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甲状腺の治療を続けている中で、シャンプーの時の抜け毛が気になり始めた。『治療と関係があるのかな』『このまま薬を飲んでいて大丈夫?』と不安になる方もいますよね。
結論から言うと、バセドウ病など甲状腺の治療中に抜け毛が気になったら、まず主治医に相談してみてください。薬を自分の判断でやめたり量を変えたりせず、相談しながら毎日の頭皮ケアを続けるのが基本です。
この記事では、バセドウ病の治療中の抜け毛対策として、主治医への相談の仕方と、家でできる頭皮ケアや見え方の工夫が分かります。
バセドウ病の治療中の抜け毛対策は?先に答え
- 抜け毛が気になったら、まず甲状腺の治療をしている主治医に相談する
- 薬を自分の判断でやめない、量を変えない
- 頭皮の赤みやかゆみ、まとまって抜けた所がある時は皮膚科も相談先
- 家では、こすらない洗い方とやさしい乾かし方を続ける
- 育毛剤や発毛剤を使いたい時は、先に主治医と薬剤師に相談する
日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでは、脱毛症は一つの病気ではなく、甲状腺の病気などの内科的な病気や、薬の副作用などでも起こると紹介されています。
ただ、抜け毛の理由は一人ひとり違います。『病気のせいだ』『薬のせいだ』と自分で決めつけず、治療の経過を知っている主治医に聞いてみるのが近道なんです。
見た目の悩みも、治療中の大事な相談ごと
治療中は、検査の数値や体調の話が中心になりがちですよね。『髪のことは後回しでいい』と遠慮してしまう方もいます。
でも、見た目の変化がつらいと、毎日の気持ちにも響きます。体のことと同じように、気になっていることとして話していいんです。
この記事でお話しすること
この記事では、病気そのものや治療の内容についての説明はしません。それは主治医から聞く内容です。ここでは、抜け毛が気になった時の相談の仕方と、頭皮と髪の毎日のケアに絞ってお話しします。
抜け毛が気になった時、誰にどう相談する?
相談先は、何が気になっているかで選ぶと迷いにくくなります。
| 気になっていること | まず相談したいところ | 伝えたいこと |
|---|---|---|
| 抜け毛が治療と関係あるか | 甲状腺の治療をしている主治医 | 抜け毛が気になり始めた時期 |
| 飲んでいる薬のこと | 主治医・薬剤師 | 薬が変わった時期と、今の飲み方 |
| 頭皮の赤み・かゆみ・ふけ | 皮膚科 | 治療中の病気と飲んでいる薬 |
| まとまって抜けた所がある | 皮膚科(主治医にも伝える) | いつ気づいたか |
| 育毛剤を使っていいか | 主治医・薬剤師 | 使いたい商品の箱や商品ページ |
| 見た目の悩みで気持ちがつらい | 主治医・看護師 | 生活の中で困っていること |
『こんなことで主治医の時間を取るのは悪いかな』と思う方もいるはずです。ただ、抜け毛も体の変化の一つです。気になっていることとして伝えてかまいません。
次の受診まで間がある時は
次の受診日まで間がある時に抜け毛が気になったら、受診先に電話で相談してよいか聞いてみてください。薬のことなら、薬を受け取った薬局でも相談できます。
電話では「甲状腺の治療で通っていて、最近抜け毛が気になるので、次の受診まで待っていいか聞きたいです」と伝えると話が早いですよ。
皮膚科にかかる時は、治療中であることを伝える
皮膚科で抜け毛を相談する時は、甲状腺の治療を受けていることと、飲んでいる薬を伝えましょう。お薬手帳を持って行くと、説明が楽になります。
主治医から皮膚科を紹介してもらえることもあります。どちらに先に行くか迷ったら、主治医に「皮膚科にも行ったほうがいいですか」と聞いてみてください。
薬を自分の判断で変えないで
抜け毛が気になると、『薬をやめたら髪が戻るかも』と考えてしまうことがありますよね。でも、治療の薬は主治医が状態を見ながら決めているものです。
- 抜け毛が気になって、薬を飲むのをやめてしまう
- 飲む量を自分で減らす
- 次の受診まで我慢して、何も伝えない
- ネットの情報だけで、原因を決めつける
自分の判断で飲み方を変えるより、まず相談することを選んでみてください。困っていることを伝えれば、主治医も一緒に考えてくれます。
| ついしたくなること | 代わりにしたいこと |
|---|---|
| 薬を減らす・やめる | 抜け毛が気になると主治医に伝える |
| 次の受診まで黙っておく | 電話で受診先に相談してよいか聞く |
| サプリメントを足す | 足す前に主治医か薬剤師に聞く |
| 育毛剤を何種類も試す | 一つに絞り、使う前に相談する |
| 原因を自分で調べて決める | 記録を持って医師に判断してもらう |
飲み忘れた時も、自分で決めない
飲み忘れた時の対処は、薬によって違います。薬袋や説明書を見ても分からない時は、薬剤師に聞いてみてください。忘れた分をまとめて飲むなど、自分の判断で調整しないことが大切です。
処方薬の説明書も確かめておく
処方された薬には、薬局でもらう説明書や、患者向けの資料が付いていることがあります。気になる時は薬剤師に「抜け毛のことは書いてありますか」と聞いてみるのも一つの方法です。
ただ、書かれていたとしても、自分に当てはまるかは医師が判断することです。治療中の薬と抜け毛の相談の流れは、治療中の薬で抜け毛が気になる時の記事でも紹介しています。
主治医への相談メモの作り方
診察の時間は限られているので、伝えたいことを先にメモにしておくと安心ですよね。
- 抜け毛が気になり始めた時期
- 抜け毛の様子(全体に多い・分け目が気になる・まとまって抜けた所がある)
- 頭皮のかゆみ・赤み・ふけの有無
- 薬が変わった時期があれば、その時期
- ほかに飲んでいる薬やサプリメント、使っている育毛剤
- 聞きたいこと(治療との関係・皮膚科に行くべきか・育毛剤を使っていいか)
伝え方の例です。
「最近、シャンプーの時の抜け毛が増えた気がしていて。治療と関係があるのか、皮膚科にも行ったほうがいいのか聞きたいです」
「育毛剤を使ってみたいんですが、今の治療中に使っても問題ないでしょうか。箱を持ってきました」
メモを渡すだけでも伝わるので、口で話すのが苦手な方も気軽に使ってみてください。
受診の後にしておきたいこと
診察が終わったら、言われたことをその日のうちにメモに書き足しておきましょう。「様子を見ていい」「皮膚科も受診を」「育毛剤は使ってよい」など、短い言葉で十分です。
次に同じことで迷った時、そのメモを見返せば安心できます。分からなかった言葉があれば、次の受診か薬局で聞いてみてください。
治療の節目ごとに伝えたいこと
甲状腺の治療は、検査の結果を見ながら続けていくことが多いですよね。抜け毛のことも、治療の節目に合わせて伝えておくと、主治医が経過と照らし合わせやすくなります。
| 治療の節目 | 伝えたいこと |
|---|---|
| 治療を始めた頃 | 治療前から抜け毛が気になっていたか |
| 薬の種類や量が変わった時 | 変わった後に抜け毛の様子が変わったか |
| 定期の検査の時 | 前回の受診からの抜け毛の様子 |
| 治療の方針が変わる時 | 見た目の悩みも含めて困っていること |
| ほかの病院の薬が増えた時 | 新しく増えた薬の名前 |
治療が長く続く時は
治療が長く続くと、抜け毛のことを伝えるタイミングを逃しやすくなります。受診のたびに一言「髪のことはどうですか、と聞いてもらえると助かります」と頼んでおくのも一つの方法です。
前回の相談メモを取っておくと、次の受診で「前より増えた・落ち着いた」を比べて伝えやすくなります。
記録は写真が便利
写真や記録は、主治医に見せるためだけでなく、自分の気持ちを落ち着けるためにも役立ちます。『前より増えた気がする』という不安を、見比べて確かめられるからです。
抜け毛の様子は、言葉より写真のほうが伝わりやすいものです。同じ場所・同じ明かりで、分け目や頭頂部を日を決めて撮っておきましょう。
シャンプー後の排水口を写真に残しておくのも一つの方法です。日本皮膚科学会のQ&Aでは、一日に抜ける毛の量には個人差や季節差があるとされています。本数を数えるより、いつもと比べてどうかを見ておくと十分ですよ。
毎日の頭皮ケア:体調に合わせて続ける
治療中は、体調に波がある日もありますよね。頭皮のケアは、特別なことより、毎日続けやすいやり方を選ぶのがコツです。
- お湯で頭皮と髪をしっかり濡らす
- シャンプーを泡立ててから頭にのせ、指の腹でこすらずに洗う
- 生え際や耳の後ろまで、泡が残らないようにすすぐ
- タオルで押さえるように水分を取る
- ドライヤーは頭から離して、根元から乾かす
日本皮膚科学会のQ&Aでは、髪に負担のかかる髪型や極端に頻繁なカラーリングを避けること、頭皮が乾燥しすぎたり油っぽくならない頻度で洗うことが紹介されています。バランスのとれた食生活と規則正しい生活も挙げられています。
汗をかいた日は
汗をかいた日は、頭皮に汗や皮脂が残りやすくなります。その日のうちに洗って、しっかり乾かしてから休みましょう。体がつらくて洗えない日は、無理をせず、楽な日に丁寧に洗えば大丈夫です。
暑さや寒さで頭皮の様子が変わる時は
季節によって、汗をかきやすい時期もあれば、乾燥してかゆみが出やすい時期もあります。汗が多い時期は洗ったあとにしっかり乾かし、乾燥する時期は熱いお湯で長くすすがないようにしてみてください。
頭皮の様子が季節で変わる時も、相談メモに一言書いておくと、皮膚科で見てもらう時の手がかりになります。
ヘアケア用品を替える時は一つずつ
抜け毛が気になると、シャンプーやトリートメントを一気に替えたくなりますよね。替える時は一度に一つだけにして、数日は頭皮の様子を見てみてください。赤みやかゆみが出た時に、どれが合わなかったのか分かりやすくなります。
寝る前のひと工夫
濡れたまま寝ると、枕でこすれて髪が絡みやすくなります。寝る前にしっかり乾かし、枕カバーはこまめに洗っておくと、頭皮を清潔に保ちやすいですよ。
食事はふだんの食事を整えるところから
『抜け毛に効く食べ物はないかな』と探したくなることもありますよね。ある食べ物を食べれば髪が増える、と示した公的な情報は見当たらないんです。治療中で食事に気をつけるよう言われている方は、主治医の指示を優先してください。
見え方を整える工夫
抜け毛が気になる間は、髪型や乾かし方で見え方を整えるのも一つの方法です。気持ちが少し楽になると、毎日のケアも続けやすくなります。
| 工夫 | 向いている場面 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 分け目の位置を変える | 分け目が目立つ時 | 毎日同じ所で分けない |
| 根元から乾かす | 髪がぺたんとする時 | 熱い風を一か所に当て続けない |
| 長さを少し短くする | 全体のボリュームが気になる時 | 美容師に相談して決める |
| 帽子を使う | 外出時・日差しが強い時 | 汗をかいたら外して風を通す |
| 部分ウィッグを使う | 人前に出る時 | 留める位置を変えて地毛を引っぱらない |
周りの人に何か言われた時は
家族や知人から『薬のせいじゃない?』『やめたら?』と言われて、気持ちが揺れることもありますよね。心配してくれている気持ちは受け取りつつ、薬のことは主治医と相談して決めていると伝えておくと安心です。
美容院で相談する時の言い方の例です。
「最近、抜け毛が気になっていて、分け目が目立たない髪型にしたいです。カラーは今は控えたいと思っています」
帽子を選ぶ時は
外出の多い日は、通気のいい素材の物を選ぶと蒸れにくくなります。
帽子は、頭頂部や分け目を隠しやすい便利な道具です。きつすぎる物は頭が締めつけられるので、少しゆとりのあるサイズを選び、室内では外して頭皮に風を通しましょう。
カラーやパーマは頭皮に薬剤が触れる施術です。治療中に受けていいか迷う時は、主治医にも聞いておきましょう。
育毛剤・発毛剤を使いたい時の確認
抜け毛対策として育毛剤を使いたい時は、区分の違いを知っておくと選びやすくなります。
| 区分 | 主な商品 | 表示できる効能の考え方 | 治療中に使う前に |
|---|---|---|---|
| 医薬部外品 | 薬用育毛剤 | 育毛・脱毛の予防・病後・産後の脱毛など決められた範囲 | 主治医か薬剤師に相談する |
| 化粧品 | ヘアトニック・頭皮用の化粧品 | 頭皮・毛髪を健やかに保つなど | 使用上の注意を読む |
| 医薬品 | 発毛剤 | 製品ごとに承認された効能 | 自分で選ばず、医師・薬剤師に相談する |
医薬部外品の育毛剤に表示できる効能は決められた範囲で、病気による抜け毛を治す物ではありません。効き方にも個人差があります。区分の違いは医薬品と医薬部外品の違いの記事、育毛剤とはどんな商品かは育毛剤の基本の記事で紹介しています。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見る発毛剤の添付文書には、甲状腺のことが書かれている
市販の発毛剤の中には、添付文書で甲状腺に関わる注意を書いている物があります。たとえばあるミノキシジル配合の発毛剤(第1類医薬品)では、使用しない人として「壮年性脱毛症以外の脱毛症(例えば、円形脱毛症、甲状腺疾患による脱毛等)の人」が挙げられています。
また、相談することとして「甲状腺機能障害」の診断を受けている人も挙げられています。詳しくはPMDAの添付文書で確かめられます。
- 使いたい商品の箱か商品ページを、主治医か薬剤師に見せた
- 箱に「医薬部外品」などの区分が書かれているかを見た
- 有効成分と使用上の注意の欄を読んだ
- 頭皮に傷や湿疹、赤みがない日を選んで使い始める
- 合わない時にやめる目安(赤み・かゆみ・ひりつき)を決めた
通販で買う時は、申し込む前に条件を見る
育毛剤を通販で買う時は、1回だけの購入か定期購入かを、申し込む前の最終確認画面で確かめておきましょう。消費者庁は、定期購入なら2回目以降の代金や解約の方法なども分かりやすく表示するよう事業者に求めています。
契約で困った時は、消費者ホットライン「188」に電話すると、地域の消費生活センターなどにつないでもらえます。
よくある質問
バセドウ病の治療中の抜け毛は、治療を続ければ落ち着きますか?
抜け毛の理由や経過は人によって違うので、見通しは主治医に聞いてみてください。自分の判断で薬を変えず、気になっていることとして伝えておきましょう。
抜け毛が気になるので、薬を減らしてもいいですか?
自分の判断で減らしたりやめたりしないでください。抜け毛が気になっていることを主治医に伝えて、続け方を相談しましょう。
皮膚科と内科、どちらに先に行けばいいですか?
甲状腺の治療をしている主治医に、まず相談してみてください。頭皮の赤みやかゆみ、まとまって抜けた所がある時は、皮膚科も相談先になります。
甲状腺の治療中でも、薬用育毛剤を使えますか?
使い始める前に、主治医か薬剤師に相談してください。了承が出たら、使用上の注意を読んで一つずつ始めると安心です。
市販の発毛剤は使えますか?
発毛剤の添付文書には、甲状腺の病気に関わる注意が書かれている物があります。自分で選ばず、主治医と薬剤師に話してから考えましょう。
抜け毛のことで、家族が付き添ってもいいですか?
はい、付き添ってもらうのも一つの方法です。メモを一緒に見てもらうと、聞き忘れを補ってもらえます。医師の説明を二人で聞いておくと、後で思い出しやすくなりますよ。
カラーやパーマは控えたほうがいいですか?
頭皮に赤みや傷がある時は控えておきましょう。治療中に受けていいか迷う時は主治医に聞き、美容師にも頭皮の状態を伝えてください。
まとめ
- バセドウ病など甲状腺の治療中に抜け毛が気になったら、まず主治医に相談する
- 薬を自分の判断でやめたり量を変えたりしない
- 相談メモと写真の記録があると、短い診察でも伝えやすい
- 家では、こすらない洗い方とやさしい乾かし方を続ける
- 育毛剤は主治医か薬剤師に相談してから、発毛剤は自分で選ばない
治療を続けながら見た目のことも気になるのは、とても自然なことです。一人で抱え込まず、主治医や薬剤師に気軽に話してみてくださいね。





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