薄毛対策にウィッグはどう使う?種類の違いと地毛の育毛ケアとの両立

白いマネキンヘッドにかけたウィッグとブラシ、ラベルの無いボトル、白いタオル

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

『薄毛対策にウィッグを使ってみたいけれど、種類が多くてどれが合うのか分からない』『ウィッグを使ったら、地毛のケアはどうすればいいの?』と迷っている方も多いはずです。

結論から言うと、ウィッグは「気になる範囲」と「使う場面」で種類を選び、地毛と頭皮のケアは毎日の日課として別に続けるのがおすすめです。見た目を整えることと、頭皮を健やかに保つことは、両立できるんです。

ここでは、ウィッグの種類の違いと選び方、ウィッグの日の頭皮ケアの日課をお話ししますね。

目次

薄毛対策にウィッグ、先に結論

先に結論
  • 頭全体が気になるならフルウィッグ、一部ならトップピースなどの部分ウィッグ
  • 病気の治療などで髪が抜けた時は、医療用ウィッグという選び方もある
  • 買う前に試着して、写真を撮り、その場で決めない
  • ウィッグの日も、朝と夜の頭皮ケアは続けられる
  • 急に抜けた・丸く抜けた時は、ウィッグを選ぶ前に皮膚科へ

日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでは、かつらによる治療への影響はなく、社会生活などに前向きになれる良い影響もあるとされています。

『ウィッグに頼るのは、なんだか負けた気がする』と感じる方もいますよね。でも、ウィッグは見た目の悩みを軽くしてくれる道具の一つです。気持ちが楽になれば、頭皮のケアにも前向きに取り組めますよ。

ウィッグの種類と、向いている悩み

ウィッグは、覆う範囲で大きく分かれます。アデランスの公式オンラインストアでは、ウィッグのタイプを「フルウィッグ」「トップピース」「医療用ウィッグ」の3つで紹介しています。

種類どんな物か向いている悩み
フルウィッグ頭全体を覆うタイプ全体のボリュームが気になる・髪型ごと変えたい
トップピース(部分ウィッグ)部分的にボリュームを足すタイプ今の髪型のまま、分け目やつむじのボリュームがほしい
ヘアピース気になる所に部分的に付ける物の呼び名前髪や生え際など、限られた範囲が気になる
医療用ウィッグ治療などによる脱毛に対応するタイプ抗がん剤や放射線の治療、円形の脱毛などで髪が抜けた

同じ「部分ウィッグ」でも、お店によって呼び方が違うことがあります。名前より、どこを覆う物か、どうやって留める物かを見て選びましょう。

留め方の違いも見ておこう

部分ウィッグは、ピンやクリップで地毛に留める物が多いです。フルウィッグは、頭全体にかぶって内側のアジャスターでサイズを合わせる物が一般的です。

地毛が少ない所に留め具を付けると、そこに重さがかかります。留める位置の地毛の量も、試着の時に一緒に見てもらいましょう。

薄毛の範囲で考える

分け目が広がってきた、つむじが透けて見える、という段階なら、部分ウィッグで足りることも多いです。地毛を生かせるので、見た目の変化も小さく済みます。

頭全体のボリュームが気になる時や、髪型そのものを変えたい時は、フルウィッグのほうが合うこともあります。鏡の前で、どこが一番気になるかを指でなぞってみてください。

オーダーメイドか、でき合いか

ウィッグには、頭の形や髪の状態に合わせて作るオーダーメイドと、店に並んでいる物から選ぶでき合いの物があります。アデランスは、男性向け・女性向けともにオーダーメイドのウィッグを案内しています。

オーダーメイドは自分の頭に合わせやすい一方で、でき上がるまでに時間がかかることがあります。でき合いの物はすぐ使える反面、サイズや色の合わせ方に工夫が要ります。

『まずはお試しで使ってみたい』なら、でき合いの部分ウィッグから始めて、慣れてからオーダーを考える、という順番もありますよ。

場面ごとに選び方を変える

ウィッグを1つで全部の場面をまかなおうとすると、どこかで無理が出ます。使う場面を先に思い浮かべておくと、選ぶ物がはっきりしますよ。

場面気にしたいこと選ぶ時のポイント
仕事の日長時間かぶる・人に近くで見られる軽さと、地毛となじむ色
家の中・近所すぐにつけ外ししたい帽子や部分ウィッグで手軽に
運動・汗をかく日蒸れ・ずれ通気性と、しっかり留まるか
冠婚葬祭・写真を撮る日きちんと見せたい髪型を整えやすい物

国立がん研究センターの資料でも、使う場面や時間に合わせて、デザインや重さ、通気性、試着した時のつけ心地から選ぶよう案内されています。

『毎日フルウィッグをかぶるのは大変そう』と思う方は、平日は部分ウィッグ、特別な日だけフルウィッグ、という使い分けもできます。

試着と、買う前に確かめたいこと

ウィッグは、写真やネットの画像だけで決めると、実際にかぶった時の印象が違うことがあります。できれば店頭で試着してから選びましょう。

試着から購入までの流れ
  1. 気になる範囲と、使う場面をメモにして持っていく
  2. 店頭で何種類か試着し、正面・横・後ろから写真を撮る
  3. かぶったまま少し歩いたり、うつむいたりしてずれを確かめる
  4. その場では決めず、家で写真を見比べる
  5. 返品・交換ができるかを確かめてから購入する

国立がん研究センター中央病院のアピアランス支援センターの冊子でも、ウィッグ店ではその場で購入を決めず、試着して写真を撮ること、まずは1つで十分なことが紹介されています。

買う前のチェック
  • サイズを調節できるか
  • 内側の素材が肌に合いそうか
  • 手入れのしかたが自分に続けられそうか
  • 返品・交換の条件はどうなっているか
  • 費用はどう決まるか、予算の範囲か

値段はお店や作り方でかなり変わります。オーダーかでき合いか、人毛か人工毛かなど、何で値段が決まるのかを先に聞いておくと比べやすいです。

サロンの相談や試着の窓口を使う

自分だけで選ぶのが不安な時は、ウィッグを扱うサロンの相談を使うのも一つの方法です。会社によって、相談や試着の窓口の形が違います。

会社公式に案内されている窓口の例
アデランス体験申込の「ウィッグコース」、女性向けのオーダーメイド・ウィッグの試着
アートネイチャーサロンでの相談、百貨店などでの展示・試着会、オンライン相談
スヴェンソン男性向けの無料相談、ウィッグを試せる体験

並び順に意味はありません。相談の内容や費用がかかるかどうかは、申し込む前に公式の案内で確かめてくださいね。

ウィッグの日の頭皮ケアの日課

ウィッグを使う日も、頭皮のケアを止める必要はありません。朝・日中・夜に分けて、日課にしてしまうのがおすすめです。

時間することひと言
朝育毛剤を付け、頭皮が乾いてからウィッグをかぶる濡れたままかぶらない
日中汗をかいたら、休憩の時にこまめに拭く拭き取りやすい物を持ち歩く
帰宅後早めに外して、頭皮を休ませる外した後のウィッグはブラッシング
夜頭皮を洗って根元まで乾かし、育毛剤を付けるドライヤーで根元まで乾かす

『毎日こんなにできるかな』と不安な方もいますよね。最初は、朝の「乾いてからかぶる」と、夜の「洗って乾かす」の2つだけで大丈夫です。

朝の支度を楽にする順番

朝は時間との勝負ですよね。順番を決めておけば、育毛剤が乾く時間もむだになりません。

ウィッグの日の朝の順番
  1. 起きたらまず地毛をとかし、頭皮に育毛剤を付ける
  2. 育毛剤が乾くまでの間に、顔を洗う・着替える
  3. 頭皮が乾いたのを指で確かめる
  4. 地毛をまとめ、ウィッグをかぶって位置を合わせる
  5. 最後に鏡で、正面・横・後ろの見え方を確かめる

慣れてくると、この流れが自然に体に入ります。最初の1週間だけ、洗面所に順番を書いたメモを貼っておくのもおすすめです。

育毛剤は「乾いてからかぶる」を守る

育毛剤を付けた直後にウィッグをかぶると、液がウィッグの内側に付いたり、頭皮が蒸れたりします。付けたら少し時間を置き、頭皮が乾いたのを指で確かめてからかぶりましょう。

発毛剤の添付文書の中にも、つけ毛やヘアピースを着ける人は、薬が十分に乾いてから着けるよう書かれている物があります。育毛剤でも同じ考え方で大丈夫ですよ。

ウィッグのつけ外しや蒸れの対策は、ウィッグを使いながらの抜け毛対策で詳しく扱っています。

季節ごとに気をつけたいこと

ウィッグの下の頭皮は、季節によって困りごとが変わります。夏は汗と蒸れ、冬は暖房による乾燥が気になりやすいですよね。

季節ごとの見直し
  • 夏は、汗を拭く物を持ち歩き、帰宅後すぐに外す
  • 夏の外出では、日差しが強い時間を避ける・帽子を重ねるなども考える
  • 冬は、洗った後の頭皮をしっかり乾かし、かさつきがないか見る
  • 季節の変わり目は、抜け毛の量だけで慌てず、様子を記録する

気象庁も、紫外線対策として帽子の着用などが有効だとしています。ウィッグの上から帽子をかぶる時は、ずれないかを家で試しておきましょう。

地毛の育毛ケアとの両立

ウィッグで見た目を整えることと、地毛の育毛ケアは、役割が違います。両方を分けて考えると、どちらも続けやすくなるんです。

ウィッグが得意なこと
  • 気になる所を、その日のうちに目立ちにくくする
  • 人前に出る時の不安を軽くする
  • 日差しや寒さから頭皮を覆う
ウィッグには任せられないこと
  • 頭皮を清潔に、健やかに保つこと
  • 抜け毛の理由を確かめること
  • 頭皮のかゆみや赤みに気づくこと

育毛剤(医薬部外品)は、頭皮に付けて使う、育毛や脱毛の予防などのための物です。効き方には個人差があるので、ウィッグを使いながら、焦らず続けてみてください。

育毛剤の基本は育毛剤とはどんな商品か、薄毛対策をどこから始めるかは薄毛対策は何から始めるかで読めます。

ウィッグの日に使いやすい育毛剤の選び方

ウィッグをかぶる日は、育毛剤の「乾きやすさ」と「香り」も気にしたいところです。乾くまで時間がかかる物だと、朝の支度が慌ただしくなってしまいます。

ウィッグの日の育毛剤選び
  • 箱に「医薬部外品」の表示がある
  • 1回の量が分かりやすく、付けすぎない
  • 香りがウィッグに移っても気にならない(無香料の表示も見る)
  • 液だれしにくい容器か、ノズルで頭皮に直接付けられる
  • 1日の回数が、朝と夜の日課に入れやすい

選び方そのものは育毛剤の選び方とおすすめでも紹介しています。

ウィッグを外した時に頭皮を見る習慣を

ウィッグをかぶっていると、自分の頭皮を見る機会が減ってしまいます。外した時に、鏡で頭皮の色やかさつき、赤みがないかをさっと見ておきましょう。

例えば、こんな会話が家族とできると安心です。

「最近、ウィッグの留めるところがかゆいんだよね」
「一度、皮膚科で見てもらったら?」

かゆみや赤みが続く時は、ウィッグの留め方や素材が合っていないこともあります。購入したお店と皮膚科の両方に相談してみてください。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

無料育毛剤の選び方を見る

医療用ウィッグと、公的な助成

病気の治療で髪が抜けた時は、医療用ウィッグという選び方があります。医療用ウィッグには日本産業規格「JIS S 9623」があり、業界団体が適合製品のマークを作っています。

また、自治体によっては、医療用ウィッグの購入費用の補助を受けられることがあります。例えば滋賀県のがん情報のページでは、県内の各市町で医療用ウィッグなどの購入費用の補助が受けられると案内されています。

確かめたいこと確かめる先
住んでいる地域に補助があるか市区町村の窓口・ホームページ
補助の対象になる条件市区町村の窓口
治療中の頭皮の手入れ主治医・看護師・がん相談支援センター
ウィッグの選び方・試着医療用ウィッグを扱う店

補助の有無や条件は地域ごとに違います。買う前に問い合わせておくと、後で申請に困りません。

治療中の頭皮の洗い方

国立がん研究センターのがん情報サービスでは、髪が抜けてから頭を洗う時は、今まで使っていたシャンプーを使えると案内しています。洗った後は、タオルで軽く押さえて水分を吸い取るようにします。

分からないことや不安がある時は、担当医や看護師、薬剤師、がん相談支援センターの相談員に相談するよう呼びかけています。

周りの人に話すかどうか

ウィッグを使っていることを、周りに話すかどうかは自分で決めてかまいません。毎日顔を合わせる家族にだけは伝えておくと、外した姿を見られる不安がなくなりますよ。

職場などで気づかれるのが心配な時は、髪型を大きく変えない部分ウィッグから始めると、見た目の変化を小さくできます。

ウィッグ選びでよくある失敗

ウィッグを初めて使う時に、つまずきやすい形をまとめました。初めての方ほど起こりやすいので、先に目を通しておいてくださいね。

よくある失敗どうして起こる?防ぎ方
画像だけで選び、かぶったら印象が違う試着をしていない店頭で試着して写真を撮る
一度にいくつも買ってしまう不安で予備がほしくなるまずは1つで使ってみる
育毛剤が乾く前にかぶる朝の時間が足りない付ける時間を少し早める
外した後の頭皮ケアを忘れる疲れて寝てしまう帰宅後すぐ外す習慣にする
かゆみを我慢して使い続けるウィッグのせいだと思わないお店と皮膚科に相談する
急な抜け毛は先に皮膚科へ

急に髪がまとまって抜けた、丸く抜けた所がある、という時は、ウィッグを選ぶより先に皮膚科で相談してください。抜け毛の理由によっては、早めに診てもらうことが大切です。

よくある質問

薄毛対策でウィッグを使うと、地毛が抜けやすくなりませんか?

日本皮膚科学会のQ&Aでは、かつらによる治療への影響はないとされています。ただ、留め具で地毛を強く引っぱり続けないよう、留める位置を変えるなどの工夫をしましょう。

部分ウィッグとフルウィッグ、初めてならどちらがいいですか?

気になる所が分け目やつむじなど一部なら、部分ウィッグから試す方が多いです。頭全体が気になる時はフルウィッグも試着して比べてみてください。

ウィッグを使いながら育毛剤を使ってもいいですか?

使えます。育毛剤を付けたら、頭皮が乾いてからウィッグをかぶるようにしましょう。

ウィッグはネットで買っても大丈夫ですか?

合うサイズや色が分かっていれば選びやすいですが、初めての時は店頭で試着するのがおすすめです。ネットで買う時は返品・交換の条件を確かめてください。

医療用ウィッグは誰でも使えますか?

医療用ウィッグは、治療などで髪が抜けた方に向けた物として売られています。選び方や補助の有無は、お店や市区町村の窓口で確かめてください。

寝る時もウィッグをかぶったままでいいですか?

自分で着脱するタイプなら、夜は外して頭皮を洗い、休ませるのがおすすめです。長く着けたままにするタイプは、担当のお店の案内に従ってください。

ウィッグを使い始めたら、もう地毛のケアはいりませんか?

ウィッグは見た目を整える物で、頭皮のケアの代わりにはなりません。シャンプーや育毛剤での毎日のケアは続けましょう。

まとめ

この記事の要点
  • ウィッグは、気になる範囲と使う場面で種類を選ぶ
  • 頭全体ならフルウィッグ、一部ならトップピースなどの部分ウィッグ
  • 試着して写真を撮り、その場で決めず、まずは1つから
  • ウィッグの日も、朝は乾いてからかぶる、夜は洗って乾かすを日課に
  • 医療用ウィッグは補助がある地域もあるので、市区町村に確かめる

ウィッグで見た目の不安が軽くなると、毎日が少し楽になります。地毛と頭皮のケアも一緒に、自分のペースで続けてみてくださいね。

育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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