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ソファに座るたびに服に猫の毛、床のすみには毛のかたまり。『スコティッシュフォールドって、こんなに抜けるの?』と驚いている方も多いはずです。
結論から言うと、スコティッシュフォールドの抜け毛対策は「毛のタイプに合った道具でやさしくとかす」「換毛期はとかす回数を増やす」「毛がたまる場所を決めて掃除する」の3つが軸です。抜け毛そのものは自然なことなので、なくすより、部屋に散らばる前に取ると考えると気持ちがラクになります。
この記事では、猫のブラッシングの進め方と、部屋の掃除の工夫を順番にお話ししますね。
スコティッシュフォールドの抜け毛対策は?最初に押さえたい答え
今日すぐ始められることから見ていきましょう。
- 短毛か長毛かを確かめて、合うブラシを選ぶ
- 毛の流れに沿って、力を入れずにとかす
- 春と秋の換毛期は、いつもよりこまめにとかす
- ブラッシングのついでに、耳と皮膚の様子を見る
- 毛がたまりやすい場所を決めて、掃除の順番を固定する
獣医師が監修した猫種の解説では、スコティッシュフォールドは短毛と長毛のどちらのタイプも、密度のある二重の被毛(ダブルコート)を持つと紹介されています。下毛がたっぷりあるぶん、抜ける量も目立ちやすいんです。
ほかの長毛の猫のお手入れはラグドールの抜け毛対策で紹介しています。この記事では、スコティッシュフォールドに話を絞りますね。
『こんなに抜けて大丈夫?』と感じたら
床にたまった毛の量を見ると、心配になりますよね。季節の変わり目に下毛がまとまって抜けるのは、毛が生えかわる自然な流れです。
ただ、一か所だけ地肌が見えている、かゆがっているといった時は、季節の抜け毛とは別のこともあります。後半で紹介する動物病院の目安と照らし合わせてみてください。
短毛と長毛、うちの子はどっち?毛のタイプで変わるお手入れ
スコティッシュフォールドには、短毛のタイプと、長毛のタイプがいます。長毛のタイプは「ハイランドフォールド」と呼ばれることもあります。
同じ猫種でも、毛の長さで使う道具や気をつける場所が変わるんです。
| タイプ | 毛の様子 | 向く道具 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|---|
| 短毛 | 短く、下毛が密 | ラバーブラシ、短毛用スリッカーブラシ、獣毛ブラシ | 毛が短いので抜けた毛に気づきにくい |
| 長毛(ハイランドフォールド) | やわらかく長い毛が重なる | ピンブラシ、コーム | もつれや毛玉ができやすい |
毛量が多く見えるのは、下毛のせい
『太ったのかな?』と思うくらい、ふっくら見える子もいますよね。実は、ふわっと見えるのは下毛(アンダーコート)が多いからなんです。
この下毛が季節の変わり目にまとまって抜けるので、換毛期は床やソファに毛が一気に増えたように感じます。
子猫のうちは、毛の長さがまだ分かりにくいことも
子猫のころは、毛がまだ短くやわらかいので、どちらのタイプか分かりにくいこともあります。迷う時は、迎えたお店や動物病院で聞いておくと安心です。
分からないうちは、やわらかいブラシで短くなでる練習から始めておきましょう。
猫のブラッシング、嫌がらせない進め方
猫はブラシに慣れるまで時間がかかることがあります。『逃げてしまって、ほとんどとかせない』という声もよく聞きます。
そう感じるのは自然です。最初から全身をとかそうとせず、少しずつ慣れてもらいましょう。
- 猫がくつろいでいる時に、手でなでるところから始める
- 背中など嫌がりにくい場所に、ブラシをそっと当てる
- 毛の生えている方向に沿って、力を入れずにとかす
- 長毛の子は、もつれをコームでほぐしてから全体を整える
- 嫌がるそぶりが出る前に終わらせ、ほめたりおやつをあげたりする
力は入れなくて大丈夫
監修者のいる解説では、スコティッシュフォールドはやわらかい毛並みなので、力を入れすぎないようにと案内されています。毛の流れに沿って、なでるくらいの気持ちで十分なんです。
ゴシゴシこすると、皮膚に負担がかかるだけでなく、ブラッシング自体を嫌いになってしまうことも。
道具の使い分けを知っておく
ブラシにはいくつか種類があります。全部そろえる必要はないので、毛のタイプに合う物から1つ選んでみてください。
| 道具 | どんな物 | 使いどころ |
|---|---|---|
| ラバーブラシ | ゴム製のやわらかい突起 | 短毛の抜けた毛を浮かせて集める |
| 獣毛ブラシ | 動物の毛を使ったやわらかいブラシ | 仕上げに毛並みを整える |
| スリッカーブラシ | 細いピンが密に並んだブラシ | 浮いた下毛を取る。力は入れない |
| ピンブラシ | 先の丸いピンのブラシ | 長毛のもつれをほぐす |
| コーム | くし | 長毛の仕上げ、毛玉の早めの発見 |
嫌がる場所は最後にまわす
お腹やしっぽ、足先は嫌がる子が多い場所です。背中や首のうしろなど、気持ちよさそうな所から始めて、苦手な所は最後に少しだけにしましょう。
その日にとかせなかった場所は、次の日にまわせば大丈夫です。
長毛の子の毛玉は、早めに見つけてほどく
長毛のタイプは、わきの下や耳のうしろ、お腹まわりなど、こすれやすい所に毛玉ができやすいです。コームを通した時に引っかかる所があれば、それが毛玉のはじまりなんです。
小さいうちなら、指で少しずつほぐしてからコームを通すとほどけることがあります。固まってしまった毛玉は、はさみで切ると皮膚を傷つけやすいので、動物病院やトリミングサロンに相談しましょう。
ブラシ自体もきれいにしておく
ブラシに毛がたまったままだと、とかしても毛が取れにくくなります。使い終わったら毛を取り除き、ときどき水洗いして乾かしておきましょう。
ゴム製のブラシは、ぬるま湯で洗うと毛が取れやすいです。ピンが曲がったスリッカーブラシは、皮膚を引っかくことがあるので替えどきです。
換毛期はどう回す?季節ごとのお手入れの目安
猫種の解説では、スコティッシュフォールドは春と秋の換毛期に、まとまった量の毛が抜けやすいとされています。この時期は、ふだんよりこまめにとかして、抜ける前の下毛を取っておくのがコツです。
室内で暮らす猫は、季節の境目がはっきりしないこともあります。床の毛の量を見て「増えてきたな」と感じたら、換毛期のお手入れに切り替えましょう。
| 時期 | ブラッシング | 掃除 | ひと言 |
|---|---|---|---|
| ふだん | 毛のタイプに合わせて定期的に | 毛がたまる場所を中心に | 習慣にしておくと換毛期がラク |
| 換毛期(春・秋) | ふだんより回数を増やし、1回は短く | 毛がたまる場所はこまめに | 抜ける前の下毛を取っておく |
| 換毛期の終わり | ふだんの回数に戻す | 寝床やカーテンもまとめて洗う | 毛の量の変化をメモしておく |
1回を長くするより、短く何度か
換毛期は取れる毛が多いので、つい長くとかしたくなりますよね。ただ、長く続けると猫が嫌がりやすくなります。
1回は短く切り上げて、その代わりに回数を増やすほうが、猫にも飼い主にも負担が少ないんです。
抜け毛の量は、同じやり方で比べる
『今年はいつもより抜けている気がする』と感じた時は、比べ方をそろえるのがコツです。毎回同じブラシで、同じくらいの時間とかして、取れた毛をまとめて写真に撮っておきましょう。
日付と一緒に残しておくと、換毛期の始まりと終わりがつかみやすくなります。動物病院で相談する時の材料にもなりますよ。
年を重ねた猫のお手入れ
年を重ねると、毛づくろいの回数が減って、背中や腰まわりの毛がもつれやすくなる子もいます。飼い主がとかしてあげる場面が増えるので、体を支えながら短い時間で済ませましょう。
体を触られて痛がる様子がある時は、無理にとかさず、動物病院で相談してみてください。
猫の毛の話で出てくる言葉
お手入れの解説を読んでいると、聞き慣れない言葉が出てきますよね。よく使われるものをまとめておきます。
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| 被毛 | 体をおおっている毛のこと |
| 上毛(オーバーコート) | 外側の毛。皮膚を守る役目がある |
| 下毛(アンダーコート) | 内側のやわらかい毛。季節の変わり目にまとまって抜ける |
| ダブルコート | 上毛と下毛の二重になった被毛 |
| 換毛期 | 毛が生えかわる時期。春と秋に抜け毛が増えやすい |
| 毛球症 | 飲み込んだ毛がうまく出ず、胃腸で固まってしまう状態 |
言葉の意味が分かると、動物病院で説明を受けた時も話が入ってきやすくなります。
耳と皮膚のお手入れも、ブラッシングのついでに
スコティッシュフォールドといえば、折れた耳ですよね。監修者のいる解説では、耳のお手入れも大切で、折れ耳のタイプは折れ曲がっている部分も丁寧にと案内されています。
ブラッシングの時間を、耳や皮膚を見る時間にもしておくと、変化に気づきやすくなります。
- 耳の中が汚れていたり、においが強くなっていたりしないか
- 皮膚に赤みやかさぶた、フケが増えていないか
- 一か所だけ毛が薄くなっている所がないか
- 体をかく、なめる回数が急に増えていないか
- 触ると痛がる場所がないか
耳は、見える範囲をやさしく
耳の奥まで綿棒を入れたり、強くこすったりするのはやめておきましょう。気になる汚れや赤みがある時は、自分で取ろうとせず、動物病院で見てもらうのが安心です。
部屋の掃除:毛がたまる場所と片づけ方
ブラッシングをしていても、部屋に落ちる毛をゼロにはできません。『掃除してもすぐ毛が…』と感じたら、場所ごとに片づけ方を決めておくと続けやすくなります。
| 場所 | 毛のたまり方 | 片づけ方 |
|---|---|---|
| ソファ・クッション | 座る所に毛が押しつけられる | ゴム手袋をはめた手でなでて毛を集める |
| 床・ラグ | すみや家具の下に毛玉ができる | 毛の流れに逆らうように掃除機をかける |
| 猫ベッド・ブランケット | 寝ている所に下毛がたまる | 洗う前に粘着ローラーや手で毛を取る |
| カーテン・ドアの下 | 静電気で毛が付く | ハンディの掃除機やローラーで上から下へ |
| キャットタワー | 爪とぎや寝床の布に毛がからむ | ブラシで毛をかき出してから掃除機 |
洗濯物に毛を移さない工夫
猫のブランケットや飼い主の部屋着を、ほかの洗濯物と一緒に洗うと、毛が全体に広がってしまうことがあります。洗う前に毛をできるだけ取っておき、分けて洗うのがおすすめです。
例えばこんな流れです。
- 洗う前に、外でブランケットを軽くはたく
- 粘着ローラーで残った毛を取る
- 猫用の物はまとめて別に洗う
掃除の順番を固定すると続けやすい
「ブラッシング、床、ソファ」の順番を決めておくと、取った毛がまた散らかるのを防げます。ブラッシングはベランダや、新聞紙を敷いた場所でするのも一つの方法です。
家族と暮らしている方は、こんなふうに声をかけておくといいですね。
「換毛期のあいだは、ソファの毛を見つけたら手袋でなでておいてね」
「わかった。猫のベッドは週末にまとめて洗おうか」
お客さんが来る日の前にしておくこと
人が来る日は、前の日にブラッシングをして、ソファとクッションの毛を取っておくと安心です。来た人が座る場所には、洗えるカバーをかけておくのも一つの方法です。
黒っぽい服を着てくる人もいるので、玄関に粘着ローラーを置いておくと、帰る時にさっと使ってもらえます。
掃除機の音が苦手な子もいる
掃除機の音におびえて隠れてしまう猫もいます。猫が別の部屋にいる時にかける、音の静かなハンディタイプやモップを組み合わせるなど、猫の様子に合わせてみてください。
怖がらせてしまうと、その場所に近づかなくなることもあるので、無理に慣れさせなくて大丈夫です。
毛玉を吐く・なめすぎる時に見たいこと
猫は自分で毛づくろいをするので、飲み込んだ毛を毛玉として吐くことがあります。ペット保険会社の解説では、飲み込んだ毛はふつう便と一緒に出ますが、量が多いと胃腸で固まることがあるとされています。
ブラッシングで抜ける前の毛を取っておくことは、飲み込む毛を減らすことにもつながります。
- 何度も吐く、吐こうとしても出ない
- 食欲が落ちている、元気がない
- 便が出にくい、お腹がふくらんで見える
- 同じ所ばかりなめて、毛が薄くなっている
食事の工夫は、獣医師と相談しながら
毛玉のケアをうたったフードもあります。ただ、合うかどうかは猫の年齢や体調によって違うので、切り替える前に獣医師に相談しておくと安心です。
人用の育毛剤や薬を猫に使わない理由と、動物病院の目安
『毛が薄い所に、自分の育毛剤を少しだけ塗ってみようかな』と思う方もいるかもしれません。ただ、人用の育毛剤や発毛剤は、人の頭皮に使う前提で作られています。
猫に使う用途では作られていないので、塗ったりなめさせたりしないようにしましょう。猫の薬は、国が承認した動物用医薬品を、動物病院での処方か許可のある販売店で入手するのが決まりです。
- 円形や左右対称に毛が抜けている
- かゆがる、赤い、フケが多い
- 抜け毛が長く続いていて、季節の変わり目とずれている
- 元気や食欲にも変化がある
受診の前に、写真と短いメモを
病院では、抜け毛の場所の写真と「いつから」「どこが」「ほかに変わったこと」のメモがあると、話がスムーズです。食事や環境を変えた日も書いておきましょう。
飼い主の育毛剤は、猫の届かない所に
猫は高い所にも上がるので、洗面台の上に出しっぱなしにすると、ボトルを倒したり、液が手に付いた状態でなでたりすることがあります。使ったら、扉の付いた棚にしまっておくと安心です。
育毛剤を塗った後は、手を洗ってから猫をなでるようにしておきましょう。乾く前の頭に猫が顔を寄せてくることもあるので、塗った後しばらくは少し距離をとると安心です。
「猫用」をうたう被毛の商品を見かけたら
ペット用品の売り場には、被毛や皮膚のケアをうたう商品もあります。気になる物があれば、動物用医薬品なのか、ふつうのケア用品なのかを表示で確かめ、使う前に獣医師に相談してみてください。
飼い主さん自身の髪の抜け毛が気になっている時は、育毛剤の基本をまとめた記事がスタート地点になります。猫の抜け毛とは別のこととして、自分の頭皮のケアを考えられます。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見るよくある質問
スコティッシュフォールドは抜け毛が多い猫ですか?
猫種の解説では、短毛・長毛とも密度のある二重の被毛を持ち、春と秋の換毛期にまとまって抜けやすいと紹介されています。量には個体差があるので、うちの子の毛の量の変化を見ていくのが確実です。
短毛のスコティッシュフォールドにもブラッシングはいりますか?
いります。毛が短いと抜けた毛に気づきにくいだけで、下毛は抜けています。ラバーブラシや獣毛ブラシなどで、やさしくとかしておきましょう。
うちの猫はブラシを見ると逃げてしまいます。
くつろいでいる時に、背中などから短く始めてみてください。嫌がる前に終わらせて、ほめることをくり返すと、少しずつ慣れてくれることがあります。
猫をシャンプーしたほうが抜け毛は減りますか?
猫は自分で毛づくろいをするので、まずはブラッシングが基本です。シャンプーを考える時は、猫用の物を使い、方法を動物病院やトリミングサロンで相談しておくと安心です。
部屋の抜け毛には空気清浄機も役立ちますか?
舞った毛やほこりを集める助けにはなりますが、床やソファにたまった毛は掃除で取る必要があります。ブラッシングと掃除の順番を決めておくほうが、効き目を感じやすいはずです。
人用の育毛剤を猫の薄い所に塗ってもいいですか?
使わないでください。人用の育毛剤や発毛剤は猫に使う前提で作られていません。毛が薄くなっている所があれば、動物病院で相談しましょう。
まとめ
- スコティッシュフォールドは短毛も長毛も下毛が多く、換毛期にまとまって抜けやすい
- 毛のタイプに合った道具で、毛の流れに沿ってやさしくとかす
- 換毛期は1回を短くして、回数を増やす
- 耳と皮膚の様子は、ブラッシングのついでに見る
- 部屋の毛は、場所ごとの片づけ方と掃除の順番を決めておく
- 人用の育毛剤や薬は猫に使わず、気になる抜け方は動物病院へ





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