当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。
抗がん剤治療が決まって、『髪が抜けると聞いたけれど、何を準備すればいいんだろう』と落ち着かない気持ちでいる方も多いはずです。
結論から言うと、抗がん剤による抜け毛を防ぐ方法として効果が十分に確認された製品は、今のところありません。だからこそ、抜け毛対策は「抜ける前の準備」と「治療中の頭皮のいたわり方」、そして見た目を整える工夫が中心になります。
この記事では、治療が始まる前にそろえておきたい物と、治療中の洗い方、ウィッグや帽子の選び方、相談できる窓口を順番にお話しします。
抗がん剤治療の抜け毛対策は?先に結論
- 抜け毛が起こるかどうか・いつ頃かは、主治医や看護師に先に聞いておく
- 治療が始まる前に、ウィッグや帽子の情報を集めておく
- 髪を短めにしておくと、抜け始めた時の扱いが楽になる
- 治療中は、こすらずやさしく洗い、押さえるように拭く
- 育毛剤や頭皮用品を使いたい時は、先に主治医に相談する
国立がん研究センターのがん情報サービスでは、2025年3月現在、がんの治療による脱毛の予防や発毛を促す効果が十分に確認された製品はないと案内されています。
『何か塗れば抜けないんじゃないか』と考えたくなる気持ちは、とても自然です。ただ、効き目のはっきりしない物にお金や気力を使うより、抜けた時に困らない準備に力を回すほうが、ずっと楽になれるんです。
抜け毛が起こるかどうかは、薬や治療で違う
抗がん剤といっても、薬の種類や組み合わせ、量はさまざまです。髪が抜けやすい治療もあれば、ほとんど気にならない治療もあります。
自分の治療で髪がどうなりそうかは、主治医や看護師に「髪は抜けますか」「いつ頃からですか」と、治療が始まる前に聞いておきましょう。答えが分かるだけでも、準備の段取りが立てやすくなります。
| 治療前に聞いておきたいこと | 聞く相手 |
|---|---|
| 髪が抜ける可能性はあるか | 主治医 |
| 抜け始めるのはいつ頃か | 主治医・看護師 |
| 眉毛やまつ毛にも影響はあるか | 主治医・看護師 |
| 頭皮に使ってよいシャンプーや用品 | 看護師・薬剤師 |
| ウィッグや帽子の情報をどこで得られるか | 看護師・がん相談支援センター |
家族に手伝ってもらいたいこと
髪のことは、家族にも少しずつ共有しておくと、いざという時に頼りやすくなります。ウィッグの試着に付き添ってもらう、抜けた髪の掃除を手伝ってもらう、といった具体的なお願いが助けになります。
『家族に心配をかけたくない』と思う方もいるはずです。それでも、何をしてほしいかを伝えておくと、家族も動きやすく、お互いに気が楽になることが多いんです。
抜け毛はいつ頃から?治療前に知っておきたい見通し
がん情報サービスでは、薬物療法による脱毛は、投与してから1〜3週間後から始まり、治療が終わると再び生え始めると案内されています。
ただし、これは多くの人の目安です。治療の内容や体調によって時期は前後するので、自分の場合は担当の医療者に確かめてください。
抜け始めの頃に感じやすいこと
抜け始めの頃は、頭皮がピリピリしたり、むずがゆく感じたりする方もいます。枕やシャワーの排水口に髪がまとまって落ちていて、驚くこともあるかもしれません。
あらかじめ「こういうことが起こるかもしれない」と知っておくだけで、気持ちの準備がしやすくなります。気になる症状があれば、看護師に伝えてみてください。
治療が終わった後のことは
治療が終わった後の髪の経過については、抗がん剤治療後の発毛の経過を紹介した記事でくわしくお話ししています。この記事では、治療の前と治療中にできることを中心に見ていきます。
いつ頃何が起こりそうかが分かると、ウィッグを準備する時期や、髪を切る時期も決めやすくなります。分からないことは、遠慮せずに何度でも聞いて大丈夫です。
治療が始まる前の準備リスト
治療が始まってからは、体調によっては外出や買い物がつらい日もあります。元気なうちにそろえておくと、あとがぐっと楽になりますよ。
- ウィッグの情報(種類・選び方・相談できる店)
- 室内用の柔らかい帽子やバンダナ
- 外出用の帽子(つばのある物があると日差しよけにも)
- 洗髪用の、いつも使っている刺激の少ないシャンプー
- 柔らかいタオルと、なめらかな素材の枕カバー
- 抜けた髪をまとめるための粘着ローラーや小さめのごみ袋
- 眉を描くためのアイブロウペンシル
がん情報サービスでは、ウィッグは治療が始まる前に種類や値段、選び方などの情報を集めておくとよいとされています。購入する前に、返品や交換ができるかも確かめておくよう案内されています。
自分の顔の写真を撮っておく
眉毛やまつ毛が抜けることもあるので、今の顔の写真を撮っておくと、あとで眉を描く時の参考になります。正面だけでなく、横からの写真もあると便利です。
髪型の写真も撮っておきましょう。ウィッグを選ぶ時に、美容師やスタッフに「この雰囲気に近い物を」と伝えやすくなります。
入院する時に持っていくと便利な物
入院して治療を受ける方は、病室で使う帽子やナイトキャップ、粘着ローラーがあると便利です。病室ではウィッグを外して過ごす方も多いので、柔らかい帽子を2つほど用意しておくと安心です。
持ち込める物は病院によって違うので、入院の案内や看護師に確かめておきましょう。
準備を進める順番の目安
| 時期 | やっておきたいこと |
|---|---|
| 治療が決まったら | 主治医・看護師に髪のことを聞く |
| 治療の前 | ウィッグの情報を集め、試着しておく |
| 治療の前 | 帽子・バンダナ・寝具を用意する |
| 治療の前 | 髪を短めにするか美容院で相談する |
| 抜け始めの頃 | ウィッグの調整、室内用の帽子を使い始める |
髪を短くしておく?切るタイミングの考え方
滋賀県のがん情報では、治療の前に髪を短めにしておくと、抜けた時に目立ちにくいと案内されています。長い髪が一度に抜けると、片付けも大変で、気持ちの負担も大きくなりやすいんです。
『いきなり短くするのは抵抗がある』という方は、少しずつ段階を踏んで短くしていく方法もあります。
| 切り方 | 向く人 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 治療前にショートにする | 抜けた時の扱いを楽にしたい人 | ウィッグを選ぶ前後で長さを相談する |
| 段階的に短くしていく | 急な変化に抵抗がある人 | 体調のよい日に美容院の予約を入れる |
| 抜け始めてから短くする | ぎりぎりまで今の髪で過ごしたい人 | 頭皮が敏感な時期は無理をしない |
美容院で伝えること
美容院では、治療のことを話すかどうかは自分で決めてかまいません。話す場合は、こんなふうに伝えるとスムーズです。
「これから治療で髪が抜けるかもしれないので、扱いやすい短さにしたいです」
ウィッグを扱っている美容院や、医療用ウィッグの相談に乗ってくれる美容院もあります。ウィッグを買った店で、地毛のカットまで相談できる場合もあるので、聞いてみてください。
切った髪をヘアドネーションに寄付する方法も
髪が長い方は、切った髪をウィッグ作りのために寄付する「ヘアドネーション」という方法もあります。堺市の案内では、病気や事故などで髪を失った子どもたちのために、寄付された髪でウィッグを作って無償で提供する活動と紹介されています。
長さや乾かし方などの条件は、受け付けている団体によって違います。寄付を考える時は、美容院で切る前に団体の条件を確かめておきましょう。
抜け始めから治療中の洗い方と、寝る時の工夫
治療中の頭皮は敏感になっていることがあります。強くこすらず、やさしく洗うことが何より大切です。
がん情報サービスによると、髪が抜けてからの洗髪にも、これまでのシャンプーを使ってかまわないそうです。洗った後はタオルで軽く押さえて水分を吸い取り、ドライヤーで乾かしてもかまわないとされています。
- 洗う前に、手のひらで抜けかけた髪をそっと集めておく
- ぬるめのお湯で、地肌まで十分に濡らす
- シャンプーは手のひらでよく泡立ててからのせる
- 指の腹で、頭皮をなでるようにやさしく洗う
- すすぎは時間をかけて、泡を残さない
- タオルで押さえるようにして水気を取る
- ドライヤーは弱めの温度で、頭皮から離して当てる
髪がすべて抜けた後は、洗顔料やボディソープで頭皮を洗ってもよいと案内されています。頭皮が乾燥してつっぱる時は、看護師に保湿の方法を相談してみてください。
寝る時と朝の工夫
抜け始めの時期は、朝起きると枕に髪がたくさん落ちていることがあります。ナイトキャップや柔らかい帽子をかぶって寝ると、抜けた髪が散らばりにくくなります。
枕カバーは、なめらかな素材を選ぶと頭皮がこすれにくいです。抜けた髪は、粘着ローラーで手早く集めると片付けが楽になりますよ。
頭皮がかゆい・しみる時は
治療中は、頭皮がかゆくなったり、シャンプーがしみたりすることがあります。かいてしまうと頭皮に傷ができやすいので、気になる時は早めに看護師に伝えましょう。
自己判断で薬用のシャンプーや頭皮用品を次々に試すより、医療者に相談して、使ってよい物を教えてもらうほうが安心です。
抜け毛を減らそうとして、洗髪の回数を極端に減らしてしまうことがあります。頭皮を清潔に保つことも大切なので、洗う頻度は看護師に相談して決めましょう。
頭皮を日差しと寒さから守る
髪が少ない時期の頭皮は、日差しや寒さを受けやすくなっています。外出の時は帽子をかぶり、寒い時期は室内でも柔らかい帽子をかぶると過ごしやすくなります。
医療用ウィッグの選び方
ウィッグは、抜け毛の時期を過ごすうえでの心強い味方です。がん情報サービスでは、使う場面や時間に合わせ、デザイン、重さ、通気性、試着した時のつけ心地などから、予算の範囲内で好みに合った物を選ぶよう案内されています。
| 選ぶ時の視点 | 確かめたいこと |
|---|---|
| つけ心地 | 頭に当たる部分がちくちくしないか、締め付けがきつくないか |
| 重さ・通気性 | 長時間つけても疲れにくく、蒸れにくいか |
| デザイン | 今の髪型や顔立ちになじむか |
| 素材 | 人毛か人工毛か、熱に強いか、お手入れの手間 |
| サイズ調整 | 髪が抜けた後に合わせて調整できるか |
| アフターケア | 調整・修理・洗浄の相談ができるか |
| 返品・交換 | 合わなかった時に返品・交換ができるか |
医療用ウィッグには「JIS S 9623」という日本産業規格があり、規格に適合した製品であることを示すマークを付けている製品もあります。選ぶ時の目安の一つとして、店頭で聞いてみてもよいでしょう。
- 前髪と生え際が自然に見えるか鏡で確かめた
- うつむいたり、横を向いたりしてもずれないか試した
- 30分ほどつけて、痛いところがないか確かめた
- 髪が抜けた後のサイズ調整について聞いた
- 洗い方と保管の仕方を教えてもらった
- 費用の内訳(本体・調整・お手入れ用品)を確かめた
ウィッグは「1つで全部」にこだわらない
外出用にしっかりしたウィッグを1つ用意して、近所への買い物は帽子で済ませる、という使い分けをしている方もいます。場面ごとに使い分けると、ウィッグの負担も減らせます。
日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでも、かつらの使用は脱毛症の治療に悪影響を与えないとされ、社会生活に前向きになれるよい面もあると紹介されています。
買った後のお手入れと保管
ウィッグは、汗や皮脂、整髪料の汚れがたまっていきます。洗う頻度や洗い方、乾かし方は製品によって違うので、買った店の案内に沿ってお手入れしましょう。
使わない時は、専用のスタンドやネットにかけて保管すると形がくずれにくくなります。人工毛は熱に弱い物もあるので、ドライヤーやヘアアイロンを使ってよいかも確かめてください。
帽子・バンダナ・眉やまつ毛の工夫
ウィッグのほかにも、見た目を整える方法はいろいろあります。体調や場面に合わせて、気軽に使い分けてみてください。
| 方法 | 向く場面 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| ニット帽・コットンの帽子 | 室内、近所への外出 | 汗を吸うので替えを用意する |
| つばのある帽子 | 日差しの強い日の外出 | 頭皮に当たる部分の素材を選ぶ |
| バンダナ・ターバン | 室内、気分を変えたい時 | きつく巻きすぎない |
| つけ毛付きの帽子 | 帽子だけだと気になる時 | つけ心地を試してから選ぶ |
| 眉を描く | 眉毛が薄くなった時 | 抜ける前の写真を参考にする |
| 太めのフレームの眼鏡 | まつ毛が少なくなった時 | 顔になじむ形を選ぶ |
がん情報サービスでは、眉毛やまつ毛が抜けることもあるので、抜ける前にメイクで眉の描き方を練習しておく、太めのフレームの眼鏡で目立ちにくくする、といった工夫が紹介されています。
眉の描き方は、元気なうちに練習しておく
眉を描くのに慣れていない方は、治療が始まる前に何度か練習しておくと安心です。撮っておいた写真を見ながら、眉の始まりと終わりの位置を確かめてみてください。
まつ毛のまわりは目に近い場所なので、何かを塗る前には医療者に確かめておきましょう。
季節に合わせた帽子の選び方
| 季節 | 選び方のヒント |
|---|---|
| 春・秋 | コットンなど、さらっとした素材の帽子 |
| 夏 | 通気性のよい素材、つばのある帽子で日差しよけ |
| 冬 | ニット帽、室内用の柔らかい帽子で冷えを防ぐ |
夏はウィッグや帽子の中が蒸れやすいので、汗をかいたら早めに拭いておきましょう。替えの帽子を持ち歩くと、気分も変えられますよ。
費用と自治体の補助の調べ方
ウィッグや帽子にかかる費用は、選ぶ物によって大きく違います。費用で悩んだ時は、ひとりで決めずに相談窓口も使ってみてください。
自治体によっては、医療用ウィッグなどの購入費用を補助している場合があります。たとえば滋賀県では、県内の各市町で医療用ウィッグや乳房補整具などの購入費用の補助が受けられると案内されています。
- 住んでいる市区町村の名前と「医療用ウィッグ 補助」で調べる
- 対象になる人、対象になる物、申請の期限を確かめる
- 購入前の申請が必要か、購入後でもよいかを確かめる
- 領収書や診断書など、必要な書類をそろえる
- 分からない時は市区町村の窓口かがん相談支援センターに聞く
補助の条件は自治体ごとに違い、年度によって変わることもあります。購入してから「申請は購入前が必要だった」と分かることもあるので、買う前に確かめておくのがおすすめです。
費用の内訳を確かめておく
ウィッグは本体のほかに、調整、カット、お手入れ用品、修理などの費用がかかることがあります。試着の時に「この後どんな費用がかかりますか」と聞いておくと、あとで慌てずに済みます。
育毛剤や頭皮用品を使いたくなったら
『少しでも早く髪を戻したい』と、育毛剤を考える方もいるはずです。ただ、治療中に頭皮用品を新しく使う時は、主治医に確かめてからにしましょう。
先ほどお話ししたとおり、がん治療による脱毛の予防や発毛を促す効果が十分に確認された製品は、今のところないとされています。育毛剤と呼ばれる商品にも区分があり、表示できる効能はそれぞれ違います。
| 区分 | 表示できる内容の例 | 治療中に使う時 |
|---|---|---|
| 医薬部外品(薬用育毛剤) | 育毛、薄毛、脱毛の予防、病後・産後の脱毛 など | 有効成分と全成分を主治医・薬剤師に見せる |
| 化粧品(頭皮用ローション) | 頭皮・毛髪を健やかに保つ など | 香料やアルコールの刺激がないか確かめる |
| 医薬品(発毛剤) | 製品ごとに承認された効能 | 使える人の条件が決まっている。自己判断で使わない |
- 主治医か看護師・薬剤師に使ってよいか確かめた
- 頭皮に傷・赤み・湿疹がないか見た
- 商品の区分と有効成分を確かめた
- 使用上の注意を読んだ
- 通販なら、定期購入かどうかを最終確認画面で確かめた
「抜けない方法」の情報との付き合い方
ネットでは、「これを使えば抜けない」「頭皮を冷やせばいい」といった話を見かけることがあります。気になる方法があっても、自己判断で試す前に主治医に聞いてみてください。
病院によっては、治療と合わせて行える取り組みがあるかどうかも教えてもらえます。自分の治療に合うかどうかは、担当の医療者がいちばんよく知っています。
治療が終わった後の育毛剤の選び方は抗がん剤治療後の育毛剤の選び方を紹介した記事、育毛剤そのものの基本は育毛剤とはどんな商品かを紹介した記事で紹介しています。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見る抜け毛や見た目の悩みを相談できる窓口
髪のことは、主治医だけでなく、いろいろな人に相談できます。がん情報サービスでも、脱毛について分からないことや不安があれば、身近な医療者やがん相談支援センターの相談員に話すよう勧めています。
| 相談先 | 相談できることの例 |
|---|---|
| 主治医 | 髪が抜ける見通し、頭皮に使ってよい物 |
| 看護師 | 洗い方、寝る時の工夫、毎日の困りごと |
| 薬剤師 | 頭皮用品の成分、ほかの薬との関係 |
| がん相談支援センター | ウィッグ・帽子の情報、費用の補助、生活の悩み |
| アピアランス支援の相談窓口 | 外見が変わることへの不安や、つらさの相談 |
がん相談支援センターは、全国のがん診療連携拠点病院などに置かれた相談窓口です。通院先でなくても無料で利用できるので、近くのセンターを探してみてください。
国立がん研究センター中央病院には、見た目の変化がつらい・不安だと感じている患者の相談に応じる「アピアランス支援センター」があります。通っている病院に似た窓口があるかは、看護師や相談支援センターで聞いてみてください。
仕事や学校との両立も相談できる
治療をしながら働いている方、学校に通っているお子さんもいます。髪のことを職場や学校にどう伝えるか、どう過ごすかといった悩みも、がん相談支援センターで相談できます。
「ウィッグで出勤したいけれど、どう伝えればいいか分からない」といった、ちょっとした悩みでも大丈夫です。話してみると、同じような相談への工夫を教えてもらえることもあります。
相談で使われる言葉
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| 薬物療法 | 抗がん剤をはじめとする薬で行う治療 |
| アピアランス支援 | 治療中・治療後の外見の変化を、相談などで支えること |
| 医療用ウィッグ | 治療中の人が使うことを考えて作られたウィッグ |
| がん相談支援センター | がん診療連携拠点病院などにある無料の相談窓口 |
| 粘着ローラー | 抜けた髪を集めるのに便利な掃除用具 |
よくある質問
抗がん剤の抜け毛を防ぐ方法はありますか?
がん情報サービスでは、2025年3月現在、がんの治療による脱毛の予防や発毛を促す効果が十分に確認された製品はないとされています。予防の方法について気になる時は、主治医に聞いてみてください。
ウィッグはいつ買えばいいですか?
がん情報サービスでは、治療が始まる前に情報を集めておくとよいとされています。試着して選び、髪が抜けた後にサイズを調整できるかも確かめておくと安心です。
治療中もシャンプーは使えますか?
髪が抜けてから頭を洗う時も、今まで使っていたシャンプーを使えると案内されています。頭皮がしみる時や赤みがある時は、看護師に相談してみてください。
髪を剃っておいたほうがいいですか?
剃るかどうかは人それぞれです。短めにしておくと抜けた時に目立ちにくいとされていますが、剃る時は頭皮を傷つけないよう、美容院や看護師に相談しましょう。
職場や学校でウィッグを使っていることを伝えるべきですか?
伝えるかどうか、どこまで伝えるかは自分で決めてかまいません。仕事との両立の悩みは、がん相談支援センターでも相談できます。
子どもの抜け毛はどう準備すればいいですか?
お子さんの場合も、主治医や看護師に見通しを聞くところから始めましょう。帽子やウィッグの選び方は、病院の医療者や相談支援センターに相談すると、年齢に合った情報をもらえることがあります。
抜けた髪の片付けがつらいです。どうすればいいですか?
粘着ローラーを手元に置く、ナイトキャップをかぶって寝る、といった工夫で片付けが楽になります。気持ちの面でつらい時は、看護師やがん相談支援センターに話してみてください。
治療中に育毛剤を使ってもいいですか?
使ってよいかは治療の内容や頭皮の状態によって違うので、使う前に主治医に確かめてください。育毛剤は区分ごとに表示できる効能が違い、治療による脱毛を防ぐと確認された製品はないとされています。
まとめ
- 抗がん剤による抜け毛を防ぐ効果が十分に確認された製品は、今のところないとされている
- 抜け毛対策は、治療前の準備と治療中の頭皮のいたわり方が中心
- 髪を短めにしておく・顔や髪型の写真を撮っておくと、あとが楽になる
- 治療中はやさしく洗い、押さえるように拭いて乾かす
- ウィッグは試着してつけ心地・通気性・調整・返品の可否を確かめる
- 自治体の補助やがん相談支援センターも使える
髪のことで不安になるのは、とても自然なことです。ひとりで抱えこまずに、まずは看護師や相談支援センターに「髪のことで相談したい」と声をかけてみてくださいね。





コメント