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ラガマフィンのシルクのような長い毛は、なでていると気持ちいいですよね。ただ、季節の変わり目になると『部屋中に毛が舞っている…』と感じる方も多いはずです。
結論から言うと、ラガマフィンの抜け毛対策は「もつれる前にほぐす習慣」と「換毛期に合わせた掃除の段取り」がカギです。もつれにくい毛質と言われていても、こすれる場所からからまることはあるので、毎日の短いお手入れで先回りしておくと安心です。
ここでは、毛玉を防ぐ手入れの手順と、換毛期の過ごし方をお話しします。
ラガマフィンの抜け毛対策は?先に答え
- ラガマフィンは、なめらかでシルキーな長い毛の猫種
- 比較的もつれにくいと紹介されるが、こすれる所は毛玉になりやすい
- ピンブラシとコームでとかすのが基本
- 換毛期は、ふだんよりまめにブラッシングする
- 人用の育毛剤や薬は使わず、気になる様子は動物病院へ
猫の図鑑では、ラガマフィンの毛は絹のような手触りで、長毛種のわりにもつれにくく、抜け毛も少なめだと紹介されています。一方で、毛が激しく抜け変わる換毛期には、とくにまめなブラッシングやシャンプーを勧めています。
つまり、ふだんは手間が少なめでも、換毛期だけは別のモードに切り替えるのがラガマフィンらしい付き合い方なんです。
| 時期 | 抜け毛の様子 | お手入れの中心 |
|---|---|---|
| ふだん | 長毛のわりに落ち着いている | ピンブラシで毛並みを整える |
| 換毛期の始まり | ブラシに付く毛が増えてくる | コームで根元の浮いた毛を取る |
| 換毛期の最中 | 下の毛がまとまって抜ける | 回数を増やし、短い時間で何度も |
| 換毛期の終わり | 抜ける量が少しずつ落ち着く | ふだんの回数に戻していく |
子猫のうちは、毛の様子が変わっていく
子猫の頃は、毛がまだ短く、大人の毛に生え替わる途中ということもあります。成長とともに毛の長さや量が変わっていくので、その時々の様子を見ながらお手入れを合わせていきましょう。
この時期は、毛玉を取ることよりも、ブラシやコームに慣れてもらうことを優先して大丈夫です。背中を数回なでるだけでも、立派な練習になりますよ。
もつれにくい毛でも、毛玉ができるのはなぜ?
『もつれにくいって聞いたのに、わきに毛玉ができていた』という声はよく聞きます。実は、毛質がなめらかでも、体のこすれる場所では抜けた毛がからまって、毛玉の芯になることがあるんです。
- なめらかで、ブラシが通りやすい
- 長毛のわりにもつれにくいと言われる
- ふだんの抜け毛は落ち着いている
- 抜けた下の毛が体に残ったまま
- わきや内股など、動くとこすれる所
- 首輪やハーネスが当たる所
長い毛と猫種の解説では、ラガマフィンの毛はやわらかい下の毛と、やや硬めの上の毛の2層だと紹介されることもあります。抜けた下の毛が上の毛の間にとどまると、そこからからまり始めるイメージです。
だからこそ、毛玉の対策は「抜けた毛を体に残さないこと」から始まります。表面がきれいでも、指で根元をかき分けてみると、意外と毛がたまっていることがありますよ。
もつれ・毛玉を防ぐお手入れの手順
毛玉を防ぐお手入れは「ほぐす」「とかす」「確かめる」の3段階で考えると覚えやすくなります。1回のお手入れは短くてかまいません。
- ほぐす: 指を毛の中に入れ、根元から軽く広げてからまりがないかを探す
- とかす: ピンブラシを毛先から当て、少しずつ根元に近づけてとかす
- 確かめる: 目の粗いコームを根元から入れ、引っかからずに通るかを見る
- 引っかかった所だけ、指でほぐしてからもう一度コームを通す
- 最後に、ピンブラシで毛の流れを整えて終わる
コームが最後まですっと通れば、その場所に毛玉の芯は残っていません。引っかかる所は、毛玉ができかけている合図です。
道具の役割を分けて使う
| 道具 | 役割 | 使うタイミング |
|---|---|---|
| ピンブラシ | 長い毛の流れを整え、浮いた毛を集める | 毎回の最初と最後 |
| 目の粗いコーム | 根元のからまりを見つける | とかした後の確認 |
| 目の細かいコーム | 顔まわりや耳の後ろの細かい毛をとかす | 細かい場所だけ |
| スリッカーブラシ | 換毛期に浮いた下の毛を取る | 換毛期に軽い力で |
| 湿らせたタオル | お尻まわりの汚れを落とす | 汚れが気になった時 |
スリッカーブラシは、強く当てると皮膚を傷めやすい道具です。換毛期に使う時は、毛の表面をなでる程度の軽い力にしておきましょう。
毛玉ができやすい場所を、順番に見る
- わきの下を、前脚を少し持ち上げて見る
- 内股とお腹を、横になった時に見る
- 耳の後ろと首の下を、指でかき分けて見る
- しっぽの付け根とお尻まわりを見る
- 首輪やハーネスが当たる所を、外した時に見る
全部を毎日見るのが大変なら、「わきと耳の後ろは毎日、ほかは数日に1回」のように決めておくと続けやすいですよ。
からまり始めた毛のほどき方
小さなからまりを見つけたら、その日のうちにほどいておくのが一番の近道です。放っておくと、毛がどんどん巻き込まれて固くなっていきます。
- からまりの根元を指で押さえ、皮膚が引っぱられないようにする
- 毛先の方から、指で少しずつ毛を引き離す
- ゆるんできたら、目の粗いコームの先で毛先からほぐす
- 根元までほぐれたら、コームを通して確かめる
- 猫が嫌がったら、その日はそこでやめて翌日に続ける
『早く取ってあげたい』という気持ちから、つい一気に引っぱりたくなりますよね。でも、痛い思いをするとお手入れ自体を嫌がるようになります。少しずつで大丈夫です。
皮膚に近い所で固まった毛玉は、はさみで切ると皮膚まで切ってしまうことがあります。大きな毛玉や、さわると痛がる毛玉は、トリミングのお店か動物病院にお願いしてみてください。
シャンプーをするなら「とかしてから」
換毛期にシャンプーをする場合は、洗う前に全身をとかして、からまりをなくしておきます。からまったまま洗うと、水を含んだ毛がさらに固まりやすくなるからです。
洗った後は、根元までしっかり乾かすことが大切です。シャンプーをするか迷う時や、家で洗うのが不安な時は、動物病院やトリミングのお店に相談してから決めると安心ですよ。
換毛期の掃除計画:前・最中・終わり
ラガマフィンの長い毛は、床を転がって部屋のすみにたまったり、布に深く入り込んだりします。換毛期の掃除は、時期を3つに分けて段取りを決めておくと慌てずにすみます。
| 時期 | 掃除でやること | 用意しておく物 |
|---|---|---|
| 換毛期の前 | 猫ベッドやカバーを洗い、洗い替えを用意する | 洗えるカバーの予備・粘着ローラーの替え |
| 換毛期の最中 | 寝床とソファは毎日、床はモップで集めてから掃除機 | フローリング用モップ・ゴム手袋 |
| 換毛期の最中 | 掃除機のごみ・フィルターの毛をこまめに捨てる | ごみ袋・フィルター用ブラシ |
| 換毛期の終わり | カーテンのすそやラグの裏など、ふだん見ない所を掃除 | ハンディの掃除機 |
| 換毛期の終わり | 洗い替えのカバーをまとめて洗い、しまう | 洗濯ネット |
換毛期の最中は、掃除を「毎日する所」と「週末にまとめてする所」に分けておくと、気持ちが楽になります。
毎日の5か所だけ決めておく
- 猫がいちばん長く寝る場所の毛を取る
- ソファの座面を、湿らせたゴム手袋でなでる
- ブラッシングした場所の床をモップで集める
- 飼い主の服の毛を、出かける前に粘着ローラーで取る
- 掃除機のごみがたまっていないかを見る
環境省のガイドラインにも、ブラッシングは自宅の部屋の中など決めた場所で行い、抜け毛は排水管に流さないように、という呼びかけがあります。お風呂場の排水口に毛を流さず、ブラッシングの毛はごみとして捨てましょう。
洗濯物に毛を移さない工夫
猫のカバーやタオルを洗う時は、洗う前に毛をできるだけ取っておきます。人の衣類とは分けて、洗濯ネットに入れて洗うと、ほかの洗濯物に毛が移りにくくなります。
洗い終わったら、洗濯機の糸くずフィルターにたまった毛も取っておきましょう。次に洗う物への毛移りを防げますよ。
乾燥する季節は、静電気にも気を配る
空気が乾く季節は、長い毛が静電気で服やカーテンに張り付きやすくなります。加湿器を使ったり、こまめに換気したりして、部屋の空気を整えておくと、毛が舞い上がりにくくなります。
ブラッシングの前に手を少し湿らせて体をなでておくと、パチッとする静電気を感じにくくなることも。猫がびっくりしてお手入れを嫌がる原因を、一つ減らしてあげられますよ。
嫌がりにくい姿勢と時間帯の工夫
お手入れを続けられるかどうかは、猫がリラックスしているかで大きく変わります。その子が落ち着きやすい姿勢と時間帯を探してみてください。
| 姿勢・場面 | とかしやすい場所 | ひと工夫 |
|---|---|---|
| ひざの上でくつろいでいる時 | 背中・首の後ろ・頬 | なでる延長でピンブラシを当てる |
| 横になって寝そべっている時 | お腹・内股・体の横 | 下から手を入れて少しずつ |
| 抱っこしている時 | わき・胸 | 前脚を軽く持ち上げて短く |
| ごはんの後で眠そうな時 | 全身 | 毎日同じ時間にすると習慣になりやすい |
| 遊んだ直後の興奮している時 | とかすのは避ける | 落ち着くまで待つ |
たとえば、「夜ごはんの後にひざに乗ってきたら、背中だけとかす」と決めておくと、猫も『この時間は気持ちいいことをしてもらえる』と覚えてくれます。
年を重ねてきたら、回数を分ける
年齢とともに毛づくろいの時間が短くなり、毛がからまりやすくなる子もいます。1回の時間を短くし、朝と夜に分けるなど、体の負担が少ないやり方に変えていきましょう。
さわった時に痛がる所や、いつもと違うしこりのような物に気づいたら、無理にとかさず動物病院で相談してください。
家族でお手入れを分担する時の決め方
換毛期のブラッシングと掃除を一人で全部やろうとすると、どうしても続きません。家族がいるなら、役割を分けてしまうのがおすすめです。
ただ、やり方がばらばらだと、猫が混乱したり、同じ所ばかりとかされたりすることも。分担する時は、道具と順番だけはそろえておきましょう。
| 役割 | やること | そろえておきたいこと |
|---|---|---|
| ブラッシング係 | 毎日、決めた場所だけピンブラシとコームでとかす | 力加減と、とかす順番 |
| 毛玉チェック係 | わき・耳の後ろ・内股をさっと見る | 見る場所の順番 |
| 寝床とソファ係 | カバーの毛を取り、汚れたら洗い替えと交換 | 洗い替えの置き場所 |
| 床の掃除係 | モップで集めてから掃除機をかける | 掃除の順番 |
| 記録係 | ブラシの毛の量や毛玉の場所をメモする | メモする場所 |
たとえば、家族の会話でこんなふうに決めておくと分かりやすいですよ。「朝は背中とわきをとかす人、夜は耳の後ろとお腹を見る人に分けよう」「毛玉を見つけたら、冷蔵庫のメモに場所を書いておこう」。
子どもがお手入れを手伝う時
子どもが手伝う時は、ピンブラシで背中をなでる役など、猫が嫌がりにくい所から任せると安心です。スリッカーブラシや、毛玉をほどく作業は大人が担当しましょう。
猫が逃げたら追いかけない、しっぽを引っぱらない、といった約束も最初に伝えておきたいところです。お手入れの時間が、猫にとっても家族にとっても楽しい時間になるといいですね。
吐いた毛玉も記録の材料に
猫が毛玉を吐いたら、日付と回数を記録しておくと、受診の時に役立ちます。何度も吐く、吐こうとしても出ない、食欲がないといった様子があれば、早めに動物病院で相談しましょう。
- ブラッシングをした日と、とかした場所
- 見つけた毛玉の場所と大きさ
- 毛玉を吐いた日と回数
- 食欲や元気がいつもと違った日
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見る人用の育毛剤を猫に使わない理由と、動物病院の目安
抜け毛が多い時期が続くと、『人の頭皮用の物で、何かいい物はないかな』と考えることもあるかもしれません。ただ、人の頭皮に使う育毛剤や薬、シャンプーは、猫の体を前提に作られていません。
猫や犬に使う医薬品には国の承認を受けた動物用の物があり、許可を受けたお店か獣医師の処方で手に入れる仕組みです。毛や皮膚のことで気になる時は、人の物を使わず、動物病院で相談するのが安心です。
| こんな様子 | どうする? |
|---|---|
| 換毛期でもないのに、抜け毛が急に増えた | 動物病院で相談 |
| 毛が薄くなって地肌が見える所がある | 動物病院で相談 |
| 同じ所ばかりなめる・かきこわす | 動物病院で相談 |
| 皮膚に赤み・フケ・かさぶたがある | 動物病院で相談 |
| 毛玉を何度も吐く・吐こうとしても出ない | 早めに受診 |
| 食欲がない・元気がない | 早めに受診 |
受診の時は「いつから」「どこが」「どんな様子か」をメモし、毛が薄く見える所の写真を撮っておくと伝えやすくなります。「換毛期は毎日とかしていますが、先月からお腹の毛だけ薄い気がします」のように、お手入れの様子も添えてみてください。
飼い主の育毛剤の置き場所にも気をつけて
飼い主さんが育毛剤を使っている場合は、猫が届かない扉付きの棚にしまいましょう。塗った後は手を洗ってから猫にさわる、ボトルを床に置いたままにしない、といったことも大切です。
飼い主さんご自身の抜け毛が気になる時は、育毛剤とはどんな商品かで基本を確かめてみてください。
ほかの長毛の猫の毛玉対策は、ラグドールの抜け毛対策でも紹介しています。
この記事に出てきた言葉
| 言葉 | ひと言でいうと |
|---|---|
| 換毛期 | 季節の変わり目に、毛がまとまって生え替わる時期 |
| ピンブラシ | 先の丸いピンが並んだ、長い毛を整えるブラシ |
| コーム | くし。根元まで通して、からまりを見つける |
| 毛玉 | 抜けた毛と生えている毛がからまって固まった物 |
| 洗い替え | 洗っている間に使う、もう1組のカバーやタオル |
よくある質問
ラガマフィンは抜け毛が少ない猫ですか?
猫の図鑑では、長毛種のわりに抜け毛が少なめと紹介されています。ただ、換毛期には毛がまとまって抜けるので、その時期はブラッシングの回数を増やしてあげましょう。
ラガマフィンは何日おきにとかせばいいですか?
ふだんはピンブラシで毛並みを整える程度でも続けやすく、換毛期はまめにとかすのが目安です。毛玉を見つけやすい場所だけは、毎日さっと見ておくと安心です。
毛玉ができてしまったら、どうすればいいですか?
小さな物は、根元を押さえて毛先から指でほぐします。固まった物や痛がる物は、はさみで切らずにトリミングのお店か動物病院にお願いしてみてください。
換毛期にシャンプーはした方がいいですか?
換毛期のシャンプーを勧める解説もありますが、するなら洗う前にとかし、洗った後は根元まで乾かすことが大切です。家で洗うのが不安な時は、動物病院やトリミングのお店に相談してから決めてください。
人用の育毛剤を猫に使ってもいいですか?
使わないでください。人の頭皮用に作られた物で、猫向けではありません。毛や皮膚の様子が心配な時は、かかりつけの動物病院へ。
部屋の毛がなかなか片づきません。
猫がよく寝る場所とソファだけは毎日、床はモップで毛を集めてから掃除機、と順番を決めてみてください。換毛期の前に洗えるカバーを用意しておくと、寝床の毛も取りやすくなります。
まとめ
- ラガマフィンの毛はなめらかでもつれにくいが、こすれる所は毛玉になりやすい
- お手入れは「ほぐす・とかす・確かめる」の3段階で
- コームが根元まで通るかで、毛玉の芯がないかを確かめる
- からまりは毛先から少しずつ。固い毛玉は家で切らない
- 換毛期は、前・最中・終わりに分けて掃除の段取りを決める
- 人用の育毛剤は使わず、気になる様子は動物病院へ
ラガマフィンとのお手入れの時間は、体の変化に気づける時間でもあります。その子が落ち着ける姿勢と時間を見つけて、短く気持ちよく続けてみてくださいね。





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