フィナステリド服用中に抜け毛が悪化?薬が効かないと感じた時の相談

洗面台に置かれた白いタオルとくし、ノートとペン、スマホ

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

順調だと思っていたのに、ある時から排水口の抜け毛が急に増えると、本当にあせりますよね。『薬が効かなくなったのかな』『量を増やしたほうがいいのかな』と、頭の中がいっぱいになる方も多いはずです。

結論から言うと、フィナステリド服用中に抜け毛が悪化したと感じたら、自分で薬をやめたり増やしたりせず、処方した医師に記録を持って相談してください。抜け毛が増える理由は薬のこと以外にもあり、それを確かめるのは医師の役目です。

この記事を読むと、悪化を感じた日からの動き方と、医師に伝える記録の作り方が分かります。

目次

フィナステリド服用中に抜け毛が悪化したら?先に答え

まずは、ここだけ押さえておけば大丈夫というポイントをまとめますね。

先に答え
  • 抜け毛が悪化しても、自己判断で中止・減量・増量しない
  • 処方した医師に、いつから・どんな抜け方かを記録して伝える
  • 抜け毛は季節や体調、生活の変化でも増えることがある
  • 胸の痛みや動悸、むくみなど体の変化がある時は、早めに医療機関へ
  • ネットで見た別の薬を個人輸入で足すのはやめておく

フィナステリドの患者向医薬品ガイドには、自己判断で使用を中止したり、量を加減したりすると病気が悪化することがあると書かれています。不安な時ほど、まず医師に相談するのが近道なんです。

『でも、医師に何て言われるか怖い』と感じる方もいますよね。抜け毛が増えたと伝えることは、治療がうまくいっていないと責められることではありません。

医師にとっても、途中の変化を知ることは続け方を考える大切な材料です。変化に気づいた今が、相談するいいタイミングだと考えてみてください。

よくある相談:順調だったのに急に抜け毛が増えた

知恵袋には、こんな相談がありました。年の初めから内服ミノキ(ミノキシジルの飲み薬)とフィナステリドを飲み始め、数か月は順調だったのに、ある時期から抜け毛悪化を感じて、薬が効かないのではと不安になっている、という内容です。

相談者は、その後に医師と相談して薬を見直したと書き添えていました。この流れこそが、いちばん大事なポイントです。

この相談への答え

薬が効かなくなったのか、別の理由で抜け毛が増えているのかは、自分では見分けられません。医師は、診察や記録をもとに、続けるか・変えるかを判断します。

『医師に言ったら、もっと強い薬を出されるだけでは』と心配になる方もいるかもしれませんね。でも、相談の目的は薬を強くすることではなく、今の状態を正しく見てもらうことです。

相談の切り出し方

「最近急に抜け毛が増えて、薬が効いていないのか不安です。いつから増えたかメモしてきたので、見てもらえますか」と伝えれば、話はすぐ本題に入ります。

悪化したと感じた時にまずすること

『今すぐ何かしないと』という気持ちになりますよね。でも、急いで薬をいじるより、落ち着いて次の順番で動いてみてください。

悪化を感じた日からの動き方
  1. 薬はいつも通り、処方の指示どおりに続ける
  2. 抜け毛が増えたと感じた日と、その頃の出来事をメモする
  3. 気になる場所の写真を、明るい場所で撮っておく
  4. 体調の変化(だるさ・動悸・むくみなど)がないか書き出す
  5. 処方した医療機関に電話して、受診の予定を早められるか聞く

次の受診日まで間があるなら、早めに予約を取り直してかまいません。オンライン診療で処方を受けている方も、問い合わせの窓口から相談できるか確かめてみましょう。

医療機関に電話する時の伝え方

『電話で何て言えばいいか分からない』と、連絡をためらってしまう方もいますよね。受付の人に状況が伝われば十分なので、短く話して大丈夫です。

伝えたいこと電話での言い方の例
受診を早めたい「髪の薬を処方してもらっている者ですが、抜け毛が急に増えたので、予約を早められますか」
薬を続けてよいか「次の受診まで、今の薬はそのまま続けていて大丈夫ですか」
体の変化がある「薬を飲み始めてから動悸があるのですが、どうすればいいですか」
オンラインで相談したい「次の診察の前に、抜け毛のことで医師に相談する方法はありますか」

体の変化があることを伝えると、受診の順番や連絡先を案内してもらえることがあります。夜間や休日に強い症状が出た時は、近くの医療機関にかかってください。

すぐに受診したほうがいい時

抜け毛とは別に、体の変化が出ている時は、次の受診日を待たずに医療機関にかかってください。特に次のような時です。

すぐ相談したい体の変化
  • 胸の痛み、心臓がどきどきする、息切れがする
  • 手足のむくみや、理由の分からない体重の増加
  • 疲れやすい、体がだるい、吐き気、食欲がない
  • 気分の落ち込みが続く
  • 頭皮に円形の抜けや、強いかゆみ・赤みが出た

フィナステリドの患者向医薬品ガイドでは、肝機能の異常の自覚症状や、気分の落ち込みへの注意が書かれています。ミノキシジルの飲み薬についても、心臓や血管に関わる注意が添付文書にあると、日本皮膚科学会のガイドラインで紹介されています。

自己判断でしてはいけないこと

不安になると、ネットで見た方法を試したくなりますよね。でも、次のような行動は、かえって状況を分かりにくくしてしまいます。

やりがちなこと避けたい理由代わりにすること
飲むのをやめる自己判断の中止で悪化することがあるとガイドに書かれている続けながら医師に相談する
量を増やす量は医師が症状にあわせて決める物「量を見直すべきか」を医師に聞く
別の薬を足す飲み合わせや体への影響が分からない足したい薬があれば医師に名前を伝えて聞く
個人輸入で取り寄せる国内の法律に基づく確認を受けていない国内の医療機関で相談する
塗る発毛剤や育毛剤を急に増やす頭皮への刺激が増えることもある使っている物を医師に伝える
何軒も医療機関を回る経過が分からなくなるまず処方した医師に相談する

知恵袋の相談には、量を増やせば良くなるかを尋ねる相談もあります。『もう少し多く飲めば効くのでは』と思う気持ちは分かりますが、使用量は医師が決めると患者向医薬品ガイドに書かれています。

個人輸入で「別の薬」を探さない

『病院に行く前に、ネットで別の薬を試してみよう』と考えるのは危険です。厚生労働省は、個人で輸入した医薬品は国内の法律に基づく品質・有効性・安全性の確認がされておらず、偽物のおそれもあると伝えています。

国の啓発サイトには、薄毛の治療目的でネットから入手した未承認の飲み薬を飲み、体調の異変や肝機能の異常が見つかった事例も載っています。自分で輸入した薬で健康被害が出ても、医薬品副作用被害救済制度は使えません。詳しくは育毛剤を個人輸入する時の注意点は?で紹介しています。

市販の塗る発毛剤を足したくなった時

『飲み薬に加えて、ドラッグストアの発毛剤も塗れば』と考える方もいるかもしれません。市販のミノキシジル外用液は第1類医薬品で、薬剤師が書面で説明して販売する決まりになっています。

その添付文書には、ほかの育毛剤や外用剤を頭皮に使うのは避けるよう書かれています。処方薬を飲んでいる方が足したい時は、買う前に処方した医師に相談し、売り場の薬剤師にも飲んでいる薬を伝えてください。

医師に伝える記録表

この記事の中心になるのが、この記録表です。抜け毛の悪化を相談する時は、次の表のように「時系列」でまとめておくと、医師が状況をつかみやすくなります。

時期薬のこと抜け毛・頭皮の様子生活や体調の出来事
飲み始めた月処方された薬の名前始めた頃の様子・写真その頃の仕事や生活
順調だと感じた時期変更なし「抜け毛が気にならなくなった」特になし
悪化を感じ始めた日飲み忘れがあったか「排水口の毛が増えた」「前髪が透けてきた」引っ越し・残業・体重の変化など
今指示どおり続けている写真・抜ける毛の長さや太さ睡眠・食事の様子

表を作る時は、正確な数字より「いつ頃・どんなふうに」が分かることを大事にしてください。抜けた毛を数える必要はありません。

たとえば悪化を感じ始めた日の欄なら、「先月の中ごろから、シャンプーの後に手に絡む毛が増えた。同じ頃に仕事が忙しくなり、寝る時間が遅くなった」のように書けば十分です。

文章にするのが苦手な方は、スマホのメモに日付と一言だけ残していく形でもかまいません。大事なのは、あとから見返した時に順番が分かることです。

一緒に持っていく物

記録表と一緒に、次の物を持っていくと話がさらに進みます。

受診の時に持っていく物
  • お薬手帳(ほかの病院の薬や市販薬も書いておく)
  • 飲み始めた頃と今の写真
  • 今使っている頭皮用品(育毛剤・シャンプー・整髪料)の名前
  • 聞きたいことのメモ

聞きたいことは、たとえば「今の抜け毛は薬と関係がありそうですか」「続けながら様子を見る期間はどのくらいですか」「ほかに確かめたほうがいいことはありますか」の3つから始めてみてください。

抜け毛が増える時に考えられることを医師と確かめる

『薬が効かなくなった』以外にも、抜け毛が増えて見える理由はいくつかあります。自分で原因を決めず、医師と一緒に確かめるための材料として見てください。

考えられること公的な情報で言われていること医師に伝えたいこと
毛の生えかわり毛には成長期・退行期・休止期があり、休止期は2〜3ヶ月抜け毛が増えた時期
季節やヘアケア1日の抜け毛は個人差・季節差・ヘアケアの仕方で変わる季節の変わり目か、シャンプーを替えたか
体の大きな出来事大きな手術・重い感染症・過激なダイエットの後などに抜け毛が増える現象がある数か月前に体調を崩したか
ほかの病気甲状腺の病気や膠原病などでも脱毛が起こることがある持病や健康診断の結果
ほかの脱毛症フィナステリドは男性型脱毛症のみの適応円形に抜けた所がないか

日本皮膚科学会は、大きな手術や重い感染症、過激なダイエットなどの後に、毛の抜けかわりが影響を受けて抜け毛が増える「休止期脱毛」という現象を紹介しています。数か月前の出来事が、今の抜け毛と関係していることもあるんです。

ですから、記録表の「生活や体調の出来事」の欄は、悪化を感じた時期より少し前までさかのぼって書いておくと役に立ちます。たとえば「3か月前に高熱で寝込んだ」といったことも、立派な情報です。

健康診断の結果がある方は、それも持っていきましょう。患者向医薬品ガイドには、フィナステリドがPSAという検査の値に影響すると書かれているので、ほかの検査を受ける時にも飲んでいることを伝えておくと安心です。

内服ミノキについて知っておきたいこと

相談の中に出てくる「内服ミノキ」は、ミノキシジルの飲み薬のことです。市販されているミノキシジルは頭皮に塗る第1類医薬品で、その添付文書には「頭皮にのみ使用し、内服しないでください」と書かれています。

日本皮膚科学会の男性型脱毛症の診療ガイドライン2017年版では、ミノキシジルの内服は「行うべきではない」とされています。国内では認可されておらず、心臓や血管に関わる重い副作用の記載が添付文書にあることが理由として挙げられています。

飲んでいる方へ

すでに医療機関で処方されて飲んでいる方も、自己判断で急にやめたり量を変えたりはしないでください。不安な点は「この薬について、気をつけることと今後の続け方を教えてください」と処方した医師に聞き、胸の痛みや動悸、むくみなどがあれば早めに受診しましょう。

量を増やせば抜け毛が落ち着くのでは、と考える方もいますが、それを判断できるのは医師だけです。この記事では、薬の量や飲み方には触れません。

オンライン診療で処方を受けている時

オンライン診療で薬を受け取っている方は、契約の形も確かめておきましょう。国民生活センターは、AGA治療などのオンライン診療で、処方薬が定期で届き続けるといったトラブルが目立つと注意を出しています。

治療の内容や副作用などのリスクについて医師から説明を受けること、解約の条件を確かめることがすすめられています。契約で困った時は、消費者ホットライン「188」に電話すると近くの消費生活センターを案内してもらえます。

不安な時期の過ごし方と頭皮のケア

抜け毛が増えると、毎朝鏡を見るのもつらくなりますよね。『このまま全部なくなったらどうしよう』と考えてしまう夜もあると思います。

そんな時は、自分でできることを小さく決めておくと、気持ちが少し落ち着きます。

気持ちが楽になりやすいこと
  • 写真は月に1回だけ撮ると決め、毎日見比べない
  • 受診の日を決めて、それまでは記録に集中する
  • 洗い方・乾かし方など、頭皮のケアを丁寧にする
不安が大きくなりやすいこと
  • 毎日抜け毛を数えて落ち込む
  • ネットの体験談を夜中まで読み続ける
  • 薬やケア用品を次々に増やす

家族やパートナーに話してみる

髪の悩みは、人に言いにくいものですよね。でも、ひとりで抱えていると、不安がどんどん大きくなってしまいます。

「最近抜け毛が増えて、病院に相談しようと思っている」と一言話すだけでも、気持ちが軽くなることがあります。受診の日を決めたことを伝えておけば、先延ばしにしにくくなりますよ。

頭皮のケアは、爪を立てずに指の腹で洗い、すすぎ残しがないようにして、根元から乾かすのが基本です。日本皮膚科学会は、特別な予防法があるわけではないとしたうえで、髪に負担のかかる髪型を避けることや、規則正しい生活を挙げています。

医薬部外品の育毛剤を使っている方は、続けてよいかを医師に一言聞いておきましょう。育毛剤の区分や基本は、育毛剤とはどんな商品?にまとめています。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

無料育毛剤の選び方を見る

効果が感じられない時の見直し方は、効果が出ない時はどうすればいい?も参考にしてみてください。

よくある質問

フィナステリド服用中に抜け毛が増えたら、飲むのをやめたほうがいいですか?

自己判断でやめるのは避けてください。患者向医薬品ガイドにも、自己判断で中止したり量を加減したりしないよう書かれています。記録を持って、処方した医師に相談しましょう。

薬が効かなくなることはありますか?

効いているかどうか、続けるかどうかは、医師が診察して判断します。抜け毛が増える理由は薬以外にもあるので、自分で「効かなくなった」と決めずに相談してください。

量を増やせば抜け毛は落ち着きますか?

量は医師が症状にあわせて決める物です。自分で増やさず、「量を見直す必要があるか」を処方した医師に聞いてみてください。

内服ミノキはやめたほうがいいですか?

処方されている薬を自己判断でやめるのは避けてください。ミノキシジルの内服はガイドラインで「行うべきではない」とされているので、気になる点を処方した医師に聞いてみましょう。

次の受診日まで待っていても大丈夫ですか?

不安が強い時や、胸の痛み・動悸・むくみ・だるさなど体の変化がある時は、待たずに医療機関に連絡してください。抜け毛だけの時も、受診を早められるか聞いてみて大丈夫です。

季節によって抜け毛が増えることはありますか?

日本皮膚科学会は、1日に抜ける毛の量は個人差や季節差、ヘアケアの仕方でも変わると説明しています。季節のせいだと自分で決めず、増えた時期を記録して医師に伝えてください。

育毛剤を足せば、抜け毛の悪化は止められますか?

育毛剤は医薬部外品で、表示できる効能の範囲で使う物です。処方薬を飲んでいる時に足したい場合は、先に医師に相談してください。

まとめ

この記事の要点
  • 抜け毛が悪化しても、自己判断で中止・増量しない
  • 悪化を感じたら、時系列の記録表を作って処方した医師に相談する
  • 抜け毛が増える理由は、季節や体の出来事など薬以外にもある
  • 体の変化がある時は、受診日を待たずに医療機関へ
  • 内服ミノキや個人輸入の薬は、自分で判断せず医師に聞く
育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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