発毛剤の効果はいつから?添付文書の判断の時期と記録の付け方

卓上カレンダーに印を付ける手元とラベルの無いスポイト瓶

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

『発毛剤を使い始めたけど、効果っていつから分かるの?』と、毎朝鏡を見るたびにそわそわしていませんか。1か月たっても変わらない気がして、このまま続けていいのか不安になる方も多いはずです。

結論から言うと、発毛剤がいつから効くかは添付文書に書かれていて、「効果がわかるようになるまで少なくとも4ヵ月間」または「6ヵ月間」毎日使うよう案内されています。そのうえで、6ヵ月使っても改善が見られなければ医師・薬剤師に相談する、というのが添付文書の考え方なんです。

この記事では、製品ごとの期間の書き方と、半年を迷わず過ごすための記録の付け方を紹介します。

目次

発毛剤の効果はいつから?先に答え

先に結論
  • 期間は製品の添付文書に書かれている。「少なくとも4ヵ月」と「少なくとも6ヵ月」の製品がある
  • 6ヵ月使って改善が見られない時は、使用を中止して医師・薬剤師に相談する
  • 6ヵ月以内でも、脱毛の悪化や斑状・急激な脱毛があれば中止して相談する
  • 髪の伸び方には個人差があり、全員に効果が出るわけではないと書かれている

公式サイトや添付文書で確かめられる期間の書き方を、製品ごとに並べてみます。

製品の例区分効果がわかるまでの期間の書き方
ミノキシジル5%外用液(添付文書の一例)第1類医薬品少なくとも4ヵ月間、毎日使用
スカルプD メディカルミノキ5 プレミアム第1類医薬品少なくとも4カ月間、毎日使用
リザレックコーワα5第1類医薬品少なくとも4か月、毎日使用
リグロEX5第1類医薬品少なくとも4か月間、毎日使用
リアップ第1類医薬品少なくとも6ヵ月間
リアップジェット第1類医薬品少なくとも6ヵ月間、毎日使用

同じミノキシジル配合の発毛剤でも、書かれている期間は製品で違うんです。『ネットで4か月って見たから、うちのも4か月』と決めずに、手元の製品の添付文書を読んでみてください。

女性用や第2類医薬品の期間は?

女性用の発毛剤(ミノキシジル1%の製品)や、カルプロニウム塩化物を有効成分とする第2類医薬品の外用液もあります。こうした製品の期間の書き方も、それぞれの添付文書で確かめるのが確実です。

添付文書は、PMDAの一般用医薬品の添付文書検索で販売名を入れると読めます。買う前に「その他の注意」の欄まで目を通しておくと、何か月後に見直せばいいかが最初から分かりますよ。

この記事では、どの発毛剤を選ぶかのお手伝いはしていません。発毛剤がどんな医薬品かは発毛剤とはの記事で、育毛剤の期間の考え方は育毛剤の効果はいつからの記事で紹介しています。

「少なくとも4ヵ月」と「6ヵ月で相談」は意味が違う

添付文書には、期間に関わる文が2か所に出てきます。似ているようで、言っていることが違うので分けて読んでおきましょう。

添付文書の書き方意味この時期にすること
効果がわかるようになるまで少なくとも4ヵ月間(または6ヵ月間)、毎日使用変化を判断するのに、それだけの期間が必要という意味途中でやめずに、用法・用量どおり続ける
6ヵ月間使用して改善が認められない場合は、使用を中止し相談6ヵ月が、続けるかを見直す区切りという意味記録を持って医師・薬剤師に相談する
使用開始後6ヵ月以内でも、脱毛の悪化などがあれば中止し相談期間の途中でも、すぐ相談したい変化があるという意味待たずに使用を中止して相談する

ここが大事なところです。「4ヵ月」は効果を判断し始める目安で、「6ヵ月」は続けるかどうかを相談する区切り、と覚えておくと迷いにくくなります。

なぜこんなに時間がかかるの?

ミノキシジル5%外用液の添付文書には「毛髪が成長するには時間がかかります」と書かれています。日本皮膚科学会によると、毛は1日に約0.4mm伸びるとされています。

1か月でも、伸びるのはほんの少しなんですよね。毎日見ていると変化に気づきにくいのは、ある意味当然なんです。

使い始めから6ヵ月までのカレンダー

半年は長いので、途中でやることを先に決めておくと気持ちが楽になります。添付文書と公式のQ&Aをもとに、時期ごとの過ごし方を表にしました。

時期気をつけたいことすること
使い始める日添付文書の使用しない人・相談することに当たらないか開始日を記録し、最初の写真を撮る
最初の数週間頭皮の発疹・発赤、かゆみ、頭痛、めまいなど体や頭皮の変化を毎日ひとことメモ
2〜8週ごろ一時的な抜け毛の増加の報告がある時期悪化や斑状・急激な脱毛でないかを見る
4ヵ月4ヵ月と書かれた製品の、判断し始めの目安最初の写真と比べる
6ヵ月改善が見られるかを見直す区切り改善が無ければ中止して相談
6ヵ月以降効果を維持するには継続が必要とされている続けるかを医師・薬剤師と相談する
開始日にしておくこと
  1. 製品の添付文書で、期間の書き方(4ヵ月か6ヵ月か)を確かめる
  2. カレンダーに開始日と、4ヵ月後・6ヵ月後の日付を書き込む
  3. 同じ場所・同じ明るさで、気になる部分の写真を撮る
  4. 1本を何日で使い切ったかが分かるよう、箱に開始日を書く

塗り忘れた日があった時の考え方

半年も続けていれば、塗り忘れる日もありますよね。そんな時に、次の回に2回分をまとめて塗るのはやめておきましょう。

添付文書には、多量に使っても効果はあがらないと書かれています。塗り忘れた時の扱いは製品のよくある質問や添付文書で確かめ、分からなければ薬剤師に聞いてみてください。

塗り忘れが続く時は、歯みがきの後など毎日欠かさずする行動とセットにするのも一つの手です。カレンダーに印を付けるだけでも、抜けた日が目で見て分かります。

使い始めに抜け毛が増えた気がしたら

大正製薬のリアップのよくある質問には、ミノキシジル外用剤の使用開始後2〜8週間にかけて、一時的な抜け毛の増加がみられるとの報告がある、と書かれています。同じ回答で、他の要因で抜け毛が進んでいる場合もあり、すべてが発毛剤によるものとは言い切れない、とも説明されています。

『抜け毛が増えたのは、効いている証拠?』と考えたくなりますよね。ただ、添付文書には、6ヵ月以内でも脱毛状態の悪化や、頭髪以外の脱毛・斑状の脱毛・急激な脱毛が見られたら中止して相談するよう書かれています。

自分で「良い兆し」と決めずに、気になる時は薬剤師に相談してみてください。使い始めの抜け毛については初期脱毛の記事でもくわしく紹介しています。

添付文書の「4つの目安」に合わせた記録の付け方

6ヵ月で改善を見るポイントは、添付文書に書かれています。ミノキシジル5%外用液の一例では、次の4つのいずれにおいても改善が認められない場合に相談するよう書かれています。

添付文書の目安記録のしかたの例記録する頻度
脱毛状態の程度同じ角度・同じ明るさで、気になる部分の写真を撮る月に1回
生毛・軟毛の発生細く短い毛が見えるかを、写真に一言添える月に1回
硬毛の発生しっかりした毛が増えたように見えるかをメモ月に1回
抜け毛の程度シャンプー後の排水口やブラシの抜け毛の様子をメモ週に1回

添付文書には、太い毛だけでなく、細く短い抜け毛が減ることも改善の目安になると書かれています。太い毛だけを数えていると、変化を見落としてしまうことがあるんです。

写真の撮り方をそろえるコツ
  • 撮る場所と照明を毎回同じにする
  • 髪が乾いた状態、整髪料をつける前に撮る
  • 分け目の位置をそろえる
  • 頭頂部はスマホのタイマーか、家族に頼んで同じ高さから撮る
  • 写真に日付が残るよう、アルバムを分けておく

抜け毛の量は季節やヘアケアでも変わる

日本皮膚科学会は、1日に抜ける毛の量は個人差、季節差、ヘアケアの仕方などにもよるとしています。週ごとの抜け毛のメモだけで一喜一憂しないことも大切です。

抜け毛の記録は、写真の記録と合わせて見るようにしましょう。同じ月に髪型やシャンプーを変えた時は、そのこともメモに書いておくと、あとで見返した時に理由が分かります。

家族に撮ってもらう時の頼み方

頭頂部は自分では撮りにくいので、家族に頼むのが手軽ですよね。毎回同じように撮ってもらうために、最初にひとこと伝えておきましょう。

「月に1回、この場所で、この高さから1枚撮ってほしいんだ。比べたいから、毎回同じ感じでお願い」

照明の位置と、立つ場所に目印を付けておくと、撮る人が変わっても条件をそろえやすくなりますよ。

記録メモの例

毎日たくさん書く必要はありません。続けられる量にしておくのが一番です。

「4月1日 開始。朝夜1mLずつ。頭皮の赤みなし」

「5月1日 写真2枚目。生え際の細い毛、よく分からない。ブラシの抜け毛はいつもどおり」

こんなふうに1〜2行で十分です。6ヵ月後に薬剤師に見せる時、この短いメモがとても役に立ちますよ。

6ヵ月以内でも相談したいサイン

期間を守ることは大切ですが、途中で使うのをやめて相談したほうがいい場面もあります。添付文書に書かれた内容をまとめておきます。

6ヵ月を待たずに中止して相談
  • 脱毛状態が悪化した
  • 頭髪以外(眉毛、ひげなど)も抜けてきた
  • 斑状に抜けた所がある、急に抜け毛が増えた
  • 頭皮の発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、熱感が出た
  • 頭痛、めまい、胸の痛み、心拍が速くなる、手足のむくみなどが出た

こうした変化があった時は、説明書を持って医師または薬剤師に相談してください。体の症状は、発毛剤のせいかどうかを自分で見分けようとしないことが大切です。

相談する時は、いつから、どんな変化があったかを伝えられるよう、カレンダーと写真をそのまま見せるのが早道です。記録を付けておく意味は、こういう時にも生きてきます。

高血圧・低血圧の人、心臓や腎臓に障害のある人は、そもそも使う前に相談することとされています。持病がある方は、期間の話より先に主治医に相談しておきましょう。

効果が分かりにくくなる使い方

『ちゃんと使っているのに変わらない』と感じる時は、使い方が添付文書から少しずれていることもあります。よくある例を見てみましょう。

よくある使い方添付文書での考え方
早く効かせたくて量を増やす多量に・頻繁に使っても効果はあがらない
1日1回しか塗れていない1日2回、1回1mLが用法・用量
育毛剤と重ねて塗る他の育毛剤や外用剤の頭皮への使用はさける
整髪料をつけた後に塗る整髪料は発毛剤を使った後に使う
髪に塗っていて地肌に届いていない脱毛している頭皮に塗布する

スカルプD メディカルミノキ5の添付文書には、決められた以上に多く使っても効果の増加はほとんどなく、副作用の可能性が高くなるとあります。量を増やして期間を縮める、という考え方はしないでくださいね。

リアップの公式Q&Aでは、1日2回は時間の間隔をあけて、例えば朝夕に使うよう案内しています。毎日の生活のどこに入れるかを決めておくと、塗り忘れが減りますよ。

使うのをやめるとどうなる?

ミノキシジル5%外用液の添付文書には、効果を維持するには継続して使用することが必要で、使用を中止すると徐々に元に戻る、と書かれています。本剤は壮年性脱毛症の原因を取り除くものではない、とも書かれています。

『変化が出たから、もうやめてもいいかな』と考える時も、自分で決めずに薬剤師に相談してみてください。リアップの公式Q&Aにも、効果を維持するには継続が必要だと書かれています。

育毛剤えらび

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医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

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6ヵ月たった時の相談の仕方

6ヵ月は、続けるかどうかを見直す区切りです。記録を持って相談すると、話がスムーズに進みます。

6ヵ月目の相談の流れ
  1. 最初の写真と、6ヵ月目の写真を並べて見る
  2. 4つの目安(脱毛状態・生毛軟毛・硬毛・抜け毛)ごとにメモを見直す
  3. 改善が見られないと感じたら、使用を中止する
  4. 箱と添付文書、記録を持って医師か薬剤師に相談する

相談の時は、例えばこう伝えてみてください。

「半年使いました。写真で比べると、生え際の細い毛は少し見える気がしますが、頭頂部は変わらない気がします」

「使い方は1日2回、1回1mLです。ほかの育毛剤は使っていません」

相談先相談したいこと
発毛剤を買った店の薬剤師使い方が合っていたか、続けるか
皮膚科薄毛の状態が発毛剤の対象に合っているか
持病の主治医体の状態から見て、続けてよいか

抜け毛があるなら皮膚科など専門の医療機関を受診して対策を知ることが大切、というのが日本皮膚科学会の考え方です。### 続けると決めた後の記録

相談して続けることになったら、記録もそのまま続けておきましょう。毎月の写真を同じ条件で撮り続けると、次に見直す時の比べる材料になります。

1本を使い切った日も書いておくと、量が合っているかの確かめにも使えます。1日2回、1回1mLの製品なら、内容量を2mLで割った日数が使い切りの目安です。

変化を感じにくい時の見直し方は、育毛剤は意味ない?と感じた時の記事にまとめています。

育毛剤と発毛剤の区分の全体像は育毛剤とは何かをまとめた記事、発毛剤の効果の読み方は発毛剤の効果の記事をどうぞ。

期間の話で出てくる言葉

添付文書や公式のQ&Aに出てくる言葉を、意味と一緒にまとめました。

言葉意味
その他の注意添付文書の後半にある欄。期間や個人差のことが書かれている
生毛・軟毛細く短く、やわらかい毛
硬毛太くしっかりした毛
壮年性脱毛症発毛剤の効能の対象。遺伝性で長い年月をかけて目立ってくる薄毛・抜け毛とされる
継続使用毎日続けて使うこと。効果の維持に必要とされている
斑状の脱毛まだらに、部分的に抜けること。中止して相談するサイン

言葉の意味が分かると、6ヵ月目に添付文書を読み返した時も迷わずに済みます。分からない言葉は、薬剤師に「ここはどういう意味ですか」と聞いてしまって大丈夫ですよ。

よくある質問

発毛剤はいつから効果が分かりますか?

添付文書では、効果がわかるようになるまで少なくとも4ヵ月間、または6ヵ月間毎日使うよう案内されています。期間は製品ごとに違うので、手元の製品の添付文書を確かめてください。

1か月使っても変化がありません。やめたほうがいいですか?

添付文書に書かれた期間より短いうちは、変化が分かりにくいのが普通です。体や頭皮に気になる症状が無ければ、用法・用量どおりに続け、迷う時は薬剤師に相談しましょう。

6ヵ月使って変化が無い時はどうすればいいですか?

添付文書には、6ヵ月使って改善が認められない場合は使用を中止し、説明書を持って医師または薬剤師に相談するよう書かれています。記録した写真やメモも持っていきましょう。

使い始めて抜け毛が増えました。続けても大丈夫ですか?

使用開始後2〜8週間にかけて一時的な抜け毛の増加の報告があると、公式のQ&Aで説明している製品もあります。ただ、悪化や斑状・急激な脱毛があれば中止して相談するよう添付文書に書かれているので、自己判断せず薬剤師に相談してください。

量を増やせば早く効果が出ますか?

添付文書には、多量に使っても、頻繁に使っても効果はあがらないと書かれています。副作用の可能性が高くなるとしている製品もあるので、決められた量を守ってください。

効果が出てきたらやめてもいいですか?

添付文書には、使用を中止すると徐々に元に戻ると書かれています。続けるかどうかは、自分で決めずに薬剤師や医師に相談しましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 発毛剤の効果がいつから分かるかは、添付文書に「少なくとも4ヵ月」または「6ヵ月」と書かれている
  • 4ヵ月は判断し始めの目安、6ヵ月は続けるかを相談する区切り
  • 6ヵ月以内でも、脱毛の悪化や斑状・急激な脱毛、体の症状があれば中止して相談
  • 記録は添付文書の4つの目安(脱毛状態・生毛軟毛・硬毛・抜け毛)に合わせて付ける
  • 量を増やしても効果はあがらず、やめると徐々に元に戻る
育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

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