リウマチの治療中の抜け毛対策は?手の負担が少ないヘアケアと相談の仕方

手の負担を減らすヘアケアの道具が並ぶ浴室のイメージ

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

リウマチの治療を続けていると、指や手首がこわばる日もありますよね。そんな中で抜け毛まで気になってくると、『髪を洗うのもひと苦労なのに』と気持ちが重くなってしまうものです。

結論から言うと、抜け毛が気になったら、まず主治医に伝えてみてください。そのうえで、手に負担をかけない洗い方や道具を取り入れると、毎日のヘアケアがぐっと楽になります。

この記事では、指や手首がつらい日のヘアケアの工夫と、主治医への相談の仕方をお話しします。

目次

リウマチの治療中の抜け毛対策は?先に答え

先に答え
  • 抜け毛が気になったら、主治医か薬剤師に伝える
  • 治療中の薬は、自己判断でやめたり量を変えたりしない
  • 手がこわばりやすい時間を避けて、髪を洗う時間を決める
  • 柄の長いブラシやシャワーチェアーなど、道具で手の負担を減らす
  • 育毛剤は容器の形も見て、使い続けやすい物を考える

ヘアケアは毎日のことだからこそ、手に負担が積み重なりやすいんです。がんばって続けるより、「楽にできる形」に変えていくのがコツですよ。

困りごと取り入れたい工夫
腕を上げ続けるのがつらい座って洗う・洗う時間を短く分ける
指先に力が入りにくい手のひら全体で泡をのせる
ボトルのポンプが押しにくい泡で出るタイプや詰め替えを考える
ドライヤーが重く感じる軽い物を選ぶ・台に置いて使う
髪を結ぶのがむずかしい大きめのクリップでまとめる

天気や季節で手の調子が変わる時は

日本リウマチ財団の解説では、天候によって症状が変わることや、春から梅雨の時期、エアコンの冷房の影響にも触れられています。手の調子がいい日と悪い日があるのは、めずらしいことではないんです。

調子のいい日に美容院の予約や詰め替えの買い足しを済ませておく、悪い日は流すだけにする、というように予定に余白を持たせておくと気持ちが楽ですよ。

まずは主治医に。薬を自分の判断で変えないで

『抜け毛が気になるから、薬を少し休んでみようかな』と思う日もあるかもしれません。その気持ちはよく分かります。

でも、リウマチの薬は、関節の様子や検査の結果を見ながら主治医が決めています。自己判断で飲むのをやめたり量を変えたりせず、抜け毛のことも診察で伝えてください。

薬の飲み方は自分で決めない

抜け毛がつらい時も、飲むのをやめる・量を減らすことは自分で決めないでください。次の受診日が先でも、心配な時は病院や薬局に電話で聞いてかまいません。

日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでは、脱毛症の原因として、膠原病などの内科の病気や薬の副作用などもあると説明されています。理由は人によって違うので、自分で決めつけずに相談するのがいちばんです。

薬を飲んでいる方の主治医への伝え方は、メトトレキサート服用中の抜け毛対策でも詳しく紹介しています。この記事では、手の負担を減らすヘアケアの工夫を中心にお話ししますね。

指や手首がつらい日の洗髪の工夫

日本リウマチ財団の一般向けの解説では、関節を動かし始める時にこわばり、使っているうちに楽に動かせるようになる「朝のこわばり」が紹介されています。主に手指や手首などの関節に痛みや腫れが起こるとも説明されています。

それなら、髪を洗う時間も手の調子に合わせて選んでみませんか。こわばりが落ち着いてくる時間帯に洗うだけで、ずいぶん楽になることもあるんです。

手の負担が少ない洗い方
  1. 洗う前に、手を温かいお湯に少しつけて温めておく
  2. シャワーチェアーに座り、ひじを体の近くに寄せて洗う
  3. シャンプーは泡で出るタイプか、泡立てネットで泡を作る
  4. 指先ではなく、手のひら全体で頭皮を包むように洗う
  5. 両手を上げ続けず、片手ずつ休みながら洗う
  6. すすぎはシャワーヘッドを低めに固定して、頭を傾けて流す

全部を一度に洗い切ろうとしなくても大丈夫です。前半と後半に分けて、途中で手を下ろして休んでもかまいません。

浴室を冷やさない工夫

寒い浴室では、手がこわばりやすく感じる方もいます。入る前にシャワーで浴室の床や壁を温めておくと、服を脱いだ時の冷えがやわらぎます。

冬は脱衣所に小さな暖房を置くのも一つの方法です。洗い終わったら、髪より先に手を温かいタオルで包んでおくと、乾かす時に指が動かしやすくなりますよ。

毎日洗うのがつらい日は

痛みが強い日は、洗髪をお休みしてもいいんです。ぬるま湯で流すだけにしたり、蒸しタオルで地肌を押さえたりするだけでも、頭皮はさっぱりします。

『毎日洗わないと抜け毛が増えるかも』と心配な方もいますよね。ただ、無理をして手を痛めてしまうと、ほかの家事にも響いてしまいます。体の調子を優先してあげてください。

美容院の洗髪を頼るのも一つの方法

手の調子が悪い時期は、美容院でシャンプーだけお願いするのも一つの手です。予約の時に「手が痛むので、洗髪の時に配慮してほしい」と伝えておくと安心です。

髪を短めに整えてもらうと、洗う時間も乾かす時間も短くなります。長さを変える時は、扱いやすさを一番に相談してみてくださいね。

洗髪と乾かす時の手の負担を減らす道具

日本リウマチ友の会は、動作を助けるために工夫された道具を「自助具」として紹介し、使う時は専門家の指導を受けることが大切だとしています。ヘアケアにも、手の負担を減らせる道具があります。

道具楽になる動作選ぶ時に見たいこと
シャワーチェアー立ったまま腕を上げ続けること浴室の広さ・座面の高さ
浴室のすべり止めマット足元をふんばること洗いやすさ・敷く場所
柄の曲がったブラシ・長い柄のブラシ頭の後ろに手を回すこと握りやすい太さ・軽さ
泡で出るシャンプー容器手のひらで泡立てることポンプの押しやすさ
吸水性の高いヘアタオル・タオルキャップ長くタオルで拭き続けること着けやすさ・洗いやすさ
軽いドライヤー腕を上げてドライヤーを持つこと重さ・持ち手の形
ドライヤーを固定できる台ドライヤーを持ち続けること置く場所・安定感

道具は、合う・合わないが人によって違います。買う前に、病院の作業療法士や看護師に「こういう物を使ってもいいですか」と相談しておくと失敗が減りますよ。

道具を選ぶ時のポイント

慶應義塾大学病院の医療・健康情報サイトでは、関節の痛みや変形は毎日の動作のくり返しで進むことがあるとして、関節を守る工夫が紹介されています。重い物は前腕で支える、蛇口に長いレバーを付けるといった例です。

ヘアケアでも同じように、「指先でつまむ」「手首をひねる」動作が少なくなる道具を選ぶと楽になります。売り場で実際に持ってみて、重さと握りやすさを確かめてみてください。

道具を選ぶ時のチェック
  • 指先ではなく、手のひら全体で持てるか
  • 片手で使えるか
  • 手首を大きくひねらずに使えるか
  • 濡れた手でもすべりにくいか
  • 洗ったり乾かしたりの手入れが簡単か

乾かす時間を短くするコツ

ドライヤーの時間は、腕を上げ続けるので手首や肩に負担がかかりやすいですよね。乾かす前のひと手間で、ドライヤーを持つ時間は短くできるんです。

乾かす時間を短くする流れ
  1. お風呂を出る前に、手で髪の水気を軽くしぼる
  2. タオルキャップをかぶって、着替えの間に水気を吸わせる
  3. ドライヤーは台に置くか、ひじを机について持つ
  4. 根元から乾かし、毛先は最後にさっと
  5. 疲れたら途中で休み、残りはもう一度風を当てる

髪が生乾きのまま寝ると、頭皮がむれやすくなります。全部を乾かしきれない日も、根元だけは先に乾かしておきましょう。

家族に手伝ってもらう時は

ドライヤーやブラッシングを家族に頼めると、手を休める時間が作れます。『頼むのは悪いかな』と遠慮する方も多いはずですが、手伝う側も何をすればいいか分かると助かるものです。

「今日は手首がつらいから、後ろだけ乾かしてもらえる?」のように、手伝ってほしい所を具体的に伝えると頼みやすくなりますよ。

とかす・結ぶ・整える時の工夫

洗う・乾かす以外にも、髪をとかしたり結んだりする動作は毎日あります。ここでも、指や手首の負担を減らす工夫ができます。

場面手の負担が少ない方法ひとこと
とかす柄の太いブラシを手のひらで握る毛先から少しずつ
頭の後ろ柄の曲がったブラシを使う腕を高く上げずに届く
まとめるゴムよりも大きめのクリップ指先で細かく結ばなくてよい
寝る時ゆるく一つにまとめる枕との摩擦を減らす
外出前短めの髪型で、整える手間を減らす美容院で相談

髪をきつく引っぱる結び方は、頭皮にも負担になります。手のためにも頭皮のためにも、ゆるめのまとめ髪にしておきましょう。

見え方を整えたい時は

抜け毛で分け目が目立つ気がする時は、分け目を少しずらしたり、根元をふんわり乾かしたりすると印象が変わります。スタイリング剤は、手に取って伸ばすのが楽な軽めの物を少量にしておくと、手の負担も少なくてすみます。

帽子を使う時は、つばを持ってかぶれる物や、伸び縮みして着けやすい物が便利です。指先で細かく留めるボタンや金具が少ない物を選ぶと、出かける前の支度が楽になりますよ。

抜けた毛の片づけも手にやさしく

床に落ちた毛を指でつまむのは、意外と手に負担がかかります。柄の長い粘着ローラーやフロアワイパーを使うと、かがまずに片づけられて楽ですよ。

排水口には使い捨てのネットを付けて、ネットごと捨てる形にしておくと、細かい作業が減ります。

主治医への相談メモの作り方

診察では、関節の痛みや検査の話が中心になりやすいですよね。髪のことを忘れずに伝えるために、短いメモを用意しておきましょう。

相談メモに書くこと
  • 抜け毛に気づいた時期と、その頃に始めた薬や治療
  • 気になる場所(分け目・頭頂部・全体など)
  • 頭皮のかゆみ・赤み・ふけの有無
  • 洗髪や乾かすのがつらい場面
  • 使いたい頭皮用品の名前(箱の写真があれば一緒に)
相談相手聞けること
主治医抜け毛のこと、薬を続けてよいか
看護師生活の困りごと、髪の悩みの伝え方
作業療法士手の負担を減らす動作や道具
病院や薬局の薬剤師頭皮用品を使ってよいか、薬との関係
皮膚科の医師頭皮の赤み・かゆみ、毛の状態

作業療法士に相談できることも

慶應義塾大学病院の医療・健康情報サイトでは、リウマチの作業療法として、自助具の作製や関節を守る動作の指導が紹介されています。洗髪やドライヤーがつらい時は、通っている病院でリハビリの相談ができるか聞いてみてください。

「髪を洗う時に手首が痛む」「ドライヤーを持つのがつらい」と、困っている場面をそのまま伝えると話が進みやすいです。

伝え方の例

伝える時は、困っている場面をそのまま言葉にするのが一番です。たとえば、こんな言い方があります。

「最近、ブラシに残る毛が増えた気がします。手首が痛くて洗うのも大変なので、髪のことで相談できる人はいますか」

主治医からは、皮膚科やリハビリの担当につないでもらえることもあります。一人で全部を解決しようとしなくていいんです。

メモは診察の最初に渡す

診察の最後に話そうとすると、時間が足りなくなりがちです。「髪のことも聞きたくて」と最初にメモを渡しておくと、主治医も話の流れに入れてくれますよ。

育毛剤を使う前の確認と、手にやさしい容器の選び方

抜け毛が気になって、育毛剤を考える方もいると思います。使う前に、主治医か薬剤師に「この頭皮用品を使ってもいいですか」と確かめておきましょう。

メリット
    デメリット

      店頭で手に取れるなら、押す・握る・傾ける動作が自分の手でできるかを試してみてください。毎日使う物だからこそ、続けやすさは大事な選ぶ基準なんです。

      使う時間も手の調子に合わせる

      育毛剤を使ってよいと言われたら、使う時間も手の調子に合わせて決めておきましょう。こわばりが強い朝より、手が動かしやすい夜のお風呂上がりにまとめる方が続けやすい方もいます。

      つけた後に指でなじませる時は、強くもまず、手のひらで頭を包むように軽く押さえるだけで大丈夫です。

      箱で確かめたいこと

      医薬部外品の育毛剤は、育毛や脱毛の予防などの効能が表示されている頭皮用の商品です。治療中の抜け毛を止める物ではないので、頭皮をいたわる手入れの一つとして考えておきましょう。

      確かめること見る場所
      区分(医薬部外品・化粧品・医薬品)箱やボトルの表示
      有効成分成分表示の有効成分の欄
      使用上の注意箱の裏・添付の説明書
      1回の使用量と回数使い方の欄
      定期購入かどうか通販の最終確認画面

      通販で買う時は、最終確認画面で分量や支払いの時期、解約の条件を確かめ、画面を保存しておくと安心です。契約のトラブルは、消費者ホットライン188で相談を受け付けています。

      区分ごとの違いは、育毛剤とはどんな商品かの解説で詳しく紹介しています。

      育毛剤えらび

      買う前に、育毛剤の選び方を確認

      医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

      無料育毛剤の選び方を見る

      この記事に出てきた言葉

      言葉ひと言でいうと
      朝のこわばり起きた時に関節が動かしにくく、使ううちに楽になる状態
      自助具日常の動作を助けるために工夫された道具
      作業療法士生活の動作の練習や道具選びを手伝う専門職
      医薬部外品育毛や脱毛の予防などの効能が表示される、薬と化粧品の間の区分
      タオルキャップ髪を包んで水気を吸わせる帽子の形のタオル

      よくある質問

      リウマチの治療中に抜け毛が増えました。薬をやめた方がいいですか?

      飲むのをやめる・量を減らすことは、自分では決めないでください。抜け毛のことも、主治医か薬剤師に相談しましょう。

      手が痛くて毎日髪を洗えません。抜け毛が増えませんか?

      洗わなくても抜ける毛の量が減るわけではなく、毎日洗えない日があってもかまいません。痛みが強い日は、流すだけや蒸しタオルで地肌を押さえるだけにして、手を休めてください。

      洗髪を楽にする道具はどこで相談できますか?

      通っている病院の作業療法士や看護師に相談してみてください。患者会などでも、手の負担を減らす道具の情報がまとめられています。

      ドライヤーを持つのがつらいです。

      タオルキャップで水気を吸わせてから乾かすと、時間が短くなります。ドライヤーは台に置いたり、ひじを机について持ったりする方法もあります。

      育毛剤を使ってもいいですか?

      使う前に主治医か薬剤師に確かめてください。使ってよいと言われたら、区分・有効成分・使用上の注意を読み、容器が自分の手で使いやすいかも見てみましょう。

      頭皮が赤い・かゆい時はどうすればいいですか?

      シャンプーや育毛剤を替える前に、主治医か皮膚科に相談してください。治療中であることも伝えておきましょう。

      まとめ

      この記事の要点
      • 抜け毛が気になったら主治医に伝え、薬は自己判断で変えない
      • 手のこわばりが落ち着く時間に、座って洗う
      • 柄の長いブラシやシャワーチェアー、タオルキャップで手の負担を減らす
      • 道具は作業療法士や看護師に相談してから選ぶと失敗が少ない
      • 育毛剤は使う前に確認し、容器の使いやすさも見る

      手がつらい日に、いつもどおりのヘアケアを続けるのは大変なことです。道具や人の手を借りながら、自分のペースで髪と頭皮をいたわっていってくださいね。

      育毛剤えらび

      育毛剤えらび 編集部

      抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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