夏の抜け毛が心配な時は?季節性かどうかの見方と汗・紫外線の対策

夏の抜け毛が心配な時の見方と汗・紫外線対策のイメージ

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

夏になってから、シャンプーのたびに指に絡む髪が増えた気がする。『夏は抜け毛増えるって聞くけど、季節性なら心配しなくていいの?』と、気持ちが落ち着かない方もいますよね。

結論から言うと、夏の抜け毛は「季節性かどうか」を自分で決めつけず、抜け方の様子と記録で見ていくのが安心です。そのうえで、夏の頭皮の負担になりやすい汗と紫外線の対策を整えておきましょう。

この記事では、心配な気持ちの整え方と、季節性かどうかの見方、場面ごとの汗・紫外線対策をお話しします。

目次

夏の抜け毛が心配な時、先に答え

先に答え
  • 季節で抜け毛が増える月が決まっているわけではなく、季節性と言い切れる物はない
  • 心配な時は、抜けた毛の様子と、いつもの量との違いを見る
  • 夏は汗と紫外線の対策を整えると、頭皮を気持ちよく保ちやすい
  • 円形に抜ける、急に全体が薄くなった、かゆみや赤みが続く時は皮膚科へ
  • 不安が強い時は、記録を持って相談するだけでも気持ちが軽くなる

日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでは、1日に抜ける毛の量は個人差や季節差、ヘアケアの仕方にもよるけれど、おおよそ1日100本程度までといわれています。季節によって量に差があること自体は、珍しいことではないんです。

ただ、「夏だから増えるのは当たり前」と言い切れる情報があるわけでもありません。季節性かどうかは、あとでお話しする見方で確かめていきましょう。

夏の抜け毛が心配になりやすいのはなぜ?

夏は、抜け毛が目に入る場面がほかの季節より多くなりがちです。まずは「なぜこんなに気になるのか」を知っておくと、気持ちが少し落ち着きますよ。

夏の場面抜け毛が目につく理由
1日に何度もシャワーを浴びる洗うたびに排水口を見る回数が増える
汗で髪が肌に貼りつく首や腕に付いた毛が目に入りやすい
髪を結ぶ日が多いほどいた時にまとめて抜け毛が出る
薄着になる白いTシャツなどに付いた毛が目立つ
帽子をかぶる帽子の内側に付いた毛を見て驚く

持田ヘルスケアのスキンケア講座では、1日中髪を束ねていた日は、シャンプーの時の抜け毛が多いと感じやすいと説明されています。夏に髪をまとめる方は、まさにこの状態になりやすいんですね。

『こんなに抜けて大丈夫?』という心の声が出るのは、ごく自然なことです。見る回数が増えただけでも、量が多く感じられるものなんです。

心配が大きくなる時のサイン

心配が強くなると、鏡を見る時間が増えたり、抜け毛を何度も確かめたりしてしまいますよね。夜にあれこれ調べて眠れなくなる、という方もいるはずです。

心配が大きくなっていないかのチェック
  • 1日に何度も鏡で分け目やつむじを確かめている
  • シャワーのたびに抜け毛の量を見て落ち込む
  • 夜遅くまで抜け毛のことを調べてしまう
  • 髪の話題を避けたくなる、外出がおっくうになる

2つ以上当てはまる時は、自分だけで抱えこまず、皮膚科に相談してみてください。話を聞いてもらうだけでも、ずいぶん気持ちが楽になることがあります。

季節性かどうかの見方

「季節性かどうか」は、本数だけで決めるのではなく、抜け方の様子と流れで見ていきます。皮膚科Q&Aの説明では、毛は成長期から退行期、休止期へと移り、休止期は2〜3か月ほど続くとされています。

持田ヘルスケアの講座では、シャンプーの刺激で痛みなく抜ける毛は休止期の毛で、控えても近いうちに自然に抜けると紹介されています。抜け毛のすべてが心配な物ではない、ということですね。

様子を見ながら記録してよさそうな時
  • 抜けるのは長い毛が中心で、痛みなく抜けている
  • 数えてみると、春の記録と大きく変わらない
  • 分け目やつむじの見え方が、写真で見ても変わっていない
季節性と考えず相談したい時
  • 円形に抜けた所がある、または広がってきた
  • 短く細い毛が目立って増えた
  • かゆみ・赤み・ふけが続いている
  • 急に頭全体の毛が抜けてきた

皮膚科Q&Aでは、円形の脱毛が繰り返したり広がったりする時、急に頭全体の毛が抜けてきた時は、早めに診察を受けたほうがよいとされています。こうした時は、夏が終わるのを待たずに相談しましょう。

少し前の出来事も振り返る

皮膚科Q&Aには、大きな手術や重い感染症、妊娠、過激なダイエットなどの後に抜け毛が増える休止期脱毛という現象も紹介されています。春先に体調を大きく崩したことや、急な食事制限がなかったか、メモしておくと相談の時に役立ちますよ。

記録は2週間から始めてみる

季節性かどうかを見る記録は、まず2週間でかまいません。シャンプーの時に排水口の髪を数え、洗う間隔と髪を結んだかどうかを一緒に書いておきます。

書いておくこと理由
前に洗ってからの間隔間隔が空くとまとめて流れるため
髪を結んだかどうか結んだ日は多く感じやすいため
抜けた毛の長さ・太さ短く細い毛の増え方を見るため
頭皮のかゆみ・赤み頭皮の状態の変化に気づくため
汗をたくさんかいた日か夏の暮らしとの関係を見るため

記録の付け方そのものは、抜け毛が増えたか判定する数え方と記録でくわしくお話ししています。

汗の対策:場面ごとに変える

夏の頭皮でまず気になるのが汗ですよね。日本皮膚科学会の皮膚瘙痒症診療ガイドラインでは、スキンケアの例として「汗や汚れは速やかに落とすが強くこすらない」ことが挙げられています。

頭皮も同じように、汗は早めに落とし、ごしごしこすらないことが基本です。場面ごとに、できることを決めておきましょう。

場面その場でできること帰ってからすること
通勤・通学汗はハンカチで押さえて吸い取る夜はいつもどおり洗う
運動・部活・ジム汗を吸う帽子やヘアバンドを使うできれば早めに頭皮を洗う
屋外の仕事・作業休憩で帽子を脱いで風を通す帽子の内側を拭いて干す
寝汗をかく夜枕にタオルを敷いて替えやすくする朝、タオルを洗濯に回す
冷房の効いた部屋に移る時汗を押さえてから入る冷えた汗をそのままにしない

例えば、外回りで汗をかく日は、休憩のたびに帽子を脱いで内側をさっと拭くだけでも、頭が蒸れたまま過ごす時間を減らせます。

汗をかいた日の洗い方

夏の夜の洗い方
  1. ブラシで髪のもつれをほどいておく
  2. ぬるめのお湯で、髪だけでなく地肌までしっかり濡らす
  3. シャンプーは手のひらでよく泡立て、泡を地肌にのせる
  4. 指の腹で、こすらずにやさしく洗う
  5. 泡が残らないように、時間をかけてすすぐ
  6. タオルではさむように水気を取ってから、ドライヤーを根元に当てる

皮膚瘙痒症診療ガイドラインには、かゆみが出るほど高い温度のお湯を避けることや、洗浄力の強い物を避けることも書かれています。さっぱりさせたくて熱いシャワーを長く浴びる、というのは控えておくと安心ですね。

1日に何度も洗いたくなった時は

汗をかくと、1日に2回、3回と洗いたくなりますよね。皮膚科Q&Aでも、洗う回数は頭皮が乾きすぎず、油っぽくもならない程度にと案内されています。

日中の汗はシャワーのお湯で流すだけにして、シャンプーは1日1回にする、といった分け方もあります。洗った後にかゆみやつっぱりを感じる時は、回数を見直してみてください。

汗のにおいやべたつきが気になる時

夏は、頭皮のにおいやべたつきも気になりますよね。薬用シャンプー(医薬部外品)の効能の範囲には、「ふけ・かゆみを防ぐ」「毛髪・頭皮の汗臭を防ぐ」「毛髪・頭皮を清浄にする」といった言葉が入っています。

シャンプーを選ぶ時は、容器の「医薬部外品」の表示と、効能・効果の欄を見てみてください。育毛や抜け毛の予防は、シャンプーの効能の範囲には入っていない点も知っておくと、選ぶ時に迷いにくくなります。

『さっぱり系に変えたほうがいい?』と思ったら、まずは今のシャンプーのすすぎ時間を長くしてみるのも手です。変える時は1種類ずつにして、記録に変えた日を書いておきましょう。

紫外線の対策:頭皮の日焼けを避ける

気象庁のUVインデックスの解説では、外出時間を朝夕の紫外線の弱い時間帯にずらすことや、帽子や長袖の衣服を着ることが対策として挙げられています。環境省の紫外線環境保健マニュアルでも、日傘や帽子、日陰の利用などが対策として紹介されています。

紫外線と抜け毛の関係をはっきり示した公的な情報は見当たりませんが、頭皮の日焼けを避けるのは気持ちのいい夏の過ごし方の1つです。分け目やつむじは日差しを受けやすいので、意識しておきましょう。

1日の予定に合わせた組み立て方

紫外線の対策は、全部を毎日やろうとすると続きません。その日の予定に合わせて、できることを2つ選ぶくらいがちょうどいいですよ。

例えば、駅まで歩く通勤の日は「日傘と日陰の道」、週末の公園は「帽子と日陰の休憩」というように組み合わせます。分け目をときどき変えるのは、どの日にもできる手軽な工夫です。

対策向いている場面気をつけること
帽子長く屋外にいる日蒸れたら日陰で脱いで風を通す
日傘通勤・買い物両手がふさがる場面には不向き
時間をずらす散歩・用事の外出朝夕に回せる用事から始める
日陰を選んで歩く駅までの道など決まった道を少し変えるだけでもいい
分け目を変える毎日同じ分け目の方同じ場所ばかり日に当てない

『帽子をかぶると蒸れて逆効果?』と迷う方もいますよね。気をつけたいのは、汗をかいたままかぶり続けることです。通気のよい物を選び、ときどき脱いで風を通せば、上手に付き合えますよ。

海・プール・レジャーの日

海やプールに行った日は、日差しに加えて、海水やプールの水が髪に残りやすくなります。帰ったら早めに真水で流し、いつもどおり洗って乾かしておきましょう。

レジャーの日は、帽子と日陰の休憩をセットにしておくと、頭皮の日焼けと蒸れの両方を避けやすくなります。

冷房と寝苦しい夜の過ごし方

夏は、外の暑さと冷房の部屋を行き来する毎日になりがちです。皮膚瘙痒症診療ガイドラインでは、室内を清潔にし、適温・適湿を保つこともスキンケアの例として挙げられています。

冷房の部屋で気をつけたいこと
  • 冷房の風が頭に直接当たり続けない席や向きにする
  • 汗で湿った髪のまま、冷えた部屋に長くいない
  • 寝る前は髪を乾かしてから冷房の部屋に入る
  • 部屋の乾燥が気になる時は、加湿や換気を取り入れる

寝苦しい夜が続くと、睡眠も短くなりがちですよね。厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」は、大人の睡眠時間の目安を6時間以上としています。

睡眠と抜け毛を直接結びつけた公的な情報は見当たりませんが、体の調子を整えることは頭皮にとっても土台になります。寝る前に髪をしっかり乾かし、寝具を清潔に保つことから始めてみてください。

夏バテしやすい時の食事

暑い日が続くと、冷たい物ばかりになったり、食事を抜いたりしがちですよね。皮膚科Q&Aでは、髪の毛の新陳代謝には各種のビタミンやミネラルが関係しているので、バランスのとれた食生活を心がけるよう案内されています。

特定の食べ物で髪が変わる、という話ではありません。主食・主菜・副菜をそろえることを意識して、食欲がない日も少しずつ食べるようにしてみてください。

夏の暮らし全体の見直しは、夏に前髪が抜ける気がする時の汗・紫外線ケアも参考になります。

よくある相談:夏になると抜け毛が増える気がする

知恵袋には、夏になると抜け毛が増える気がする、ほかの人もそうなのか、という相談がありました。回答では、季節の変わり目に抜け毛が増えるのは多くの人に起こることだ、という見方が示されていました。

この相談に答えるなら

「ほかの人もそう」と聞くと、少し安心できますよね。ただ、季節で抜け毛が多くなる月を公的機関や学会がはっきり示した情報は見当たりません。皮膚科Q&Aで確かめられるのは、季節によって差が出ることがある、というところまでなんです。

だからこそ、心配な時は人の話より、自分の抜け方の様子と記録を見るのがいちばんです。長い毛が痛みなく抜けていて、写真の見え方も変わっていないなら、夏の対策を整えながら様子を見る、という考え方もあります。

『もし季節性じゃなかったら』という不安があるなら、それ自体が相談するいい理由です。記録を2週間ぶん持って皮膚科へ行けば、自分の状態を確かめてもらえますよ。

心配な気持ちを人に話す時

抜け毛の心配は、なかなか人に言いにくいですよね。ただ、家族や身近な人に「最近抜け毛が気になっていて」と一言伝えておくと、後ろ頭の写真を撮ってもらうなど、手を借りやすくなります。

「気にしすぎだよ」と言われても、気にすること自体は悪いことではありません。自分の記録を続けて、心配が続くなら専門家に相談する、という順番で考えておけば大丈夫です。

夏の育毛剤と相談先の考え方

夏に頭皮ケアを見直すついでに、育毛剤を使い始めたいと考える方もいますよね。薬用育毛剤(医薬部外品)には、育毛・脱毛の予防・毛生促進などの効能が表示されています。

とはいえ、塗った分だけ抜け毛が減るという物ではなく、合う合わないにも個人差があります。夏は汗をかきやすいので、塗るタイミングを決めておくと使いやすくなります。

夏の使い方の工夫ポイント
塗るタイミング汗を流して洗った後、説明書の順番どおりに
汗をかく前の外出塗ってなじませ、乾いてから出かける
使い心地清涼感や香りの好みは、店頭や公式の説明で確かめる
始めた日記録に書いておき、抜け毛の様子と一緒に見る

育毛剤の特徴は育毛剤とはどんな商品かに、効果の考え方は育毛剤は効果ある?にまとめています。

育毛剤えらび

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医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

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相談先を選ぶ目安

どこに相談する?

抜け毛の様子や頭皮のかゆみ・赤みが気になる時は皮膚科へ。育毛剤やシャンプーの選び方を聞きたい時は、ドラッグストアの薬剤師や登録販売者に相談できます。持病のある方や妊娠中・授乳中の方は、使う前に医師や薬剤師に相談してください。

皮膚科Q&Aも、抜け毛がある時は皮膚科などの専門の医療機関で対策を知ることを大切にしています。「夏だから仕方ない」とがまんし続けなくて大丈夫ですよ。

夏の抜け毛の話で出てくる言葉

言葉ひと言でいうと
季節差季節によって抜け毛の量に差があること
休止期毛が伸びるのを休んでいる時期。2〜3か月とされる
UVインデックス紫外線の強さを分かりやすく表した目安
医薬部外品効能が認められた成分を配合した、薬と化粧品の間の区分
汗臭汗のにおい。薬用シャンプーの効能の言葉に出てくる

よくある質問

夏に抜け毛が増えるのは季節性だから心配いりませんか?

季節で抜け毛が増える月が決まっているわけではないので、季節性と言い切ることはできません。抜け方の様子と記録を見て、気になるサインがあれば皮膚科で相談してください。

夏の抜け毛で、早めに皮膚科へ行ったほうがいいのはどんな時ですか?

円形に抜けた所がある、急に頭全体が抜けてきた、かゆみや赤みが続く時は、夏の終わりを待たずに早めに相談しましょう。

汗をかいたら、そのたびにシャンプーしたほうがいいですか?

日中の汗はお湯で流すだけにして、シャンプーは1日1回にする方法もあります。洗った後にかゆみやつっぱりが出る時は、回数を見直してください。

帽子は蒸れるので、かぶらないほうがいいですか?

帽子は日差しを避ける対策の1つです。通気のよい物を選び、日陰でときどき脱いで風を通せば、蒸れを減らしながら使えます。

夏は育毛剤を休んだほうがいいですか?

季節で休む決まりはありません。汗を流して洗った後に、説明書の使い方どおりに使ってください。かぶれやかゆみが出た時は使用をやめて医師や薬剤師に相談しましょう。

夏の終わりまで様子を見てもいいですか?

長い毛が痛みなく抜けていて、写真の見え方も変わっていなければ、記録を続けながら様子を見る考え方もあります。気になるサインが1つでもあれば、待たずに相談してください。

心配で毎日抜け毛を数えてしまいます。どうすればいいですか?

数える日を週に数回と決めて、それ以外の日は見ないようにしてみてください。不安が続く時は、記録を持って皮膚科で話を聞いてもらうのもおすすめです。

まとめ

この記事の要点
  • 夏の抜け毛は、季節性と決めつけずに抜け方と記録で見る
  • 髪を結ぶ日やシャワーの回数で、抜け毛は多く感じやすい
  • 汗は早めに落とし、強くこすらない
  • 紫外線は帽子・日傘・時間をずらす・日陰で避ける
  • 円形の抜けやかゆみ・赤みが続く時は、記録を持って皮膚科へ

夏の抜け毛は、目にする回数が増えるぶん心配も大きくなりますよね。汗と紫外線の対策を1つずつ整えながら、2週間の記録から始めてみてください。

育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

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