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春になると、なでた手のひらに毛がごっそり。サイベリアンと暮らしていると、その量に驚く時期がありますよね。
結論から言うと、サイベリアンの抜け毛対策は「換毛期に合わせてブラッシングの段取りを変える」ことと「舞い上がる毛を前提に掃除の順番を決める」ことの2本立てです。人用の育毛剤や薬に頼らず、皮膚が赤い、一か所だけ毛がないといった時は動物病院に相談しましょう。
ここでは、サイベリアンの被毛の特徴、季節ごとのお手入れ、ブラシの順番、部屋の毛の片づけ方をお話しします。
サイベリアンの抜け毛対策は?先に答え
- サイベリアンは寒い地域の猫で、厚くふさふさの被毛を持つ
- 春から夏にかけての換毛期は、ふだんよりこまめなお手入れが要る
- ブラシは「ピンブラシでほぐす、スリッカーブラシやコームで仕上げる」の順
- 部屋の毛は、舞い上がらないように拭いてから吸う順番で
- 人用の育毛剤・発毛剤・シャンプーは猫に使わない
ここは、人の育毛剤について紹介しているサイトです。ただ、抜け毛対策を調べるうちに、愛猫の毛が気になった方もいると思います。
猫の抜け毛は、人の薄毛とはまったく別のものです。だからこそ、サイベリアンの毛に合ったお手入れを知っておくのが近道なんです。
『こんなに抜けて大丈夫?』と感じたら
換毛期かどうかは、いつもの抜け毛の量と比べると分かりやすいです。全身からまんべんなく抜けて、皮膚に変わった様子がなければ、季節の生えかわりのことが多いと考えられます。
一方で、一部分だけ地肌が見える、しきりにかく、といった様子は別の話です。後半の「動物病院の目安」も読んでおいてくださいね。
サイベリアンの毛はなぜたくさん抜ける?3層の被毛の話
サイベリアンはロシア東部原産の猫で、3層構造の「トリプルコート」と呼ばれる被毛だと、猫の専門誌の猫種解説で紹介されています。寒い地域の猫なので、ダブルコートの子もトリプルコートの子もいるそうです。
上の毛は皮脂分が多く少し硬い手触りで、その下に密な下毛が生えているとされています。この下毛が、季節の変わり目にまとまって抜けるんです。
| 毛の層 | 特徴 | 抜け毛との関係 |
|---|---|---|
| いちばん外側の長い毛 | 皮脂分が多く、少し硬い手触り | 抜けた毛が長く、床や服で目立ちやすい |
| 間にある毛 | 量は個体によって違う | 下毛とからみ合うと、もつれになりやすい |
| 下毛 | 細くやわらかく、密に生える | 換毛期にまとまって抜け、ふわふわと舞う |
体が大きいぶん、とかす面積も広い
サイベリアンは大柄で、たくましい体つきの猫として紹介されています。とかす面積が広いので、1回で全身を仕上げようとすると、猫のほうが先に飽きてしまうことも。
背中と脇腹、首まわりと胸、お腹と後ろ脚、というように場所を分けて、何回かに分けてとかすほうが続けやすいですよ。
毛色や長さには個体差がある
同じサイベリアンでも、毛の量や下毛の密さには個体差があります。兄弟猫でも、片方だけ毛玉ができやすいということもあるんです。
よその子の頻度に合わせるより、自分の猫の毛がどこでからみやすいかを見つけるほうが役に立ちます。
子猫のうちと、年を重ねてから
子猫のうちは毛がやわらかく、大人の毛にだんだん生えかわっていきます。この時期から体を触られることやブラシに慣れておくと、毛が密になってからのお手入れがずっと楽になりますよ。
年を重ねると、自分で毛づくろいをする時間が減ったり、触られるのを嫌がる場所が増えたりすることがあります。毛づやや毛玉のでき方が変わったと感じたら、年のせいと決めつけず、健康診断のついでに獣医師に聞いてみてください。
換毛期はいつ?季節ごとのお手入れの段取り
猫の専門誌の解説では、春から夏にかけての換毛期によりこまめに手入れをするよう勧めています。夏のサイベリアンは、冬毛が抜けてさっぱりした印象になるそうです。
| 時期 | 毛の様子 | お手入れで意識すること |
|---|---|---|
| 冬 | 下毛がたっぷりで、もこもこ | 首まわりや脇の、もつれやすい所を中心に |
| 春 | 冬の下毛が浮いてきて、なでると抜ける | 回数を増やし、浮いた下毛をこまめに取る |
| 夏 | 毛が軽くなり、すっきり | 暑さ対策を優先し、短い時間で済ませる |
| 秋 | 冬に向けて毛が密になっていく | 毛玉ができる前に、からみを早めにほどく |
室内で暮らす猫の換毛期
室内で暮らす猫は、エアコンの効いた部屋で過ごすことが多いですよね。季節の区切りがはっきりせず、少しずつ抜ける時期が長く続くように感じることもあります。
「今年は春が長いな」と思ったら、カレンダーに「ブラシで取れた量が多い日」を書いておくと、毎年の目安が見えてきますよ。
抜け毛の量は「同じやり方」で比べる
抜け毛が多いか少ないかは、感覚だけだと分かりにくいですよね。同じブラシで、同じ場所を、同じ回数とかした時に取れた毛を、手のひらに乗せて比べてみてください。
スマートフォンで毛のかたまりを写真に残しておくと、先週との違いがひと目で分かります。急に増えた、片側だけ多いといった変化に気づきやすくなりますよ。
暑さ対策も抜け毛の時期のお手入れの一つ
毛の長いロシア原産の猫なので、暑い場所は苦手だと獣医師監修の解説で紹介されています。夏は冷房などで部屋を快適に整えてあげましょう。
- 留守の間もエアコンで室温を保てているか
- 日の当たる窓辺に、逃げ場のない状態で寝ていないか
- ひんやりした床やマットなど、涼める場所があるか
- 水をいつでも飲める場所が2か所以上あるか
ブラッシングの順番と道具:ほぐしてから仕上げる
猫の専門誌の解説では、ピンブラシで全身の毛のもつれをほぐし、その後スリッカーブラシやコームで丁寧にとかす流れが紹介されています。順番を守るだけで、毛を引っぱる痛みがぐっと減るんです。
- まず手のひらで全身をなで、指が止まる所や熱を持った所を探す
- ピンブラシで、背中から脇腹へと毛の流れに沿ってほぐす
- 首まわり・胸・脇・お腹は、毛を少しずつ分けて毛先からほぐす
- スリッカーブラシで、浮いた下毛を浅くかき出す
- 最後にコームを通し、引っかかりが残っていないか確かめる
| 道具 | 役目 | 使う時のコツ |
|---|---|---|
| ピンブラシ | 長い毛のもつれをほぐす | 皮膚の上をすべらせるように、力を入れない |
| スリッカーブラシ | 浮いた下毛を取る | 浅く当て、同じ所を何度もこすらない |
| コーム | 仕上げと引っかかり探し | 引っかかったら止めて、指でほどく |
| ラバーブラシや手袋 | 嫌がる子の慣らし・表面の抜け毛取り | なでるように動かし、終わりの合図にも使える |
嫌がる場所は最後に、短く
お腹や後ろ脚を触られるのが苦手な猫は多いですよね。好きな場所から始めて、苦手な所は最後に数回だけ、と区切るほうが、ブラシ自体を嫌いになりにくいです。
「今日は背中だけ」でも十分です。毎日少しずつ続けるほうが、週末にまとめてがんばるより毛玉ができにくいんですよ。
ブラシに慣れてもらう順番
『ブラシを見せただけで逃げてしまう…』という子もいますよね。いきなりとかそうとせず、段階を踏んで慣れてもらいましょう。
- ブラシを床に置き、においをかがせるだけで終える
- 手でなでる流れのまま、背中にブラシを1〜2回だけ当てる
- 好きな場所を短くとかし、すぐにほめておやつや遊びで締める
- 慣れてきたら、首まわりや脇など、とかす場所を少しずつ広げる
猫がしっぽを大きく振る、耳を伏せるといった様子を見せたら、その日はそこでおしまいにします。「もう少しだけ」と続けるより、次の日に回すほうが結局は早く慣れてくれます。
ブラシ自体のお手入れと替えどき
使ったブラシに抜け毛やフケが残っていると、次のブラッシングで汚れを毛に戻してしまうことも。使うたびに毛を取り、ときどき洗って、よく乾かしてからしまいましょう。
スリッカーブラシのピンが曲がったり、ピンブラシの先の玉が取れたりすると、皮膚に当たる感触が変わります。手の甲に当ててチクッとしたら、取りかえどきです。
ブラッシングでよくある失敗
- 表面だけをなでて、下毛が根元に残っている
- もつれを根元から一気にとかして、痛がらせてしまう
- 換毛期だけまとめてがんばり、毛玉ができてから慌てる
- スリッカーブラシを強く当てて、皮膚が赤くなる
毛玉や吐き戻しが気になる時は
猫は自分の体をなめて毛づくろいをするので、抜けた毛を飲み込みます。量が多いと、毛玉として吐くことがあると、ペット保険会社の解説で紹介されています。
長毛の猫は、飲み込む毛の量が多くなりがちです。ブラッシングで先に毛を取っておくことは、部屋の掃除だけでなく、猫のおなかのためにもなるんです。
| 気づいた様子 | 考えられること | すること |
|---|---|---|
| 換毛期に、ときどき毛のかたまりを吐く | 飲み込んだ毛を外に出している | ブラッシングを増やし、様子を見る |
| 何度も吐こうとするのに出ない | おなかに毛がたまっていることも | 早めに動物病院へ |
| 食欲が落ちた・便が出ない | 体の不調のサインかもしれない | 早めに動物病院へ |
| 脇や耳の後ろに固いかたまり | 皮膚の上の毛玉 | 無理にほどかず、サロンや病院で相談 |
毛玉の予防については、同じ長毛の猫のラグドールの抜け毛対策でも、もつれやすい場所ごとに詳しく紹介しています。
舞い上がる毛をどう片づける?部屋と寝具の掃除の工夫
サイベリアンの下毛は細くて軽いので、床に落ちるより先に空気中を舞うことがありますよね。掃除の順番を少し変えるだけで、片づけがずいぶん楽になります。
- 窓を開ける前に、床をフローリング用のモップで軽く拭いて毛を集める
- 集めた毛を、ほこりが舞わないように取り除く
- それから掃除機をかけ、排気で毛が舞わないよう動かしすぎない
- 最後に換気をして、空気中に残った細かい毛を外に出す
| 場所 | 毛が集まるわけ | 片づけ方のヒント |
|---|---|---|
| カーテン | 静電気で軽い下毛が付く | ときどき洗い、すそを床から少し浮かせる |
| 布団・ベッド | 猫が一緒に寝て、毛がこすれ落ちる | 猫用のブランケットを敷き、そこだけこまめに洗う |
| 棚の上・家電の上 | 舞った毛が落ちて積もる | 乾いた布でなでるように拭く |
| エアコン・換気扇のフィルター | 空気と一緒に毛を吸い込む | 換毛期はフィルターを見る回数を増やす |
洗濯物に毛を移さない工夫
猫の毛が付いた服やブランケットを、そのまま洗うと、ほかの洗濯物に毛が移ることがあります。洗濯機に入れる前に毛をはたき落とし、洗い終わったら糸くずフィルターの毛も取っておきましょう。
換毛期だけの「家のルール」を作る
毛が多い時期だけ、家族で役割を分けておくと、一人に負担が集まりません。例えばこんな分け方です。
| 担当 | すること | 目安 |
|---|---|---|
| 朝の担当 | 猫が寝ていた場所のブランケットをはたく | 毎朝 |
| 夜の担当 | 背中だけでもブラシを通す | 毎晩、短く |
| 週末の担当 | カーテンやクッションカバーを洗う | 週に1回ほど |
| 気づいた人 | 吐いた毛玉や体の変化をメモする | その都度 |
「今日は誰がとかした?」と声をかけ合えるように、冷蔵庫に簡単な表を貼っておく家庭もあります。
家族にアレルギーが気になる人がいる時
家族の中に、猫の毛でくしゃみや目のかゆみが出る人がいることもありますよね。寝室には猫を入れない、ブラッシングは換気しながらベランダに近い場所で、など家の中でルールを決めておくと安心です。
症状がつらい時は、我慢せず医療機関で相談してみてください。
人用の育毛剤や薬をサイベリアンに使わない理由と、動物病院の目安
『毛が薄い所に、自分の育毛剤を少しだけ』と考える方もいるかもしれません。けれど、人用の育毛剤や発毛剤は、人の頭皮に塗ることを前提に作られています。
たとえば人用の発毛剤(医薬品)なら、使う人は「成人男性(20歳以上)」、使う場所は「頭皮」と用法で決まっています。猫に塗ったり、なめさせたりしないようにしましょう。
犬や猫などに使う薬は「動物用医薬品」として国の承認を受けた物で、許可のある販売店か獣医師の処方で手に入ると、農林水産省が案内しています。猫の皮膚や毛のことで薬が要るかどうかは、獣医師に相談するのが筋です。
| 気になる様子 | 受診の時に伝えること |
|---|---|
| 一か所だけ地肌が見える・丸く抜けている | 気づいた日と、範囲が広がっているか |
| 皮膚が赤い・同じ所をなめ続ける | なめる場所と、目立つ時間帯 |
| フケが急に増えた・べたつく | シャンプーや食事を変えたかどうか |
| 何度も吐く・食欲が落ちた | 吐いた回数と、吐いた物の様子 |
| 暑い日にぐったりして、呼吸が速い | その時の室温と、何時ごろからか |
受診の前に、写真と短いメモを
皮膚の赤みや毛の薄い所は、日によって見え方が変わります。気づいた日に、明るい場所でその部分を写真に撮っておきましょう。
あわせて「いつ気づいたか」「どこをどれくらいなめるか」「ブラシで取れる量が変わったか」を一言ずつ書いておくと、診察室で慌てずに伝えられますよ。
飼い主の育毛剤は、猫の届かない所に
猫は高い所にも上がれるので、洗面台の上も安心とは言えません。飼い主が育毛剤を使っている家では、ふたを閉めて扉のある棚にしまっておきましょう。
塗った後の手で猫をなでる前に、手を洗っておくと安心です。
人の髪の抜け毛が気になる方へ
猫の毛のことを調べていて、ふと自分の髪も気になった、という方もいるはずです。人の頭皮用のケア用品について知りたい時は、育毛剤とはどんな物かをまとめた記事をのぞいてみてください。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見るほかの動物のお手入れが気になる方は、うさぎの抜け毛対策もあわせてどうぞ。
サイベリアンの毛の話で出てくる言葉
お手入れの解説を読むと、似たような言葉がたくさん出てきますよね。よく見かけるものを並べておきます。
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| 換毛期 | 季節に合わせて毛が生えかわり、抜け毛が増える時期 |
| 下毛(アンダーコート) | 体の近くに生える、細くやわらかい毛 |
| トリプルコート | 上の毛・間の毛・下毛の3層からなると紹介される被毛 |
| 毛玉(もつれ) | 抜けた毛がほかの毛にからみ、固まったかたまり |
| 毛づくろい | 猫が自分の体をなめて毛を整えること |
| スリッカーブラシ | 細い金属のピンが密に並んだ、下毛を取るためのブラシ |
よくある質問
サイベリアンは毎日ブラッシングが必要ですか?
猫の専門誌の猫種解説では、毎日のブラッシングが欠かせないと紹介されています。毎日全身でなくても、場所を分けて少しずつ続けるだけで、もつれや抜け毛はぐっと減らせます。
換毛期はいつまで続きますか?
春から夏にかけてと秋に毛が生えかわると紹介されることが多いですが、室内で暮らす猫は時期がはっきりしないこともあります。ブラシで取れた量をメモしておくと、自分の猫の目安が分かってきます。
シャンプーはしたほうがいいですか?
定期的なシャンプーを勧める猫種解説もあります。水を嫌がる猫も多いので、回数ややり方は、動物病院や猫を扱うトリミングサロンで相談してみてください。
夏は毛を短く切ったほうが涼しいですか?
毛を短くすると、皮膚に日差しや刺激が当たりやすくなることもあります。カットするかどうかは、獣医師やトリマーと相談して決め、まずは部屋の温度管理を優先しましょう。
毛玉を吐くのは心配ですか?
飲み込んだ毛を外に出すために吐くことはあります。何度も吐こうとして出ない、食欲が落ちた、元気がないといった様子があれば、早めに動物病院で相談してください。
人用のブラシやくしを使ってもいいですか?
人用のくしは、目の間隔や先の形が猫の毛と皮膚に合わないことがあります。猫用のピンブラシやコームを使い、先が丸いかを手の甲に当てて確かめると安心です。
まとめ
- サイベリアンはロシア東部原産で、3層の被毛と紹介される厚い毛を持つ
- 春から夏にかけての換毛期は、回数を増やして下毛をこまめに取る
- ブラシは、ピンブラシでほぐしてからスリッカーブラシやコームで仕上げる
- 暑さが苦手なので、夏は部屋の温度管理を優先する
- 部屋の毛は、拭いて集めてから吸い、最後に換気する
- 人用の育毛剤や薬は使わず、皮膚の赤みや吐き戻しが続く時は動物病院へ





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