モルモットの抜け毛対策は?ケージの掃除とブラッシング・動物病院の目安

ひざの上のモルモットの背中をやわらかいブラシでとかす手元のイメージ

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ケージの中や周りに、モルモットの毛がふわふわとたまっている。牧草に毛が混ざって、掃除のたびに『こんなに抜けて大丈夫?』と心配になりますよね。

結論から言うと、モルモットの抜け毛対策は、ケージまわりのこまめな掃除と、やさしいブラッシングの2本柱です。ブラッシングの時間は、体の小さな変化に気づくための健康チェックの時間にもなりますよ。

この記事では、掃除の段取りとブラッシングのやり方、動物病院に相談したい目安を順番に紹介しますね。

目次

モルモットの抜け毛対策は?先に答え

モルモットの毛は、季節の変わり目などに生えかわります。飼育用品メーカーのキョーリン(Hikari)の飼育ガイドでも、春と秋の換毛期には特によくブラッシングするようすすめられています。

『抜け毛を減らす方法はある?』と思うかもしれません。実は、抜ける毛そのものを止めるより、抜けかけた毛を早めに取って、ケージや部屋に広げないことが現実的な対策なんです。

抜け毛対策の基本
  • ブラッシングで、抜けかけた毛をやさしく取る
  • ケージの中のフンや食べ残し、汚れた床材をこまめに片づける
  • 床材は定期的にまとめて替え、ケージ全体もときどき洗う
  • ケージの置き場所を決め、周りに毛を広げない工夫をする
  • 毛の抜け方や皮膚に気になる様子があれば、動物病院へ
対策いつねらい
フンや食べ残しを取る毎日ケージを清潔に保つ
ブラッシング毛の長さや季節に合わせて抜けかけた毛を取る
床材をまとめて替える定期的に毛と汚れをまとめて取る
ケージ全体を洗うときどき角や底にたまった汚れを落とす
体のチェックブラッシングのついでに皮膚や体重の変化に気づく

モルモットの毛はなぜ抜ける?毛の長さと季節

モルモットには、短い毛の品種から長い毛の品種までいます。動物専門学校の解説でも、短毛の品種はお手入れが比較的かんたんで、長毛の品種はこまめなブラッシングが必要と紹介されています。

毛の長さによって、抜け毛の見え方やお手入れの手間が変わります。わが家の子がどのタイプか、まずは見ておきましょう。

毛のタイプ抜け毛の見え方お手入れの考え方
短くまっすぐな毛ケージの床に短い毛が散らばる定期的なブラッシングで十分なことが多い
毛が渦を巻くように生える渦の部分に毛がたまりやすい渦の向きに沿ってやさしくとかす
長い毛からまって毛玉になりやすいこまめにとかし、汚れをためない

「季節の生えかわり」と「気になる抜け方」の違い

生えかわりの時期は、体全体からまんべんなく毛が抜けるのがふつうです。いっぽうで、一部分だけ地肌が見える、かゆがる、フケが目立つといった時は、季節とは別の理由を考えたほうがいいこともあります。

動物病院の解説では、毎日の健康チェックで、異常なこぶ・フケ・赤み・脱毛・体重の減少がないか確かめるようすすめられています。ここが大事なところです。量だけでなく、抜け方と皮膚の様子を一緒に見ておきましょう。

毛玉ができてしまった時は

長い毛の子は、お尻のまわりやわきの下などに毛玉ができることがあります。『はさみで切ってしまえば早い』と思いがちですが、毛玉の根元は皮膚に近く、うっかり皮膚を傷つけてしまうおそれがあるんです。

小さな毛玉なら、指で少しずつほぐしてからコームを通してみてください。大きな毛玉や、皮膚が引っぱられているような毛玉は、無理をせず動物病院や小動物に慣れたお店に相談しましょう。

ケージまわりの掃除は「毎日」と「定期」に分ける

キョーリンの飼育ガイドでは、モルモットはフンの量が多く、トイレのしつけも難しく、においもハムスターより強いので、こまめに床材を替えるよう案内されています。抜けた毛も、汚れた床材と一緒にたまっていくんです。

いつすることポイント
毎日フン・食べ残し・ぬれた床材を取るトイレになりやすい角を中心に
毎日水の容器とえさ入れを洗う毛や牧草のくずが入っていないか見る
定期的に床材をまとめて全部替える毛がからんだ牧草もまとめて捨てる
ときどきケージ全体を洗って乾かす角やすのこの裏の汚れを落とす
床材をまとめて替える時の流れ
  1. モルモットを、安全な囲いの中やキャリーに移す
  2. 床材と牧草をまとめて袋に入れ、口をしばる
  3. ケージの底に残った毛やくずを、ほうきやブラシで集める
  4. 汚れた所を水ぶきし、しっかり乾かす
  5. 新しい床材を敷き、牧草を入れてからモルモットを戻す

『毎日全部替えるのは大変』という方も多いはずです。毎日は汚れた所だけ、まとめて替えるのは決めた日に、と分けておくと続けやすいですよ。

ケージ全体を洗う時の手順

ケージを洗う日は、時間に余裕のある日を選ぶと安心です。洗ったケージが乾くまでの間、モルモットが過ごせる場所も先に用意しておきましょう。

ケージを洗う流れ
  1. モルモットを囲いの中やキャリーに移し、目の届く所に置く
  2. 床材や牧草、小屋や食器をすべて外に出す
  3. ケージの底やすのこに付いた毛と汚れを、ブラシで落とす
  4. 水かぬるま湯で洗い、洗剤を使ったら十分にすすぐ
  5. 日陰や風通しのよい所で、すみまでしっかり乾かす

すのこの裏や、ケージの角のつなぎ目には、毛とフンが固まってこびりつきやすいです。古い歯ブラシを掃除用に1本決めておくと、細かい所まで届いて便利ですよ。

掃除の時に毛を舞い上げないコツ

モルモットの毛は軽いので、勢いよく床材を持ち上げると周りに舞ってしまいます。床材は静かに袋の上でまとめ、袋の口を近づけて入れるようにしてみてください。

ケージの外に落ちた毛は、掃除機の前にフロアワイパーで寄せておくと舞い上がりにくくなります。掃除機の音を怖がる子もいるので、モルモットを別の部屋に移してからかけると安心です。

床材と置き場所で、毛と汚れを減らす

床材の敷き方を工夫すると、毛と汚れがまとまりやすくなり、掃除が楽になります。動物病院の解説では、ペットシーツや新聞紙を敷いた上にすのこを乗せ、牧草を敷く方法が紹介されています。

床の作り方よいところ気をつけたいこと
下にペットシーツや新聞紙汚れを吸ってまとめて捨てられるぬれたら早めに替える
すのこ体が汚れにくいすき間に毛やフンがたまる
牧草を敷く食べながら過ごせる毛が混ざるので定期的に替える
木製のチップなどの床材においや汚れを吸うほこりが立ちにくい物を選ぶ

ケージの置き場所も見直す

キョーリンの飼育ガイドでは、モルモットは気温の変化に弱い動物だと案内されています。直射日光が当たる窓ぎわや、エアコンの風が直接当たる場所は避けておきましょう。

置き場所を決めておくと、毛が落ちる範囲も決まります。ケージの下に洗えるマットや大きめのトレーを敷いておくと、ケージの外にこぼれた毛や牧草をまとめて片づけられますよ。

置き場所のチェック
  • 直射日光やエアコンの風が直接当たらない
  • 人の出入りが多すぎず、落ち着ける場所
  • ケージの下に、洗えるマットやトレーを敷ける
  • 周りに掃除機やワイパーをかけやすい

ブラッシングのやり方と道具

キョーリンの飼育ガイドでは、歯ブラシや専用のブラシでブラッシングをひんぱんにするよう案内されています。動物病院の解説でも、長毛のモルモットは毛が絡みやすく、毛玉や汚れが原因で皮膚病につながるおそれがあると紹介されています。

道具向いている使い方気をつけたいこと
やわらかい歯ブラシ顔のまわりや小さな部分強くこすらない
小動物用のやわらかいブラシ体全体の抜けかけた毛を取る皮膚に当たる角度で使わない
目の粗いコーム長い毛のからまりを少しずつほどく引っぱらず毛先から
乾いたやわらかい布仕上げに細かい毛をふき取るぬれたまま放置しない
ブラッシングの流れ
  1. 床に近い低い場所で、ひざの上にタオルを敷いてモルモットを乗せる
  2. まず手でそっと背中をなでて、落ち着くのを待つ
  3. 毛の流れに沿って、背中から腰へやさしくとかす
  4. 長い毛の子は、からまった所を指で分けてから毛先からとかす
  5. 浮いた毛を手で集めて取り、最後に布で軽くふく
  6. 落ち着いているうちに終わりにして、ケージに戻す
高い所でのお手入れは避ける

モルモットは急に動くことがあり、高い所から落ちるとけがのもとになります。ブラッシングは、床に座ってひざの上でするなど、低い場所で行いましょう。両手で体を支え、無理に押さえつけないことも大切です。

とかしながら見ておきたい場所

ブラッシングは、体じゅうをさわれる貴重な時間です。次の場所を、毎回さっと見ておきましょう。

場所見ること
背中・腰フンや汚れが付いていないか・地肌が見えないか
お尻のまわり長い毛に汚れがからんでいないか
わきの下・お腹赤みやしこりがないか
耳のまわりフケや汚れが目立たないか
足の裏赤くなっていないか

怖がる子には、少しずつ慣らす

迎えたばかりの子は、触られることに慣れていないこともあります。いきなりブラシを当てず、手のひらで背中をなでる時間から始めてみてください。

「大丈夫だよ」と小さな声で話しかけながら、短い時間で終えるのがコツです。慣れてきたら、少しずつブラシを当てる時間をのばしていきましょう。

ブラッシングで取れた毛を見てみる

ブラシに付いた毛は、すぐに捨てる前にちょっと眺めてみてください。毛の量や、フケが混ざっていないかを見るだけでも、体の様子を知る手がかりになります。

「今日はいつもより多いね」と気づいた日は、カレンダーに印をつけておくのがおすすめです。印が何日も続く時は、皮膚の様子と合わせて見直してみましょう。

部屋に毛を広げない工夫

ケージの外で遊ばせる時間は、モルモットにとっても楽しい時間ですよね。ただ、そのぶん部屋のあちこちに毛が落ちやすくなります。

部屋んぽの時の工夫
  • 遊ぶ範囲をサークルなどで区切る
  • 床に洗えるマットや大きめのシートを敷く
  • 遊ぶ前に軽くブラッシングしておく
  • 終わったらマットごと外で振るか、粘着ローラーで毛を取る
  • 電気のコードやかじられて困る物は先に片づける
毛が付きやすい物取り方
ひざに敷いたタオル外で振ってから洗う
飼い主の服粘着ローラーを押さえるように使う
床のマットゴム手袋でなでて毛を集める
ケージの柵乾いた布や小さなブラシで払う

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

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部屋の空気を入れかえる

モルモットのいる部屋は、毛や牧草のくずが空気中にただよいやすいです。掃除のあとは、窓を少し開けて空気を入れかえておくと、部屋がすっきりします。

ただし、窓を開ける時は、ケージに冷たい風や強い日差しが直接当たらないように気をつけてくださいね。

飼い主の服と洗濯物にも気を配る

ブラッシングやふれあいのあとは、服に細かい毛がたくさん付いています。ほかの洗濯物と一緒に洗う前に、粘着ローラーで毛を取っておきましょう。

ひざに敷くタオルは、モルモット専用の物を決めておくと、家族の洗濯物に毛が移りにくくなります。

毎日の健康チェックと、動物病院に相談する目安

モルモットは体が小さいので、ちょっとした変化が大事なサインになることがあります。ブラッシングのついでに、体と食事の様子を見ておきましょう。

見ることふだんの様子気になるサイン
毛と皮膚まんべんなく毛が生えている一部分だけ地肌が見える・フケ・赤み
体の手ざわりなめらかしこりやこぶがある
食欲牧草やえさをよく食べる食べる量が減った・食べない
フンいつもの形と量小さい・少ない・出ていない
体重大きく変わらない減ってきている
動き元気に動き回るじっとして動かない
人の育毛剤や薬をモルモットに塗らない

人のための育毛剤や発毛剤、塗り薬は、小さな動物の体に合わせて作られていません。農林水産省は、動物用の医薬品は国の承認を受けた物が流通し、許可のある販売店か獣医師の処方で入手するものだと案内しています。抜け方や皮膚の様子に不安がある時は、小動物を診ている獣医師にたずねてみてください。

診てもらえる動物病院を、先に探しておく

すべての動物病院がモルモットを診ているとは限りません。うさぎやモルモットなどの小動物を診ているかどうかを、病院のホームページで確かめておくと、いざという時に慌てずにすみます。

体重は、キッチンスケールなどで定期的に量って記録しておくと、受診の時に役立ちます。気になる所の写真も、日付と一緒に残しておきましょう。

受診の時に伝えたいこと書き方の例
いつから1週間ほど前から
どこに背中の後ろのほうに地肌が見える
食事とフン牧草の減りが遅い・フンが小さい
体重の変化前回より少し減った
環境の変化床材を変えた・ケージの場所を移した

よくある失敗と、その防ぎ方

がんばってお世話をしていても、思わぬところでつまずくことがあります。よくある例を知っておくと安心です。

よくある失敗起きること防ぎ方
汚れた床材をそのままにする毛と汚れが混ざってにおう汚れた所だけでも毎日取る
長い毛を一気にとかす毛を引っぱって嫌がるからまりは指で分けて毛先から
高い所でブラッシングする落ちてけがをするおそれ床に近い場所で行う
人用のシャンプーや薬を使う体に合わないおそれ使う前に動物病院に相談する
抜け毛を季節のせいと決めつける気になるサインを見逃す抜け方と皮膚の様子も見る

飼い主さんの髪の悩みについては、頭皮用の育毛剤とは何かを説明した記事にまとめています。小動物のお手入れの例は、うさぎの抜け毛対策もあわせてどうぞ。

よくある質問

モルモットの抜け毛が多いのは異常ですか?

季節の変わり目などに毛が生えかわるので、抜け毛が増える時期があります。ただ、一部分だけ地肌が見える、フケや赤みがある、食欲が落ちているといった時は動物病院で相談しましょう。

ブラッシングはどんな道具でするといいですか?

やわらかい歯ブラシや小動物用のやわらかいブラシが使いやすいです。長い毛の子は、からまった所を指で分けてから、目の粗いコームで毛先から少しずつとかしてみてください。

ケージの掃除はどのくらいすればいいですか?

フンや食べ残し、ぬれた床材は毎日取り、床材は定期的にまとめて替えます。ケージ全体もときどき洗って、よく乾かしてから使いましょう。

ケージの外に毛が散らばって困ります。

ケージの下に洗えるマットやトレーを敷いておくと、こぼれた毛や牧草をまとめて片づけられます。部屋で遊ばせる時は範囲を区切り、床にシートを敷いておくと楽です。

モルモットをシャンプーで洗ってもいいですか?

汚れが気になる時の洗い方は、体の状態によって変わります。自己判断で人用のシャンプーを使わず、動物病院で相談してから決めると安心です。

人用の育毛剤や薬を使ってもいいですか?

使わないでください。人用の育毛剤や薬は動物用に作られていません。毛の抜け方や皮膚が気になる時は、小動物を診ている動物病院で相談しましょう。

まとめ

この記事の要点
  • モルモットの抜け毛対策は、ケージの掃除とブラッシングが中心
  • 掃除は「毎日の汚れ取り」と「定期の床材交換」に分けて続ける
  • 床材と置き場所の工夫で、毛と汚れをまとめやすくする
  • ブラッシングは低い場所で、やさしく毛の流れに沿って
  • 抜け方・皮膚・食欲・フン・体重を一緒に見ておく
  • 気になる時は人用の薬を使わず、小動物を診ている動物病院へ

小さな体のモルモットだからこそ、毎日のお世話の中で気づけることがたくさんあります。できるところから、ゆっくり習慣にしてみてくださいね。

育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

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