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ソファの上にも、黒いズボンにも、白と黒の毛がふわふわ。ボーダーコリーと暮らしていると、どの道具でどれくらいとかせばいいのか迷うことがありますよね。
結論から言うと、ボーダーコリーの抜け毛対策は「役割の違う道具を2〜3本そろえて、毎日短くとかす」ことが土台です。換毛期は回数を増やし、人用の育毛剤や薬は使わずに、皮膚の赤みや毛のない所があれば動物病院で相談しましょう。
ここでは、道具の選び方と使い分け、場面ごとのとかす頻度を、表を使って具体的にお話しします。
ボーダーコリーの抜け毛対策は?まず答えから
- ボーダーコリーは、硬い上毛とやわらかい下毛を持つダブルコートの犬
- 道具は「浮いた毛をかき出す」「仕上げる」「表面の毛を集める」の3役で考える
- ふだんは1日1回を目安に、換毛期は回数を増やす
- 毎日の短いブラッシングのほうが、週末にまとめてやるより犬も楽
- 人の頭皮用の育毛剤や発毛剤、人のシャンプーは愛犬に使わない
ここは人の髪と育毛剤のことを書いているサイトです。ただ、抜け毛対策を調べるうちに、愛犬の毛のことが気になった方もいると思います。
犬の換毛期の抜け毛は、人の薄毛とはまったく別のものなんです。だからこそ、人の髪のための商品ではなく、犬のための道具と習慣で向き合っていきましょう。
『毎日なんて続けられるかな』と思った方へ
毎日のブラッシングと聞くと、ちょっと身構えてしまいますよね。でも、毎回全身を完璧に仕上げる必要はありません。
背中だけ、胸と前脚だけ、というように、短い時間で区切っても十分です。大事なのは、浮いた毛をため込まないことなんです。
スムースとラフ、毛のタイプで抜け方は変わる?
ボーダーコリーの被毛は、長さの違う2種類の毛が生えるダブルコートです。外側の硬い毛が皮膚を守り、内側のやわらかい毛が保温の役目をしていると、動物の専門学校の犬種解説で紹介されています。
毛の長さには、短めのスムースと、中くらいから長めのラフの2タイプがあります。同じボーダーコリーでも、タイプによって道具の選び方が少し変わります。
| タイプ | 毛の見た目 | 抜け毛の目立ち方 | お手入れで意識したいこと |
|---|---|---|---|
| スムース | 短めで、体に沿って生える | 短い毛が布や床に散らばる | 表面の毛を集める道具を多めに使う |
| ラフ | 首まわりや胸、脚の後ろ、しっぽの毛が長め | 長い毛にからまって、とかすとまとまって出る | 毛玉ができやすい所を、根元からほぐす |
抜けた下毛が、長い毛の中に残ることも
ラフの子は、抜けた下毛が長い上毛に引っかかって、体に残っていることがあります。見た目はきれいでも、ブラシを入れると綿のような毛がたくさん出てくるのはこのためです。
残った毛は、からまって毛玉になりやすくなります。毛玉で皮膚が引っぱられると痛みにつながり、通気が悪くなると皮膚トラブルのもとにもなると、犬種解説ではよく言われます。
『うちの子はどっち?』と迷ったら
スムースとラフの中間くらいに見える子もいて、迷うこともありますよね。胸や脚の後ろに長めの毛が房のように伸びているなら、ラフ寄りのお手入れを意識しておくと安心です。
迷ったまま道具を選ぶより、トリマーや獣医師に一度毛を触ってもらうと、どちら寄りかを教えてもらえますよ。
毛色の違いは、お手入れの手間とは別の話
ボーダーコリーは、白と黒をはじめ、毛色のバリエーションがある犬種です。毛色で抜ける量が決まるわけではないので、色ではなく毛の長さと量でお手入れを考えましょう。
ブラッシングの道具は何をそろえる?役割の早見表
道具売り場に行くと、ブラシの種類の多さに驚きますよね。結論から言うと、最初は3役がそろえば十分です。
| 道具 | 得意なこと | 向くタイプ | 使う場面 | 気をつけること |
|---|---|---|---|---|
| スリッカーブラシ | 浮いた下毛やもつれをかき出す | スムース・ラフ両方 | 毎日のブラッシングの中心 | 皮膚に押しつけない。同じ所を何度もこすらない |
| ピンブラシ | 長い毛のもつれをほぐし、流れを整える | ラフ | 長い毛のある胸・脚の後ろ・しっぽ | 毛先から少しずつ。根元から一気に引かない |
| コーム(金属のくし) | 仕上げと取り残しの確認 | スムース・ラフ両方 | とかし終わりの点検 | 引っかかったら止めて、指でほどく |
| ラバーブラシ | 表面の抜け毛を集める・マッサージ | スムース向き | 散歩の後や、短時間のお手入れ | 下毛の奥までは届きにくい |
| 下毛用の道具(レーキ等) | 量の多い下毛をまとめて取る | 換毛期の両タイプ | 換毛期のさかり | 力を入れすぎると上毛や皮膚を傷めやすい |
道具を選ぶ時に確かめたいこと
- ピンの先が丸くなっているか、手の甲に当てて痛くないか
- 犬の体の大きさに合った幅で、手に持って疲れにくいか
- 毛が取りやすい作りか(ブラシにたまった毛を外しやすいか)
- 洗ったり拭いたりできる素材か
迷った時は、トリミングサロンや動物病院で、ふだん使っている道具を聞いてみるのもおすすめです。実際の毛を見たうえで、合いそうな物を教えてもらえることがありますよ。
道具を増やしすぎない
いろいろ試したくなる気持ちは自然です。ただ、道具が多いと、どれをどの順番で使うか迷って、お手入れが面倒になりがちなんです。
まずは3本で1か月ほど続けてみて、取り残しが多い場所が分かってから、足りない役割の道具を1本足すくらいがちょうどいいですよ。
子犬とシニア犬は、道具と時間を変える
子犬のうちは、毛がまだやわらかく、体に触られること自体に慣れていない時期です。最初はラバーブラシや、ピンのやわらかい物でなでるところから始めてみてください。
「足先を触る」「耳をめくる」「口元に手を添える」といった動きも、ブラッシングのついでに少しずつ練習しておくと、大人になってからのお手入れがずっと楽になりますよ。
年を重ねた犬は、長く立っているのがつらくなることがあります。床にマットを敷いて、横になったままとかせる場所から始めると、お互いに負担が少なく済みます。
どれくらいの頻度でとかす?ふだん・換毛期・忙しい日
ボーダーコリーのブラッシングは、1日1回が理想で、換毛期は1日2回以上に増やすと安心だと、動物の専門学校の犬種解説で紹介されています。とはいえ、毛の量や生活のリズムには個体差がありますよね。
次の表は、場面ごとの考え方の目安です。回数よりも「浮いた毛をため込まない」ことを優先してみてください。
| 場面 | とかす頻度の目安 | 1回にやること | 時間がない時の代わり |
|---|---|---|---|
| ふだんの時期 | 1日1回 | スリッカーで全身、コームで仕上げ | ラバーブラシで背中とお尻だけ |
| 換毛期の始まり | 1日1〜2回 | 浮いてきた場所を重点的に | 毛が浮いている場所だけかき出す |
| 換毛期のさかり | 1日2回以上 | 朝は背中側、夜はお腹側と分ける | 1回を短くして、回数で補う |
| 雨続きで散歩が短い日 | いつもどおり | 室内でのスキンシップをかねて | 手でなでて、浮いた毛をつまむ |
| シャンプーの前 | 洗う直前に1回 | 下毛を取ってから濡らす | 毛玉だけは先にほどいておく |
換毛期の目安と、毎年のメモ
犬の換毛期は、春と秋の季節の変わり目に来るとよく言われます。室内で暮らす犬は時期がはっきりしないこともあるので、なでた時に毛が浮いてくるかで見分けてみてください。
「今年は何月ごろから毛が浮いた」「ブラシで取れた毛が多かった週」をカレンダーに書いておくと、翌年の準備がぐっと楽になります。
時間帯は、犬が落ち着いている時に
運動量の多いボーダーコリーは、散歩前のそわそわした時間にとかそうとすると、じっとしていられないことがあります。散歩から帰って、ひと息ついた後がねらい目です。
家族で分担する時は、ひと言メモを
家族で交代してとかしている家庭では、「誰が、どこまでとかしたか」が分からなくなりがちですよね。冷蔵庫に小さなメモを貼って、「朝・背中」「夜・お腹と脚」のように書くだけでも、とかし残しが減ります。
気づいたこと(毛玉があった、かゆがっていた等)も一緒に書いておくと、家族の誰かが変化に気づいた時に共有しやすくなります。
道具の当て方と、嫌がる時の工夫
道具をそろえても、当て方が合っていないと、毛が残ったり犬が嫌がったりしますよね。ここでは、スリッカーとコームを中心にした流れを紹介します。
- まず手のひらで体をなで、触ると嫌がる所や熱をもった所がないか見る
- ラフの子は、長い毛のもつれをピンブラシで毛先からほぐす
- 手で毛を分けて根元を見せ、スリッカーを浅く当てて浮いた毛をかき出す
- 首から背中、脇腹、お尻、後ろ脚の順に、分け目を少しずつずらす
- 最後にコームを通し、引っかかる所が残っていないか確かめる
力は「手の重さ」くらいで
スリッカーブラシは、ピンが細く密に並んでいる道具です。力を入れて押しつけると、皮膚が赤くなることがあります。
手首をやわらかく使って、毛の中をすべらせるイメージで動かしてみてください。同じ場所を何度もこするより、少しずつ場所をずらすほうが皮膚にやさしいですよ。
嫌がる時は、好きな場所から短く
『ブラシを見ると逃げてしまう』という声もよく聞きます。そんな時は、まず犬がなでられて喜ぶ場所から始めて、短く終わらせましょう。
例えばこんな流れです。「胸を数回とかしたら、ほめておやつ。次の日は胸と背中」。
少しずつ範囲を広げていくと、ブラッシングの時間が楽しいものに変わっていきます。
長い毛のある場所は、とかす向きにも気をつける
ラフの子の胸や脚の後ろ、しっぽの毛は、毛の流れに沿って毛先からほぐすのが基本です。いきなり根元から逆向きにとかすと、もつれがきつく締まってしまうことがあります。
もつれがほどけたら、そこで初めて根元にスリッカーを入れて、下毛をかき出していきましょう。
- 表面だけをなでて、根元に下毛が残ったまま終わる
- 毛玉を根元から一気にとかして、痛い思いをさせる
- 下毛用の道具を毎日強く使い、皮膚を赤くする
- 嫌がっているのに最後まで続け、ブラシ嫌いにしてしまう
運動量の多い犬ならではの、散歩の後のお手入れ
ボーダーコリーは運動量の多い犬種として知られていますよね。たっぷり体を動かす分、散歩の後は毛に汚れや湿気が残りやすくなります。
散歩の後の数分は、抜け毛対策と体のチェックをまとめてできる時間なんです。
| 散歩の後に見る場所 | 起こりやすいこと | ひと手間の例 |
|---|---|---|
| 足先・指の間 | 土や砂が入り込む | ぬらしたタオルで拭き、指の間まで乾かす |
| 胸・脚の後ろの長い毛 | 草や小枝がからまる | 手でつまんで取り、もつれはピンブラシで |
| お腹 | 雨の日は泥はねで湿る | タオルで押さえるように水気を取る |
| 背中 | 換毛期は毛が浮きやすい | 玄関でラバーブラシを数回かける |
雨の日の後は、乾かしきってからとかす
濡れたままの毛をとかすと、からまりやすくなります。タオルで水気を取って、根元まで乾いたのを確かめてからブラシを入れましょう。
家に毛を持ち込まない「玄関ルール」
散歩から帰ったら、玄関で軽くブラシをかけてから上がる。これを家族の決まりにするだけで、廊下やリビングに散らばる毛がぐっと減りますよ。
取った毛は、玄関に置いた小さな袋にすぐ入れておくと、風で舞い戻りにくくなります。
シャンプーとの組み合わせ方
自宅でのシャンプーは月に1〜2回程度が目安で、洗った後はドライヤーで根元からしっかり乾かすと、動物の専門学校の犬種解説で紹介されています。洗う前にブラッシングで下毛を取っておくと、からまりにくく乾きも早くなります。
皮膚の様子によって合う回数は変わるので、迷ったら獣医師に聞いてみましょう。
道具の手入れと、買い替えを考えるサイン
意外と見落としがちなのが、ブラシそのもののお手入れです。毛がたまったままのブラシでは、浮いた毛をうまく拾えなくなってしまいます。
- 使い終わるたびに、ブラシにたまった毛を取っている
- 皮脂や汚れが付いたら、素材に合った方法で洗うか拭いている
- 湿ったまましまわず、よく乾かしている
- ピンの曲がりや抜け、先の丸みがすり減っていないか見ている
| 道具 | 買い替えを考えたい様子 |
|---|---|
| スリッカーブラシ | ピンが曲がっている・ばらつきがある・クッションがへたっている |
| ピンブラシ | ピン先の丸い玉が取れている |
| コーム | 歯が欠けたり曲がったりしている |
| ラバーブラシ | ゴムがひび割れている・べたつく |
ピン先がとがった状態のブラシは、皮膚を傷つけるもとになります。お手入れのついでに、ときどき手の甲に当てて確かめてみてください。
道具の置き場所を決めておく
ブラシは、リビングの決まった引き出しや、玄関のかごなど、使う場所の近くに置くのがおすすめです。取り出すまでの手間が少ないほど、毎日のブラッシングが続きやすくなります。
人用の育毛剤や薬を使わない理由と、動物病院に相談したい様子
『毛が薄く見える所に、人の育毛剤を少しだけ』と考える方もいるかもしれません。ですが、それはやめておきましょう。
人用の育毛剤や発毛剤は、人の頭皮に使うために作られた物です。人用の発毛剤(医薬品)の用法には、使う人は20歳以上の成人男性、塗る場所は頭皮と書かれています。
動物の薬は、専門家の審査を経て国が承認した動物用の物を、都道府県の許可を受けた販売店か獣医師を通して手に入れる仕組みだと、農林水産省の資料で説明されています。犬の皮膚や毛に薬が要るかどうかは、獣医師に相談しましょう。
| 気になる様子 | メモしておきたいこと |
|---|---|
| 一部だけ毛が薄い・丸く抜けている | 気づいた日と、範囲が広がっているか |
| 皮膚が赤い・しきりにかく・なめる | どこを、どんな時にかいているか |
| フケが急に増えた | 時期と、シャンプーや食事を変えたか |
| 換毛期が終わっても抜け毛が続く | 例年の換毛期と比べてどうか |
| 元気や食欲がいつもと違う | いつからか、ほかに変わったこと |
ブラッシングは、体の変化に気づくチャンス
毎日とかしていると、「昨日はなかったかさぶたがある」「この辺りを触ると嫌がる」といった小さな変化に気づきやすくなります。気になる所はスマートフォンで写真を撮っておくと、受診の時に説明しやすいですよ。
飼い主の育毛剤は、犬の届かない場所へ
飼い主が育毛剤を使っている家庭では、ボトルを扉のある棚にしまっておきましょう。塗った後は手を洗ってから犬をなでると安心です。
人の髪の抜け毛が気になる方へ
愛犬の毛と向き合っているうちに、自分の髪が気になってきた方もいるかもしれません。育毛剤が人の頭皮にどう使われる物なのかは、育毛剤とは何かを紹介した記事にまとめています。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見る同じように換毛期の毛が多い犬種のお手入れは、ハスキーの抜け毛対策でも紹介しています。
よくある質問
ボーダーコリーは毎日ブラッシングしたほうがいいですか?
犬種解説では1日1回が理想と紹介されています。全身を毎回仕上げなくても、場所を分けて毎日少しずつとかすだけで、浮いた毛はたまりにくくなります。
最初にそろえるなら、どの道具がいいですか?
浮いた毛をかき出すスリッカーブラシ、仕上げのコーム、表面の毛を集めるラバーブラシの3役があれば始められます。ラフの子は長い毛をほぐすピンブラシもあると便利です。
スムースの子にもスリッカーブラシは必要ですか?
短い毛の子も下毛を持つダブルコートなので、換毛期は浮いた下毛をかき出す道具があると助かります。ふだんはラバーブラシ中心でもかまいません。
換毛期は1日に何回とかせばいいですか?
1日2回以上に増やすと安心だと紹介されています。1回を長くするより、朝と夜に短く分けるほうが犬も疲れにくいですよ。
ブラシを強く当てたら皮膚が赤くなりました。
しばらくその場所のブラッシングを休み、力を弱めてみてください。赤みが引かない、かゆがる、傷があるといった時は、動物病院で見てもらいましょう。
人用のヘアブラシで代用してもいいですか?
人用のブラシは人の髪に合わせた作りなので、犬の下毛をかき出すのには向かないことが多いです。犬用の道具を選んでみてください。
まとめ
- ボーダーコリーは、硬い上毛とやわらかい下毛を持つダブルコートの犬
- スムースとラフで、道具の選び方と気をつける場所が変わる
- 道具は「かき出す」「仕上げる」「表面を集める」の3役から
- ふだんは1日1回、換毛期は回数を増やし、短く分けてとかす
- 散歩の後と道具の手入れも、抜け毛対策の一部
- 人用の育毛剤や薬は使わず、皮膚の異変は動物病院へ





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