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髪型を変えたい、結べる長さまで早く伸ばしたい。そんな時、育毛剤を使えば早く伸ばすことができるのでは、と考える方も多いはずです。
結論から言うと、育毛剤で髪の伸びる速さを早くできるとは言えません。医薬部外品の育毛剤に表示できる効能は「育毛」「養毛」「脱毛の予防」などの範囲で、「早く伸ばす」は含まれていないんです。
この記事では、髪がどのくらいの速さで伸びるのか、育毛剤でできること、伸ばしている間に長さを無駄にしないための手入れが分かります。
育毛剤で髪を早く伸ばすことはできる?先に答え
- 髪は1日に約0.4mm伸びるとされ、速さは毛周期の仕組みで決まっている
- 育毛剤(医薬部外品)の効能は、育毛・養毛・脱毛の予防などの範囲で「早く伸ばす」ではない
- 育毛剤は頭皮につける物で、伸ばしたい毛先の手入れは別の物が担当する
- 長さが変わらないと感じる時は、伸びる速さより「毛先が切れている」ことが多い
- 伸ばしている間は、切れ毛を減らすことが一番の近道になる
『育毛剤って、髪が伸びるための物じゃないの?』と感じた方もいるかもしれません。名前から想像すると、そう思うのも自然ですよね。
育毛剤は、頭皮の環境を整えて、髪を育てることや抜け毛の予防を目的にした物です。毛先を長くするための物とは、役割が少し違うんです。頭皮につける育毛剤がそもそもどんな物かは、育毛剤とはどんな商品かで確かめられます。
髪はどのくらいの速さで伸びる?数字で見てみよう
まずは、髪がどれくらいの速さで伸びるのかを知っておきましょう。目標の長さまで、どのくらいかかりそうかの見通しが立ちます。
日本皮膚科学会の一般向けの解説では、毛は1日に約0.4mm伸びるとされています。これを期間ごとに単純に計算すると、次のようになります。
| 伸ばす期間 | 1日約0.4mmで計算した長さ | 見た目の変化のイメージ |
|---|---|---|
| 1週間 | 約3mm | 見た目ではほとんど分からない |
| 1か月 | 約1.2cm | 前髪の長さの違いに気づくかどうか |
| 3か月 | 約3.6cm | 短い髪なら印象が変わり始める |
| 半年 | 約7cm | 肩につくかどうかが変わってくる |
| 1年 | 約14cm | ショートからボブくらいの変化 |
これはあくまで計算上の目安です。伸びる速さには個人差がありますし、毛先を整えるカットをすれば、その分は短くなります。
『1か月で1cmちょっとしか伸びないの?』と少しがっかりした方もいるかもしれません。ただ、この数字を知っておくと「伸びていない」と焦る気持ちが落ち着きますよ。
目標の長さから今の長さを引いて、1か月約1.2cmで割ると、おおよその月数が分かります。例えば、あと6cm伸ばしたいなら、計算上は5か月ほどが目安です。毛先を整えるカットの分を少し足しておくと、見通しが立てやすくなります。
伸びる速さを決める毛周期の仕組み
髪は、ずっと伸び続けるわけではありません。伸びる時期・止まる時期・抜ける準備の時期をくり返していて、このサイクルを毛周期と呼びます。
| 時期 | どんな状態か | 続く期間の目安 |
|---|---|---|
| 成長期 | 毛が伸びている時期 | 大体2年から6年 |
| 退行期 | 伸びるのが止まり、毛根が縮んでいく時期 | 成長期の後の短い時期 |
| 休止期 | 毛が抜ける準備をしている時期 | 2か月から3か月 |
日本皮膚科学会の解説では、頭髪は約10万本あるとされ、そのほとんど、約85〜90パーセントが「伸びる毛」とされています。成長期は大体2年から6年続くと考えられていて、休止期は2〜3か月です。
「どこまで伸ばせるか」は成長期の長さで変わる
1日に伸びる長さが同じでも、成長期が長いほど、1本の毛が伸びられる長さは長くなります。成長期の長さは人によって違うので、「どこまで伸ばせるか」も人それぞれなんです。
ここで大事なのは、毛周期そのものを自分で早めたり延ばしたりする方法はない、ということです。だからこそ、伸びた長さを切れ毛で失わない工夫が効いてきます。
抜け毛が出るのは自然なこと
休止期の毛が抜けて、また新しい毛が成長期に入る、という入れかわりは毎日起きています。日本皮膚科学会の解説では、個人差や季節差はあるものの、抜ける毛は1日おおよそ100本程度までとされています。
伸ばしている時は髪が長いぶん、抜けた毛が目につきやすいですよね。量が急に増えたと感じる時や、丸い形で抜けた所がある時は、皮膚科で相談してみてください。
育毛剤の効能に「早く伸ばす」は入っている?
伸ばしたい人が一番知っておきたいのが、ここです。育毛剤に何を期待してよいのかを、区分の決まりから見てみましょう。
厚生労働省の通知が示す育毛剤(養毛剤)の効能の範囲には「育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛」が並んでいます。どの効能が書かれているかは商品ごとに違います。
- 育毛・養毛
- 脱毛の予防
- 毛生促進・発毛促進
- ふけ・かゆみ
- 髪の伸びる速さを早くする
- 毛先の切れ毛・枝毛を防ぐ
- 決まった期間で何cm伸ばす、という約束
一方、毛先の切れ毛や枝毛については、化粧品の効能として「裂毛、切毛、枝毛を防ぐ」が認められています。毛先の手入れは、トリートメントなどヘアケア用の化粧品の担当と考えると分かりやすいです。
| やりたいこと | 担当する物 | 使う場所 |
|---|---|---|
| 頭皮の環境を整え、抜け毛を予防したい | 医薬部外品の育毛剤 | 頭皮 |
| 頭皮の汚れを落としたい | シャンプー | 頭皮と髪 |
| 毛先の切れ毛・枝毛を防ぎたい | トリートメント・洗い流さないヘアケア剤などの化粧品 | 髪(主に毛先) |
| 抜け毛が急に増えた・気になる変化がある | 皮膚科などの医療機関 | 相談 |
『じゃあ、伸ばしたい時に育毛剤は意味がないの?』と思うかもしれません。抜け毛や頭皮のコンディションも気になっているなら、育毛剤を使う理由はあります。ただ、使う目的を「早く伸ばす」ではなく「頭皮のケア」と置いておくと、期待とのずれが小さくなります。
効果の考え方は育毛剤の効果、区分の違いは医薬品・医薬部外品の違いで詳しく見られます。
育毛剤を使うか迷った時の判断表
伸ばしたい気持ちと、頭皮や抜け毛の悩みが重なっている方も多いですよね。今の自分に育毛剤が必要かどうか、次の表で考えてみてください。
| 今の状態 | 育毛剤について | 先にやりたいこと |
|---|---|---|
| 長さだけを早く伸ばしたい | 目的とは合わない | 切れ毛を減らす手入れ |
| 分け目や頭頂部のボリュームも気になる | 頭皮ケアとして使う理由がある | 区分と効能の表示を確かめる |
| ふけやかゆみも気になる | 効能にふけ・かゆみがある物もある | 洗い方とすすぎを見直す |
| 抜け毛が急に増えた | 自己判断で使い始めるより先に相談 | 皮膚科で相談する |
「早く伸びる」と書かれた広告を見たら
広告で「みるみる長くなる」「1か月で何cm」といった言葉を見かけることがありますよね。医薬部外品の効能の範囲や、効き目が確実だと約束する表現を認めない広告のルールから見ると、こうした言い方には注意が必要です。
広告を見て気になった時は、外箱や公式ページの「効能・効果」の欄に何が書かれているかを確かめてみてください。そこに書かれていることが、その商品に表示できる範囲です。
長さが変わらないと感じる時に見る3つのこと
『毎月ちゃんと伸びているはずなのに、長さが変わらない気がする』という声はとても多いです。そんな時は、伸びる速さより先に、次の3つを見てみましょう。
| 見ること | 確かめ方 | 考えられること |
|---|---|---|
| 毛先が切れていないか | 毛先を明るい所で見て、白っぽい点や裂けがないか見る | 伸びた分が毛先で切れている |
| 毛先の厚みが減っていないか | 結んだ時の毛束の太さを、前と比べる | 切れ毛で毛先だけ薄くなっている |
| うねりで短く見えていないか | ぬらして伸ばした長さと、乾いた時の長さを比べる | くせやうねりで縮んで見える |
落ちていた毛が抜け毛か切れ毛かを見る
枕や床に落ちている毛が、抜けた毛なのか切れた毛なのかで、見直すことが変わります。落ちていた毛を何本か白い紙の上に置いて、根元側を見比べてみてください。
根元に毛根の部分がついていて、長さがそろっている毛は、自然に抜けた毛のことが多いです。短い毛がたくさんあり、両端がどちらも切り口のように見える時は、毛先や途中で切れている可能性があります。
切れた毛が多いなら、次の章の手入れが役に立ちます。抜けた毛が急に増えたと感じるなら、記録を持って皮膚科で相談してみてください。
長さは同じ毛束で測る
長さを記録するなら、毎回同じ場所の毛束で測るのがコツです。例えば、えり足の真ん中の毛束を、乾いた状態でまっすぐ伸ばして測る、と決めておきます。
月に1回、カレンダーの決まった日に測ると続けやすいですよ。カットした日はメモしておくと、あとで計算が合わなくても理由が分かります。
- 決めた毛束の長さ
- その月にカットしたか、何cm切ったか
- 毛先の状態(切れ毛・枝毛の目立ち方)
- 抜け毛が増えた気がするか
- 頭皮のかゆみ・赤みがあるか
伸ばしている間の切れ毛を減らす手入れ
伸ばしている間にいちばん大事なのは、せっかく伸びた分を毛先で失わないことです。髪は伸びるほど毛先が古くなり、日々の摩擦や熱の影響を受けた時間も長くなります。
毛先が傷みやすい場面と、その場面での工夫を表にしました。全部を一度に変えなくて大丈夫です。自分がよくやっている場面から見直してみてください。
| 場面 | 毛先が傷みやすい理由 | 工夫 |
|---|---|---|
| 洗う時 | ぬれた髪同士がこすれる | 毛先はこすらず、泡を通すように洗う |
| 拭く時 | タオルでゴシゴシこする | 毛先をタオルではさんで押さえる |
| 乾かす時 | 熱を同じ所に当て続ける | 根元から乾かし、ドライヤーを動かし続ける |
| とかす時 | からまった所を一気に引く | 毛先から少しずつほどく |
| 結ぶ時 | 同じ位置をきつく結ぶ | 結ぶ位置を日によって変え、ゆるめに結ぶ |
| 外出時 | 紫外線や乾いた風に当たる | 帽子や日傘を使う |
日本皮膚科学会は生活上の注意として、髪に負担のかかる髪型や、極端に頻繁なカラーリングは避けるよう挙げています。伸ばしている間のカラーやパーマの回数は、美容師さんと相談しながら決めると安心です。
- ブラッシングで毛先からからまりをほどく
- シャンプーで頭皮を洗い、毛先はこすらず泡を通す
- トリートメントは毛先を中心につけ、頭皮に残らないようすすぐ
- タオルで頭皮の水気を取り、毛先ははさんで押さえる
- 育毛剤の説明書きに合わせて、頭皮につけてなじませる
- ドライヤーで根元から乾かし、毛先は最後に軽く乾かす
毛先を整えるカットとの付き合い方
伸ばしている時にカットするのは、もったいなく感じますよね。ただ、裂けた毛先を残しておくと、そこからさらに裂けて、結果的に多く切ることになりがちです。
美容室では「伸ばしているので、傷んだ毛先だけ整えたい」と伝えてみてください。長さを残したい気持ちが伝わると、切る量を相談しやすくなります。
伸ばし中に育毛剤を使う時の注意
伸ばしている間に育毛剤を使う時は、髪が長いぶん気をつけたいことがいくつかあります。
- 育毛剤は頭皮用。毛先につけても、毛先の手入れにはならない
- 髪を染めていると色落ちすることがある、と注意を書いている商品もある
- 髪が長いと液が髪を伝って垂れやすいので、分け目を作って頭皮に直接つける
- 整髪料は育毛剤の後につける
例えば資生堂の薬用アデノゲンEXは、髪を染めていると色落ちすることがある、と使用上の注意に書いています。カラーをしている方は、手元の1本の注意書きを読んでおきましょう。
花王のQ&Aでも、育毛剤をつけてマッサージした後に整髪料を使う順番が案内されています。ヘアオイルなど毛先用の物を使う時も、頭皮の育毛剤とは分けて考えるのがコツです。
| 使う物 | つける場所 | 順番の目安 |
|---|---|---|
| 育毛剤 | 頭皮 | タオルドライや乾かした後 |
| 洗い流さないトリートメント | 毛先中心 | 育毛剤をなじませた後 |
| 整髪料 | 髪 | 最後 |
使い方の基本は育毛剤の使い方・塗り方でも確かめられます。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見る伸ばし中の頭皮ケアを続けるコツ
伸ばしている期間は、半年から1年と長くなりがちです。育毛剤も使うなら、つけるタイミングを歯みがきやスキンケアの直後など、毎日の習慣にくっつけておくと忘れにくくなります。
『今日は疲れたから、いいか』という日もありますよね。1日抜けたからといって、次の日に量を増やして取り返す必要はありません。いつもの量に戻して続ければ大丈夫です。
女性・妊娠中・子どもが使う時
妊娠中・授乳中の方や持病のある方は、育毛剤を使う前に医師か薬剤師に相談しておくと安心です。子どもの髪を早く伸ばしたい、という目的で大人用の育毛剤を使うのは避け、対象年齢は商品の表示で確かめてください。
表示で見かける言葉の意味
育毛剤やヘアケア用品の外箱には、似たような言葉がいくつも並んでいて、どれが何を指すのか迷いますよね。伸ばしたい人がよく目にする言葉を、使う場所ごとにまとめました。
| 言葉 | どこで見かけるか | 読み方のポイント |
|---|---|---|
| 育毛・養毛 | 医薬部外品の育毛剤の効能 | 頭皮につけて髪を育てる目的の表示 |
| 毛生促進・発毛促進 | 医薬部外品の育毛剤の効能 | 医薬品の発毛剤とは区分が違う |
| 脱毛の予防 | 医薬部外品の育毛剤の効能 | 抜け毛を防ぐ目的の表示 |
| 裂毛、切毛、枝毛を防ぐ | ヘアケア用の化粧品の効能 | 毛先の手入れの表示 |
| 毛髪にはり、こしを与える | ヘアケア用の化粧品の効能 | 髪の手ざわりや見た目の表示 |
| 成長期・休止期 | 毛周期の説明 | 1本の毛が伸びる時期と休む時期 |
例えば、外箱に「裂毛、切毛、枝毛を防ぐ」と書かれたトリートメントは、伸ばしている間の毛先の手入れ向きです。「育毛」「脱毛の予防」と書かれた物は頭皮向け、と分けて覚えておくと、売り場で迷いにくくなりますよ。
よくある質問
育毛剤を毎日つければ、髪は早く伸びますか?
育毛剤の効能に「早く伸ばす」は含まれていません。髪が1日に伸びる長さは約0.4mmとされていて、使う量を増やしても速さが変わるとは言えません。
1か月でどのくらい伸びますか?
1日約0.4mmとして単純に計算すると、1か月で約1.2cmが目安です。伸び方には個人差があり、カットすればその分は短くなります。
毛先に育毛剤をつけたら傷みを防げますか?
育毛剤は頭皮用で、毛先の手入れのための物ではありません。毛先にはトリートメントなどのヘアケア用品を使いましょう。
髪を伸ばし始めてから、抜け毛が多くなったように感じます。
長い毛は、抜けた時に短い毛より目に入りやすいものです。量が急に増えた、丸く抜けた所があるといった時は、皮膚科で相談してみてください。
サプリメントや食べ物で早く伸ばせますか?
サプリメントは食品で、髪が伸びる効能を表示できる物ではありません。食事はバランスよくとることを心がけ、特定の食べ物に期待しすぎないようにしましょう。
伸ばしている間、シャンプーは毎日したほうがいいですか?
頭皮が乾燥しすぎたり、べたついたりしない頻度で洗うのが基本です。毛先が気になる時は、洗う回数より洗い方とすすぎ方を見直してみてください。
まつ毛を伸ばすのに頭皮用の育毛剤を使ってもいいですか?
頭皮用の育毛剤は、まつ毛に使う物ではありません。使用部位は商品の表示どおりにし、目のまわりには使わないでください。
まとめ
- 髪は1日に約0.4mm伸びるとされ、計算上は1か月で約1.2cmが目安
- 伸びる速さと伸ばせる長さは、毛周期の仕組みで決まっている
- 育毛剤の効能は育毛・養毛・脱毛の予防などの範囲で、「早く伸ばす」ではない
- 長さが変わらない時は、毛先の切れ毛・うねりを先に見る
- 伸ばし中は、洗う・拭く・乾かす・結ぶ場面で毛先の負担を減らす





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