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『薄毛対策を始めたほうがいいのかな』と思っても、そもそも何をすれば薄毛対策と言えるのか、ぼんやりしていませんか。
結論から言うと、薄毛対策とは、髪と頭皮のために打つ手の総称で、大きく「頭皮ケア」「育毛剤」「医療機関への相談」「見せ方の工夫」の4つに分けられます。どれか1つが正解というより、今の状態と気持ちに合わせて組み合わせるものなんです。
ここでは、4つの方法の違いと、自分はどれから始めればいいかの考え方をお話ししますね。
薄毛対策とは?先に答え
- 薄毛対策は「頭皮ケア」「育毛剤」「医療機関」「見せ方の工夫」の4つに分けられる
- 4つは役割が違い、組み合わせて使ってよい
- 急に抜けた・円形に抜けた時は、ほかの方法より先に皮膚科へ
- 迷ったら、お金のかからない頭皮ケアから始めると無理がない
4つの方法を、ひとことで言うとどんなものかを表にしました。まずは全体の地図として眺めてみてください。
| 方法 | ひとことで言うと | 主な担い手 |
|---|---|---|
| 頭皮ケア | 洗う・乾かす・生活の見直しで頭皮と髪の土台を整える | 自分 |
| 育毛剤 | 頭皮に付ける薬用の商品で、表示された効能の範囲でケアする | 自分(迷ったら薬剤師・登録販売者) |
| 医療機関 | 皮膚科などで原因を見てもらい、医療で相談する | 医師 |
| 見せ方の工夫 | 髪型やウィッグなどで、気になる部分を目立ちにくくする | 自分・美容師・専門店 |
育毛剤がどんな商品かは育毛剤とはどんな商品かで、取り組む順番の目安は薄毛対策は何から始めるかでも読めます。
「薄毛対策」という言葉はどこまでを指す?
「薄毛対策」は、法律や学会で決められた専門用語ではありません。ふだんの会話や商品の紹介で使われる、幅の広い言葉なんです。
だからこそ、人によって思い浮かべるものが違います。育毛剤のことだと思う人もいれば、病院に行くことだと思う人も、髪型を変えることだと思う人もいますよね。
髪の生え変わりの仕組みを知っておく
4つの方法の違いを分かりやすくするために、髪の生え変わりの仕組みを少しだけ。日本皮膚科学会によると、髪は「伸びる時期」「抜ける準備の時期」「休む時期」をくり返していて、これを毛周期と呼びます。
頭髪のほとんどは伸びる時期にあり、その時期は大体2〜6年続くと考えられています。毎日の抜け毛は、人や季節、ヘアケアによって差があるものの、おおよそ100本程度まではよくあることとされています。
つまり、毎日ある程度の毛が抜けるのは自然なことです。『抜け毛が1本でもあったら対策しなきゃ』と思い詰めなくて大丈夫ですよ。
「医療」と「医療ではない対策」の線を引く
4つの方法のうち、医療機関だけは診断や治療を行う場所です。ほかの3つは、自分でできるケアや工夫で、病気を見つけたり治したりするものではありません。
この線を知っておくと、『育毛剤で様子を見ていいのか、病院に行くべきか』と迷った時に、判断しやすくなります。
方法1:頭皮ケアでできること
頭皮ケアは、毎日の洗い方や乾かし方、生活のリズムを見直して、頭皮と髪の土台を整えることです。道具もお金もほとんどかからないので、誰にとってもいちばん身近な薄毛対策ですね。
日本皮膚科学会のQ&Aによれば、これさえすれば髪が抜けなくなる、という特別な予防法はないそうです。そのうえで、髪に負担のかかる髪型や極端に頻繁なカラーを避けること、頭皮が乾燥しすぎたり油っぽくなったりしない頻度で洗うこと、バランスのとれた食事と規則正しい生活を挙げています。
| 頭皮ケアでできること | 頭皮ケアだけでは難しいこと |
|---|---|
| 頭皮を清潔に保つ | 抜け毛の原因を調べる |
| 髪への負担を減らす | 病気が原因の抜け毛への対処 |
| 生活のリズムを整える | 表示された効能のあるケア |
| 育毛剤を付ける前の準備になる | 気になる部分をすぐ目立たなくする |
- 爪を立てず、指の腹で洗う
- すすぎは洗う時間より長めにする
- タオルは押さえるように使い、根元から乾かす
- きつく引っ張る結び方は、毎日は避ける
- 寝る時間をある程度そろえる
食べ物については、特定の食材や栄養素で髪が増えると示した公的な記載はありません。食事は、体全体の調子を整える習慣として見直すくらいがちょうどいいですよ。
例えばこんな1日の流れ
頭皮ケアは、特別な時間を作らなくても、ふだんの流れの中に入れられます。例えば、朝は寝ぐせを直す時に分け目を変え、夜はお風呂で指の腹を使って洗い、出たらすぐタオルで押さえて乾かす、という形です。
『それだけで意味があるの?』と思いますよね。頭皮ケアは目に見える変化を約束するものではありませんが、育毛剤を使う時も医療機関に通う時も、土台になる習慣です。
方法2:育毛剤でできること
育毛剤は、頭皮に付けて使う商品です。売り場では同じ棚に並んでいても、箱の区分によって、表示できる効能が違います。
| 箱の区分 | どんな物か | 表示できる効能の例 |
|---|---|---|
| 医薬部外品(薬用育毛剤) | 効能が認められた、作用がおだやかな区分 | 育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛 |
| 化粧品(ヘアトニック・スカルプエッセンスなど) | 頭皮や髪を健やかに保つ物 | 頭皮・毛髪をすこやかに保つ、フケ・カユミを抑えるなど |
| 第1類医薬品(発毛剤) | 薬剤師が説明して売る医薬品 | 製品ごとの承認の範囲(壮年性脱毛症における発毛など) |
医薬部外品の効能の範囲は、厚生労働省の通知で示されています。化粧品は育毛を表示できないので、「育毛」とうたえるのは医薬部外品からです。
- 表示された効能の範囲で、頭皮のケアを続ける
- 自宅で、自分のペースで使う
- 頭皮ケアの習慣と組み合わせる
- 抜け毛の原因を見つける
- 効き方を約束する(個人差がある)
- 病気が原因の抜け毛に対処する
発毛剤は医薬品なので、使ってよい人の条件が決まっています。男性用の発毛剤の中には、女性や20歳未満の人は使わないよう決められている製品もあります。
発毛剤を考える時は、薬剤師に自分の状態を伝えて相談してください。3つの区分の違いは、育毛剤は医薬品・医薬部外品のどちらかで詳しく読めます。
育毛剤を選ぶ時に箱で見る所
育毛剤を薄毛対策に加えるなら、箱の表示を見るだけで、多くのことが分かります。売り場で迷ったら、次の順に見てみてください。
- 「医薬部外品」などの区分の表示
- 有効成分の名前
- 1日の回数と1回の量
- 使用上の注意(使えない人・中止する時)
- アルコールや香料など、気になる成分の有無
迷った時は、ドラッグストアの薬剤師や登録販売者に「頭皮が乾燥しやすいのですが、どれが合いそうですか」と聞いてみるのも手です。自分の頭皮の様子を伝えると、選ぶ範囲を絞りやすくなりますよ。
方法3:医療機関に相談すること
医療機関では、抜け毛の原因を見てもらい、医療としてできることを相談できます。日本皮膚科学会は、抜け毛が気になったら皮膚科などの専門の医療機関で診てもらい、対策を知るよう呼びかけています。
抜け毛の原因は1つではありません。感染症や甲状腺の病気などの内科の病気、薬の副作用などで抜けることもあると、同じQ&Aで説明されています。
- 円形に抜けている所がある
- 短い間に、まとまって抜けるようになった
- 頭皮に赤み・かゆみ・ふけ・痛みが続いている
- 体調が変わった時期や、薬を飲み始めた時期と重なる
- 出産や大きな病気・手術の後に抜け毛が増えた
男性型の脱毛症の治療については、有効な治療法の多くは保険診療では受けられないと、日本皮膚科学会が説明しています。かかる費用や通う回数は医療機関によって違うので、受診する時に確かめておきましょう。
受診の時に伝えるとよいこと
『病院で何を話せばいいか分からない』という方も多いはずです。次のことをメモにしておくと、短い時間でも話が伝わりやすくなりますよ。
| 伝えること | メモの例 |
|---|---|
| いつから気になったか | 春ごろから |
| どこが気になるか | 頭頂部、分け目 |
| 体調や生活の変化 | 仕事が忙しくなった、引っ越し |
| 飲んでいる薬・持病 | お薬手帳を持参 |
| 使っているヘアケア用品 | シャンプー、薬用育毛剤 |
育毛剤と医療の分かれ目は、育毛剤とAGA治療の違いでもまとめています。
方法4:見せ方の工夫でできること
見せ方の工夫は、髪型や分け目、ヘアアイテム、ウィッグなどで、気になる部分を目立ちにくくすることです。髪そのものに働きかけるわけではありませんが、今日の気持ちを軽くしてくれる方法なんです。
| 工夫 | 向いている時 | ひと言 |
|---|---|---|
| 分け目を変える | 分け目が気になる | 同じ分け目を続けない |
| 髪型を変える | 全体のボリュームが気になる | 美容師・理容師に相談する |
| 帽子・ヘアアクセサリー | 外出の時だけ隠したい | 蒸れたら外して汗をふく |
| ウィッグ・部分ウィッグ | 広い範囲をしっかりカバーしたい | 専門店で相談できる |
『隠すのは逃げているみたい』と感じる方もいるかもしれません。でも、見せ方を整えながら頭皮ケアや育毛剤を続けるのは、立派な薄毛対策の1つです。
美容室では、「分け目が気になるので、目立ちにくい分け方を教えてください」と伝えるだけで大丈夫です。プロの目で、今の髪に合う形を提案してもらえますよ。
ウィッグや帽子の日も頭皮ケアは続ける
ウィッグや帽子を使う日は、頭皮が蒸れやすくなります。家に帰ったら外して、汗をかいていればふき取り、夜はいつもどおり洗って乾かしておきましょう。
見せ方の工夫と頭皮ケアは、ぶつかるものではありません。ウィッグの選び方は薄毛対策にウィッグはどう使うかでも詳しく扱っています。
自分に合う薄毛対策の選び方
4つの方法のうち、どれから始めるかは、今の状態と気持ちで決まります。下の表から、今の自分に近い行を選んでみてください。
| 今の状態・気持ち | まず始める方法 | あわせて考えたいこと |
|---|---|---|
| なんとなく気になり始めた | 頭皮ケア | 気になる所を写真で記録 |
| 抜け毛が増えた気がして、自分でもケアしたい | 頭皮ケア+医薬部外品の育毛剤 | 区分と使い方を箱で確かめる |
| 円形に抜けた・急に増えた | 医療機関(皮膚科) | 自己判断で何かを足さない |
| 医療で相談したい・原因を知りたい | 医療機関 | 費用と通う回数を確かめる |
| 来週の予定までに見た目を整えたい | 見せ方の工夫 | 落ち着いたら頭皮ケアも |
| 発毛剤が気になる | 薬剤師への相談 | 使えない人の条件を確かめる |
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見る組み合わせ方の例
4つの方法は、組み合わせて使えます。例えば、毎日の頭皮ケアを土台にして、医薬部外品の育毛剤を足し、人と会う日は分け目を工夫する、という形です。
医療機関に通っている方は、育毛剤を足す前に、医師に一言相談しておきましょう。治療中の薬との組み合わせは、自分では判断しにくいからです。
4つの方法の手間と続け方
続けやすさは、方法ごとにかなり違います。手間のかかり方を知っておくと、無理のない組み合わせを考えやすくなります。
| 方法 | 手間のかかり方 | 費用の決まり方 | 続けるコツ |
|---|---|---|---|
| 頭皮ケア | 毎日の流れに入れる | ほとんどかからない | お風呂と朝の支度に組み込む |
| 育毛剤 | 1日1〜2回付ける | 内容量・1日の量・定期かどうか | 1か月あたりに直して見通す |
| 医療機関 | 通院の時間がかかる | 医療機関ごとに違う | 受診の前に費用と回数を聞く |
| 見せ方の工夫 | 外出の前に整える | 選ぶ物で大きく違う | 美容師・専門店に相談する |
育毛剤を定期で申し込む時は、最終確認画面で回数の条件と解約の方法を確かめておきましょう。
自分で付ける優先度の採点表
どれから始めるかまだ迷う時は、各項目に0〜2点を付けてみてください。点の高い方法が、今の自分に合っている可能性が高いですよ。
| 質問 | 頭皮ケア | 育毛剤 | 医療機関 | 見せ方の工夫 |
|---|---|---|---|---|
| 急な変化や頭皮の異常がある | 0 | 0 | 2 | 0 |
| 毎日少しずつなら続けられる | 2 | 2 | 0 | 0 |
| 原因を知りたい | 0 | 0 | 2 | 0 |
| 近いうちに見た目を整えたい | 0 | 0 | 0 | 2 |
| お金をかけずに始めたい | 2 | 0 | 0 | 1 |
当てはまる質問の行だけ足してみてください。急な変化があるなら、ほかの点数にかかわらず医療機関を先にしましょう。
薄毛対策でよくある思い込み
最後に、薄毛対策でつまずきやすい思い込みをまとめました。どれも、知っておけば遠回りを防げます。
| よくある思い込み | 実際は? |
|---|---|
| 薄毛対策=育毛剤のこと | 頭皮ケア・医療・見せ方の工夫も含まれる |
| 化粧品のトニックでも育毛できる | 化粧品は育毛を表示できない区分 |
| たくさん付ければ早く変わる | 量は箱の表示に合わせる |
| 毎日抜け毛があるのは異常 | 1日100本程度までは抜けるといわれる |
| 病院は最後の手段 | 急な変化や頭皮の異常がある時は最初に相談してよい |
| 隠すのは対策ではない | 見せ方の工夫も大切な方法の1つ |
短い間に抜け毛が急に増えた時や、頭皮に痛み・赤みがある時は、育毛剤や生活の見直しで様子を見るより先に、皮膚科で相談してください。早めに相談すると、取れる手が広がります。
家族に薄毛対策をすすめたい時は
家族の髪のことが気になって、何か言ってあげたいと思うこともありますよね。ただ、髪の悩みはとても繊細なので、言い方には気をつけたいところです。
いきなり商品を渡すより、「最近、頭皮ケアの記事を読んだんだけど」と話のきっかけを作るくらいがちょうどいいかもしれません。どの方法を選ぶかは、本人が決めることです。
本人が気にしていないなら、無理にすすめる必要はありません。相談された時に、この記事の4つの方法を一緒に眺めてみてください。
よくある質問
薄毛対策とは、具体的に何をすることですか?
頭皮ケア、育毛剤、医療機関への相談、見せ方の工夫の4つが主な方法です。今の状態に合わせて、1つから始めたり組み合わせたりします。
薄毛対策は何歳から始めればいいですか?
年齢で決まるものではありません。気になり始めた時に、まずは頭皮ケアの見直しから始めると無理がないですよ。
育毛剤とヘアトニックは同じ薄毛対策ですか?
どちらも頭皮に付ける物ですが、区分が違います。育毛を表示できるのは医薬部外品で、化粧品のトニックは頭皮や髪を健やかに保つ範囲の物です。
病院に行くのは、どのくらいの状態からですか?
円形に抜けた、急にまとまって抜けるようになった、頭皮に赤みや痛みがある時は、早めに皮膚科で相談してください。それ以外でも、原因を知りたいと思った時に相談してかまいません。
生活習慣を変えれば、薄毛対策になりますか?
生活の見直しは、頭皮と髪の土台を整える大切な対策です。ただ、これをすれば抜けなくなるという特別な方法はないとされているので、ほかの方法と組み合わせて考えましょう。
4つの方法を全部やらないといけませんか?
いいえ、全部やる必要はありません。今の状態と気持ちに合う方法を1つ選び、必要になったら足していけば大丈夫です。
女性も同じ考え方でいいですか?
4つの方法の考え方は同じです。ただ、発毛剤には男性用と女性用があるなど、使える物の条件が違うので、妊娠中・授乳中の方や持病のある方は、使う前に医師・薬剤師に相談してください。
まとめ
- 薄毛対策とは、髪と頭皮のために打つ手の総称
- 主な方法は、頭皮ケア・育毛剤・医療機関・見せ方の工夫の4つ
- 育毛を表示できるのは医薬部外品で、化粧品とは区分が違う
- 急に抜けた・円形に抜けた時は、皮膚科での相談を先にする
- 迷ったら、お金のかからない頭皮ケアから始め、必要に応じて組み合わせる
薄毛対策は、1つの正解を探すより、自分に合う組み合わせを見つけるものです。できることから1つずつ、気負わずに始めてみてくださいね。





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