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ラブラドールの短い毛は、黒い服にも白いソファにも、ちくちくと刺さるように付きますよね。『服を着せたら、抜け毛対策になるのかな』と考えている方も多いはずです。
結論から言うと、服は抜けた毛が周りに散らばるのを抑える助けにはなりますが、抜ける量を減らす物ではありません。お出かけや車など場面をしぼり、体に合ったサイズと素材を選んで、短い時間だけ着せるのがラブラドールに合った使い方です。
ここでは、大型犬の服の選び方と、着せる時の注意をお話しします。
ラブラドールの抜け毛対策に服は使える?先に答え
- 服は、抜けた毛の飛び散りを抑える道具
- 抜ける量そのものは、服では変わらない
- 着せるのは、車やお出かけ先など場面をしぼって短時間
- サイズは首・胸・着丈を測ってから選ぶ
- 毎日のブラッシングが抜け毛対策の中心
ラブラドールの毛は、硬めで密に生えた上の毛と、やわらかな下の毛の2層からなる短毛のダブルコートです。犬種の解説では、短毛でも抜け毛が多く、ふだんは週に数回、換毛期は毎日のブラッシングが勧められています。
服はこのブラッシングの代わりにはなりません。まずはブラッシングで抜けかけた毛を取り、そのうえで「毛を落としたくない場面」にだけ服を足す、と考えておくとちょうどいいんです。
| 抜け毛の悩み | 服が向いている? | ほかに合う対策 |
|---|---|---|
| 車の座席に毛が付く | 向いている | シートカバーを敷く |
| 人の家やカフェで毛を落としたくない | 向いている | 出かける前のブラッシング |
| 家の床に毛がたまる | あまり向かない | ブラッシングとこまめな掃除 |
| 飼い主の服に毛が付く | 少し役立つ | 家用と外用の服を分ける |
| 換毛期に毛がまとまって抜ける | あまり向かない | 毎日のブラッシング |
家の中の掃除や洗濯の工夫はラブラドールの抜け毛対策(掃除と洗濯)で、シャンプーと皮膚のチェックはラブラドールのシャンプーの頻度で紹介しています。この記事では服に絞ってお話ししますね。
短く密な毛と、服の相性
『短い毛なら、服の中で毛玉にならないし、着せやすいのでは?』と思いますよね。実は、短毛の犬ならではの、いい所と気をつけたい所の両方があるんです。
- 長い飾り毛がないので、服の下で毛玉になりにくい
- 着せた時に毛が押しつぶされても、見た目が乱れにくい
- 脱がせた後に、ブラシで毛を整えやすい
- 短く硬めの毛が、布の目に刺さるように付きやすい
- 密な毛で熱がこもりやすく、暑い日は負担になる
- 服の内側に抜けた下の毛がたまりやすい
短い毛は、服の外に出てくるよりも、服の内側の布にからみつくように残ることがあります。そのため、脱がせた後の服の手入れが、抜け毛対策の大事な一部になります。
服のメリットは、抜け毛のほかにもある
獣医師が監修する服の解説では、服のメリットとして、花粉やほこりなどから皮膚を守ること、暑さ・寒さへの体温調節、換毛期の抜け毛の飛び散りを抑えることが挙げられています。
一方で、サイズが合わないと動きにくくストレスになる、長時間の着用で蒸れや皮膚トラブルにつながる、といったデメリットもあります。メリットだけを見て着せっぱなしにしないことが大切です。
大型犬の服は、測ってから選ぶ
ラブラドールは胸が厚く、体格にも個体差があります。同じ大型犬向けの表示サイズでも、着てみると胸がきつい、丈が短い、ということが起こりがちです。
服を選ぶ時は、首まわり・胴まわり・着丈を測って、体型に合うサイズを選ぶよう案内されています。大型犬は1人で測るのが難しいので、できれば2人で行いましょう。
- 1人が犬の正面にしゃがみ、おやつや声かけで立った姿勢を保つ
- もう1人が首輪をつける位置にメジャーを回し、首まわりを測る
- 前脚のすぐ後ろ、胸のいちばん厚い所で胴まわりを測る
- 首の付け根から尻尾の付け根までの背中の長さで、着丈を測る
- 前脚の付け根の間の幅も見て、脚が通しやすいかを確かめる
- 測った日付と数字をメモし、服のサイズ表と見比べる
メジャーは、毛を押しつぶさない程度にぴったり当てます。きつく締めて測ると、服を着せた時に窮屈になってしまいますよ。
| 測る場所 | 測り方のポイント | 服を選ぶ時の目安 |
|---|---|---|
| 首まわり | 首輪の位置で、指が1本入るくらい | 首がきつくない物 |
| 胴まわり | 前脚のすぐ後ろの、いちばん太い所 | 胸に少しゆとりがある物 |
| 着丈 | 首の付け根から尻尾の付け根まで | 尻尾の付け根にかからない長さ |
| 前脚の間 | 胸の前の幅を目で見る | 脚の通し口がゆったりした物 |
体重が変わると胴まわりも変わります。季節の変わり目や体重をはかった日に測り直しておくと、合わない服を着せずにすみます。
迷った時の選び方
測った数字がサイズ表の境目にある時は、胸まわりが合う方を基準にしましょう。丈が少し短い分には歩く邪魔になりにくいですが、胸がきついと呼吸や動きに負担がかかります。
初めて買う時は、いきなり何枚もそろえず、1枚を試してから決めると失敗が少なくなりますよ。
大型犬の服選びで、よくある失敗
| よくある失敗 | 起こりやすいこと | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 体重の目安だけでサイズを決める | 胸がきつく、丈が合わない | 首・胴・着丈を測る |
| 大きめなら安心と思って選ぶ | 脚が引っかかる・ずれて歩きにくい | 歩く様子を見て決める |
| 冬毛の時期と同じサイズのまま | 夏毛の時期にぶかぶかになる | 季節の変わり目に測り直す |
| 飾りの多い服を選ぶ | ボタンやリボンをかんで飲み込む | 飾りの少ない服にする |
| 前で留める形を嫌がる子に無理に着せる | 服そのものを嫌がるようになる | かぶる形も試してみる |
服の解説では、ボタン・リボン・ファスナーは誤飲につながることがあり、伸縮性のあるかぶるタイプで飾りの少ない物が選び方の基本とされています。かむのが好きな子には、とくにシンプルな服を選んであげてください。
子犬とシニア犬の服は、目的を分けて考える
子犬のうちは体がどんどん大きくなるので、服はすぐに合わなくなります。抜け毛対策のためだけに何枚もそろえるより、成長が落ち着いてから選ぶ方がむだがありません。
年を重ねて足腰が弱ってきたら、前脚を通す形より、かぶるだけのベスト型の方が負担が少なくすみます。寒さ対策として服を考える時は、動物病院で体の様子を相談しながら決めると安心です。
皮膚に気になる所がある時は、先に相談
服の解説では、皮膚に異常がある時は、服を着せる前に獣医師に相談するよう案内されています。赤みやかゆみがある所を服でおおうと、こすれて悪化したり、変化に気づきにくくなったりすることがあるからです。
『抜け毛が多いから、服で隠してしまおう』と考える前に、まず皮膚の様子を確かめてみてくださいね。
短い毛が付きにくい素材の選び方
素材は、短い毛がどれくらい刺さるか、取りやすいか、蒸れやすいかで選びます。表面の布の詰まり具合によって、毛の付き方はかなり変わります。
| 素材・生地 | 短い毛の付き方 | 着心地・注意点 |
|---|---|---|
| 目の詰まった綿の生地 | 付くが、払うと落ちやすい | 静電気が起きにくい |
| 表面がなめらかな化学繊維 | 刺さりにくく、払いやすい | 静電気が起きやすい |
| メッシュ生地 | 網目に毛が入り込みやすい | 通気性がよく夏向き |
| 伸びるニット生地 | 編み目に刺さりやすい | 動きやすく着せやすい |
| フリース | からみつきやすく取りにくい | 冬向きだが蒸れやすい |
| 撥水加工の生地 | 毛が付きにくい | 雨の日向き・熱がこもりやすい |
いぬのきもち獣医師相談室によると、冬は空気の乾燥と体に触れる素材によって静電気が起こりやすくなるそうです。化学繊維を避けて天然繊維にすることも、対策の一つとして紹介されています。
毛の色と服の色を合わせる
イエローの子には明るい色、ブラックの子には濃い色、チョコレートの子には茶系の服を選ぶと、服に付いた毛が目立ちにくくなります。毛そのものが減るわけではありませんが、お出かけ先での気になり方が変わりますよ。
着せる時間は、季節と場面で決める
服は、家の中で一日中着せる物ではありません。獣医師の解説でも、長時間の着用は蒸れやすく、皮膚トラブルの原因になることがあるとされています。
ラブラドールは密な毛を持つ犬種なので、暑い時期はとくに注意が必要です。季節と場面ごとに、着せる時間の目安を決めておきましょう。
| 季節 | 着せる場面 | 着せる時間の考え方 |
|---|---|---|
| 春・秋の換毛期 | 車での移動・人の家への訪問 | 移動中と滞在中だけ |
| 夏 | 基本は着せない | 着せるなら通気性のよい物で、ごく短く |
| 冬 | 散歩・お出かけ | 外にいる間だけ。家に入ったら脱がせる |
| 雨の日 | 散歩のレインコート | 帰ったらすぐ脱がせて乾かす |
| 一年を通して | 家の中・寝る時 | 着せない |
『家で着せておけば、ソファの毛が減るのに』と思うかもしれません。でも、家の中ではブラッシングと掃除の方が役立ちます。服は、外で毛を落としたくない時の道具として使い分けましょう。
暑い日の服は、体の熱に気をつける
暑い日に服を着せると、熱がこもりやすくなります。散歩は涼しい時間帯にし、服はやめておく方が安心です。
着せている間に、息が荒い、よだれが増える、ぐったりしている、といった様子があれば、すぐに服を脱がせて涼しい場所で休ませ、動物病院に相談しましょう。
車で使う時は、服とシートカバーを組み合わせる
車での移動は、服がいちばん役立つ場面の一つです。ただ、服だけでは座席のすき間に毛が落ちるので、シートカバーやタオルと組み合わせると掃除がぐっと楽になります。
車内はエアコンで温度を整え、犬を車に残して離れないことが大切です。着いたら服の様子を見て、暑そうなら脱がせてあげてください。
大きな体に着せる時・脱がせる時の注意
大型犬は、服を着せるのにも力と時間がかかります。押さえつけて着せると、服そのものを嫌がるようになるので、慣らしながら進めるのがコツです。
- 着せる前に、ラバーブラシで全身をとかして抜けかけた毛を落とす
- 服のにおいをかがせ、首の通し口を広げておく
- おやつを通し口の向こうで見せ、自分から頭を入れてもらう
- 前脚を1本ずつ、関節の向きに合わせてやさしく通す
- 首・胸・わきに指が入るかを確かめる
- 脱がせる時は、前脚を1本ずつ抜いてから首を抜く
獣医師の解説では、首まわりを広げておやつで慣らし、無理強いしないことが勧められています。嫌がる日は短く終わらせ、ほめて終わるようにしてあげてください。
- 首やわきが服でこすれていないか
- 歩き方がいつもと変わっていないか
- 息づかいが荒くなっていないか
- 服の端や留め具をかんでいないか
- 体をさわった時に、熱がこもっていないか
脱がせた後は、ブラッシングと皮膚のチェック
服を脱がせた後は、服の中にたまった下の毛を取るチャンスです。ラバーブラシで全身をとかしながら、皮膚の状態も見ておきましょう。
犬種の解説でも、ラバーブラシを使う時に皮膚の状態も確認することが勧められています。わきや胸、首まわりに赤みやこすれがないかを、手でなでながら確かめてみてください。
服の手入れと保管:毛を取ってから洗う
服の内側にからんだ短い毛は、そのまま洗濯機に入れると、ほかの洗濯物に移ってしまいます。洗う前にしっかり取っておきましょう。
- 家の中の決めた場所で、服を裏返して毛を払う
- 粘着ローラーやゴム手袋で、内側に刺さった毛を取る
- 洗濯表示を見て、手洗いか洗濯機かを確かめる
- 洗濯ネットに入れ、人の服と分けて洗う
- よく乾かしてから、毛が付かない袋や引き出しにしまう
- 洗濯機の糸くずフィルターの毛を取る
環境省のガイドラインでは、決めた場所以外でブラッシングをしないこと、抜け毛を排水管に流さないことが呼びかけられています。ベランダで服の毛を払うと近所に飛ぶこともあるので、家の中で払うようにしましょう。
2枚を交代で使う
お出かけ用の服は、2枚を交代で使うと、洗濯が間に合わずに汚れた服を着せることがなくなります。洗った服は、犬の毛が付かないように、ふた付きの箱や袋にしまっておくと次に使う時も気持ちいいですよ。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見る人用の育毛剤を犬に使わないで:動物病院に相談したい時
抜け毛が多い時期が続くと、『人の頭皮用の物で、毛の抜け方が落ち着かないかな』と考える方もいるかもしれません。でも、人用の育毛剤や薬、シャンプーは、犬に使うことを想定して作られた物ではありません。
犬の薬には国が承認した動物用医薬品があり、許可を受けた販売店や獣医師から受け取る形になっています。毛や皮膚のことで気になる時は、人の物を使わず、動物病院で相談しましょう。
| こんな時 | どうする? |
|---|---|
| 換毛期でもないのに、抜け毛が急に増えた | 動物病院で相談 |
| 円形に毛が抜けている所がある | 動物病院で相談 |
| 服を着せた所に赤み・かゆみがある | 服をやめて受診 |
| しつこくかく・同じ所をなめ続ける | 動物病院で相談 |
| フケが急に増えた | 動物病院で相談 |
| 元気や食欲がない | 早めに受診 |
受診する時は、いつから気になったか、服を着せていた時間、ブラッシングの回数をメモしておくと伝えやすくなります。たとえば「先週、2時間ほど服を着せた後から、わきをよくなめています」のように話すと、状況が伝わりやすいですよ。
飼い主の育毛剤は、犬が届かない所へ
飼い主さんが育毛剤を使っている場合は、犬が届かない扉付きの棚にしまいましょう。塗った直後の手で犬をなでないことも大切です。
飼い主さんの髪の抜け毛のことは、育毛剤とはどんな商品かでまとめています。
服選びで出てくる言葉
| 言葉 | ひと言でいうと |
|---|---|
| ダブルコート | 上の毛と下の毛の2層になった被毛 |
| 換毛期 | 季節の変わり目に、毛がまとまって生え替わる時期 |
| 着丈 | 首の付け根から尻尾の付け根までの長さ |
| 撥水加工 | 水をはじくように加工した生地 |
| ラバーブラシ | ゴムでできた、短い毛に向くブラシ |
よくある質問
ラブラドールに服を着せると抜け毛は減りますか?
服は抜けた毛の飛び散りを抑える物で、抜ける量そのものは変わりません。ふだんのブラッシングを続けながら、車やお出かけの時にだけ使うのがおすすめです。
大型犬の服は、何を基準にサイズを選べばいいですか?
首まわり・胴まわり・着丈を測って選びます。サイズ表の境目で迷う時は、胸まわりが合う方を基準にすると、きつくなりにくいですよ。
短い毛が服に刺さって取れません。
服を裏返して、少し湿らせたゴム手袋でなでたり、粘着ローラーを使ったりしてから洗ってみてください。表面がなめらかな生地の服を選ぶと、次からは毛が刺さりにくくなります。
夏も服を着せた方がいいですか?
ラブラドールは密な毛を持つので、夏は基本的に着せなくて大丈夫です。着せるなら通気性のよい物にして、ごく短い時間にしましょう。
ラブラドールが服を着るのをいやがります。
服のにおいをかがせ、首の通し口の向こうでおやつを見せて、自分から頭を入れてもらう練習から始めてみてください。どうしても嫌がるなら、抜け毛対策のために無理に着せる必要はありません。
飼い主用の育毛剤をラブラドールに塗ってもいいですか?
使わないでください。人の頭皮のための物で、犬向けには作られていません。皮膚や毛の様子が気になったら、動物病院で診てもらいましょう。
まとめ
- 服は抜けた毛の飛び散りを抑える物で、抜ける量は変わらない
- 短く密な毛は、服の内側に刺さるように残りやすい
- サイズは2人で首・胴・着丈を測ってから選ぶ
- 素材は、毛の取りやすさと季節の過ごしやすさで選ぶ
- 着せるのは車やお出かけの間だけ。夏と家の中は基本なし
- 人用の育毛剤は使わず、気になる様子は動物病院へ
服は、ラブラドールとのお出かけを気持ちよくしてくれる道具の一つです。体に合った1枚を選んで、その子の様子を見ながら取り入れてみてくださいね。





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