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お気に入りのストールを巻いて出かけたら、コートの肩や黒いニットに細かい毛がびっしり。『このストール、毛が抜けやすいのかな』と気になりますよね。
結論から言うと、ストールの抜け毛対策は、まず素材を知って、その素材に合った手入れをすることです。同じストールでも、ウールとアクリル、カシミヤとモヘヤでは、毛の抜け方も、気をつけることも違います。
ここでは、素材別の手入れの表と、服に毛を付けない工夫、ブラッシングと保管のしかたをお話しします。
ストールの抜け毛対策は?先に答え
- タグの組成表示で、素材と割合を確かめる
- 素材に合わせて、ブラッシング・洗い方・干し方を変える
- 合わせる服の素材と、巻き方の工夫で、毛のつき方は変わる
- 着けた後は毛並みを整えて休ませ、連日使いを避ける
- しまう時は洗ってから、防虫剤は1種類だけにする
ストールは、首だけでなく肩や胸まで広く覆うので、マフラーより服に触れる面が広いアイテムです。そのぶん、抜けた毛が服につく場所も広くなるんです。
肩にふわりと掛けたり、くるりと巻いたりと、使い方の幅が広いのもストールの魅力ですよね。使い方ごとにこすれる場所が変わるので、それに合わせた工夫も一緒に考えていきましょう。
マフラーの毛が服につく時の対処はマフラーの抜け毛対策で紹介しています。この記事では、ストールならではの素材の違いと、手入れの組み立て方に絞りますね。
素材別に見る、抜けやすさと手入れのポイント
ストールのタグには、素材の名前と割合が書かれています。まずは、手持ちのストールが何でできているかを見てみましょう。
| 素材 | 毛や生地の特徴 | 気をつけたいこと | 手入れのポイント |
|---|---|---|---|
| ウール(毛) | 羊の毛。弾力がある | 濡れた状態でこすると縮みやすい | 手洗いでやさしく、陰干し |
| カシミヤ | 細くやわらかい。撚りが甘い物が多い | 摩擦で毛羽立ちやすい | 着けた後にブラシで整え、連日使わない |
| モヘヤ・アンゴラ | 毛が長く、抜けやすい | こすれで毛が抜ける | 裏返して手洗い、こすらない |
| アクリル | 化学繊維。毛玉ができやすい | 熱に弱く、静電気で毛を集めやすい | アイロンは低い温度で |
| 綿(コットン) | 吸水性がある | 皮脂やにおいの汚れがつきやすい | 汚れを落とし、脱水は短めに |
| 麻(リネン) | さらっとした手触り | 摩擦で毛羽立ちやすい | やさしく洗い、脱水は短めに |
| 絹(シルク) | 光沢がある | 日光で黄変しやすい | 手洗いでやさしく、陰干し |
| レーヨン | とろみのある風合い | 摩擦で傷みやすい | もみ洗いを避け、脱水は短く |
表は、花王の「ストール・マフラーの洗い方」の案内や、東京都のクリーニング業の組合の解説をもとにしています。ここから、ストールの抜け毛と特に関係が深い素材を見ていきましょう。
ウールとカシミヤ
東京都のクリーニング業の組合の解説では、カシミヤはウールよりもやわらかく、撚りの甘い製品が多いため、摩擦で毛羽立ちやすいとされています。毛玉が落ちることは、繊維が失われることでもあるんです。
同じ解説では、連日着けるのを避け、着けた後はブラシで毛羽を整えるようすすめられています。お気に入りのカシミヤほど、何本かを交代で使うと長持ちしますよ。
モヘヤ・アンゴラ
モヘヤはアンゴラ山羊の毛、アンゴラはアンゴラウサギの毛です。同じ解説では、モヘヤは光沢や弾力がある一方、毛が抜けやすいと紹介されています。
ふわふわした毛足のあるストールは、それだけ抜けた毛が目立ちやすい物です。着ける日の服の色や素材を選ぶのが、いちばんの対策になります。
アクリルや混紡
アクリルは軽くて扱いやすい反面、毛玉ができやすく、静電気で毛やほこりを集めやすい素材です。いろいろな素材が混ざったストールは、割合の多い素材だけでなく、一番デリケートな素材に合わせて扱うと安心です。
季節で変わる素材と、抜け毛の気になり方
秋冬のストールは、ウールやカシミヤ、モヘヤ、アクリルなど、毛足や毛羽のある素材が中心です。抜け毛が気になるのも、この季節の物が多いですよね。
春夏のストールは、綿や麻、絹、レーヨンなど、さらっとした素材が増えます。毛が抜けるというより、摩擦による毛羽立ちや、汗や皮脂の汚れの方が気になりやすくなります。季節の変わり目にストールを入れ替える時が、手入れを見直すちょうどいいタイミングです。
タグで確かめたい2つの表示
『タグはなんとなく見ているけれど、よく分からない』という方も多いはずです。ストールの抜け毛対策で見たいのは、組成表示と洗濯表示の2つです。
消費者庁の「繊維の名称を示す用語」では、羊毛は「毛」「羊毛」「ウール」などと表示でき、カシミヤやモヘヤも「毛」と表示できるとされています。「毛」とだけ書かれていたら、何かの動物の毛だな、と考えておきましょう。
- 素材の名前と、それぞれの割合
- 「毛」と書かれた素材が入っているか
- 洗濯おけの記号に数字や手があるか、×があるか
- 記号の横に添えられた注意書き(ネットに入れる等)
- 干し方やアイロンの記号
「タグに『毛』としか書いていないけど、これってウール?」「動物の毛だから、やさしく洗えば大丈夫だね」。そんなふうに、タグの言葉を手入れの合図として読めるようになると、失敗がぐっと減りますよ。
洗濯表示の記号の意味は、消費者庁の「洗濯表示」で確かめられます。タグを切ってしまう前に、スマートフォンで写真を撮っておくと便利ですよ。
服に毛を付けない、巻き方と合わせ方
ストールの抜け毛は、ストールそのものの手入れだけでなく、「何と一緒に使うか」でも変わります。
| 場面 | 毛がつきやすい理由 | 工夫 |
|---|---|---|
| コートの上から巻く | 肩や襟で広くこすれる | コートの素材と色をストールに近づける |
| 肩にかけて羽織る | 腕を動かすたびにこすれる | ブローチやピンで留めて動きを減らす |
| ショルダーバッグと一緒に | ひもでストールがこすれる | 手で持つバッグに替える |
| 電車や車で座る | 背もたれとの摩擦 | 座る時は外してひざに置く |
| 暖房の効いた室内 | 乾燥で静電気が起きやすい | 外してたたんでおく |
大判ストールをひざ掛けにする時
オフィスや電車で、大判のストールをひざ掛けにする方も多いはずです。ひざの上は、手や机とこすれやすく、パンツやスカートに毛がつきやすい場所でもあります。
ひざ掛けにする時は、毛足の短い物や、綿などの毛が抜けにくい素材を選ぶと安心です。使い終わったら、軽く振って浮いた毛を落としてからたたみましょう。
静電気を起こしにくい組み合わせ
ライオンの静電気防止スプレーの案内では、アクリルやポリエステルと、ナイロンやウールの組み合わせは静電気が起きやすく、綿や麻、同じ素材どうしは起きにくいとされています。
たとえばウールのストールなら、中に着る服を綿にする、コートもウールにする、といった合わせ方です。「今日はこのコートだから、このストールにしよう」と、組み合わせで選ぶ習慣をつけると、毛のつき方がぐっと変わりますよ。
使える素材かを表示で確かめ、目立たない所で試してから使いましょう。絹や毛皮などには使えない物もあり、髪や肌には使わないよう案内されています。
色合わせで目立ちにくくする
毛が抜けること自体はゼロにできません。白っぽいストールなら明るい色のコート、濃い色のストールなら濃い色のコート、と色を近づけておくと、ついた毛が目立ちにくくなります。
出かける前に、玄関で一度ストールを軽く振ってから巻くのもおすすめです。浮いていた毛がその場で落ちるので、服や電車の座席につく毛を減らせます。帰ってきたら、コートを脱ぐ前にストールを外しておくと、コートの裏地にも毛が移りにくくなりますよ。
ブラッシングの手順:着けた後に毛並みを整える
ブラッシングは、浮いた毛を落とし、毛並みを整えて、毛玉や絡みを防ぐお手入れです。全国のクリーニング業の連合会の案内でも、カシミヤは毛ブラシで毛並みを整えるよう紹介されています。
- ストールを平らな所に広げる
- やわらかい洋服ブラシで、毛並みに沿って軽くなでる
- 浮いて取れた毛は、ブラシについた分を払い落とす
- フリンジは、からまないよう指先で整える
- 風通しのよい所でひと晩休ませてから、たたんでしまう
力を入れてゴシゴシこするのは逆効果です。毛足の長いモヘヤやアンゴラは、ブラシを当てるより、手のひらで軽くなでる程度にしておくと安心です。
毛玉ができた時は
東京都のクリーニング業の組合の解説では、毛玉は引っぱらずにハサミで丁寧に切るようすすめられています。手でむしり取ると、まわりの毛まで引き出してしまい、また毛玉ができやすくなります。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見る洗う時の素材別のポイント
ストールを家で洗っていいかは、タグの洗濯表示が教えてくれます。花王の案内では、洗濯おけに数字や手の記号、「弱」「手洗い」があれば家で洗え、おけに×の時は洗えないとされています。
- 濃い色や柄物は、目立たない所で色移りしないか確かめる
- フリンジが内側になるようにたたみ、洗濯ネットに入れる
- おしゃれ着用の洗剤で、手洗いかおしゃれ着コースで洗う
- 手洗いは、もんだりこすったりせず、沈める・浮かせるを繰り返す
- 脱水は短めにし、タオルで水気を取る
- 日陰でM字に干すか、ざっくり編みは平干しにする
ライオンの案内では、寄せる・広げるを繰り返す「アコーディオン洗い」も紹介されています。濃い色のストールは、ほかの洗濯物と分けて洗いましょう。
洗うタイミングの考え方
ストールは、肌に直接触れる首まわりに使うので、思っている以上に皮脂や汗、ファンデーションがついています。花王の案内では、綿は皮脂やにおいの汚れをしっかり落とすよう紹介されています。
決まった回数はありませんが、首に当たる所の黄ばみやにおいが気になってきたら、洗うかクリーニングに出す合図です。汚れたまま使い続けると、毛羽立ちや虫食いのもとにもなります。
素材ごとの干し方の違い
ウール・絹・ナイロンは、直射日光を避けて陰干しにするよう案内されています。ニット素材やざっくり編みのストールは、ハンガーにかけると重みで伸びるので、平らに広げて干すのが安心です。
『早く乾かしたいから乾燥機で』と思うこともありますよね。けれど、乾燥機は縮みや毛羽立ちの原因になりやすいので、洗濯表示で禁止されていないか確かめ、迷う時は自然乾燥にしておきましょう。
家で洗えない時は
洗えない表示の時や、カシミヤなど大切なストールで洗うのが不安な時は、クリーニング店に相談しましょう。東京都のクリーニング業の組合の解説では、獣毛は強いクリーニングが傷みのもとになるとされています。
お店には、素材と、気になっている抜け毛や毛玉の様子を伝えておくと、仕上げ方を相談しやすくなりますよ。
しまう時の手入れと保管のコツ
シーズンが終わったストールは、汚れを落としてからしまうのが基本です。全国のクリーニング業の連合会の案内では、詰め込みすぎない、不織布のカバーを使う、防虫剤は1種類を衣類の上に置く、といったポイントが紹介されています。
| すること | 理由 | ひとこと |
|---|---|---|
| 洗うかクリーニングに出してからしまう | 汚れが虫食いのもとになる | 一度しか使っていない物も |
| クリーニングのビニールを外す | 湿気がこもりやすい | 帰ったらすぐ外して風を通す |
| ふんわりたたんで重ねすぎない | 毛足がつぶれる・しわになる | 重い物を上に置かない |
| 防虫剤は1種類だけ | 2種類以上はシミの原因になることがある | 衣類の上に置く |
| ときどき出して風を通す | 湿気や虫を防ぐ | 晴れた日に引き出しを開ける |
日本テキスタイルケア協会の解説では、ヒメマルカツオブシムシの幼虫が、ウールや毛皮などのたんぱく質の繊維を好んで食べるとされています。ウールやカシミヤのストールは、特に汚れを残さずにしまいましょう。
シーズン中の置き方
毎日のように使う時期は、帰ってきたらコートのポケットやバッグに押しこまず、平らな所に広げて休ませてあげてください。椅子の背にかけっぱなしにすると、その形のまま伸びたり、背もたれとこすれたりします。
旅行や出張に持っていく時
旅行かばんにストールを入れる時は、丸めて押しこむより、ふんわりたたんで一番上に入れる方が、しわや毛羽立ちを防げます。薄い布袋に入れておくと、ほかの荷物とのこすれも減らせますよ。
「飛行機の中で、ひざ掛けにも使えるから」と1本持っていくなら、毛が抜けにくい素材を選んでおくと、服や座席に毛がつかずにすみます。
ストールの手入れで、よくある失敗
| よくある失敗 | 起きること | 代わりにすること |
|---|---|---|
| 毛玉を手でむしり取る | まわりの毛まで抜ける | ハサミで丁寧に切る |
| 毎日同じストールを使う | 毛羽立ちや毛玉が進む | 何本かを交代で使う |
| フリンジを出したまま洗う | フリンジがからまる・ほつれる | 内側にたたんでネットに入れる |
| 直射日光で干す | 黄変や色あせが起きる | 日陰で干す |
| バッグに丸めて入れる | しわと摩擦で毛羽立つ | 外したらたたんで持つ |
これから買う時に見ておきたいこと
抜け毛に悩みたくない時は、買う前にタグと手触りを確かめておくのがおすすめです。組成表示で素材と割合を見て、表面を手のひらで軽くなでてみましょう。
手に毛がつくようなら、抜けやすい物かもしれません。「この素材は家で洗えますか?」と店員さんに聞いておくと、買った後の手入れも迷わずにすみます。
人の髪の抜け毛が気になる方へ
この記事はストールの手入れのお話ですが、人の髪の抜け毛が気になっている方は、育毛剤とはどんな商品かで区分の違いからお話ししています。
よくある質問
ストールの毛がコートにつかないようにするには?
コートの素材と色をストールに近づけると、毛がついても目立ちにくくなります。中に着る服を綿にするなど、静電気を起こしにくい組み合わせにするのもおすすめです。
カシミヤのストールは毎日使ってもいいですか?
クリーニング業の組合の解説では、連日使うのを避け、使った後はブラシで毛羽を整えるようすすめられています。何本かを交代で使うと長持ちします。
抜けやすい素材はありますか?
モヘヤやアンゴラは毛が抜けやすい素材として紹介されています。カシミヤは摩擦で毛羽立ちやすく、アクリルは毛玉ができやすい素材です。
ストールは家で洗えますか?
洗濯表示によります。洗濯おけに数字や手の記号があれば家で洗え、×の時は家では洗えません。洗えない時は、クリーニング店に相談しましょう。
洗う時、フリンジはどうすればいいですか?
フリンジが内側になるようにたたんで洗濯ネットに入れると、からまりにくくなります。乾いたら、指先でやさしく整えてください。
ストールのにおいや汚れが気になります。
首まわりは皮脂や汗がつきやすい所です。洗濯表示を見て家で洗えるなら、おしゃれ着用の洗剤でやさしく洗いましょう。洗えない時は、クリーニング店に相談してください。
しまう時に気をつけることは?
洗ってからしまい、通気性のあるカバーを使い、防虫剤は1種類だけにしましょう。ときどき引き出しを開けて風を通すと安心です。
まとめ
- ストールの抜け毛対策は、まず素材を知ることから
- 素材ごとに、ブラッシング・洗い方・干し方を変える
- 合わせる服の素材と色、巻き方で、毛のつき方は変わる
- 着けた後は毛並みを整え、連日使いを避けて休ませる
- しまう時は洗ってから、防虫剤は1種類だけ
ストールは、素材の個性がそのまま手入れの違いになるアイテムです。手持ちの1本のタグを見るところから、気軽に始めてみてくださいね。





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