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寒くなってから、お風呂の排水口にたまる髪が多い気がする。『冬って抜け毛が増えるの?それとも私だけ?』と、気になって検索した方もいますよね。
結論から言うと、冬に抜け毛が増えたかどうかは、量の印象ではなく「同じ条件で数えた記録」で判定するのがいちばん確かです。季節で抜け毛が増える月が決まっているわけではないので、自分の普段の量と見比べることがポイントになります。
この記事では、冬に起こりやすい数え間違いと、1か月で判定できる記録の付け方をお話しします。
冬に抜け毛が増えたか、判定の答えを先に
- 判定は「同じ場所・同じ時間・同じ洗い方」で数えた記録で行う
- 冬は帽子・静電気・洗う回数の変化で、数え方そのものがずれやすい
- 1週間ごとの平均を出し、4週ぶんの流れで見る
- 本数だけでなく、抜けた毛の長さ・太さ・頭皮の様子もメモする
- 円形に抜ける、急に全体が薄くなった、かゆみや赤みがある時は判定を待たず皮膚科へ
日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでは、1日に抜ける毛の量は「個人差、季節差、ヘアケアの仕方などもよりますがおおよそ一日100本程度まで」といわれています。ここで大事なのは、季節差という言葉と同じくらい、個人差とヘアケアの仕方が並んでいることなんです。
つまり、他の人の本数や「冬は少ない」「冬は多い」という話と比べても、判定はできません。比べる相手は、いつもの自分です。
『数えるなんて大変そう』と思うかもしれませんが、毎日きっちり数える必要はありません。条件をそろえて、決めた日に数えるだけで十分ですよ。
この記事では、この流れを「冬の抜け毛増える判定」と呼んで、順番に進めていきますね。
なぜ冬は「増えた気がする」と感じやすいの?
冬になると、実際の量とは別に「多く見える」きっかけが増えます。判定の前に、まずそのずれを知っておきましょう。
| 冬に起こること | 見え方への影響 | 判定の時に気をつけること |
|---|---|---|
| ニット帽やマフラーを使う | 帽子の内側に髪が付いて目につく | 帽子に付いた毛は別に数えるか、数えないと決める |
| 静電気が起きやすい | 服やブラシに髪がまとわりつく | ブラシの毛は数える日をそろえる |
| 寒くて洗う回数が減る | 次に洗った時にまとめて流れる | 洗う間隔が同じ日どうしで見比べる |
| 暖房で室内が乾く | 床に落ちた髪が舞って目立つ | 床の毛は判定に入れない |
| 厚手の服が増える | 黒いセーターなどで毛が目立つ | 服に付いた毛は判定に入れない |
持田ヘルスケアのスキンケア講座では、1日おきにシャンプーした翌日や、1日中髪を束ねていた日は、シャンプーの時の抜け毛が多いと感じやすいと説明されています。冬は寒さで洗う間隔が空きやすいので、まさにこの状態になりやすいんです。
『昨日洗わなかったから、今日多いのかも』と気づけるだけでも、慌てずに済みますよね。
抜け毛は少し前の出来事が影響することも
皮膚科Q&Aによると、毛には成長期・退行期・休止期という周期があり、休止期は2〜3か月とされています。また、大きな手術や重い感染症、妊娠、過激なダイエットなどの後に抜け毛が増える休止期脱毛という現象も知られています。
冬に抜け毛が気になった時は、秋ごろに体調を大きく崩したことや、急な食事制限がなかったかも振り返ってみてください。思い当たることは、記録の余白に書いておくと相談の時に役立ちます。
年末年始の過ごし方も見え方に出る
冬は、忘年会や帰省で生活のリズムが変わりやすい季節ですよね。夜ふかしが続いて洗うのが翌朝になったり、旅先で使い慣れないシャンプーを使ったりすることもあります。
こうした日は、判定の記録からは外すか、印を付けておきましょう。『いつもと違う日』を混ぜないだけで、記録はぐっと読みやすくなります。
判定に使う「数え方」を決めよう
判定でいちばん大事なのは、毎回同じやり方で数えることです。どこで数えるかを1つか2つに決めておきましょう。
- 排水口に髪を受けるネットや使い捨てのごみ受けを付ける
- いつもどおりの洗い方で、いつもの時間に洗う
- 洗い終わったら、受けた髪をティッシュの上に集める
- 10本ずつ束にしながら数える
- 数えた本数と、その日の洗う間隔をメモする
全部を1本ずつ数えるのがつらい時は、10本の束がいくつできたかだけ見る方法もあります。大まかでも、同じやり方を続けることのほうが大切です。
数える場所ごとの向き・不向き
| 数える場所 | 向いている点 | ずれやすい点 |
|---|---|---|
| シャンプーの時の排水口 | 1回に集まる量が多く、変化が見えやすい | 洗う間隔で大きく変わる |
| 朝の枕 | 毎日同じ条件にしやすい | 枕カバーの素材や寝返りで変わる |
| ドライヤー後の床・洗面台 | 乾かす時に抜ける毛が分かる | 家族の髪と混ざりやすい |
| ブラシ | 手軽に集められる | 静電気で絡む量が変わる |
おすすめは、排水口を主にして、枕を補助にするやり方です。家族と洗面所を使っている方は、床の毛は判定に入れないほうが迷いません。
『どれか1か所を休んでもいい?』という方もいるはずです。その時は、休んだことをメモに書いておけば大丈夫ですよ。
数える日を決めるコツ
毎日数えるより、曜日を決めて数えるほうが長続きします。洗う間隔がそろいやすい日を選ぶのがコツです。
| 洗い方のパターン | 数える日の決め方の例 |
|---|---|
| 毎日夜に洗う | 月・水・金の夜に排水口を数える |
| 1日おきに洗う | 洗う日のうち、週に2回を選ぶ |
| 朝に洗う | 休日を除いた平日の朝に数える |
| 洗う時間が日によって違う | 時間より「前に洗ってからの間隔」をそろえる |
例えば、平日は毎晩洗い、休日は朝に洗う方なら、平日の夜だけを判定に使うと決めておくと迷いません。
1か月で判定する記録の付け方
冬の判定は、4週ぶんの記録で見るのが目安です。1日だけの本数は、洗う間隔や髪型で大きく揺れるからです。
| 記録する項目 | 書き方の例 |
|---|---|
| 日付と曜日 | 12月の第1週・月曜 |
| 前に洗ってからの時間 | 1日ぶり、2日ぶり |
| シャンプーの時の本数 | 10本の束が何個か |
| 朝の枕の本数 | 数えた日だけ |
| 抜けた毛の様子 | 長い毛が多い、短く細い毛が混じる |
| 頭皮の様子 | かゆみ、乾燥、赤み、ふけの有無 |
| その日あったこと | 帽子を長くかぶった、寝不足、暖房の部屋に長くいた |
記録はノートでも、スマホのメモでもかまいません。続けやすい方法を選んでみてください。
記録の書き方の例
本数の数字よりも、毎回同じ欄を埋めることを大事にしてみてください。こんな書き方で十分です。
| 週 | 洗う間隔 | 抜けた毛の様子 | メモ |
|---|---|---|---|
| 1週目 | 毎日 | 長い毛が中心 | 帽子をかぶった日が多い |
| 2週目 | 毎日 | 長い毛が中心 | 寝不足の日が2日 |
| 3週目 | 1日おきが2回 | 短い毛が少し混じる | 帰省で洗えない日があった |
| 4週目 | 毎日 | 長い毛が中心 | いつもどおり |
この例なら、3週目は洗う間隔が違うので、ほかの週と同じ列では見比べません。1・2・4週目を並べて流れを見る、という読み方になります。
平均の出し方
1週間ごとに、洗う間隔が同じ日だけを集めて平均を出します。例えば、毎日洗う週なら7回ぶん、1日おきに洗う週なら3〜4回ぶんの数を足して回数で割ります。
- 洗う間隔が違う日を、同じ列で見比べていないか
- 髪を束ねた日や帽子をかぶった日に印を付けたか
- 4週のうち、少しずつ増えている流れがあるか
- 1週だけ多い時、その週に思い当たる出来事があるか
- 本数だけでなく、毛の様子や頭皮の変化も見たか
4週の平均がほぼ同じなら、冬だから増えたというより、冬の暮らしで見え方が変わっていた可能性があります。少しずつ増える流れが続く時は、記録を持って皮膚科で相談してみましょう。
判定の目安表:様子を見るか、相談するか
記録がそろったら、次の表で自分の状態を当てはめてみてください。これは病気を見分ける物ではなく、相談するかどうかを決めるための目安です。
| 記録の結果 | 考えられること | 次にすること |
|---|---|---|
| 4週の平均がほぼ同じ | 冬の見え方のずれの可能性 | 記録をもう1か月続けて安心材料にする |
| 1週だけ多く、翌週は戻った | 洗う間隔や出来事の影響の可能性 | その週のメモを確認する |
| 少しずつ増え続けている | 様子見より相談が安心 | 記録を持って皮膚科へ |
| 短く細い毛が増えた | 毛の太さの変化も見ておきたい | 記録と写真を持って相談 |
| 円形の抜け・頭皮の赤みやかゆみ | 判定を待たないほうがいい | 早めに皮膚科へ |
皮膚科Q&Aでは、円形の脱毛が何度も繰り返す時、数が増えたり広がったりする時、急に頭全体の毛が抜けてきた時は、早めに診察を受けたほうがよいとされています。こうした様子がある時は、記録の途中でも受診を考えてください。
『大げさだと思われないかな』と心配になる方もいますよね。ただ、抜け毛を気にして皮膚科に相談するのは、まったくおかしなことではありません。
判定の時にやりがちな失敗
- 気になった日だけ数えて、多い日の印象で決めてしまう
- 数える日に限って、いつもより念入りに洗う
- 不安になってシャンプーや育毛剤を一度に何種類も変える
- 他の人の本数や、ネットの数字と見比べて落ち込む
特に、記録の途中で洗い方や使う物を一度に変えると、何が影響したのか分からなくなります。変えたい時は1つずつ、変えた日をメモしておきましょう。
よくある相談:冬にも抜け毛は増えるの?
知恵袋には、髪が薄くなっていないか心配で、冬にも抜け毛は増えるのかという相談がありました。回答では「春と秋に抜けると言われているので、冬は比較的落ち着く時期」という見方とともに、不安なら専門家に相談を、とすすめられていました。
この相談に答えるなら
季節で抜け毛が多くなる月を、公的機関や学会がはっきり示した情報は見当たりません。皮膚科Q&Aで触れられているのは「季節差」があるという範囲までです。
そのため、「冬は少ない時期だから大丈夫」とも「冬は増える時期だから仕方ない」とも言い切れないんです。心配な時にできるのは、自分の記録で判定することですね。
- 同じ条件で数えた4週ぶんの本数
- 抜けた毛の長さや太さの変化
- 鏡や写真で見た分け目・つむじの見え方
- 季節ごとの「よく言われる話」
- 他の人が答えた本数
- 数える条件がばらばらな日の印象
「薄くなっていないか」という不安は、本数とは別に、写真でも確かめられます。同じ場所・同じ明るさで、分け目やつむじを月に1回撮っておくと、見え方の変化を落ち着いて見られますよ。
季節の話とは、ほどよい距離で付き合う
「冬は少ない」「冬は多い」という話を聞くと、つい自分に当てはめたくなりますよね。ただ、そうした話は、その人の感じ方や経験にもとづくことが多いんです。
季節の話は、記録を始めるきっかけくらいに考えておきましょう。判定の答えは、自分のノートの中にあります。
判定している間の冬の頭皮ケア
記録を取っている間も、毎日の手入れは続けて大丈夫です。ただ、判定がぶれないように、やり方はなるべく変えずにいきましょう。
- 熱すぎないお湯で、指の腹を使ってやさしく洗う
- シャンプーが残らないよう十分にすすぐ
- 洗った後は根元から乾かし、湿ったまま寝ない
- 暖房の部屋では、加湿や換気で乾きすぎを防ぐ
- 帽子は室内で脱ぎ、内側を拭いてから干す
日本皮膚科学会の皮膚瘙痒症診療ガイドラインでは、スキンケアの例として、かゆみが出るほど高い温度のお湯を避けること、洗浄力の強い物を避けること、室内を適温・適湿に保つことなどが挙げられています。冬の頭皮にも取り入れやすい考え方ですね。
朝に洗う人の判定のしかた
冬に朝シャンをしている方は、急いで洗う日と、ゆっくり洗う日で抜け毛の集まり方が変わりやすいです。慌ただしい朝は、すすぎが短くなって排水口に流れきらないこともあります。
朝に洗う方は、時間に余裕のある日だけを判定の日にしてみてください。洗った後に根元まで乾かしてから出かけることも、寒い朝には大切です。
『朝は時間がないから無理かも』という時は、夜の枕の毛を数える方法に切り替えても大丈夫です。どちらにするかを決めたら、4週の間は変えないでおきましょう。
寒い季節の頭皮ケアの全体は、冬に抜け毛が気になる原因と頭皮ケアの見直しでくわしくお話ししています。
育毛剤を使っている、または使い始めたい時
育毛剤をすでに使っている方は、記録の間も同じ使い方を続けると判定しやすくなります。新しく始めたい時は、始めた日を記録に書いておきましょう。
医薬部外品の育毛剤は、育毛や脱毛の予防、毛生促進といった効能が表示されている商品です。ただ、使えば抜け毛が止まるという物ではなく、感じ方には個人差があります。
使い始めの時期の抜け毛が気になる方は、育毛剤の使い始めと初期脱毛も読んでみてください。育毛剤そのものの特徴は、育毛剤とはどんな商品かにまとめています。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見る皮膚科に記録を持っていく時のポイント
相談すると決めたら、記録はそのまま持っていって大丈夫です。きれいに清書しなくても、医師は必要なところを見てくれます。
- 4週ぶんの記録を1枚にまとめるか、スマホで開けるようにする
- 抜け毛が気になり始めた時期と、思い当たる出来事を書き出す
- 使っているシャンプー・育毛剤の名前が分かる物を用意する
- 飲んでいる薬がある方は、お薬手帳も用意する
- 分け目やつむじの写真があれば、日付の順に並べておく
受診の時は「冬になってから増えた気がして、4週間数えてみました」と伝えるだけで、話がぐっと進みやすくなります。数えていない時期のことは、覚えている範囲で大丈夫ですよ。
家族に手伝ってもらう時
つむじや後ろ頭は、自分では見えにくい場所です。写真を家族に撮ってもらう時は、「毎月同じ場所で、同じ向きで撮ってほしい」と最初に伝えておきましょう。
『家族に頼むのは恥ずかしい』という気持ちも自然です。その場合は、スマホを洗面台の鏡と合わせ鏡にして撮る方法もありますよ。
冬の判定でよく出てくる言葉
| 言葉 | ひと言でいうと |
|---|---|
| 毛周期 | 毛が伸びて、休んで、抜けて、また生えかわる周期 |
| 休止期 | 毛が伸びるのを休んでいる時期。2〜3か月とされる |
| 休止期脱毛 | 体の大きな出来事の後に抜け毛が増える現象 |
| 季節差 | 季節によって抜け毛の量に差があること |
| 洗う間隔 | 前に洗ってから次に洗うまでの時間 |
よくある質問
冬は抜け毛が増える季節なのですか?
季節で抜け毛が多くなる月を公的機関や学会が示した情報は見当たりません。皮膚科Q&Aでは季節差があるとされているので、自分の記録で判定するのが確かです。
何本以上なら抜け毛が増えたと判定できますか?
1日の抜け毛はおおよそ100本程度までといわれますが、個人差が大きいので本数だけでは決められません。いつもの自分の量と、同じ条件で見比べてください。
数えるのは毎日でないとだめですか?
毎日でなくても大丈夫です。洗う間隔が同じ日を週に何回か数え、4週ぶんの流れを見れば判定の材料になります。
冬は寒くて毎日洗えません。判定に影響しますか?
洗う間隔が空くと、次に洗った時にまとめて流れるので多く見えます。間隔が同じ日どうしで見比べるようにしましょう。
判定の途中でシャンプーを変えてもいいですか?
変えてもかまいませんが、変えた日を記録に書いてください。一度に何種類も変えると、何が影響したのか分かりにくくなります。
去年の冬の記録がありません。今年だけで判定できますか?
今年の4週ぶんの流れを見るだけでも、増え続けているかどうかの判断材料になります。今年の記録を残しておけば、来年の冬はさらに見比べやすくなりますよ。
記録の途中でも皮膚科に行ったほうがいいのはどんな時ですか?
円形に抜けている、急に全体が薄くなった、頭皮にかゆみや赤みがある時は、判定を待たずに早めに皮膚科で相談してください。
まとめ
- 冬に抜け毛が増えたかは、同じ条件で数えた記録で判定する
- 冬は帽子・静電気・洗う間隔で、数え方がずれやすい
- 1週間ごとの平均を出し、4週ぶんの流れで見る
- 本数のほかに、毛の長さ・太さ・頭皮の様子もメモする
- 円形の抜けや頭皮の赤み、増え続ける時は記録を持って皮膚科へ
冬の抜け毛は、気になり出すと毎日不安になりますよね。まずは数え方を1つに決めて、4週間だけ記録を続けてみてください。





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