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シャンプーや頭皮用ローションの成分表示で「フルボ酸」という名前を見かけて、『これって薄毛にいいの?』と気になった方も多いはずです。聞き慣れない名前だと、なんだか特別な成分に見えますよね。
結論から言うと、フルボ酸が薄毛に効果があるとは言えません。フルボ酸は化粧品の成分の名前として使われている物で、医薬部外品の育毛剤の「有効成分」とは立場が違います。
この記事を読むと、フルボ酸がどんな成分か、成分表示のどこを見れば育毛の効能があるかを見分けられるかが分かります。
フルボ酸は薄毛に効果ある?先に答え
- フルボ酸は、化粧品の成分表示で使われる名前の一つ
- 薄毛や育毛への効果を示した公的な記載は見当たらない
- 育毛の効能があるかは、成分名ではなく「医薬部外品」の表示と効能・効果の欄で見る
『配合されているなら、少しは効くのでは』と思う方もいるかもしれません。ただ、成分が入っていることと、その商品に育毛の効能があることは別の話なんです。
フルボ酸の育毛効果をうたう文章を見かけても、そのまま受け取らないでおきましょう。育毛の効能を表示できるのは、医薬部外品か医薬品だけと決まっています。
| よくある疑問 | 答え |
|---|---|
| フルボ酸は薄毛に効く? | 効果があるとは言えない |
| フルボ酸は育毛剤の有効成分? | 医薬部外品の育毛剤の有効成分の欄で見かけることはほとんどない |
| フルボ酸配合のシャンプーは育毛シャンプー? | 区分を見ないと分からない。化粧品なら育毛の効能はない |
| 飲むフルボ酸は? | 食品の扱いで、髪への効能は書けない |
フルボ酸とはどんな物?
フルボ酸は、土の中の「腐植物質」と呼ばれる物の一つです。腐植物質は、動植物の遺体などの有機物が分解・変化してできた物の集まりなんです。
土や堆積物の腐植物質は、アルカリと酸への溶けやすさで3つに分けて扱われています。フルボ酸はそのうちの一つです。
| 呼び方 | アルカリに | 酸に |
|---|---|---|
| フミン酸(腐植酸) | 溶ける | 溶けない |
| フルボ酸 | 溶ける | 溶ける |
| ヒューミン | 溶けない | 溶けない |
化粧品の原料メーカーの説明では、化粧品に使うフルボ酸は、米国ユタ州のヒューミックシェール(腐植泥板岩)から取り出した原料と紹介されています。原料によって出どころは違うこともあるので、気になる時は販売元に聞いてみてください。
化粧品の成分表示ではどう書かれる?
化粧品の成分表示では、原料の名前ではなく決められた「表示名称」で書かれます。フルボ酸は、表示名称「フルボ酸」、国際的な名前(INCI名)は「Fulvic Acid」です。
水に溶かした原料の場合は、成分表示に「水、フルボ酸」のように並ぶこともあります。似た名前に「フムスエキス」もありますが、これは別の表示名称として扱われています。
土や肥料の話と頭皮の話は分けて読む
フルボ酸を調べると、畑の土づくりや肥料の話がたくさん出てきますよね。もともと土の中の物なので、農業の分野でよく話題になる成分なんです。
ただ、植物や土での話が、そのまま人の頭皮や髪に当てはまるわけではありません。『土を元気にするなら頭皮にも』と考えたくなりますが、頭皮用品としての働きは、商品の区分と表示で判断しておきましょう。
成分表示のどこを見ればいい?
フルボ酸が入っているかどうかより、先に見てほしい所があります。それは、その商品の区分です。
- 箱や商品ページに「医薬部外品」「医薬品」の文字があるか探す
- 医薬部外品なら、成分表示が「有効成分」と「その他の成分」に分かれているか見る
- 有効成分の欄に何が書かれているか確かめる
- フルボ酸がどの欄にあるかを見る(全成分の中か、その他の成分の中か)
- 「効能・効果」の欄があるか、何と書かれているかを読む
化粧品の場合は、有効成分という欄がなく、全成分が一つにまとめて書かれます。医薬部外品の場合は、効能のもとになる成分が有効成分として分けて書かれるんです。
通販の商品ページで確かめる時
ネットで買う時は、箱を手に取って裏を見ることができません。その場合は、商品ページの「成分」「全成分」の欄や、商品画像の中の説明を探してみてください。
区分や成分が見つからない時は、買う前に販売元へ問い合わせるのが確実です。答えが返ってくるまでの間に、ほかの商品の表示と見比べておくと選びやすくなりますよ。
| 商品ページで探す所 | 分かること |
|---|---|
| 商品名の近くの「医薬部外品」の文字 | 区分 |
| 「有効成分」の欄 | 効能のもとになる成分 |
| 「全成分」「その他の成分」の欄 | フルボ酸などの配合の有無 |
| 「効能・効果」の欄 | 表示されている効能の言葉 |
| 販売元・問い合わせ先 | 分からない時の聞き先 |
医薬部外品の育毛剤で見かける有効成分
医薬部外品の育毛剤の有効成分の欄でよく見かけるのは、次のような名前です。どれも、各メーカーの公式ページで有効成分として表示されている物です。
| 有効成分の名前 | 見かける商品の例 |
|---|---|
| センブリエキス | チャップアップ、マイナチュレ、ニューモ など |
| グリチルリチン酸ジカリウム | チャップアップ、マイナチュレ、スカルプD 薬用育毛トニック など |
| 酢酸DL-α-トコフェロール | マイナチュレ、スカルプD ボーテ 薬用スカルプセラム など |
| タマサキツヅラフジアルカロイド | マイナチュレ、スカルプD 薬用育毛トニック など |
| D-パントテニルアルコール | チャップアップ、マイナチュレ など |
この記事で取り上げている商品の有効成分の欄に、フルボ酸は入っていません。もしフルボ酸が「その他の成分」の欄にあれば、それは効能のもとになる成分としては扱われていない、と読むのが自然です。
有効成分の一覧と働きの読み方は、育毛剤の成分はどう働く?で詳しく紹介しています。
育毛剤の有効成分とフルボ酸は何が違う?
同じ「成分」でも、有効成分とそれ以外の成分では、表示できることがまったく違います。ここを押さえると、成分名に振り回されにくくなりますよ。
- 国が認めた効能のもとになる成分として表示される
- 箱に効能・効果(育毛、脱毛の予防 など)が書ける
- 「有効成分」の欄に分けて書かれる
- 化粧品の効能の範囲を超えることは書けない
- 育毛の効能は表示できない
- 全成分の一つとしてまとめて書かれる
化粧品の頭皮用品について、東京都の講習会資料は「化粧品では、育毛の標ぼうは一切不可」としています。化粧品が書ける頭皮・毛髪の効能は「頭皮、毛髪をすこやかに保つ」「毛髪にはり、こしを与える」などの範囲なんです。
| 区分 | 書ける効能の例 | フルボ酸との関係 |
|---|---|---|
| 医薬品(発毛剤) | 添付文書に書かれた効能 | 成分は添付文書の成分・分量で確かめる |
| 医薬部外品(育毛剤) | 育毛、薄毛、脱毛の予防、発毛促進 など | 入っていても、その他の成分の一つ |
| 化粧品(シャンプー・頭皮用美容液など) | 頭皮・毛髪をすこやかに保つ など | 全成分の一つ。育毛の効能は書けない |
区分の違いの全体は、医薬品・医薬部外品・化粧品の違いで紹介しています。
「〇〇配合」の言葉は何を意味する?
商品のパッケージには「フルボ酸配合」のように、成分の名前を大きく書いた物がありますよね。この「配合」は、その成分が入っているという意味で、効能を表す言葉ではありません。
医薬部外品の育毛剤が化粧品の成分を一緒に入れている場合、化粧品として書いている部分が、医薬部外品として承認を受けた効能であるかのように誤解させてはいけない決まりがあります。目立つ成分名と、効能・効果の欄は分けて読むのがポイントです。
「フルボ酸配合」の広告はどう読む?
ネットでは「フルボ酸で髪が増えた」のような文章を見かけることもありますよね。こうした文章を見たら、少しだけ立ち止まってみてください。
医薬品医療機器等法では、化粧品や医薬部外品の効能について、はっきり言っても遠回しに言っても、うそや大げさな広告をすることが禁止されています。景品表示法でも、実際より著しく優れていると思わせる表示は「優良誤認」として禁止されています。
- 商品の区分(医薬部外品・化粧品)が書かれているか
- 「育毛」「発毛」の言葉を、化粧品なのに使っていないか
- 効能・効果の欄の言葉と、広告の言葉が合っているか
- 「PR」「広告」の表示があるか
- 使った人の写真や声だけで効果を伝えていないか
例えば、こんな会話になりがちです。
「このシャンプー、フルボ酸で頭皮が元気になるって書いてある」
「区分を見て。化粧品なら、育毛の効き目は書けないはずだよ」
成分の名前が目立つほど、区分と効能の欄を確かめる習慣をつけておくと安心です。
「天然」「ミネラル」という言葉の受け止め方
フルボ酸の広告では、「天然」「ミネラル」といった言葉が一緒に使われることがあります。響きはやさしいですが、天然由来であることと、肌に合うことや効き目があることは別です。
天然由来の成分でも、肌に合わないことはあります。言葉の印象ではなく、区分と注意書きで判断しておきましょう。
口コミでフルボ酸の名前を見かけた時
口コミの中で「フルボ酸入りに変えたら抜け毛が減った」のような感想を見かけることもあるかもしれません。その人が同じ時期にほかの育毛剤を使っていたか、生活が変わったかは、口コミからは分からないことが多いんです。
感想そのものを否定する必要はありません。ただ、香りや洗い心地の感想は参考にしつつ、髪の変化の話は商品の働きとは分けて読んでおくと、選ぶ時に迷いにくくなります。
飲むフルボ酸・サプリメントはどう考える?
フルボ酸は、飲み物やサプリメントとして売られていることもあります。『飲めば髪にいいのでは』と思う方もいるかもしれませんね。
サプリメントや飲み物は食品の扱いで、髪や薄毛への効能を書くことはできません。食べ物や栄養素で「髪が増える」と言える物もない、と考えておきましょう。
| 形 | 区分 | 考え方 |
|---|---|---|
| 頭皮に塗るローション | 区分を表示で確かめる | 医薬部外品なら有効成分と効能の欄を見る |
| シャンプー | 化粧品か医薬部外品 | 化粧品なら育毛の効能はない |
| 飲み物・サプリメント | 食品 | 髪への効能は書けない |
持病がある方や薬を飲んでいる方、妊娠中・授乳中の方は、サプリメントを始める前に医師か薬剤師に相談してください。食事と髪の関係の考え方は、育毛に良い食べ物は?も参考になります。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見る薄毛が気になる時、何から選べばいい?
フルボ酸が気になったきっかけは、薄毛や抜け毛の悩みだと思います。成分名から選ぶより、目的から選ぶほうが迷いにくいんです。
| 目的 | 選ぶ物 | 見る表示 |
|---|---|---|
| 抜け毛を防ぎたい・髪を育てたい | 医薬部外品の育毛剤 | 医薬部外品の文字・有効成分・効能・効果 |
| 頭皮を清潔にしたい | シャンプー | 洗い心地・頭皮に合うか |
| 頭皮の乾燥やふけが気になる | 薬用シャンプーや頭皮用の物 | ふけ・かゆみを防ぐ 等の効能 |
| 急に抜け毛が増えた・円形に抜けた | 医療機関 | 皮膚科で相談 |
フルボ酸配合の化粧品を使うのが悪いわけではありません。使い心地が好きなら続けてかまいませんが、薄毛対策の主役としては、医薬部外品の育毛剤を区分と有効成分で選ぶのがおすすめです。
医薬部外品の育毛剤を選ぶ時の基準
区分を確かめたら、次は自分に合うかどうかです。成分名のほかに、毎日続けられるかどうかも大事な基準になります。
| 基準 | 見る所 |
|---|---|
| 区分 | 「医薬部外品」の文字があるか |
| 有効成分 | 有効成分の欄に何が書かれているか |
| 使い心地 | アルコールやメントールの刺激、香りの有無 |
| 容器 | ノズル・スプレーなど、地肌に届けやすい形か |
| 続けやすさ | 1日の回数、1本で使える期間 |
| 買い方 | 店頭か通販か、定期購入の条件と解約方法 |
育毛剤の選び方の全体は、育毛剤の選び方で紹介しています。
選ぶ時によくある失敗
成分名で選ぶ時に起きやすい失敗を、まとめておきますね。
- 成分名の響きだけで、化粧品を育毛剤だと思って買ってしまう
- 「有効成分」と「その他の成分」の違いを見ずに比べてしまう
- 同じ成分名が入った物を何本も重ねて使ってしまう
頭皮に塗る物を増やしすぎると、かゆみや赤みが出た時に原因が分からなくなります。新しく足す時は1つずつにしておきましょう。
成分選びより先に、相談したほうがいい時
日本皮膚科学会は、脱毛症は一つの病気ではなく、甲状腺の病気などの内科的な病気や、薬の副作用などが関わることもあると説明しています。抜け毛がある時は、皮膚科など専門の医療機関で対策を知ることが大切だとしています。
『どの成分がいいか』を調べる前に、抜け方が急だったり、円形に抜けたりしていないかを見ておきましょう。気になる時は、成分の話はいったん置いて、先に皮膚科で相談してみてください。
頭皮に合わない時はどうする?
どんな成分でも、肌に合わないことはあります。初めて使う頭皮用品は、腕の内側などで試してから使うよう案内している商品もあります。
使っていて赤み・かゆみ・はれなどが出た時は、使うのをやめて皮膚科で相談してください。商品の箱と成分表示を持っていくと、何が合わなかったかを一緒に考えてもらいやすくなります。
医薬部外品の育毛剤の使用上の注意にも、頭皮に傷や湿疹がある時は使わないよう書かれていることがよくあります。化粧品でも医薬部外品でも、頭皮の調子が悪い日は無理に塗らないでおきましょう。
- 使っている商品名と区分(医薬部外品・化粧品)
- 使い始めた日と、1日の回数
- かゆみや赤みが出た日と場所
- 一緒に使っているシャンプーや整髪料
成分の話で出てくる言葉
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| 表示名称 | 化粧品の成分表示で使う、決められた成分の名前 |
| INCI名 | 化粧品の成分の国際的な名前 |
| 有効成分 | 医薬部外品で、効能のもとになる成分として表示される成分 |
| その他の成分 | 医薬部外品で、有効成分以外の成分 |
| 腐植物質 | 土の中の有機物が分解・変化してできた物の集まり |
| 優良誤認 | 実際より著しく優れていると思わせる、景品表示法で禁止された表示 |
よくある質問
フルボ酸は薄毛に効果がありますか?
薄毛への効果を示した公的な記載は見当たらず、効果があるとは言えません。育毛の効能があるかは、医薬部外品の表示と効能・効果の欄で確かめてください。
フルボ酸の育毛効果をうたう商品は信じていいですか?
化粧品は育毛の効能を表示できません。区分が化粧品なのに育毛をうたっていたら、表示の仕方に注意して読んでみてください。
フルボ酸配合のシャンプーは育毛シャンプーですか?
フルボ酸が入っているだけでは分かりません。医薬部外品の表示があるか、効能・効果に何と書かれているかを確かめましょう。
育毛剤とフルボ酸配合の化粧品を一緒に使ってもいいですか?
使い方はそれぞれの商品の注意書きに従ってください。頭皮に塗る物を一度に増やすと、合わなかった時に原因が分かりにくくなるので、1つずつ足すのがおすすめです。
飲むフルボ酸は髪にいいですか?
サプリメントや飲み物は食品の扱いで、髪への効能は書けません。持病や服薬中の方は、始める前に医師か薬剤師に相談してください。
フルボ酸とフミン酸は同じ物ですか?
どちらも腐植物質ですが、酸への溶けやすさで分けて扱われる別の物です。成分表示でも別の名前で書かれます。
フルボ酸が入った育毛剤を見つけたら、それは医薬部外品ですか?
フルボ酸が入っているかどうかでは区分は決まりません。箱や商品ページの「医薬部外品」の文字と、有効成分の欄を確かめてください。
まとめ
- フルボ酸は化粧品の成分表示で使われる名前の一つで、薄毛への効果があるとは言えない
- 育毛の効能を表示できるのは、医薬部外品か医薬品だけ
- 成分名より先に、区分・有効成分の欄・効能・効果の欄を見る
- 化粧品なのに育毛をうたう広告は、注意して読む
- 飲むフルボ酸は食品の扱いで、髪への効能は書けない
成分の名前が気になった時こそ、箱の裏の区分の文字を見てみてください。それだけで、育毛のための物かどうかがすっきり分かりますよ。





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