生え際が後退する前にフィナステリドを考えたら?受診前の整理

洗面台に置かれたくしと白いタオル、スマホスタンド、ノートとペン

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鏡を見て『生え際、前より上がってきたかも』と感じると、まだ目立たないうちに何かしたくなりますよね。フィナステリドを早めに飲めば将来も安心なのでは、と考える方も多いはずです。

結論から言うと、生え際が後退する前や初期の段階でフィナステリドを飲むかどうかは、医師が診察して決めることです。将来の後退をどこまで防げるかを、自分で見込んで始めるものではありません。

この記事では、受診の前に整理しておきたいことと、医師に聞くことの表、自分で続けられるケアが分かります。

目次

生え際が後退する前にフィナステリドを考えたら?先に答え

『まだ薄くなっていないけど、予防として飲めるなら飲みたい』という気持ちは、とても自然です。ただ、薬は「不安だから先に」という理由だけで選ぶ物ではないんです。

先に答え
  • フィナステリドは処方箋医薬品で、使うかどうかは医師が診察して判断する
  • 添付文書の効能は「男性における男性型脱毛症の進行遅延」で、男性型脱毛症のみの適応
  • 生え際が上がって見える理由は男性型脱毛症だけとは限らない
  • 受診の前に、写真・家族のこと・気になり始めた時期を整理しておくと話が進む
  • 頭皮をいたわる日々のケアは、薬を使うかどうかに関係なく続けられる

フィナステリドの基本的な区分の話は、フィナステリドは医薬品?医薬部外品の育毛剤に入らない理由と区分で紹介しています。この記事では、「後退する前に考えた時、受診までに何を整理するか」に絞って話しますね。

よくある相談:後退が始まる前から飲めば将来も安心?

知恵袋には、20代前半の男性からこんな相談が寄せられていました。生え際後退初期前にフィナステリド服用を始めたら、将来の後退予防効果あるかを知りたい、実際に飲んだ人はどうだったのか、という内容です。

この相談には、多くの人が気になる2つの問いが入っています。「早く始めれば後退しないのか」と「ほかの人はどうだったのか」です。

「早く始めれば後退しない」とは言えない

フィナステリドの添付文書に書かれた効能は、「男性における男性型脱毛症の進行遅延」です。患者向医薬品ガイドでも、処方される病気は同じ言葉で書かれています。

つまり、薬の決まりの上では「男性型脱毛症と診断された人の、進行を遅らせる」ための薬なんです。まだ診察を受けていない段階で、「将来の後退を防げるか」を自分で見積もることはできません。

ほかの人の話は、自分に当てはまらない

『飲んでいる人の話を聞けば、だいたい分かるのでは』と思いますよね。でも、髪の状態も、診断も、飲み方も人によって違います。

医薬品の広告のルールでも、体験談は効き目の客観的な裏付けにならないとされています。他人の話は「医師に聞きたいことのヒント」くらいに受け止めておくのがちょうどいいですよ。

たとえば、誰かの「飲んでよかった」という話を読んだとします。その時は「自分の場合、どんな変化を見て続けるかを判断しますか」と医師に聞く材料にすれば、話が自分の状態に戻ってきます。

この相談への答え

後退が目立つ前に気づけたのは、悪いことではありません。その気づきを、薬を自分で選ぶ方向ではなく、医師に今の状態を診てもらう方向に使ってみてください。

「予防のために」と考える時に知っておきたい薬の決まり

受診の前に、フィナステリドの添付文書や患者向医薬品ガイドに書かれていることを知っておくと、医師の説明を受け止めやすくなります。「予防のため」と考えている人に関係が深い点を、表にまとめました。

書かれていること中身受診前に考えておきたいこと
効能男性における男性型脱毛症の進行遅延自分の状態が男性型脱毛症かどうかは医師が判断する
適応の範囲男性型脱毛症のみ。他の脱毛症に対する適応はない円形の抜けやかゆみがあれば、先に皮膚科で診てもらう
年齢20歳未満での安全性と有効性は確立されていない10代の方は保護者と一緒に皮膚科へ
続け方自己判断で中止したり量を加減したりしない始めたら医師と相談しながら続ける物だと知っておく
見直し定期的に効果を確かめ、続ける必要があるかを検討する見直しの時期を医師に聞いておく
規制区分劇薬、処方箋医薬品ネットの「処方なし」の販売には近づかない

この表から分かるのは、フィナステリドは「飲んでおけば安心」という気軽な物ではなく、医師と一緒に続けて、見直していく薬だということです。

費用の考え方も先に知っておく

日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでは、男性型脱毛症の有効な治療法の多くは保険診療で受けられないと説明されています。自由診療になると、費用は医療機関ごとに決められています。

金額は医療機関によって違うので、ここでは書きません。受診の前に、診察料・薬代・検査代がそれぞれかかるか、何か月分ずつ処方されるかを、医療機関のサイトや電話で確かめておきましょう。

生活の中で関わってくること

飲み始めると、髪以外の場面でも伝えることが出てきます。患者向医薬品ガイドには、PSAという検査の値に影響するため、検査の時は飲んでいることを医師に伝えるよう書かれています。

日本赤十字社の血液センターは、フィナステリドを飲むのをやめた後しばらくは献血できないと案内しています。献血をよくする方は、受診の時にそのことも話しておきましょう。

家族に妊娠中の人がいる方も、事前に知っておきたいことがあります。ガイドでは、割れたり砕けたりした薬を妊婦や授乳中の人が取り扱わないよう書かれているので、保管の仕方を薬剤師に聞いておくと安心です。

生え際の変化はどう見る?自分でできる見え方の記録

『気のせいかもしれないし…』と、受診をためらう方もいますよね。そんな時は、生え際の見え方を少しの間記録してみると、自分の不安がどの程度かが見えてきます。

生え際は、髪型や前髪の流れ、光の当たり方で見え方が大きく変わる場所です。後退したように見える理由が、ほかにある場合もあります。

気になる見え方ほかに考えられる理由まずやること
額が広くなった気がする前髪を上げる髪型にした、髪を短くした髪型をそろえた写真で比べる
生え際の毛が細く短く見える濡れている、整髪料を付けている乾いた状態で撮り直す
左右の剃り込み部分が深く見えるもともとの額の形昔の写真と見比べる
生え際の一部だけ丸く抜けた男性型とは別の脱毛のことがある待たずに皮膚科へ
生え際がかゆい・赤い頭皮の炎症やかぶれ頭皮を先に皮膚科で診てもらう

男性型脱毛症では、髪の成長期が短くなり、毛が短く細くなっていくと日本皮膚科学会は説明しています。ただ、それを自分で見分けて決めつけるのは難しいので、記録は「医師に見せる材料」と考えてください。

生え際の記録の付け方
  1. 前髪を上げて、額をまっすぐ正面から撮る
  2. 左右の剃り込み部分を斜め45度から1枚ずつ撮る
  3. 撮る場所の明かりと、髪の乾き具合を毎回そろえる
  4. 学生時代など、昔の正面写真があれば一緒に保存しておく
  5. 1か月ほどたったら並べて見比べる

昔の写真と比べると、『もともとこの形だった』と気づく方もいます。逆に、はっきり変わっていると分かれば、受診の時に伝える材料になります。

家族のことも、分かる範囲でメモする

受診の時は、家族に同じような悩みを持つ人がいるかを聞かれることがあります。父や祖父、兄弟など、分かる範囲でメモしておきましょう。

ただ、家族に薄毛の人がいるから自分もそうなる、と決めつける必要はありません。ここも「医師に伝える情報」として置いておくだけで大丈夫です。

受診前に整理したい「医師に聞くこと」

いざ診察室に入ると、緊張して聞きたかったことを忘れてしまいがちですよね。後退する前の段階で相談する時に聞いておきたいことを、表にしました。

聞きたいこと聞き方の例聞く理由
今の状態「今の生え際は、治療を考える段階ですか」薬が必要かどうかを先に知る
原因の見立て「男性型脱毛症と考えていいですか、ほかの可能性はありますか」別の脱毛なら対処が変わる
薬を始める場合「始めたら、どのくらいの間隔で見直しますか」続け方の見通しを持つ
やめたくなった時「やめたいと思った時は、どうすればいいですか」自己判断でやめないため
体への注意「気をつける体調の変化はありますか」ガイドに肝機能や気分の注意がある
生活のこと「健康診断や献血の時に伝えることはありますか」PSAの値や献血に関わる
費用「1回の通院で何にいくらかかりますか」続けられるかを考える
セルフケア「今使っている育毛剤やシャンプーは続けていいですか」自分のケアとの両立

『こんなことまで聞いていいのかな』と思う質問ほど、遠慮せずにメモしておきましょう。たとえば「まだ様子を見てもいい段階ですか」と聞くのも、立派な相談です。

「予防として飲みたい」と伝える時の言い方

診察で希望を伝える時は、こんな言い方が伝わりやすいです。「生え際が少し上がってきた気がしていて、早めに何かできるか相談したいです」。

この言い方なら、薬を決めつけずに、医師の見立てから話を始めてもらえます。医師が「今は様子を見ましょう」と言った時も、その理由を聞いておくと次の受診の目安になりますよ。

受診先の選び方と、診察までの流れ

『どこに行けばいいの?』というのも、迷うところですよね。抜け毛が気になる時は、皮膚科など専門の医療機関で対策を知ることが大切だと、日本皮膚科学会は案内しています。

予約から診察までの流れ
  1. 近くの皮膚科か、薄毛を診ている医療機関を探す
  2. 薄毛の相談ができるか、自由診療かどうかをサイトや電話で確かめる
  3. 記録した写真・家族のメモ・聞きたいことの表をスマホにまとめる
  4. お薬手帳と、使っている育毛剤やシャンプーの名前を用意する
  5. 診察では、気になり始めた時期と記録を見せて相談する

受診先ごとの違いを知っておく

相談できる場所はいくつかあり、それぞれ得意なことが少しずつ違います。どこが正解というより、自分の状況に合う所から選んでみてください。

受診先向いている場面確かめておきたいこと
近くの皮膚科頭皮のかゆみ・赤みもある、ほかの脱毛か気になる薄毛の相談を受けているか、自由診療になるか
薄毛を専門に診る医療機関男性型脱毛症の相談を中心にしたい診察で説明を受けられるか、費用の内訳
オンライン診療通院の時間がとりにくい定期の契約か、解約の条件、副作用が出た時の連絡先
かかりつけの内科など持病で通院していて相談しやすい髪の相談先を紹介してもらえるか

持病で通院している方は、かかりつけの医師にまず話してみるのも一つの方法です。今飲んでいる薬との関係も含めて、相談先を一緒に考えてもらえます。

広告で見かける「初回は手軽に」といった言葉だけで決めないことも大切です。医療機関の広告には決まりがあり、自由診療の広告では費用やリスクなどの情報を載せることが求められています。

オンライン診療を考える方もいると思います。オンライン診療については、AGA治療などで処方薬の定期購入をめぐるトラブルが目立つとして、国民生活センターが注意を呼びかけています。

申し込む前に、治療の内容とリスクの説明を受けること、定期になっていないか、解約の条件はどうかを確かめておきましょう。困った時は「188」に電話すると、近くの消費生活センターを案内してもらえます。

個人輸入は選ばない

海外から個人で取り寄せる医薬品は、国内の法律に基づく品質・有効性・安全性の確認を受けていません。厚生労働省の啓発サイトには、ネットで入手した未承認の飲み薬で体調の異変や肝機能の異常が見つかった事例も載っています。予防のつもりで手を出すのは避けてください。

薬を考える前から続けたいセルフケア

受診するかどうかに関係なく、頭皮と髪をいたわる毎日のケアは今日から始められます。日本皮膚科学会は、特別な予防法があるわけではないとしたうえで、生活上の注意を挙げています。

生え際まわりで見直したいこと
  • 前髪をきつく後ろへ引っぱる髪型を毎日続けない
  • 整髪料は生え際に残さず、その日のうちに洗い落とす
  • 洗う時は爪を立てず、生え際のすすぎ残しに気をつける
  • 汗をかいた日は、早めに洗って蒸れた時間を短くする
  • 寝る時間と食事のかたよりを、できる所から整える

生え際は、洗顔の泡やすすぎ残しがたまりやすい場所でもあります。シャンプーの後は、額のきわまでしっかり流してみてください。

医薬部外品の育毛剤を使ってみたい方もいると思います。育毛剤の表示できる効能は「育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛」の範囲で、効き方には個人差があります。基本は育毛剤とはどんな商品?にまとめています。

育毛剤を選ぶなら、生え際に使いやすい形を

生え際は額に近いので、液だれしにくい容器かどうかも使い心地に関わります。ノズルの形や、アルコールの刺激が気になるかどうかを、店頭のテスターや商品ページで確かめてみてください。

使い始めたら、「いつから・どの商品を・どのくらい」を記録に足しておきましょう。あとで受診した時、医師がこれまでのケアを知る手がかりになりますよ。

『育毛剤を使ってから受診したら、何か言われるかな』と心配する必要はありません。使っている物を正直に伝えれば、続けてよいかを判断してもらえます。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

無料育毛剤の選び方を見る

20代で迷う時の気持ちの整理

『まだ20代なのに、病院に行くのは大げさかな』と感じる方もいますよね。年齢だけで受診のタイミングを決める必要はありません。

早めに相談するよさ
  • 今の状態を医師に見てもらえ、不安の正体が分かる
  • 薬が必要ない段階なら、その理由を聞いて安心できる
  • 記録を始める時期が早いほど、変化を比べやすい
早めに考える時に気をつけたいこと
  • ネットの情報で薬を決めてから受診しない
  • 費用や通院を続けられるかを先に考えておく
  • 不安から何軒も医療機関を回りすぎない

大切なのは、「薬を飲むかどうか」を先に決めないことです。まず状態を知り、そのあとで選択肢を医師と話す、という順番で考えてみてください。

育毛剤の効果の考え方は、育毛剤は効果ある?でも紹介しています。

よくある質問

生え際が後退する前からフィナステリドを飲むと、将来の後退を防げますか?

添付文書の効能は「男性における男性型脱毛症の進行遅延」で、将来の後退をどこまで防げるかを一律に言うことはできません。飲むかどうかは、医師が今の状態を診て判断します。

診断を受けずに、予防として飲み始めてもいいですか?

フィナステリドは処方箋医薬品なので、医師の診察を受けずに使う物ではありません。ネットの「処方なし」の販売や個人輸入は避けてください。

何歳から相談していいですか?

年齢で決める必要はありません。ただ、フィナステリドは20歳未満での安全性と有効性が確立されていないので、10代の方は保護者と一緒に皮膚科で相談してください。

受診の前に育毛剤を使ってもいいですか?

医薬部外品の育毛剤なら、受診の前でも自分で選んで使い始められます。使い始めた日と商品名を記録しておき、受診の時に医師に伝えてください。

一度飲み始めたら、ずっと続けないといけませんか?

続け方は医師が判断し、定期的に効果を確かめて見直すと患者向医薬品ガイドに書かれています。自己判断でやめたり量を変えたりせず、やめたい時も処方した医師に相談してください。

生え際の一部だけが丸く抜けている時はどうすればいいですか?

男性型とは別の脱毛のこともあるので、薬のことを考える前に皮膚科で診てもらってください。かゆみや赤みがある時も同じです。

まとめ

この記事の要点
  • 後退する前に飲むかどうかは、医師が診察して決める
  • フィナステリドの効能は「男性における男性型脱毛症の進行遅延」
  • 生え際が上がって見える理由はほかにもあるので、写真で記録する
  • 受診前に、聞くことの表と費用の確かめ方を準備しておく
  • オンライン診療は解約の条件を確かめ、個人輸入は選ばない
育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

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