる場所が変わるんです。

発毛剤の承認は、だれがどう決めている?

医薬品の承認の審査は、PMDA(医薬品医療機器総合機構)が担当します。薬学や医学、生物統計学などの専門家がチームを作り、品質・有効性・安全性を評価します。

審査のあと、最終的に承認するのは厚生労働大臣です。発毛剤の効能・効果や用法・用量は、この承認の中で決まった内容が添付文書に書かれています。

段階だれが何をする
申請製造販売業者品目ごとに承認を申請する
審査PMDA品質・有効性・安全性を評価する
承認厚生労働大臣審査を経て承認する
販売後製造販売業者副作用などの情報を集め、必要な対応をとる

育毛剤(医薬部外品)も、品目ごとに承認を受ける仕組みです。区分の違いは育毛剤は医薬品・医薬部外品のどちらかで扱っています。

認可の話で出てくる言葉の早見表

承認や許可の話には、似た言葉がたくさん出てきますよね。この記事で使う言葉を、短くまとめておきます。

言葉意味
承認品目ごとに、その中身・効能・使い方で売ってよいと認めること
製造販売業者製品を市場に出し、品質や安全面の責任を持つ会社
製造業者製造所で実際に製品を作る会社
販売名承認を受けた正式な名前
リスク区分一般用医薬品の注意の度合いを表す、第1類〜第3類の分け方
添付文書効能・効果、用法・用量、使用上の注意などを書いた説明書

化粧品は承認ではなく、品目ごとに届け出る仕組みです。同じ頭皮用の商品でも、区分によって国とのやりとりの形が違うんです。

外箱で見る項目

店頭で発毛剤を見かけた時、まず見たいのが外箱です。医薬品の直接の容器や被包には、法律で書くことが決められている項目があります。

外箱・容器の表示ここから分かること
製造販売業者の氏名または名称と住所どの会社が市場に出した責任を持っているか
名称承認を受けた販売名
製造番号または製造記号製造のロットの区別。問い合わせの時に伝える
内容量何mL入りか
リスク区分第1類医薬品などの区分
有効成分の名称と分量何がどれだけ入っているか

容器の表示が外箱を透かして見えない時は、外箱にも同じ事項を書くことになっています。だから、店頭では箱を見るだけで多くのことが分かるんです。

発毛剤の多くは第1類医薬品なので、棚の手に取れる場所ではなく、カウンターの奥や鍵のかかるケースに置かれていることがあります。箱を見たい時は、薬剤師に頼んで見せてもらってくださいね。

「医薬品」と「医薬部外品」の表示の違い

育毛剤(医薬部外品)の容器には、「医薬部外品」の文字を書くことが決められています。一方、一般用医薬品の発毛剤には、リスク区分が書かれます。

『どちらも「薬用」っぽい名前で迷う』という時は、この2つの表示を探すのが一番の近道です。

製造番号と使用期限は問い合わせの手がかり

外箱の製造番号(製造記号)は、ふだんはあまり気にしない所ですよね。でも、問い合わせをする時に「どの時期に作られた製品か」を伝える大事な手がかりになります。

使用の期限は、決められた医薬品などに書くことになっていて、製造後3年を超えて品質が安定な物などは除かれています。期限が見当たらない時は、製造番号を控えて販売元に聞いてみてください。

店頭で箱を見せてもらう時は、こんなふうに頼むとスムーズです。

「この発毛剤の箱の裏を見せてもらえますか。製造販売元と使用期限を確かめたいんです」

添付文書で見る項目

外箱の次に見たいのが、箱の中に入っている添付文書(説明書)です。買う前でも、PMDAのサイトで同じ内容を読むことができます。

添付文書で確かめる項目
  • 販売名とリスク区分が、外箱と同じか
  • 薬効分類(例:毛髪用薬(発毛,養毛,ふけ,かゆみ止め用薬等))
  • 効能・効果の文言
  • 用法・用量(だれが、1日何回、1回どれだけ)
  • 使用上の注意(使用しない人・相談すること)
  • 製造販売会社と消費者相談窓口

例えば、ミノキシジルを配合した男性向けの発毛剤では、効能・効果が「壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防」と書かれています。用法は「成人男性(20歳以上)が、1日2回、1回1mLを脱毛している頭皮に塗布する」です。

この文言が、承認された内容そのものです。広告の言葉より、まずここを基準にして読んでみてください。

商品ページの説明と添付文書がずれていたら

通販の商品ページには、メーカーや店が書いた説明文が並びます。中には、添付文書より強い言い方に見える文章が混ざっていることもあります。

商品ページで見かけたら添付文書で確かめる所
効き目を強く感じさせる言葉効能・効果の欄の文言
「女性にも」「家族で」といった言葉使用しない人の欄
「1日1回でOK」のような使い方用法・用量の欄
「すぐに実感」のような言葉その他の注意の期間の書き方

ずれていた時は、添付文書のほうを正しい情報として読んでください。気になる点は、買う前に薬剤師に聞いておくと安心ですよ。

PMDAの添付文書検索で確かめる手順

ここが大事なところです。国内で承認された一般用医薬品かどうかを家で確かめたい時は、PMDAの検索を使うのが手軽です。

添付文書検索の使い方
  1. PMDAの「一般用医薬品・要指導医薬品の添付文書等を検索」のページを開く
  2. 外箱や商品ページに書かれた販売名を入力する
  3. 見つからない時は、成分名・メーカー名・リスク区分でも探す
  4. 出てきた添付文書の販売名・製造販売会社・リスク区分を外箱と見比べる
  5. 効能・効果と用法・用量を読み、商品ページの説明とずれていないか確かめる

検索ページはPMDAの一般用医薬品・要指導医薬品の添付文書検索から開けます。販売名だけでなく、効能効果やメーカー名でも絞り込めるのが便利ですよ。

『検索しても出てこなかったら、偽物ってこと?』と不安になるかもしれません。表記の違いで見つからないこともあるので、まずは成分名やメーカー名で探し直してみてください。それでも分からない時は、販売元のお客様窓口か薬剤師に聞くのが確実です。

例えば、友だちから名前だけ聞いた発毛剤があったとします。まず販売名で検索し、出てこなければ「ミノキシジル」と成分名で探して、似た名前の製品が並ぶ中から製造販売会社を手がかりに絞り込む、という流れです。

見つかった添付文書は、画面を保存しておくと、店頭で薬剤師に見せる時にも役立ちますよ。

もっと詳しく知りたい時は審査報告書も

新しく承認された一般用医薬品のうち、審議会の部会で審議された品目は、PMDAが審査報告書などを公開しています。平成16年度以降に承認された品目が対象です。

すべての製品にあるわけではありませんが、気になる製品があれば、検索の画面で文書の種類を選んで探せます。中身は専門的なので、読む時は「どんな審査を経たか」を知る手がかり程度に考えておきましょう。

販売名・製造販売元・販売元がずれる時

発毛剤を調べていると、商品名・販売名・会社名が少しずつ違って戸惑うことがありますよね。実は、これはよくあることなんです。

よくあるずれ例確かめ方
商品名と販売名の表記が少し違う空白や全角・半角、「プレミアム」などの付け方添付文書の販売名で検索する
製造販売元と販売元が別の会社ミノグロウは製造販売が大興製薬、販売が岩城製薬外箱と添付文書の両方の会社名を見る
ブランドの会社と製造販売元が別スカルプD メディカルミノキ5 プレミアムは製造販売が東亜薬品、販売がアンファー問い合わせ先は添付文書の消費者相談窓口を見る

製造販売元は、市場に出した製品に責任を持つ会社です。製造を外部に任せている場合も、製造の品質を監督し、販売後の副作用などにも対応することが求められています。

だから、困った時の問い合わせ先は、添付文書に書かれた消費者相談窓口を見るのが確実です。ブランド名だけで判断せず、会社名の欄も見ておきましょう。

第2類医薬品の毛髪用薬もある

育毛の薬は、第1類医薬品だけではありません。例えば、千萬之素は第2類医薬品で、カルプロニウム塩化物などを配合した毛髪用の薬です。

リスク区分が違えば、売る人や説明の決まりも変わります。区分の表示は、承認の有無とあわせて見ておきたいポイントです。

お店・通販サイトの許可も確かめる

発毛剤そのものが承認された物でも、売っているお店やサイトが正規でなければ安心できません。一般用医薬品は、薬局・薬店の許可を受けた実際の店舗が売る仕組みになっています。

通販サイトで確かめること
  • 許可の種類と、許可証にある開設者・店名・住所が載っているか
  • 勤務する薬剤師・登録販売者の氏名が表示されているか
  • 実店舗の写真と、営業時間・相談時間が表示されているか
  • 検索結果で、医薬品のリスク区分が分かるように表示されているか
  • 厚生労働省の販売サイト一覧で、そのサイトの名前が見つかるか

厚生労働省の一般用医薬品の販売サイト一覧では、自治体から報告された販売サイトを、名称や地域で探せます。許可を取らずに医薬品を売るサイトの情報も受け付けているので、怪しいと感じたら情報を寄せることもできます。

店頭で確かめるなら

店頭の場合は、第1類医薬品が手に取れない場所に並んでいるか、薬剤師がいる時間に説明を受けられるかが目安になります。第1類医薬品は薬剤師が販売するので、薬剤師がいない時間には買えない店もあります。

説明の時には、書面(タブレットなどの画面の場合も)で効能・効果や使用上の注意を伝えてもらえます。説明の仕方そのものが、その店が決まりに沿って売っているかを知る手がかりになるんです。

買い方の流れを詳しく知りたい方は、発毛剤の買い方と薬剤師の確認を受ける流れを読んでみてください。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

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「認可済み」とうたう広告や海外の発毛剤はどう読む?

広告で「厚生労働省認可」「国が認めた」といった言葉を見かけることがあります。でも、医薬品の広告でこうした表現を使うことは、医薬品等適正広告基準で不適当とされているんです。

医薬関係者や団体が推せんしている旨の広告は、たとえ事実でも不適当とされ、「厚生労働省認可(許可・承認等)」の表現もこれに当たると解説されています。承認は使い方を守ることを前提にした仕組みで、効き目の保証ではないことも覚えておきましょう。

見かけた言葉・状況読み方
「厚生労働省認可」と大きく書かれている医薬品の広告では不適当とされる表現。添付文書の中身で確かめ直す
承認前の製品の効能をうたう広告承認前の医薬品の効能などを広告することは法律で禁じられている
海外の発毛剤を個人輸入で、という案内品質や安全性について、国内の法律での確認を経ていない
海外品で体調を崩した時個人で輸入した薬は、公的な救済制度の対象に入らない

厚生労働省は、個人輸入される医薬品は偽造品かもしれない、不衛生な所で作られたかもしれない、と注意を呼びかけています。国内の承認品かを確かめる手間を、安さと引き換えにしないでくださいね。

個人輸入の注意をもっと知りたい方は、育毛剤を個人輸入する時の注意点で扱っています。

よくある質問

発毛剤の承認番号はどこで見られますか?

番号を探すより、外箱の販売名・リスク区分・製造販売業者を見て、PMDAの添付文書検索で販売名を確かめるほうが手軽です。分からない時は、添付文書の消費者相談窓口に問い合わせてください。

認可されている発毛剤なら、誰でも使えますか?

承認された発毛剤にも、使用しない人の条件があります。男性向けの発毛剤では、女性や20歳未満は使用しないと書かれているので、添付文書を確かめてください。

「厚生労働省認可」と書かれた広告は信用できますか?

医薬品の広告では、こうした表現は不適当とされています。言葉ではなく、添付文書の効能・効果と使用上の注意で確かめ直してください。

育毛剤(医薬部外品)も認可を受けていますか?

医薬部外品の育毛剤も、品目ごとに承認を受ける仕組みです。容器に「医薬部外品」の文字が書かれているかで見分けられます。

海外の発毛剤が国内で承認されているかを知るには?

PMDAの添付文書検索で販売名を入れて探します。見つからない物を、承認されている物と決めつけて使わないようにしましょう。

通販サイトが正規かどうか分からない時は?

厚生労働省の一般用医薬品の販売サイト一覧で名称を探し、サイトに許可の区分や薬剤師の氏名が表示されているかを見てください。

まとめ

この記事の要点
  • 発毛剤の「認可」は、商品の承認・会社の許可・お店の許可に分かれる
  • 承認はPMDAの審査を経て、厚生労働大臣が行う
  • 外箱では、製造販売業者・名称・リスク区分・有効成分と分量を見る
  • PMDAの添付文書検索で販売名を確かめれば、国内の医薬品か分かる
  • 「厚生労働省認可」をうたう広告や個人輸入は、添付文書と公的な情報で確かめ直す

育毛剤と発毛剤の基本は、育毛剤とはどんな商品かで一通りつかめます。

育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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