加齢による抜け毛対策は?年齢とともに見直す生活と頭皮ケア

加齢による抜け毛対策として生活と頭皮ケアの見直しを表したアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

年齢を重ねるにつれて、『最近、髪にハリがなくなって抜け毛も増えた気がする』と感じる方は多いですよね。

結論から言うと、加齢による抜け毛対策は、年齢とともに変わってきた「生活の場面」を1つずつ見直すことが中心です。眠り方、体の動かし方、食事、飲んでいる薬、白髪染めの頻度など、若い頃と同じやり方が合わなくなっていることも多いんです。

この記事では、公的な目安を使った生活の見直し表と、年齢に合わせた頭皮ケアの工夫が分かります。

目次

加齢による抜け毛対策は?先に結論

先に結論
  • 年齢とともに髪が細く短くなる変化は、多くの人に起こりうる。程度には個人差がある
  • 「これをすれば抜けない」という特別な予防法はない
  • できるのは、睡眠・体の動かし方・食事・頭皮ケアを今の年齢に合わせて整えること
  • 薬が増えた方は、自己判断で変えず医師・薬剤師に相談する
  • 丸く抜けた所や急な増加、かゆみ・赤みがある時は皮膚科へ

まずは、年齢とともに生活のどこが変わりやすいのかを、ざっと見ておきましょう。

年齢とともに変わりやすいこと抜け毛対策で見直したいこと
眠りが浅くなる・早く目が覚める寝床にいる時間の長さと、起きる時間
体を動かす機会が減る1日の歩く時間と、座りっぱなしの時間
食が細くなる主食・主菜・副菜がそろっているか
飲む薬が増える育毛剤や頭皮用品を使う前の相談
白髪染めの回数が増える頭皮のかぶれと、染める間隔
目や手が使いにくくなる容器の形や、鏡の置き方

年齢とともに、髪はどう変わる?

『年のせいだから仕方ない』とあきらめる前に、年齢による変化がどんなものか知っておくと、落ち着いて向き合えますよ。

日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでは、中年期になると特に男性では髪の毛が細く短く変化することがあり、高齢者では髪の毛が一様に細くなり、色も失われていく(白髪化)と説明しています。こうした変化は成長や老化に伴うホルモンや代謝の変化で起こると考えられていて、その程度には個人差があるそうです。

同じQ&Aでは、「これをすれば髪の毛が抜けなくなる」という特別な予防法があるわけではないとしています。その上で、髪に負担のかかる髪型や頻繁すぎるカラーリングを避けること、バランスのとれた食生活と規則正しい生活を心がけることをすすめています。

年代ごとの変化は別の記事で

40代・50代・60代と年代ごとに見る変化と見直しは、加齢による薄毛対策は?で表にしています。この記事では、年代ではなく「生活の場面」ごとに見ていきますね。

加齢の変化だけとは限らない抜け毛

年齢を重ねると、何でも年のせいにしたくなりますよね。でも、急に増えた抜け毛や、丸く抜けた所は、別の理由が隠れていることもあります。

日本皮膚科学会は、甲状腺の病気などの内科の病気や、薬の副作用で毛が抜けることもあるとしています。ゆっくりではなく「急に」変わった時は、自己判断せずに皮膚科で相談してみてください。

年齢とともに見直す生活の表

ここからが、この記事の中心です。厚生労働省が公表している睡眠と体の動かし方のガイドなど、公的な目安を使って、生活の見直し表にまとめました。

見直す場面年齢とともに起きやすいこと公的な目安・考え方今日からの一歩
睡眠早く床に入り、長く横になっている高齢者は床上時間が8時間以上にならないことを目安に起きる時間をそろえ、昼寝は短めに
体を動かす外に出る機会が減る高齢者は歩行などの身体活動を1日40分以上買い物や散歩で歩く時間をつくる
筋力・バランス足腰が弱くなる筋力・バランス・柔軟性など多要素な運動を週3日以上いすを使った立ち座りや体操から
座りっぱなしテレビの前に座る時間が長い座ったままの時間を長く続けないこと番組の合間に立ち上がる
食事量が減り、おかずが偏る主食・主菜・副菜をそろえる肉・魚・卵・大豆製品を毎食どれか1つ
頭皮ケア頭皮が乾燥しやすくなる乾燥しすぎず油っぽくならない頻度で洗う洗い方とすすぎを見直す

睡眠と体を動かす量の目安は、厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」高齢者版と睡眠ガイドによるものです。これらは体全体の健康づくりの目安で、守れば髪が増えるという意味ではありません。

睡眠:長く横になるより、起きる時間をそろえる

年齢とともに、夜中や早朝に目が覚めやすくなったと感じる方は多いですよね。眠れないからと早めに布団に入ると、かえって横になっている時間だけが長くなりがちなんです。

厚生労働省の睡眠ガイドでは、高齢者は床上時間(布団に入っている時間)が8時間以上にならないことを目安にしています。まずは起きる時間をそろえ、朝に日の光を浴びるところから始めてみてください。

体を動かす:家の中と外を組み合わせる

『運動なんて、もう何年もしていない』という方も大丈夫です。ガイドでは、推奨量に届かなくても、少しでも体を動かすことをすすめています。

買い物に歩いて行く、庭の手入れをする、テレビの体操に合わせて体を動かすなど、生活の中の動きも立派な身体活動です。

食事:量より「そろえる」ことを意識する

食が細くなると、ご飯とお漬物だけ、のような食事になりがちですよね。髪の毛はいくつかの種類のたんぱく質からできているので、主菜の肉・魚・卵・大豆製品が抜けていないか見てみましょう。

日本人の食事摂取基準(2025年版)では、たんぱく質の推奨量は65歳以上の男性で1日60g、18歳以上の女性で1日50gとされています。毎食、手のひらに乗るくらいの主菜を1品添えるところからで十分です。

生活の見直しチェック
  • 起きる時間が毎日だいたい同じ
  • 1日のうち、外を歩く時間がある
  • 週に何日か、足腰を使う体操をしている
  • 毎食、肉・魚・卵・大豆製品のどれかを食べている
  • 1時間以上座りっぱなしの時間が続いていない

退職や家族の変化で、生活のリズムが崩れた時

仕事を離れた、子どもが独立した、家族の介護が始まったなど、年齢を重ねると生活が大きく変わる時期がありますよね。起きる時間や食事の時間がばらばらになると、頭皮ケアの時間も決まらなくなりがちです。

そんな時は、「朝の洗面のついでに頭皮を見る」「入浴した日は根元まで乾かしてから寝る」のように、毎日の決まった動きにケアをくっつけてみてください。新しい習慣を増やすより、続けやすくなります。

薬や持病が増えてきた時の抜け毛対策

年齢を重ねると、血圧や持病の薬を飲み始める方も増えますよね。抜け毛が気になったからといって、飲んでいる薬を自己判断でやめたり、量を変えたりするのは避けてください。

日本皮膚科学会は、薬の副作用で毛が抜けることもあるとしています。気になる時は、薬を処方した医師や、薬局の薬剤師に「最近、抜け毛が増えた気がする」とそのまま伝えてみましょう。

こんな時相談先持っていくと話しやすい物
薬が新しく加わった後に抜け毛が増えた気がする処方した医師・薬剤師お薬手帳、気になり始めた時期のメモ
育毛剤を使ってみたい薬剤師・登録販売者お薬手帳、使いたい商品の名前
発毛剤(医薬品)が気になる薬剤師・医師お薬手帳、持病のメモ
頭皮にかゆみや赤みがある皮膚科使っているシャンプー・整髪料・白髪染め

お薬手帳は、飲んでいる薬をひとまとめに記録しておく手帳です。市販の薬も書いておくと、相談の時に話が早く進みますよ。

発毛剤は年齢の条件も確かめる

ミノキシジルを配合した発毛剤(第1類医薬品)の添付文書には、高齢者(65歳以上)は使用前に医師または薬剤師に相談することや、高血圧・低血圧の人、心臓や腎臓に障害のある人も相談することが書かれています。

発毛剤は医薬品で、育毛剤(医薬部外品)とは区分が違います。購入する時は薬剤師から説明を受け、使用上の注意を読んでから判断してください。

年齢に合わせた頭皮ケアの工夫

年齢とともに、頭皮が乾燥しやすくなった、かゆくなりやすいと感じる方もいますよね。若い頃と同じシャンプーや洗い方が、今の頭皮には合っていないこともあるんです。

年齢に合わせた洗い方
  1. 洗う前に、ブラシで髪のからまりやほこりを落とす
  2. ぬるめのお湯で、頭皮まで湯が届くように予洗いする
  3. シャンプーは手の中で泡を作り、その泡を地肌に広げる
  4. 爪を立てず、指の腹で地肌を小さく動かしながら洗う
  5. 耳の後ろや襟足まで、泡が残らないようにすすぐ
  6. 水気はタオルで包むように吸い取り、ドライヤーは根元から当てる

熱いお湯や、爪を立てた洗い方は、乾燥やかゆみにつながりやすいので気をつけましょう。洗った後につっぱる感じがある時は、洗う回数や、シャンプーの量を見直してみてください。

整髪料を使う日は、落とし方も見直す

髪のボリュームが気になってくると、ふんわり見せるためにスプレーやワックスを使う日が増える方もいますよね。整髪料を使った日は、予洗いの時間を少し長めにとって、地肌に残さないように洗いましょう。

育毛剤と整髪料を同じ日に使う時は、育毛剤を先に使い、なじんでから整髪料を付けるよう案内しているメーカーもあります。順番は商品ごとの説明書で確かめてみてください。

白髪染めとのつきあい方

白髪が増えると、染める回数も増えますよね。消費者安全調査委員会の報告書では、毛染めによる皮膚障害の多くは接触皮膚炎で、酸化染毛剤は特にアレルギー性の接触皮膚炎を起こしやすいとしています。

異常を感じても軽い症状だからと染め続けると、症状が突然悪化する場合があるとも書かれています。毎回の皮膚アレルギー試験(パッチテスト)は、商品の説明書の手順どおりに行いましょう。

白髪染めの後に気をつけたいこと
  • 染めた後に頭皮のかゆみ・赤み・はれが出たら、次からはその毛染めを使わない
  • 顔やまぶたがはれた時は、早めに皮膚科を受診する
  • 育毛剤と白髪染めの間隔は、商品ごとの説明書を確かめる

帽子で頭皮の日焼けを防ぐ

散歩や庭仕事など、外で過ごす時間が増える方もいますよね。気象庁は紫外線対策として、帽子や長袖の衣服を着用することを挙げています。

髪が細くなってくると、頭皮に日が当たりやすくなります。外に出る時は、通気性のいい帽子をかぶる習慣をつけておきましょう。

目や手が使いにくくなった時の道具の工夫

年齢を重ねると、細かい字が読みにくくなったり、腕を上げ続けるのがつらくなったりしますよね。実は、頭皮ケアが続かない理由が、道具の使いにくさにあることも多いんです。

困りごと工夫の例
説明書の字が小さくて読めない拡大鏡を使う、家族に読んでもらう、メーカーのサイトを拡大して見る
後頭部や頭頂部が自分で見えない合わせ鏡にする、家族に写真を撮ってもらう
腕を上げ続けるのがつらいいすに座って、ひじを洗面台について乾かす
細いノズルで頭皮に付けにくい容器の形(ノズル・スプレー・滴下)を店頭で手に取って比べる
ドライヤーが重い軽めの物を店頭で持ち比べる

家族とのあいだで、こんなやり取りができると心強いですよね。

「頭のてっぺん、最近どう見える?写真撮ってくれる?」

「いいよ。前に撮ったのと同じ場所で撮っておくね」

同じ場所・同じ明るさで撮っておくと、数か月後に見比べやすくなります。

家族に手伝ってもらう時の頼み方

頭皮のことを家族に頼むのは、少し照れくさいですよね。でも、写真を撮ってもらう、説明書を読み上げてもらうなど、ちょっとした手伝いで続けやすさは大きく変わります。

「月に1回、ここだけ撮ってくれる?」と、頼むことを1つに絞ると、相手も引き受けやすくなりますよ。

育毛剤を選ぶなら:年齢より表示を見る

加齢による抜け毛対策として、育毛剤を考える方もいますよね。選ぶ時は「何歳向け」という言葉より、パッケージの区分と効能の表示を先に見るのがおすすめです。

医薬部外品の育毛剤で認められている効能・効果の範囲は、「育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛」の範囲です。年齢による変化そのものを止める物ではなく、効き方には個人差があります。

育毛剤を手に取る前のチェック
  • 箱の表示が医薬部外品・医薬品・化粧品のどれかを見た
  • 有効成分とその他の成分を見て、肌に合わなかった成分がないか確かめた
  • アルコールの刺激や香りが苦手でないか考えた
  • 容器の形が、自分の手で使いやすいか確かめた
  • 飲んでいる薬がある時は、薬剤師に相談した

区分の違いや選び方の基本は、育毛剤とはどんな商品?で紹介しています。通販の定期購入を使う時は、最終確認画面で2回目以降の代金や解約の条件を確かめてから申し込みましょう。

家族の育毛剤を借りる前に

夫婦や家族のだれかが育毛剤を使っていると、『同じ物を少し借りてみようかな』と思うこともありますよね。ただ、男性向け・女性向けの違いや、配合されている成分、使える人の条件は商品ごとに違います。

特に、家族が使っているのが発毛剤(医薬品)の場合は、使える人の条件が細かく決まっています。借りて試すのではなく、自分の分は自分で表示を確かめて選ぶようにしましょう。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

無料育毛剤の選び方を見る

記録のつけ方と、皮膚科に相談したい時

加齢による変化はゆっくりなので、毎日鏡を見ていても気づきにくいですよね。だからこそ、月に1回の記録が役に立ちます。

月1回の記録
  • 頭頂部と分け目を、同じ場所・同じ明るさで撮る
  • 洗髪後の抜け毛の量を、先月と比べてメモする
  • 新しく始めた薬・シャンプー・白髪染めを書いておく
  • 睡眠や体を動かす量で、変えたことを書いておく

次のような様子がある時は、記録を持って皮膚科で相談してみてください。日本皮膚科学会も、抜け毛が気になる時は皮膚科などの専門の医療機関で対策を聞くよう呼びかけています。

  • 丸く抜けている所がある
  • ここ数週間で、目に見えて抜け毛が増えた
  • 頭皮のかゆみ・赤み・ふけが続く
  • 眉毛など、頭髪以外の毛も抜けてきた

よくある質問

加齢による抜け毛は、対策しても意味がありませんか?

年齢による変化そのものを止める方法はありませんが、睡眠・食事・体の動かし方・頭皮ケアを今の年齢に合わせて整えることはできます。急な変化があれば皮膚科で相談してみてください。

年を取ると、抜け毛は増えるものですか?

年齢とともに髪が細く短くなることがあり、その程度には個人差があります。量だけでなく、急に増えたかどうかを記録で見てみましょう。

加齢による抜け毛対策に、食べ物で気をつけることは?

特定の食べ物で髪が増えるわけではありません。主食・主菜・副菜をそろえ、肉・魚・卵・大豆製品のどれかを毎食とることを意識してみてください。

血圧の薬を飲んでいますが、育毛剤を使っても大丈夫ですか?

薬局の薬剤師や処方した医師に、お薬手帳を見せて相談してから使い始めると安心です。発毛剤(医薬品)は、添付文書で相談が必要な人の条件も確かめてください。

白髪染めは抜け毛の原因になりますか?

毛染めの皮膚障害の多くはかぶれで、頻繁すぎるカラーリングは避けたほうがよいとされています。かゆみや赤みが出たら、その毛染めは使わず皮膚科で相談しましょう。

何歳からでも生活の見直しは遅くないですか?

遅すぎることはありません。体を動かす目安に届かなくても、少しでも動くことがすすめられています。できることから1つ始めてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 加齢で髪が細く短くなる変化には個人差があり、特別な予防法はない
  • 生活の見直しは、睡眠・体を動かす量・食事・頭皮ケアの4つから
  • 高齢者は床上時間が8時間以上にならないこと、1日40分以上の身体活動が目安
  • 薬が増えた方は、自己判断で変えず、お薬手帳を持って医師・薬剤師に相談
  • 白髪染めは毎回パッチテストをし、かぶれたら使わない
  • 急な抜け毛、丸く抜けた所、続くかゆみ・赤みは皮膚科へ
育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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