エストロゲンと抜け毛の関係は?女性ホルモンが変わる時期の頭皮ケア

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当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

『最近抜け毛が増えたのは、女性ホルモンが減ってきたせい?』と、エストロゲンという言葉が気になって調べている方も多いはずです。年齢や体調の変化と重なると、なおさら不安になりますよね。

結論から言うと、出産や更年期などでホルモンのバランスが変わると髪にも影響が出る、と公的な情報でも説明されています。ただ、目の前の抜け毛の原因がエストロゲンかどうかは、自分では決められないんです。

この記事を読むと、エストロゲンの基本と、ホルモンが変わる時期ごとの頭皮ケアの考え方、婦人科や皮膚科に相談する目安が分かります。

目次

エストロゲンと抜け毛の関係は?先に答え

先に結論
  • エストロゲンは女性ホルモンの一つで、肌や血管、骨などにさまざまな働きをしている
  • 出産や更年期でホルモンのバランスが乱れると髪にも影響が出る、と説明されている
  • ただ、抜け毛の理由は人によって違い、エストロゲンだけのせいとは決められない
  • 時期に合わせた頭皮ケアを続けつつ、気になる変化は婦人科や皮膚科で相談する

『じゃあ、結局どうすればいいの?』と思いますよね。ここで大事なのは、分かっていることと、まだ言えないことを分けて考えることなんです。

分かっていることまだ言えないこと
女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンがある自分の抜け毛がエストロゲンの減少によるものか
女性ホルモンは一生のなかで大きく増えたり減ったりするホルモンの数値だけで抜け毛を説明できるか
出産や更年期のホルモンの乱れは髪にも影響が出るとされる特定の食べ物や習慣でエストロゲンを増やせば抜け毛が減るか
抜け毛の理由は、病気・栄養・手術やダイエットの後などさまざま市販品だけでホルモンの変化による抜け毛を防げるか

エストロゲンとはどんなホルモン?

エストロゲンは「卵胞ホルモン」とも呼ばれる女性ホルモンです。厚生労働省の健康情報サイト「e-ヘルスネット」に載っている女性の健康についての講義では、女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つがあると説明されています。

同じ講義では、エストロゲンは「肌ツヤをよくする、血管をしなやかに保つ、骨密度を保つなど、さまざまな働きをしている」と紹介されています。プロゲステロンは、妊娠に備えて子宮内膜を柔らかくしたり、体温を上げたりする働きがあるそうです。

月経の周期で量が変わる

女性ホルモンは、毎月の周期のなかでも量が変わります。講義では、周期は月経期、卵胞期、排卵期、月経前の順の繰り返しで、「排卵前にはエストロゲンの分泌量がピークに、排卵後にはプロゲステロンがピークに達します」と説明されています。

講義の中で髪についての言及はありません。つまり、毎月の周期と抜け毛の関係は、ここからは言えないということなんです。

言葉意味
エストロゲン卵胞ホルモン。女性ホルモンの一つで、肌や血管、骨などに働く
プロゲステロン黄体ホルモン。妊娠に備えて体を整える働きがある
閉経月経がない状態が1年以上続いた時に判断される
更年期閉経をはさんだ約10年間(一般的に45〜55歳頃)
休止期脱毛大きな手術や妊娠、過激なダイエットなどの後に抜け毛が増える現象
エチニルエストラジオール女性ホルモンの一種。育毛剤の有効成分として表示されている物もある

女性ホルモンが大きく変わる時期と、髪について言われていること

e-ヘルスネットの講義では、女性ホルモンは初経のあと20代で安定し、妊娠・出産の時に急激に増減し、40代で減っていき、閉経を迎える、という流れで説明されています。

髪については、厚生労働省の研究班が監修する「女性の健康推進室 ヘルスケアラボ」が、「出産や更年期によるホルモンのバランスが乱れると髪にも影響が出ます」と書いています。日本産婦人科医会の記事では、産後の抜け毛は出産後2〜4か月頃から始まり、6か月から1年程度続くといわれる、としています。

時期ごとに、頭皮ケアで意識したいことを表にまとめました。どの時期でも、気になる変化がある時は相談するのが基本です。

時期ホルモンの変化頭皮ケアで意識したいこと相談先
10代・初経の後女性ホルモンが増えていく洗い方と乾かし方の基本を身につける保護者と一緒に皮膚科・婦人科
20〜30代比較的安定する結ぶ髪型やカラーの負担を見直す皮膚科
妊娠中大きく増えるカラーやパーマ、新しい頭皮用品は主治医に確かめてから産婦人科
産後急に減る抜け毛の掃除をラクにする工夫、短時間で乾かす工夫産婦人科・皮膚科
40代減っていく分け目や頭頂部の見え方を記録しておく婦人科・皮膚科
閉経前後(更年期)急に減る頭皮の乾燥やかゆみに合わせて洗い方を調整する婦人科・皮膚科
産後と更年期は、それぞれ別の記事で

産後の抜け毛の予防の考え方は産後の抜け毛の記事で、更年期の髪の見え方の工夫は更年期の薄毛対策で詳しくお伝えしています。この記事では、時期をまたいで共通する考え方を中心にしますね。

月経の周期で頭皮の調子が変わると感じる時

『生理の前になると、頭皮がべたつく気がする』『この時期だけかゆい』と感じる方もいるかもしれません。月経の周期で女性ホルモンの量が変わること自体は、e-ヘルスネットでも説明されています。

ただ、頭皮や抜け毛との関係ははっきりとは言えません。そこでおすすめなのが、感じたことを周期と一緒にメモしておくことです。

周期と頭皮の調子を記録する手順
  1. 手帳やスマホに、月経が始まった日を書いておく
  2. 頭皮のべたつき・かゆみ・抜け毛が気になった日に印を付ける
  3. 気になった時の様子を一言書く(例「洗った翌日なのにべたつく」)
  4. 2〜3か月分たまったら、周期と重なっているかを見返す
  5. 相談する時に、そのメモを持っていく

記録してみると、周期より睡眠不足や忙しい時期と重なっていた、ということもあります。決めつける前に、まずは見える形にしてみてくださいね。

記録の時に見ておきたいこと
  • 抜け毛が増えたと感じた時期と、月経の時期が重なっているか
  • 寝不足や忙しさ、食事を抜いた日と重なっていないか
  • 新しいシャンプーやカラーを使った時期と重なっていないか
  • かゆみや赤み、フケが続いていないか

抜け毛をエストロゲンのせいと決めつけない理由

エストロゲンという言葉を知ると、何でもホルモンのせいに思えてきますよね。でも、抜け毛の理由は一つとは限らないんです。

日本皮膚科学会は、膠原病や甲状腺の病気、亜鉛の不足、感染症などで脱毛が起こりうるとしています。また、大きな手術、重症の感染症、妊娠、過激なダイエットなどの後に、抜け毛が増える休止期脱毛という現象も知られているとしています。

日本産婦人科医会の記事でも、産後の抜け毛について、ホルモンの値と抜け毛の関連を示した論文はない、と書かれています。時期が重なっていても、ホルモンの数値だけで説明できるとは限らないということです。

抜け毛と重なりやすいこと例確かめる相手
女性ホルモンの変化産後、閉経前後婦人科・産婦人科
体の病気甲状腺の病気など内科・皮膚科
栄養の不足食事を抜く、極端な食事制限医師・管理栄養士
体への大きな負担手術や重い感染症の後主治医
頭皮や髪への負担きつく結ぶ髪型、頻繁なカラー皮膚科・美容師

ホルモンに関わる薬を使っている時

月経のトラブルや更年期の症状などで、ホルモンに関わる薬を処方されている方もいるはずです。『この薬のせいで抜けているのかも』と心配になっても、自己判断で飲むのをやめたり、量を減らしたりしないでください。

薬の説明書(くすりのしおりや添付文書)に、副作用として髪のことが書かれているかを見てみるのは一つの方法です。そのうえで、処方した医師や薬剤師に「抜け毛が気になっている」と伝えて、どうするかを一緒に決めましょう。

「この薬を飲み始めてから抜け毛が増えた気がするんですが、関係はありますか。やめたほうがいいでしょうか」

こんなふうに聞けば、薬を続けるか替えるかも含めて相談にのってもらえますよ。

自己流でホルモンを補おうとしない

「エストロゲンに似た働き」をうたう食品やサプリメントの広告を見かけることがあります。サプリメントは食品の扱いなので、髪に効くとうたうことは認められていません。持病や服薬がある方、妊娠中・授乳中の方は、取り入れる前に医師・薬剤師に相談しましょう。

時期に合わせた頭皮ケアの続け方

ホルモンの変化そのものは、自分で止めたり戻したりはできません。だからこそ、どの時期でも続けられる頭皮ケアの土台を作っておくことが大切なんです。

日本皮膚科学会は、抜け毛を防ぐ特別な予防法があるわけではないとしたうえで、頭皮が乾燥しすぎたり油っぽくなったりしない頻度で洗うこと、髪に負担のかかる髪型や極端に頻繁なカラーを避けること、バランスのとれた食事と規則正しい生活を挙げています。

忙しい時期でも続けやすい工夫

産後や仕事が立て込む時期は、自分の髪にかける時間がほとんど取れませんよね。そんな時は、できることを減らしてもかまいません。

時間がない時期の頭皮ケア
  • シャンプーは指の腹でやさしく洗い、すすぎだけは丁寧にする
  • 乾かす時は根元を先に。毛先は多少濡れていてもいい
  • 髪を結ぶ時はゆるめにし、結ぶ位置をときどき変える
  • 抜け毛の掃除は、目の粗いブラシや粘着ローラーで手早くすませる

頭皮が乾燥しやすくなったと感じる時

年齢とともに、頭皮がつっぱる、かゆいと感じる方もいます。洗浄力の強いシャンプーで毎日しっかり洗っているなら、洗い方を少しやさしくしてみるのも一つの方法です。

それでもかゆみや赤みが続く時は、シャンプーを替え続けるより皮膚科で相談したほうが早いですよ。

10代で抜け毛が気になる時

初経の後の10代は、女性ホルモンが増えていく時期です。この年代で抜け毛や分け目が気になる時は、一人で市販品を買いそろえる前に、保護者に話してみてください。

市販の発毛剤(医薬品)は成人が対象で、20歳未満は使わないとされています。育毛剤や頭皮用品も、使う前に保護者と一緒に皮膚科で相談すると安心です。

閉経後も続けたい頭皮ケア

閉経の後は、e-ヘルスネットの講義でも説明されているように、女性ホルモンが少ない状態が続きます。髪や頭皮のために特別なことを足すより、ここまでの基本のケアを続けることが大切なんです。

閉経後に見直したいこと続け方の例
洗い方乾燥やかゆみが気になれば、洗う力のやさしいシャンプーに替えてみる
乾かし方熱いドライヤーを近づけすぎず、最後は冷風にする
カラーやパーマ間隔や頭皮への付け方を美容院で相談する
見え方分け目の位置や前髪の流れを変えてみる
体の調子健康診断を受け、気になる症状は婦人科やかかりつけ医へ

女性ホルモン配合の育毛剤とは?表示の見方

育毛剤のなかには、有効成分として女性ホルモンを表示している医薬部外品もあります。例えば、持田ヘルスケアのコラージュフルフル育毛シリーズは、女性ホルモン(エチニルエストラジオール)を配合した女性向けの育毛剤として案内されています。

公式サイトでは、この成分について「頭皮の皮脂を抑え抜け毛を防ぐ」と説明しています。同じシリーズでも、男性も使える、と公式のよくある質問で答えています。ハーブ健康本舗のホルモ プレミアムヘアグロウエッセンス(医薬部外品)も、有効成分にエチニルエストラジオールを表示しています。

見るところ何が分かるか
パッケージの区分医薬部外品か、化粧品か、医薬品か
有効成分女性ホルモン(エチニルエストラジオール)などが入っているか
効能・効果育毛、脱毛の予防、病後・産後の脱毛など、表示されている範囲
使用上の注意使えない人、使う前に相談したい人、中止するサイン
対象女性向けか、男女兼用か

医薬部外品の育毛剤の効能の範囲は、育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛です。女性ホルモンが入っているから抜け毛を防げると約束する物ではないので、表示の範囲で読んでみてください。

使う前に相談したい方

妊娠中・授乳中の方、婦人科の治療やホルモンに関わる薬を使っている方、持病がある方は、女性ホルモン配合の育毛剤を使う前に医師・薬剤師に相談しましょう。自己判断で今の薬をやめたり減らしたりしないことも大切です。

女性用の発毛剤は区分が違う

ミノキシジルを配合した女性用の発毛剤(第1類医薬品)もあります。例えば大正製薬のリアップリジェンヌプラスは、用法が「成人女性(20歳以上)」とされています。

発毛剤は育毛剤とは区分が違う医薬品で、買う時には薬剤師からの説明があります。違いは育毛剤と発毛剤の違いで、育毛剤そのものについては育毛剤とはどんな商品かで説明しています。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

無料育毛剤の選び方を見る

婦人科・皮膚科に相談する目安と、伝えること

e-ヘルスネットの講義では、気になる症状があれば、ためらわずに産婦人科で相談するよう呼びかけています。抜け毛そのものについては、日本皮膚科学会が皮膚科など専門の医療機関で対策を知ることが大切だとしています。

どちらに行けばいいか迷う時は、気になっていることで分けて考えてみてください。

気になっていることまず相談したい先
月経の乱れ、のぼせ・ほてりなど体の変化も一緒にある婦人科・産婦人科
産後しばらくたっても抜け毛が落ち着かない皮膚科(産後の健診の時に相談しても)
頭皮のかゆみ・赤み・フケが続く皮膚科
丸く抜けた、急に増えた、眉やまつ毛も抜ける早めに皮膚科
ホルモンに関わる薬を飲んでいて抜け毛が気になる処方した医師・薬剤師

診察の場では、例えばこんなふうに切り出すとスムーズです。

「半年ほど前から、髪を洗う時に抜ける毛が多くなった気がします。月経の周期と一緒に記録してきたので、見てもらえますか」

記録のメモと、使っている育毛剤やシャンプーの名前を持っていくと安心です。

よくある質問

エストロゲンが減ると、抜け毛は増えますか?

出産や更年期などでホルモンのバランスが乱れると髪にも影響が出る、と公的な情報で説明されています。ただ、抜け毛の理由はほかにもあるので、エストロゲンだけのせいと決めつけず、気になる時は相談してみてください。

エストロゲンを増やす食べ物を食べれば、抜け毛は減りますか?

特定の食べ物で抜け毛が減ると言える公的な情報はありません。バランスのとれた食事と規則正しい生活は、体全体の調子を整えるために続けたい習慣です。

生理前に抜け毛が増える気がします。

月経の周期で女性ホルモンの量が変わることは知られていますが、抜け毛との関係ははっきり言えません。周期と抜け毛のメモを2〜3か月分つけて、相談の時に見てもらうと話が早いですよ。

女性ホルモン入りの育毛剤は、男性も使えますか?

商品によって違います。例えばコラージュフルフル育毛シリーズは、女性向けとしつつ男性も使えると公式のよくある質問で答えています。使う前に、商品ごとの説明を確かめてください。

妊娠中や授乳中に、女性ホルモン配合の育毛剤を使ってもいいですか?

商品の案内を確かめたうえで、使う前に主治医や薬剤師に相談しましょう。妊娠中・授乳中は、頭皮に使う物も含めて確認しておくと安心です。

婦人科と皮膚科、どちらに行けばいいですか?

月経の乱れや体の変化も一緒にある時は婦人科、頭皮のかゆみや赤み、丸く抜けるなど頭皮や髪の変化が中心なら皮膚科がおすすめです。迷う時は、かかりつけ医に相談してみてください。

まとめ

この記事の要点
  • エストロゲンは女性ホルモンの一つで、肌や血管、骨などに働く
  • 出産や更年期でホルモンのバランスが乱れると髪にも影響が出ると説明されている
  • 抜け毛の理由は病気・栄養・体への負担などさまざまで、エストロゲンだけとは決められない
  • 時期ごとに頭皮ケアを調整し、周期と頭皮の様子を記録しておく
  • 女性ホルモン配合の育毛剤は医薬部外品。妊娠中・授乳中・治療中は使う前に相談
  • 体の変化も一緒なら婦人科、頭皮や髪の変化が中心なら皮膚科へ
育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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