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育毛剤の成分表を眺めていたら「亜鉛」の文字があって、『亜鉛って髪にいいって聞くし、効果が高いのかな』と気になった方も多いはずです。
結論から言うと、育毛剤の効果は、亜鉛が入っているかどうかではなく、その商品の区分と有効成分で決まる表示の範囲で考えます。確かめられる商品では、亜鉛はたいてい「その他の成分」の欄に、保湿剤や毛髪保護剤として並んでいます。
この記事を読むと、成分表の亜鉛の読み方と、食事でとる亜鉛との違いが分かります。
育毛剤の亜鉛に効果はある?先に答え
- 育毛剤の効能は、医薬部外品として承認された有効成分と表示の範囲で決まる
- 亜鉛を含む成分は、多くの商品で「その他の成分」に入っている
- 塗る亜鉛と、食べて体に入る亜鉛は、別のものとして考える
- 食事やサプリの亜鉛は、量のとりすぎにも気をつける
育毛剤(医薬部外品)で表示できる効能は、育毛・薄毛・脱毛の予防・発毛促進などの範囲に決まっています。この範囲は商品ごとの承認にもとづくもので、成分を1つ足したから広がるものではないんです。
ですから『亜鉛入りだから、ほかの育毛剤より効く』とは言えません。効き方には個人差もあります。
| よく聞かれること | 短い答え |
|---|---|
| 亜鉛入りの育毛剤は効果が高い? | 配合の有無で効き目の強さは比べられない |
| 亜鉛は有効成分? | 確かめられる例では、その他の成分の欄に入っている |
| 亜鉛は何のために入っている? | 商品ページでは保湿剤・毛髪保護剤などと説明されている |
| 食事の亜鉛と同じ? | 塗る物と食べる物で、働く場所も考え方も違う |
| サプリを足すべき? | 食事を見直してから。迷ったら医師や薬剤師に相談 |
「効果」はどこまで言える?区分ごとの違い
同じ頭皮用品でも、区分によって書ける効能の範囲が違います。亜鉛が入っていても、この範囲は変わりません。
- 医薬部外品の育毛剤: 育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛
- 化粧品の頭皮用品: 頭皮、毛髪をすこやかに保つ、フケ・カユミを抑える、など決められた項目まで
- 化粧品の頭皮用品は、育毛を表示できない区分
『化粧品なのに亜鉛で育毛』のような書き方を見かけたら、表示の範囲を超えていないか、少し立ち止まって見てみてください。
区分ごとの効能の全体像は、育毛剤とは?効果の範囲・種類・選び方から読むとつかみやすいですよ。
成分表示で亜鉛はどう書かれる?表示名の見方
成分表には「亜鉛」とだけ書かれることは少なく、ほかの言葉と組み合わさった名前で並びます。名前の形を知っておくと、探す時に見落としにくくなりますよ。
実際の商品ページで確かめられる表示名は、次のようなものです。
| 表示名の例 | 載っていた欄 | 商品側の説明 |
|---|---|---|
| グルコン酸亜鉛 | 薬用育毛剤のその他の成分 | 毛髪保護剤 |
| 塩化亜鉛 | 頭皮用品のその他の成分 | 保湿剤と書かれた例がある |
| 酸化亜鉛 | 化粧品の頭皮用ローションの全成分 | 配合目的の説明なし |
| 亜鉛を含む原料の一部として | 全成分表示の中に個別の名前で並ぶ | 原料の商品名は出てこないことがある |
例えば、サンスターの薬用育毛剤では、グルコン酸亜鉛が「毛髪保護剤」としてその他の成分に書かれています。同じ会社の別の薬用育毛剤でも、有効成分はセファランチンなど3つで、亜鉛は入っていません。
成分表で「亜鉛」の2文字を探すと見つけやすいです。名前の前に付く「グルコン酸」「塩化」「酸化」は、亜鉛がどんな形の成分かを表しています。
ただし、表示名が同じでも、配合の目的や量は商品ごとに違います。量は成分表に書かれないことがほとんどなので、気になる時はメーカーに問い合わせてみてください。
原料の名前が全成分に見当たらない時
広告では原料の商品名で紹介されている成分が、全成分表示では別の名前に分かれて並ぶこともあります。原料がいくつかの物質を混ぜた物だと、成分表にはそれぞれの名前が個別に書かれるためです。
『広告で見た名前が成分表に無い』と感じた時は、表示名で塩化亜鉛などが並んでいないかを見てみてください。それでも分からなければ、販売元に「この原料は成分表のどの名前ですか」と聞くのが確実です。
有効成分の欄とその他の成分の欄、何が違う?
ここが大事なところです。育毛剤の成分表は、区分によって並び方が違います。
医薬部外品は、まず「有効成分」、次に「その他の成分」の順で書かれるのが一般的です。化粧品には有効成分の欄がなく、全部の成分が配合の多い順に並びます(少量の成分は順不同でよい決まりです)。
- 承認を受けた効能・効果のもとになる成分
- 医薬部外品だけにある欄
- 商品ごとに承認された組み合わせ
- 効能の文言とセットで読む
- 使い心地や品質を保つための成分
- 保湿剤・清涼剤・溶剤などが並ぶ
- ここに入っていても効能の根拠にはならない
- 配合目的が書かれていない例も多い
『その他の成分なら、入っていても意味がないの?』と思うかもしれません。そうではなく、頭皮のうるおいや使い心地を保つ役目として入っているものです。
ただ、効能の話をする時は、有効成分の欄と、箱に書かれた効能・効果の文言を見る、と覚えておきましょう。成分ごとの読み方は育毛剤の成分はどう働く?有効成分の一覧と成分表示の読み方でも、成分ごとに詳しく取り上げています。
医薬部外品の成分は、いつから全部書かれている?
化粧品は2001年4月から全成分の表示が義務になりました。医薬部外品は義務の対象外でしたが、一部を除いて2006年4月から業界団体の自主基準にもとづき、外箱などに全成分が書かれています。
同じ成分でも、化粧品と医薬部外品で表示名が少し違うことがあります。亜鉛を含む成分を探す時も、名前が完全に一致しなくても慌てなくて大丈夫ですよ。
| 確かめたいこと | 見る場所 |
|---|---|
| 医薬部外品かどうか | 箱やボトルの「医薬部外品」の文字 |
| 効能・効果の範囲 | 外箱・容器の効能・効果の欄 |
| 亜鉛が入っている欄 | 有効成分とその他の成分のどちらにあるか |
| 配合の目的 | 商品ページの成分説明の( )書き |
| 肌に合わない時の対応 | 使用上の注意 |
「亜鉛配合」の広告はどう読む?
通販のページで「亜鉛配合」と大きく書かれていると、それだけで効きそうに見えますよね。実は、こうした書き方には決まりがあります。
化粧品で特定の成分を目立たせて書くと、その成分が有効成分のように誤解されるおそれがあるため、原則として認められていません。配合目的を一緒に書くなど、誤解を招かない形なら差し支えないとされています。
- 区分が医薬部外品か化粧品かを見る
- 亜鉛が有効成分の欄にあるかを見る
- 「保湿剤」などの配合目的が添えてあるかを見る
- 効能の文言が区分の範囲を超えていないかを見る
- シリーズの別の商品(シャンプー等)と取り違えていないかを見る
例えば、シャンプーの名前に「亜鉛」と入っていても、医薬部外品の表示が無い商品もあります。名前の印象ではなく、ボトルの表示で区分を確かめてみてください。
口コミで「亜鉛が効いた」と見かけたら
口コミやSNSで、亜鉛のおかげで変わったという書き込みを見ることもありますよね。ただ、同じ時期に睡眠や食事、使っている育毛剤も変わっていることが多く、何が理由かは本人にも分かりにくいものです。
こうした書き込みは、成分の効き目の根拠にはなりません。読む時は、使った物の区分と期間、ほかに何を変えたかが書かれているかに目を向けてみてください。
塗る亜鉛と食べる亜鉛はどう違う?
亜鉛と聞くと、牡蠣や肉などの食べ物を思い浮かべる方も多いと思います。食べ物の亜鉛は体の中で使われる栄養素で、頭皮に塗る成分とは別の話なんです。
| 頭皮用品に入る亜鉛 | 食事でとる亜鉛 | サプリ(食品)の亜鉛 | |
|---|---|---|---|
| どこで使われる? | 頭皮や髪の表面 | 体の中の栄養素 | 体の中の栄養素 |
| どう決まっている? | 区分ごとの表示ルール | 食事摂取基準で目安量がある | 食品の表示ルール |
| 表示できること | 区分で認められた効能まで | 効能の表示はない | 栄養機能食品なら決まった文言だけ |
| 気をつけること | 肌に合わない時は中止 | 偏食・極端な食事制限 | とりすぎ・薬との飲み合わせ |
栄養機能食品として売られるサプリで、亜鉛について表示できるのは「味覚を正常に保つのに必要な栄養素です」「皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です」などの決まった文言です。髪が増えるといった内容は、表示できることに含まれていません。
日本皮膚科学会の解説では、亜鉛欠乏症で脱毛が起こりうることが書かれています。ただ、これは足りない状態の話で、『多くとれば髪が増える』という意味ではないので気をつけてください。
1日にとりたい量や食べ物の選び方は、育毛剤と亜鉛の関係は?食事・サプリで考える時の注意で詳しく紹介しています。
食事の亜鉛が足りているか、自分で分かる?
実は、亜鉛の栄養状態をはっきり表す体の指標は確立していない、と食事摂取基準に書かれています。『最近抜け毛が多いから、きっと亜鉛不足だ』と決めつけるのは難しいんです。
食事の量が大きく減っている、極端な食事制限をしている、といった時は、髪のことも含めてかかりつけ医に相談してみてください。
サプリと育毛剤を一緒に使う前に
『育毛剤に亜鉛サプリも足したほうがいいのかな』と迷う方もいますよね。塗る物と飲む物は別なので、一緒に使うこと自体で何かが強まるわけではありません。
それより気にしたいのは、サプリの亜鉛のとりすぎです。厚生労働省の食事摂取基準では、大量の亜鉛を続けてとると、銅や鉄の吸収をじゃまして貧血などにつながることがあると書かれています。
- 普段の食事に、肉・魚・卵・大豆製品がどのくらいあるかを振り返る
- サプリのラベルで、1日分に入っている亜鉛の量を確かめる
- ほかに飲んでいるサプリやマルチビタミンと、亜鉛が重なっていないか見る
- 薬を飲んでいる人は、飲み合わせを薬剤師に聞く
- 妊娠中・授乳中、持病がある人は、始める前に医師に相談する
厚生労働省のeJIMでは、一部の抗菌薬と亜鉛を一緒にとると、どちらも吸収されにくくなる可能性が紹介されています。薬を飲んでいる時は、自己判断で足さないでおきましょう。
家族で同じサプリを分けて飲む時
亜鉛の目安量は、年齢や性別、妊娠中・授乳中かどうかで変わります。大人向けのサプリを子どもに分けるのは避けましょう。
市販のサプリには、乳幼児・小児はとらないよう表示している商品もあります。家族で使う時は、それぞれがラベルの対象年齢と1日分の量を確かめてみてください。
亜鉛入りの頭皮用品で迷った時のチェック
亜鉛が入っているかどうかは、選ぶ時の決め手にはしなくて大丈夫です。区分や使い心地のほうが、毎日続けるうえでは大事になります。
| よくある失敗 | どうして困る? | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 「亜鉛配合」だけで選ぶ | 区分や効能を見落とす | まず医薬部外品の表示と効能の欄を見る |
| シャンプーと育毛剤を取り違える | 使い方も区分も違う | 商品名の最後まで読み、用途を確かめる |
| サプリを何種類も重ねる | 亜鉛のとりすぎにつながる | 1日分の合計量を書き出す |
| 合わないのに使い続ける | 頭皮の赤みやかゆみが悪化する | 使うのをやめて皮膚科や薬剤師に相談 |
| 成分表の量を想像で比べる | 量は書かれていないことが多い | 気になる点はメーカーに問い合わせる |
「この育毛剤、亜鉛は入っていますか?」と店頭で聞いてもいいのですが、こう聞くほうが選びやすくなります。「頭皮が乾燥しやすいんですが、アルコールの少ない医薬部外品はありますか?」という聞き方です。
悩みと区分を伝えると、薬剤師や登録販売者も答えやすくなりますよ。
店頭で聞く時の言い方の例
聞き方に迷ったら、次のように伝えてみてください。
- 「成分表のこの亜鉛は、有効成分ですか、それともその他の成分ですか」
- 「亜鉛のサプリを飲んでいるんですが、この育毛剤と一緒に使って問題ないですか」
- 「肌が弱いので、使用上の注意で気をつける所を教えてください」
商品を手に取って成分表を見せながら聞くと、話がスムーズに進みます。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見る抜け毛が急に増えた、円形に抜けた、かゆみや赤みが続くといった時は、育毛剤や栄養で様子を見るより、皮膚科で相談するのが安心です。食事が偏っていて体調も気になる時は、かかりつけ医に相談してみてください。
成分表に出てくる言葉の早見表
最後に、亜鉛の成分を探す時によく目にする言葉を表にしておきます。成分表を見ながら、横に開いておくと便利ですよ。
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| 医薬部外品 | 育毛・脱毛の予防などの効能が承認された区分。薬用と書かれることもある |
| 化粧品 | 頭皮・毛髪をすこやかに保つなどの範囲まで表示できる区分 |
| 有効成分 | 医薬部外品で、効能・効果のもとになる成分 |
| その他の成分 | 保湿剤・清涼剤・溶剤など、有効成分以外の成分 |
| 全成分表示 | 配合されている成分を全部書く表示の方法 |
| 毛髪保護剤・保湿剤 | 商品ページで配合目的として添えられる言葉 |
| 栄養機能食品 | 決められた栄養成分の働きを、決まった文言で表示できる食品 |
「亜鉛」の文字を見つけたら、どの欄にあるかと、配合目的の言葉を一緒に確かめるのがコツです。
よくある質問
亜鉛が入った育毛剤は、入っていない育毛剤より効果がありますか?
配合の有無だけで効き目は比べられません。医薬部外品の効能は、承認された有効成分と表示の範囲で決まるので、効能・効果の欄と有効成分を見て選んでください。
亜鉛が有効成分になっている育毛剤はありますか?
確かめられる商品では、亜鉛を含む成分はその他の成分の欄に入っている例でした。手元の商品は、成分表のどの欄にあるかで確かめてみてください。
グルコン酸亜鉛と塩化亜鉛は何が違いますか?
どちらも亜鉛を含む成分の表示名で、組み合わさっている物質が違います。商品ページでは毛髪保護剤や保湿剤などと説明されているので、配合目的の書き方を見てみてください。
亜鉛サプリを飲めば、育毛剤はいりませんか?
サプリは食品で、髪への効能は表示できません。育毛剤とは役割が違うので、どちらかで置き換えるものではないと考えておきましょう。
亜鉛入りのシャンプーは医薬部外品ですか?
商品によります。名前に亜鉛と入っていても医薬部外品の表示が無い商品もあるので、ボトルの表示で区分を確かめてください。
女性や妊娠中でも亜鉛入りの育毛剤を使えますか?
使えるかどうかは商品ごとの使用上の注意で確かめます。妊娠中や授乳中なら、使い始める前に医師か薬剤師へ相談しておきましょう。
まとめ
- 育毛剤の効果は、区分と有効成分で決まる表示の範囲で考える
- 亜鉛は成分表で「グルコン酸亜鉛」「塩化亜鉛」などの名前で並ぶ
- 確かめられる例では、亜鉛はその他の成分の欄に入っている
- 「亜鉛配合」の広告は、区分・欄・配合目的の3つで読む
- 食事やサプリの亜鉛は別の話。とりすぎや飲み合わせに気をつける
成分表の亜鉛は、商品を選ぶきっかけにはなっても、決め手にはしなくて大丈夫です。区分と効能の欄を見る習慣をつけて、自分に合う1本を探してみてくださいね。





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