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シャンプーのたびに指にからむ抜け毛を見て、『洗い方が悪いのかな』と気になっている方も多いはずです。
結論から言うと、抜け毛対策の洗い方は「こすらない・残さない・濡れたままにしない」の三つが軸です。予洗いから乾かすまでを一つの流れとして決めておくと、毎日同じようにていねいに洗えます。
この記事では、洗う前の準備から乾かすまでの手順を、それぞれにかける時間の目安と一緒に紹介しますね。
抜け毛対策の洗い方は?全体の流れと時間の目安
洗髪について日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aがすすめているのは、自分に合うシャンプーやコンディショナーを選び、頭皮が乾きすぎず脂っぽくもならない頻度で洗うことです。洗い方を変えたからといって抜け毛がなくなるわけではありませんが、頭皮と髪への負担を減らすことはできます。
まずは、全体の流れと時間の目安を見てみましょう。時間は、流れをつかみやすくするための目安で、決まりではありません。髪の長さや量で前後して大丈夫です。
| 手順 | すること | 時間の目安 |
|---|---|---|
| 1. ブラッシング | 乾いた髪のからまりをほどく | 1分ほど |
| 2. 予洗い | ぬるめのお湯で頭皮と髪を流す | 1〜2分ほど |
| 3. 泡立て・洗う | 泡を頭皮にのせ、指の腹で洗う | 2〜3分ほど |
| 4. すすぎ | 泡とぬめりがなくなるまで流す | 洗う時間より長めに |
| 5. コンディショナー | 毛先中心になじませて流す | 商品の案内に従う |
| 6. タオル | 押さえて水気を取る | 1〜2分ほど |
| 7. ドライヤー | 根元から乾かす | 髪の長さで変わる |
- こすらない: 爪ではなく指の腹で、頭皮をなでるように洗う
- 残さない: 泡やコンディショナーが残らないよう、生え際やえりあしまで流す
- 濡れたままにしない: タオルとドライヤーで、寝る前に根元まで乾かす
『こんなに時間をかけられない』と思った方も、安心してください。時間がない日の短縮版も後で紹介しますね。
洗う前の準備:ブラッシングと予洗い
洗い始める前のひと手間で、シャンプーの時に髪が引っかかりにくくなります。ここを飛ばしている方、意外と多いんです。
ブラッシングでからまりをほどく
乾いた髪のうちに、毛先から少しずつブラシやくしを通しておきます。からまったまま濡らすと、洗う時に髪どうしが引っかかって、引っぱられやすくなるんです。
| 髪の状態 | ブラッシングのコツ |
|---|---|
| 短い髪 | 手ぐしで全体を軽くほぐすだけでもよい |
| 長い髪 | 毛先から始め、少しずつ上へ進める |
| 整髪料を付けている | 固まった所は無理にとかさず、予洗いで流す |
| からまりやすい髪 | 目の粗いくしでほどいてからブラシ |
予洗いで汚れの多くを流す
予洗いは、シャンプーを付ける前にお湯だけで頭皮と髪を流すことです。髪をかき分けながら、頭皮にお湯が届くようにシャワーを当てていきます。
- お湯の温度を、熱いと感じない程度に合わせる
- 前髪の生え際から頭頂、後頭部、えりあしの順にお湯を当てる
- 指の腹で頭皮を軽く動かして、お湯をなじませる
- 髪の内側まで濡れたかを、手で触って確かめる
日本皮膚科学会の「皮膚瘙痒症診療ガイドライン2020」のスキンケアの例には、かゆみを生じるほどの高い温度の湯は避けることが挙げられています。熱いシャワーのほうがさっぱりする、という方もいますが、頭皮がかさつきやすい方は少しぬるめにしてみてください。
寒い季節は浴室を暖めてから
冬は、寒い浴室で急いで洗おうとして、予洗いやすすぎが短くなりがちです。消費者庁は冬の入浴中の事故への注意として、入浴前に脱衣所や浴室を暖めることや、お湯の温度を41度以下に、湯船につかる時間を10分までにすることを目安として挙げています。
浴室が暖かいと、落ち着いて手順どおりに洗いやすくなります。冬の頭皮の見直しは冬の抜け毛の原因と見直しでまとめています。
整髪料を付けた日の予洗い
ワックスやスプレーをしっかり付けた日は、髪が固まっていてお湯がなじみにくいことがあります。そんな日は、予洗いの時間を少し長めにとって、手ぐしで整髪料をほぐしながら流してみてください。
『それでもベタつきが残る』という時は、一度軽くシャンプーして流し、もう一度泡立てて頭皮を洗う方法もあります。毎日2回洗うかどうかは、頭皮のかさつき具合を見ながら決めましょう。
泡立てと洗う順番
シャンプーは、頭皮に直接つけてゴシゴシ泡立てるより、手のひらで泡立ててから頭皮にのせるほうが、こすりすぎを防げます。
洗う時の手の使い方
同じガイドラインのスキンケアの例には、汚れは落とすが強くこすらないこと、洗浄力の強い石鹸やシャンプーは避けることも挙げられています。爪を立てたり、力いっぱいこすったりするのはやめておきましょう。
- 爪ではなく、指の腹を頭皮に当てている
- 髪をこすり合わせず、頭皮を中心に洗っている
- 指を小さく動かして、頭皮を軽く動かすように洗っている
- 洗いながら、頭皮に傷やかさぶたがないか触って確かめている
シャンプーの量はどう決める?
シャンプーの量は、商品ごとに容器や公式サイトで目安が案内されていることが多いです。まずはその目安から始めて、泡が頭全体に広がるかを見て調整します。
髪が長い方や量が多い方は、目安より少し多めに必要になることもあります。一度にたくさん出すより、少なめに出して泡立て、足りなければ足すほうが、使いすぎを防げますよ。
洗う順番の例
洗い残しが出やすいのは、生え際・耳の後ろ・えりあしです。順番を決めておくと、毎回同じように洗えますよ。
| 順番 | 場所 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 耳の上からこめかみ | 両手で左右同時に洗う |
| 2 | 生え際から頭頂 | 前から後ろへ指を進める |
| 3 | 後頭部 | 下から上へ持ち上げるように |
| 4 | えりあし・耳の後ろ | 洗い残しやすいので最後にもう一度 |
『泡立ちが悪いから、シャンプーを足しちゃう』という方も多いですよね。予洗いが短いと泡立ちにくいことがあるので、まずは予洗いをていねいにしてみてください。
頭皮のマッサージはやさしく短く
洗いながら頭皮をもみほぐすと、気持ちがいいですよね。ただ、マッサージに夢中になって強く押したり、長い時間こすったりすると、頭皮の負担になりかねません。
洗う流れの中で、指の腹で頭皮を軽く動かす程度にとどめておきましょう。爪が伸びている時は、頭皮を傷つけないよう先に切っておくと安心です。
すすぎとコンディショナー
すすぎは、洗う時間よりも長めにとるくらいの気持ちで行います。ガイドラインのスキンケアの例にも、石鹸やシャンプーが残らないように十分にすすぐことが挙げられています。
- 頭を少し前に傾け、生え際からお湯を当てる
- 指の腹で頭皮を動かしながら、泡を流していく
- 耳の後ろ・えりあし・頭頂は、シャワーを近づけて流す
- 髪を触ってぬるつきがなくなるまで続ける
- 最後に、顔や首に流れた泡も洗い流す
コンディショナーは頭皮から離して
コンディショナーやトリートメントは、毛先を中心になじませる物が多いです。商品によって付け方や置く時間が違うので、容器の使い方の案内を読んでから使いましょう。
| 付ける物 | 付ける場所の基本 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| コンディショナー・リンス | 毛先から中間 | 頭皮に付けない案内の商品が多い |
| 洗い流すトリートメント | 毛先中心 | 置く時間は商品の案内に従う |
| 頭皮用の薬用リンス | 商品の案内どおり | 頭皮に使う商品か表示で確かめる |
流す時も、シャンプーと同じように生え際やえりあしに残りやすいので、最後にもう一度お湯を当てておくと安心です。
すすぎ残しの確かめ方
すすいだつもりでも、髪の内側や頭皮に泡が残っていることがあります。お風呂を出る前に、次のところを指で触ってみてください。
| 触る場所 | すすぎ残しのサイン |
|---|---|
| えりあし | 指がぬるっとする |
| 耳の後ろ | 泡のにおいが強く残る |
| 頭頂の分け目 | 髪がべたっと寝ている |
| 生え際 | 顔にシャンプーが垂れてくる |
一つでも当てはまれば、そこだけもう一度お湯を当てて流しておきましょう。
タオルの使い方:こすらず押さえる
お風呂から出たら、まずはタオルで水気を取ります。ここで髪をゴシゴシこするのは避けたいところです。
日本皮膚科学会のガイドラインのスキンケアの例には、ナイロンタオルや硬めのタオルは控えることも挙げられています。体を洗う時の話ですが、頭皮も同じ皮膚なので、やわらかいタオルを選んでおくと安心ですね。
- 頭全体をタオルで包み、手のひらで押さえて水気を吸わせる
- 頭皮の水気は、タオル越しに指の腹でそっと押して取る
- 長い髪は、毛先をタオルではさんでポンポンと押さえる
- 水がしたたらない程度になったら、ドライヤーへ
『早く乾かしたいから、ついこすっちゃう』という気持ち、分かります。でも、押さえるだけでも十分に水気は取れますよ。
タオルの選び方と洗い方
髪をふくタオルは、やわらかく吸水性のよい物を選ぶと、押さえるだけで水気が取れやすくなります。使ったタオルは湿ったまま置きっぱなしにせず、こまめに洗って乾かしておきましょう。
髪が長い方は、体をふくタオルとは別に、髪用のタオルを1枚用意しておくと、毛先まで押さえやすくなりますよ。
ドライヤーの手順:根元から乾かす
濡れたまま寝ると、髪が枕とこすれて絡まりやすくなります。洗った日は、寝る前にドライヤーで根元まで乾かしておきましょう。
- 髪をかき分けながら、根元に温風を当てる
- ドライヤーは同じ所に当て続けず、小さく振りながら動かす
- 根元が乾いたら、中間から毛先へ
- 全体が乾いたら、冷風で仕上げる
| よくある乾かし方 | 見直したいこと |
|---|---|
| 毛先から乾かす | 根元が湿ったまま残りやすい |
| 頭皮に近づけすぎる | 頭皮が熱くなりやすい |
| 同じ所に当て続ける | 熱が一か所に集まる |
| 半乾きで寝る | 枕とこすれて絡まりやすい |
ドライヤーを安全に使うために
製品評価技術基盤機構(NITE)は、ドライヤーの事故として、コードを本体に巻きつけて収納を繰り返し、断線して出火した例や、吸込口に髪が吸い込まれて異常に熱くなった例を紹介しています。使わない時はコードを丸くゆるく束ね、吸込口に髪を近づけすぎないよう注意しましょう。
髪が長い・量が多い時の乾かし方
髪が長いと、根元が乾く前に疲れてしまいますよね。そんな時は、髪をいくつかのブロックに分けて、内側の根元から順に乾かしていくと早く進みます。
「前を乾かしたら次は左、右、後ろ」と順番を決めておくと、乾かし忘れが減ります。最後に手で根元を触って、ひんやりした湿り気が残っていないか確かめておきましょう。
育毛剤を使う人は、どこで入れる?
育毛剤を使っている方は、洗い方の流れの中に入れておくと、つけ忘れにくくなります。花王の育毛剤のQ&Aによると、順番はシャンプーの後にタオルで水気を取り、育毛剤を付けてからドライヤーで乾かす流れです。
ただし、乾いた頭皮に使うよう案内している商品もあります。使うタイミングは商品ごとに違うので、いつも同じ順番とは限りません。
- 使う商品の「使い方」に、タオルドライ後か乾いた後かが書かれているか
- 頭皮に傷やかき壊しがないか
- 整髪料は育毛剤の後に付けるよう案内されていないか
- 液だれしないよう、少しずつ付ける案内になっていないか
花王のQ&Aでは、整髪料は育毛トニック・育毛剤を付けてマッサージした後に付けるよう案内されています。朝にも使う方は、育毛剤から整髪料の順番を覚えておくといいですよ。
洗わない日に育毛剤を使う時は
毎日は洗わない方もいますよね。商品によっては、洗髪しない日は乾いた髪や頭皮に使うよう案内しているものもあります。
洗った日と洗わない日で使い方が変わるかどうかも、商品の案内で一度確かめておくと安心です。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見る育毛剤がどんな物か、医薬部外品と医薬品の違いから知りたい方は育毛剤の基本を読んでみてください。
時間がない日の短縮版と、やりがちな失敗
毎日ていねいに洗うのが理想でも、忙しい日はありますよね。そんな日は、省いていい所と省かないほうがいい所を分けておくと楽です。
| 手順 | 忙しい日 | 理由 |
|---|---|---|
| ブラッシング | 手ぐしで済ませてもよい | からまりが少なければ十分 |
| 予洗い | 短くしても頭皮まで濡らす | 泡立ちと洗い残しに関わる |
| 洗う | 順番は変えずに手早く | 洗い残しを防ぐ |
| すすぎ | 短くしない | 残ると頭皮の負担になりやすい |
| コンディショナー | 省いてもよい日もある | 髪の状態で決める |
| ドライヤー | 根元だけでも乾かす | 濡れたまま寝ない |
朝に洗う方の流れ
朝にシャンプーをする方は、出かける時間までに根元まで乾かせるかがポイントです。時間が足りない日は、洗う手順を省くより、前の晩に洗っておくほうが無理がありません。
朝に洗う日は、ブラッシングと予洗いを手早く、すすぎとドライヤーはしっかり、と配分を変えてみてください。育毛剤を朝も使う方は、乾かしてから整髪料の前に入れる流れにしておくと迷いません。
やりがちな失敗
- 抜け毛を気にして、髪にほとんど触れずにさっと流すだけにする
- 頭皮をしっかり洗おうとして、爪を立ててこする
- 抜けた毛の本数を毎回数えて、不安になる
- 新しいシャンプーを次々に試して、合うかどうか分からなくなる
洗っている時に指にからむ毛は、もともと抜ける準備ができていた毛であることも多いです。1日に抜ける毛の量は、日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aによると、おおよそ100本程度までといわれています。
『洗うと抜けるから、洗うのが怖い』と感じる時は、洗う回数を極端に減らすより、洗い方をやさしくするほうを考えてみてください。それでも抜け毛が気になる時や、頭皮の赤み・かゆみが続く時は、皮膚科で相談しましょう。
生活の見直しや相談の目安については、抜け毛の改善方法と相談の見分け表で紹介しています。髪の長さや頭皮のタイプで洗い方を変えたい方は、薄毛対策の洗い方のタイプ別の違いも参考にしてみてください。
よくある質問
抜け毛対策の洗い方で一番大事なことは何ですか?
こすらない、泡やコンディショナーを残さない、濡れたまま寝ない、の三つです。洗い方で抜け毛がなくなるわけではありませんが、頭皮と髪への負担は減らせます。
1回の洗髪にどのくらい時間をかければいいですか?
決まりはありません。この記事では、予洗い1〜2分、洗う2〜3分、すすぎは洗う時間より長めを流れの目安にしています。髪の長さや量に合わせて調整してください。
シャンプーは2回したほうがいいですか?
回数に決まりはありません。予洗いをていねいにすると1回でも泡立ちやすくなります。整髪料を多く使った日など、汚れが気になる時だけ2回にするなど、頭皮の様子で決めてみてください。
お湯の温度はどのくらいがいいですか?
日本皮膚科学会のガイドラインでは、かゆみを生じるほどの高い温度の湯は避けることが挙げられています。熱いと感じない程度のぬるめを目安にしてみてください。
洗った後に自然乾燥ではだめですか?
濡れたまま寝ると、髪が枕とこすれて絡まりやすくなります。洗った日は、寝る前にドライヤーで根元まで乾かしておきましょう。
育毛剤はシャンプーの後すぐに付けていいですか?
商品によって違います。花王の育毛剤のQ&Aでは、タオルで水気を取ってから使い、その後ドライヤーで乾かす順番が案内されています。使う商品の案内を確かめてください。
まとめ
- 抜け毛対策の洗い方は、こすらない・残さない・濡れたままにしないが軸
- 洗う前のブラッシングと予洗いで、泡立ちと引っかかりが変わる
- 泡は手で立ててから頭皮にのせ、指の腹で順番を決めて洗う
- すすぎは洗う時間より長めに、生え際やえりあしまで流す
- タオルは押さえて、ドライヤーは根元から寝る前に乾かす
- 育毛剤を使う時は、商品の案内どおりのタイミングで流れに組み込む
洗い方は、毎日のことだからこそ、少し変えるだけで続けやすい対策です。今夜のお風呂から、一つずつ試してみてくださいね。





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