当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。
まだはっきり薄くなったわけではないけれど、髪が薄くなる前に何か対策をしておきたい。そんなふうに考えて、自分の毎日の習慣が気になっている方もいますよね。
結論から言うと、髪が薄くなる前の対策は、特別なことを足すより「洗い方・乾かし方・睡眠・食事・紫外線」の5つの習慣を点検して、負担になっている所を直すことが中心になります。点検表を使うと、自分の生活のどこから手をつければいいかがはっきりします。
この記事では、5つの習慣ごとの点検表と、点検の結果から次に何をするかをお話ししますね。
髪が薄くなる前の対策は?5つの習慣の点検から
- 「これをすれば抜けない」という特別な予防法はない、と日本皮膚科学会は書いている
- だからこそ、毎日の負担を減らす習慣の点検が対策の土台になる
- 点検するのは「洗い方」「乾かし方」「睡眠」「食事」「紫外線」の5つ
- 気になる点が多い時も、直すのは一度に一つずつ
- 急な抜け毛・丸く抜けた所・赤みやかゆみがある時は、点検より先に皮膚科へ
まずは、5つの習慣で何を見るのかを一覧にしておきます。くわしい点検表は、このあと習慣ごとに出てきますよ。
| 習慣 | 点検の中心 | よくある負担 |
|---|---|---|
| 洗い方 | 回数・洗う力・すすぎ | 洗いすぎ、爪を立てる、すすぎ残し |
| 乾かし方 | ぬれている時間・熱 | 自然乾燥のまま寝る、近すぎるドライヤー |
| 睡眠 | 時間・寝る前の過ごし方 | 寝不足、休日の寝だめ |
| 食事 | 抜く食事・急な減量 | 朝食抜き、極端なダイエット |
| 紫外線 | 日差しを浴びる時間 | 分け目や頭頂部の日焼け |
育毛剤そのものについて知りたい方は、育毛剤とはどんな商品かを先に読んでおくと、最後の「次にやること」が分かりやすくなります。
「原因になりやすい習慣」と言われるのはなぜ?
『習慣を直すくらいで、本当に意味があるの?』と思う方もいますよね。ここは誤解しやすいところなので、先にお話ししておきます。
髪が抜けないための決定的な方法について、日本皮膚科学会は「これをすれば髪の毛が抜けなくなるという、特別な予防法があるわけではありません」と答えています。そのうえで、髪に負担のかかる髪型や極端に頻繁なカラーリングを避けること、頭皮が乾燥しすぎず油っぽくもならない頻度で洗うこと、バランスのとれた食生活と規則正しい生活を心がけることを挙げているんです。
つまり、習慣は「薄くなるのを止める方法」ではなく、「頭皮と髪に余計な負担をかけないための土台」と考えるのがちょうどいいですね。
| 習慣でできること | 習慣だけではできないこと |
|---|---|
| 頭皮の汚れ・乾燥・べたつきの負担を減らす | 体の病気や薬の影響による抜け毛を防ぐ |
| 生活のリズムを整えて体の調子を保つ | 年齢による髪の変化をなくす |
| 日差しやこすれなど外からの負担を減らす | 医療機関で相談する必要がある抜け方を見分ける |
日本皮膚科学会は、甲状腺の病気や膠原病などの内科の病気、薬の影響、大きな手術や過激なダイエットの後などにも抜け毛が起こりうると紹介しています。習慣を直しても気になる時は、ためらわず皮膚科で相談してくださいね。
髪型とカラーも「おまけの点検」に
5つの習慣とは別に、髪型とカラーの習慣も一度だけ見ておきましょう。毎日同じ位置できつく結ぶ、何年も同じ分け目、短い間隔でのカラーやブリーチ、という習慣が続いていないかです。
当てはまる物があっても、おしゃれをやめる必要はありません。結ぶ位置や強さを日によって変える、カラーの間隔をあける、といった小さな調整で十分ですよ。
点検1:洗い方の点検表
まずは毎日のシャンプーからです。毎日のことなので、少しのクセが積み重なりやすいんです。
| 点検する項目 | こんなサインがあったら | 直し方の例 |
|---|---|---|
| 1日に洗う回数 | 朝も夜も洗う日が多く、頭皮がつっぱる | 汗をかいた日以外は1日1回にする |
| 洗う力 | 爪を立ててゴシゴシ洗っている | 指の腹で頭皮を動かすように洗う |
| シャンプーの付け方 | 原液を頭に直接のせている | 手のひらで泡立ててから頭皮へ |
| すすぎ | えり足や耳の後ろがぬるぬるする | 洗った時間より長めにすすぐ |
| お湯の温度 | 熱いお湯でないと洗った気がしない | ぬるめのお湯に変えてみる |
| 整髪料の日 | 1回洗っても手触りが残る | 予洗いを長めにしてから洗う |
例えば「朝シャンしないと落ち着かない」という方は、夜にしっかり洗って、朝はお湯で軽く流すだけにする、といった形も試してみてください。
『洗えば洗うほど清潔になるのでは?』と思いがちですよね。でも、洗いすぎで頭皮が乾燥してしまうこともあるので、「乾燥しすぎず、油っぽくもならない頻度」を自分で探すのがコツです。
髪が長い人の洗い方の点検
髪が長いと、毛先のケアに気を取られて、頭皮をしっかり洗えていないことがあります。シャンプーの前に髪をとかしてからつけると、泡が頭皮に届きやすくなりますよ。
すすぎの時は、髪をかき分けて根元にお湯を当てるのがコツです。トリートメントやコンディショナーは毛先を中心に付け、頭皮にはなるべく残さないようにしましょう。
シャンプーの区分も一度見ておく
シャンプーには、化粧品と、医薬部外品の薬用シャンプーがあります。薬用シャンプーには、ふけ・かゆみを防ぐ、毛髪・頭皮を清浄にする、といった効能が表示されている物があります。
フケやかゆみが気になる時は、ボトルの区分と効能の表示を見てから選んでみてください。薬用シャンプーと育毛剤の使い分けは、育毛剤と育毛シャンプーの併用にまとめています。
点検2:乾かし方の点検表
洗い方と同じくらい見落とされやすいのが、乾かし方です。ぬれたままの時間が長いと、頭皮がムレたり、髪がこすれやすくなったりします。
- お風呂から出た後、タオルでこすらず押さえるように水気を取っている
- 自然乾燥のまま寝ることはない
- ドライヤーを髪から少し離して、根元から乾かしている
- 同じ所に熱を当て続けていない
- 最後に冷風で仕上げることがある
- ドライヤーのコードを本体にきつく巻いてしまっていない
パナソニックは、ドライヤーを吹出口から3cm以上、吸込口から10cm以上髪から離して使うよう案内しています。製品評価技術基盤機構(NITE)は、コードを本体に巻き付けたりねじれたまま使ったりして断線・発火した事故を紹介し、コードは丸くゆるく束ねるよう注意しています。
育毛剤を使っている人の順番
育毛剤をすでに使っている方は、乾かす順番も見ておきましょう。花王の案内では、シャンプー、タオルで水気を取る、育毛剤、ドライヤー、の順番になっています。
整髪料を使う時は、育毛剤の後に付けるのが基本です。順番は商品ごとの案内が優先なので、箱の使い方の欄も確かめてみてください。
点検3:睡眠の点検表
『寝不足は分かっているけど、時間がない』という方も多いですよね。睡眠は時間だけでなく、寝る前の過ごし方や起きる時刻のずれも点検しておきたいところです。
| 点検する項目 | こんなサインがあったら | 直し方の例 |
|---|---|---|
| 平日の睡眠時間 | 6時間に届かない日が多い | 寝る時刻を15分ずつ早める |
| 休日の起きる時刻 | 平日より大幅に遅い | 平日との差を小さくする |
| 寝る前のスマホ | 布団の中で動画を見ている | 寝室に持ち込まない |
| 入浴の時間 | 寝る直前にお風呂に入る | 寝る1〜2時間前に済ませる |
| 寝室の明るさ | 照明やテレビをつけたまま寝る | できるだけ暗くして寝る |
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」は、大人なら6時間以上を目安に、自分に必要な睡眠時間をとるよう呼びかけています。寝室にスマートフォンやタブレットを持ち込まず、できるだけ暗くして寝ること、就寝の1〜2時間前に入浴することも、良い睡眠につながるとされています。
休日の寝だめは取り戻しにならない
同じガイドでは、平日の睡眠不足を休日に取り戻そうとする「寝だめ」では、実際には眠りをためることはできないと説明しています。休日に起きる時刻が大きく遅れると、体内時計が乱れやすくなるそうです。
休日も、平日と同じくらいの時刻に起きて朝の光を浴び、足りない分は昼に少し休む。このほうが、月曜の朝が楽になりますよ。
夜勤や交代勤務がある人は
夜勤や交代勤務がある方は、毎日同じ時刻に寝るのが難しいですよね。そんな時は、寝る時間帯がずれても「寝る部屋をできるだけ暗く静かにする」「寝る前の画面を短くする」といった環境の点検を優先してみてください。
昼間に寝る時は、遮光カーテンやアイマスクで光をさえぎるのも一つの方法です。睡眠の悩みが続く時は、かかりつけ医に相談してみましょう。
点検4:食事の点検表
食べ物で髪がどうにかなる、という話をよく見かけますよね。でも、特定の食べ物で髪が増えるわけではありません。食事の点検は、体の土台を崩していないかを見るためのものです。
- 朝・昼・夜のうち、抜けがちな食事がない
- 主食・主菜・副菜がそろう日が週に何日かある
- 肉・魚・卵・大豆製品など、たんぱく質の食品を食べている
- 短い期間で体重を大きく落とすダイエットをしていない
- 食事をサプリメントだけで済ませていない
文部科学省の食品成分表の資料では、たんぱく質は体の組織や酵素・ホルモンの材料になる大切な栄養素だと説明されています。日本皮膚科学会も、バランスのとれた食生活を心がけることを挙げています。
日本皮膚科学会は、過激なダイエットの後に抜け毛が増える現象があることも紹介しています。体重を落としたい時は、急に食事を減らさず、少しずつ進めるようにしましょう。
サプリメントを足したくなった時
『食事が偏っているから、サプリで補えばいいかな』と考える方もいますよね。サプリメントは食品なので、髪に効くといった効能を表示することはできません。
まずは毎日の食事で抜けている1食を見つけ、そこに1品足すところから始めてみてください。飲む育毛剤やサプリについては、飲む育毛剤・サプリの考え方で詳しく扱っています。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見る点検5:紫外線の点検表
頭皮は顔より高い位置にあるので、日差しを直接受けやすい場所です。特に分け目や頭頂部は、気づかないうちに日焼けしていることもあります。
| 点検する項目 | こんなサインがあったら | 直し方の例 |
|---|---|---|
| 日差しの強い時間の外出 | 昼前後に外を長く歩くことが多い | 朝夕に用事をずらせる日はずらす |
| 帽子・日傘 | 夏でも何もかぶらない | 帽子や日傘を使う |
| 分け目 | いつも同じ所で分けている | 時々分け目をずらす |
| 帽子のかぶり方 | 汗をかいてもかぶりっぱなし | 時々外して汗をふく |
| 夏の後の頭皮 | 頭皮がヒリヒリする・皮がむける | 日差しを避け、続く時は皮膚科へ |
気象庁は、紫外線対策として、外出の時間を紫外線の弱い朝夕にずらすことや、帽子や長袖の衣服を着ることを挙げています。環境省の資料でも、日陰の利用や日傘・帽子が対策として紹介されています。
帽子はムレにも気をつける
帽子は日差しを防ぐ一方で、長くかぶるとムレやすくなります。屋外で長く過ごす日は、休憩のたびに帽子を外して風を通したり、汗をふいたりしてみてください。
内側が汗で汚れたままの帽子を使い続けるのも、頭皮には気持ちのいいものではありません。帽子もときどき洗っておくと安心ですよ。
洗える素材かどうかは、帽子の内側の洗濯表示で確かめてみてください。
点検の結果から次にやること
5つの点検が終わったら、結果をもとに次にやることを決めます。『引っかかる所がたくさんあった』という方も、焦らなくて大丈夫ですよ!
- 5つの習慣のうち、引っかかった項目が多かった習慣を一つ選ぶ
- その中から、一番簡単に直せそうな項目を一つだけ選ぶ
- 2週間、その一つだけを続けてみる
- 続けられたら、次の項目に進む
- 1か月に1回、同じ条件で気になる所の写真を撮っておく
点検で頭皮のかゆみやフケ、べたつきが気になった方は、薬用シャンプーや、医薬部外品の育毛剤を検討するのも一つの方法です。医薬部外品の育毛剤なら、箱に書ける効能は「育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛」の範囲に限られます。
自分の点検結果を1枚にまとめる
5つの点検表で引っかかった項目を、下の表に書き出しておくと、次に何を直すかが一目で分かります。
| 習慣 | 引っかかった項目 | 次に直す一つ | 始めた日 |
|---|---|---|---|
| 洗い方 | |||
| 乾かし方 | |||
| 睡眠 | |||
| 食事 | |||
| 紫外線 |
全部の欄を埋めなくても大丈夫です。書くのは、思い出した時の空き時間で十分ですよ。季節が変わる頃にもう一度点検して、前回と比べてみると、習慣がどれだけ変わったかが分かりますよ。
育毛剤を足す時に気をつけたいこと
育毛剤を足す時は、まず1本だけにしましょう。複数の育毛剤を重ねるのは、有効成分や処方が製品ごとに違うことから、花王もすすめていない使い方です。
妊娠中・授乳中・産後の方、持病がある方、薬を使っている方は、使う前に医師や薬剤師に相談してください。医薬品の発毛剤は第1類医薬品で、対象や使えない人の条件があるので、薬剤師の説明を受けてから判断しましょう。
点検より先に皮膚科へ行きたい時
次のような時は、習慣の点検より先に皮膚科で相談してください。
| こんな時 | どうする? |
|---|---|
| 円い形に毛が抜けた所がある | 早めに皮膚科へ |
| ここ最近で抜け毛が急に多くなった | 皮膚科で相談する |
| 頭皮に赤み・湿疹・強いかゆみがある | 自己判断で何かを付ける前に皮膚科へ |
| 体調の変化も一緒にある | かかりつけ医や皮膚科に相談する |
髪が薄くなってきたと感じ始めた後の進め方は、髪が薄くなってきたら最初の3か月にやることでまとめています。
よくある質問
髪が薄くなる前に、一番やっておきたい対策は何ですか?
人によって崩れている習慣が違うので、一つには決められません。点検表で引っかかる項目が多かった習慣から、一つずつ直していくのがおすすめです。
毎日シャンプーすると髪が薄くなりますか?
毎日洗うこと自体が問題とは言えません。気をつけたいのは、洗いすぎで頭皮が乾燥しすぎたり、逆に洗わずに油っぽくなったりすることです。自分の頭皮に合う頻度を探してみてください。
ドライヤーの熱で髪が薄くなりませんか?
熱を近くから当て続けるのは避けたいところですが、ぬれたまま寝るよりは乾かしたほうが頭皮への負担は少なくなります。髪から少し離して、根元から手早く乾かしてみてください。
食べ物で髪が薄くなるのを防げますか?
特定の食べ物で髪が薄くならなくなる、とは言えません。食事は体の土台なので、抜けがちな食事を作らず、急なダイエットを避けるといった点を見直してみてください。
習慣を直したら、育毛剤は使わなくていいですか?
習慣の見直しだけで続けるのも一つの方法です。点検をしても頭皮のかゆみや抜け毛が気になる時は、医薬部外品の育毛剤を1本試すか、皮膚科で相談するかを考えてみてください。
点検表はどのくらいの間隔で見直せばいいですか?
直す項目を一つ決めたら、2週間ほど続けてから次に進むのがおすすめです。全体の点検は、季節の変わり目など数か月に1回くらいで十分です。生活が大きく変わった時(引っ越し・転職・出産など)にも、もう一度見直してみてください。
帽子をかぶると髪が薄くなるって本当ですか?
帽子は日差しから頭皮を守る役割もあります。気をつけたいのは、汗をかいてもかぶりっぱなしでムレること。休憩中に外して汗をふき、帽子もときどき洗っておきましょう。
まとめ
- 髪が薄くなる前の対策は、5つの習慣の点検が土台になる
- 特別な予防法はないので、頭皮と髪への負担を減らすことを考える
- 洗い方は回数・洗う力・すすぎ、乾かし方はぬれている時間と熱を見る
- 睡眠は時間に加えて、寝る前の過ごし方と休日の起床時刻も点検する
- 食事は抜く食事と急な減量、紫外線は日差しの時間と分け目を見る
- 直すのは一度に一つ。気になる抜け方がある時は皮膚科へ
点検表は、一度やって終わりではなく、季節の変わり目などに見直すとさらに役立ちます。まずは5つのうち、気になる習慣の表から試してみてくださいね!





コメント