髪の毛の薄毛を改善したい時は?見直す生活習慣と相談の目安

髪の毛の薄毛を改善したい時に見直す生活習慣と相談の目安を表したアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

髪の毛のボリュームが減ってきた気がして、『何か改善できることはないかな』と調べている方も多いはずです。毎日のことだからこそ、自分でできることから始めたいですよね。

結論から言うと、髪の毛の薄毛を「これをすれば改善する」と言い切れる方法はありません。ただ、髪に負担をかける習慣を減らし、頭皮と体の調子を整えることは自分でできますし、気になるサインがある時は早めに専門家へ相談するのが近道です。

この記事では、見直したい生活習慣と、相談に行く目安が分かります。

目次

髪の毛の薄毛は改善できる?先に答え

先に答え
  • 薄毛の原因は人によって違い、生活を変えれば元に戻るとは言い切れない
  • 自分でできるのは、髪の扱い方・食事・睡眠・ストレスなど負担になりやすい習慣を整えること
  • 育毛剤(医薬部外品)は、育毛や脱毛の予防などの効能の範囲で表示されている商品
  • 丸く抜けた所・急な抜け毛・かゆみや赤みがある時は、生活の見直しより先に皮膚科へ

まずは、自分でできることと、専門家に任せたいことを分けておきましょう。ここを分けておくと、何から手をつけるか迷いにくくなります。

分け方内容例
自分でできること髪や頭皮に負担になる習慣を減らす引っぱる髪型を毎日続けない・洗い方を見直す
自分でできること体の調子を整える睡眠時間を確保する・偏った食事を見直す
商品を使ってできること区分の範囲で頭皮をケアする医薬部外品の育毛剤を説明書どおりに使う
専門家に任せたいこと抜け毛の理由を調べる・治療を考える皮膚科で相談する

育毛剤がどんな商品かは、育毛剤とはどんな商品かで先に見ておくと分かりやすいですよ。

「改善」という言葉をどう受け止める?

広告やネットの記事で「薄毛改善」という言葉を見ると、期待してしまいますよね。でも実は、育毛剤が表示できる効能の中に「改善」という言葉はないんです。

医薬部外品の育毛剤が表示できる効能の範囲は、「育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛」と通知で決められています。化粧品のヘアトニックなどは、そもそも育毛をうたえない区分です。

よく見る言葉気をつけて読みたいこと
「薄毛改善」商品の承認された効能そのものではないことが多い
「○か月で実感」期間を約束する表現は広告のルールで認められていない
「確実に」「全員に」効き目を保証する表現は認められていない
「医師もすすめる」医師や専門家の推せんをうたう広告は、事実でも不適当とされている

日本皮膚科学会のQ&Aでも、これをすれば髪の毛が抜けなくなるという特別な予防法があるわけではない、としています。『じゃあ何をしても無駄なの?』と思うかもしれませんが、そうではありません。負担を減らし、相談のタイミングを逃さないことに意味があるんです。

目指したいのは「負担を減らして、変化に早く気づく」こと

生活の見直しで目指したいのは、髪や頭皮に余計な負担をかけないことと、気になる変化に早く気づくことです。どちらも、自分で今日から始められます。

変化に早く気づくには、同じ条件で時々写真を撮っておくのが役に立ちます。気になり始めた時の確かめ方は髪の毛のハゲ対策を気になり始めた時の確かめ方で紹介しています。

ネットの体験談やビフォーアフターの読み方

「この方法で薄毛が改善した」という体験談を見ると、試してみたくなりますよね。ただ、医薬品や医薬部外品の広告では、体験談や使用前後の写真で効き目を示すことは、原則として認められていません。

体験談は、その人の状態・期間・使い方が自分と同じとは限らないものです。読む時は、何を・どのくらいの期間・どう使ったのかが書かれているかを見て、参考程度にとどめておきましょう。

生活習慣は何から見直す?優先順位の決め方

見直したい習慣はたくさんありますが、全部を一度に変えるのは大変ですよね。続けられないと意味がないので、まずは2つくらいに絞るのがおすすめです。

習慣見直しやすさ頭皮・髪との関わり
髪の結び方・髪型今日から変えられる強く引っぱる髪型の習慣で抜けることがある
洗い方・洗う頻度今日から変えられる乾燥しすぎ・油っぽすぎにならない頻度が大事
カラー・パーマの頻度次の予約から変えられる極端に頻繁なカラーは避けたい
睡眠少しずつ変える生活リズム全体を整える土台
食事少しずつ変える偏りや無理なダイエットを避ける
ストレス変えるには時間がかかる気分転換の時間を作る

絞り方のコツ

おすすめは、「今日から変えられる物を1つ」と「少しずつ変える物を1つ」の組み合わせです。例えば、髪をゆるく結ぶことと、寝る時間を少し早めることを1か月続けてみる、という具合ですね。

1か月たったら、続けられた物はそのまま、続かなかった物はやり方を簡単にしてみましょう。できることを少しずつ増やしていくほうが、結果的に長く続きますよ。

1か月の見直し計画
  1. 表の中から、今日から変えられる物を1つ選ぶ
  2. 少しずつ変える物を1つ選ぶ
  3. 始めた日と、やることをメモに書く
  4. 2週間たったら、続けられているかだけを見る
  5. 1か月たったら、続ける物・やめる物・足す物を決める

髪の扱い方を見直す

毎日の髪の扱い方は、気づかないうちに負担になっていることがあります。ここは今日から変えられることが多いので、まず目を通してみてください。

髪の扱い方のチェック
  • ポニーテールやお団子など、強く引っぱる髪型を毎日続けていないか
  • 結ぶ位置や分け目を、いつも同じ所にしていないか
  • 爪を立てて頭皮をこすっていないか
  • シャンプーやコンディショナーのすすぎ残しがないか
  • 濡れたまま長い時間放っておいていないか
  • カラーやパーマを、極端に短い間隔でくり返していないか

日本皮膚科学会のQ&Aでは、髪が強く引っぱられる髪型を習慣的に続けることで抜けることがあり、牽引性脱毛症と呼ばれる、と紹介しています。特に前髪を後ろに引っぱる髪型で、生え際が抜けやすいそうです。

結ぶ髪型をやめられない時は

仕事や家事で、どうしても髪を結ぶ必要がある方もいますよね。そんな時は、毎日同じ位置で強く結ぶのを避けるだけでも負担は変わります。

結ぶ位置を日によって少しずらす、ゴムをゆるめにする、家に帰ったらほどく。こうした小さな工夫から始めてみてください。

乾かし方も見直す

洗った後に、濡れたまま寝てしまう日はありませんか。濡れた髪は絡まりやすく、寝ている間にこすれて傷みやすくなります。

タオルで押さえるように水気を取ってから、ドライヤーで根元から乾かしましょう。ドライヤーは同じ所に当て続けず、少し離して動かしながら使うのがコツです。

日差しの強い日は帽子も

気象庁は、紫外線の対策として帽子や長袖の衣服を着るなどの対策が有効、と案内しています。分け目やつむじは日差しを受けやすいので、長く外にいる日は帽子や日傘を使ってみてください。

帽子は、蒸れたら時々外して汗をふくと快適に過ごせますよ。

洗う頻度の考え方

日本皮膚科学会のQ&Aは、頭皮が乾燥しすぎたり油っぽくなったりしない頻度で洗うことをすすめています。毎日洗うのがいいか、1日おきがいいかは、頭皮の状態によって違うんですね。

洗った翌日の夕方にべたつくなら洗う頻度を、乾燥してつっぱるならお湯の温度や洗いすぎを見直してみましょう。

食事と体重の変化を見直す

『髪にいい食べ物を食べれば改善する?』と気になる方もいますよね。特定の食べ物で髪が増えると言える根拠はないので、まずは偏りをなくすことを目標にしましょう。

見直したいこと理由やってみたいこと
主食・主菜・副菜がそろっているか偏った食事を続けない食事バランスガイドを参考にする
急に体重を落としていないか過激なダイエットの後に抜け毛が増えることがある無理な食事制限をしない
食事を抜く日が続いていないか生活リズムの乱れにつながる朝食をとる日を増やす
同じ物ばかり食べていないか栄養が偏りやすい1日の中で品目を増やす

日本皮膚科学会のQ&Aでは、大きな手術や重い感染症、妊娠、過激なダイエットなどの後に、毛の抜けかわりが影響を受けて抜け毛が増える「休止期脱毛」という現象も知られている、と紹介しています。急な体重の変化があった後に抜け毛が気になったら、皮膚科で相談してみてください。

食事の目安を知りたい時は

厚生労働省と農林水産省が決めた「食事バランスガイド」は、1日に何をどれだけ食べたらよいかを考える時の参考になります。主食・副菜・主菜・牛乳乳製品・果物の区分で考えるので、偏りに気づきやすいですよ。

厚生労働省のe-ヘルスネットでは、誤ったダイエットが栄養不良のリスクを高めることにも触れています。体重を落としたい時も、極端な方法は避けましょう。

睡眠・ストレス・たばこを見直す

睡眠やストレスは、髪の毛だけでなく体全体の調子にかかわる習慣です。一度に変えるのは難しいので、少しずつ整えることを目指しましょう。

習慣公的な情報見直しの例
睡眠成人は6時間以上を目安に必要な睡眠時間を確保(睡眠ガイド2023)寝る前のスマホの時間を減らす
ストレス気分転換の方法を考える・とらえ方を変える趣味や入浴など、ゆったりできる時間を作る
たばこ禁煙すると日常で実感できる効果がいろいろある禁煙外来など医療機関で相談する
生活リズム朝に日光を浴び、日中に体を動かす起きる時間をそろえる

たばこと抜け毛の関係をはっきり示した公的な情報は見当たりません。ただ、禁煙は体全体の調子を整えることにつながるので、やめたい気持ちがあれば医療機関に相談してみてください。

ストレスがつらい時の相談先

『忙しくて、生活を見直す余裕なんてない』という時もありますよね。そんな時は、無理に全部を変えようとしなくて大丈夫です。

働く人の心の悩みは、厚生労働省の「こころの耳」で電話やSNS、メールで相談できます。ストレスのセルフチェックもあるので、気持ちが疲れている時はのぞいてみてください。

寝る前の過ごし方を1つだけ変える

睡眠を見直すと言っても、急に寝る時間を大きく変えるのは難しいですよね。まずは寝る前の過ごし方を1つだけ変えてみるのがおすすめです。

例えば、寝る30分前にはスマホを置く、湯船につかる日を増やす、起きる時間を休日もそろえる。どれか1つを2週間続けてみて、合う物を残していきましょう。

育毛剤を足すならどう考える?

生活の見直しに加えて、育毛剤を使ってみたいと考える方もいますよね。育毛剤は、生活の見直しの代わりではなく、一緒に使う道具として考えると選びやすくなります。

育毛剤でできること
  • 医薬部外品なら、育毛・薄毛・脱毛の予防などの効能の範囲で頭皮をケアできる
  • かゆみ・ふけが気になる時のケアにも使える
  • 毎日のケアの習慣を作るきっかけになる
育毛剤に期待しすぎないこと
  • 使えば生えると約束する物ではない
  • 抜け毛の理由を調べたり、治療したりする物ではない
  • 量や回数を増やしても効き目が増えるわけではない

使い始めたら、メーカーが案内する期間を目安に続けてみましょう。例えば加美乃素Aは「概ね6ヶ月間をめやすに」、50の恵の薬用育毛美容液は約4か月続けることをすすめています。

選ぶ時の基準は育毛剤の選び方で、使い方は育毛剤の正しい塗り方で紹介しています。

シャンプーを変えるだけでも足りる?

『まずはシャンプーから変えたい』という方もいますよね。薬用シャンプー(医薬部外品)が表示できる効能は、ふけ・かゆみを防ぐ、毛髪・頭皮をすこやかに保つ、などの範囲です。

商品の種類表示できる効能の範囲向いている使い方
薬用シャンプー(医薬部外品)ふけ・かゆみを防ぐ、頭皮をすこやかに保つなど頭皮を清潔に保つ毎日の洗髪に
育毛剤(医薬部外品)育毛、薄毛、脱毛の予防など洗髪後の頭皮のケアに
ヘアトニック等(化粧品)頭皮・毛髪をすこやかに保つなど(育毛は不可)使い心地やすっきり感を求める時に

シャンプーと育毛剤は役割が違うので、どちらかで全部をまかなうものではありません。使っているシャンプーで頭皮の調子がいいなら、そのまま続けてかまいません。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

無料育毛剤の選び方を見る

相談の目安は?どこに相談する?

生活を見直していても、『このままでいいのかな』と不安になることはありますよね。次のようなサインがある時は、自分で判断せずに相談してみてください。

早めに相談したいサイン
  • 丸く抜けた所がある、または数や大きさが増えている
  • 短い間に、目に見えて抜け毛が増えた
  • 頭皮のかゆみ・赤み・痛みが続いている
  • 急な体重の変化や、病気・手術の後から抜け毛が気になる
  • 薬を飲み始めてから抜け毛が気になる
  • 産後の抜け毛が長く続いている

相談先は、聞きたいことによって変わります。迷ったら、まずは皮膚科に相談すると次の行き先も教えてもらえますよ。

相談先聞けること伝えたいこと
皮膚科抜け毛の理由・頭皮の状態・対策いつから・どこが・どう気になるか
薬剤師・登録販売者市販の育毛剤・発毛剤の選び方と使い方年齢・持病・飲んでいる薬
処方を受けている医師飲んでいる薬と抜け毛のこと薬を飲み始めた時期
美容師髪型やカットで目立ちにくくする工夫気になる場所と普段の髪型

薬を飲んでいて抜け毛が気になる時は、自己判断でやめたり量を変えたりせずに、処方した医師や薬剤師に相談してくださいね。妊娠中・授乳中・産後の方も、育毛剤を使う前に医師や薬剤師に相談しておくと安心です。

相談する時の言い方の例

相談の時は、気になっていることをそのまま伝えれば大丈夫です。例えばこんな言い方があります。

「半年くらい前から、分け目の地肌が目立つようになりました。生活で気をつけることと、育毛剤を使っていいかを知りたいです」

「最近ダイエットをして体重が減ってから、抜け毛が増えた気がします。相談してもいいですか」

状況別の相談の目安

年代や体の状況によって、相談先や気をつけることが少しずつ違います。当てはまる物がないか見てみてください。

状況相談したい相手気をつけたいこと
10代・学生保護者と一緒に皮膚科へ市販の発毛剤は20歳未満は使わない物
産後の抜け毛長く続く時は皮膚科へ1年ほど様子を見て気になれば受診をすすめる解説がある
持病がある・薬を飲んでいる主治医・薬剤師自己判断で薬をやめない
妊娠中・授乳中医師・薬剤師育毛剤を使う前に相談する
頭皮に湿疹や傷がある皮膚科育毛剤は異常のある部位に使わない

産後の抜け毛について、日本産婦人科医会の解説では、出産後2〜4か月頃から始まり、6か月から1年程度続くといわれている、と紹介されています。不安が強い時は、期間にこだわらず相談してみてくださいね。

よくある質問

生活習慣を変えれば、髪の毛の薄毛は改善しますか?

生活を変えれば元に戻るとは言い切れません。ただ、髪や頭皮に負担をかける習慣を減らすことは自分でできるので、できることから少しずつ始めてみてください。

髪にいい食べ物はありますか?

特定の食べ物で髪が増えると言える根拠はありません。主食・主菜・副菜をそろえ、偏りや無理なダイエットを避けることを目標にしましょう。

睡眠はどのくらいとればいいですか?

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」は、大人なら6時間以上を目安に、必要な睡眠時間をとるよう案内しています。必要な時間には個人差があります。

育毛剤だけで薄毛対策になりますか?

育毛剤は、医薬部外品の効能の範囲で頭皮をケアする商品です。生活の見直しと一緒に使い、気になるサインがある時は皮膚科で相談しましょう。

どのくらい続けたら相談すべきですか?

丸く抜けた所や急な抜け毛、かゆみや赤みがある時は、期間に関係なく早めに相談してください。それ以外でも、続けて不安が強い時は一度相談すると安心です。

皮膚科では何を聞かれますか?

いつから・どこが気になるか、使っている物、飲んでいる薬などを聞かれることが多いです。メモや写真を持っていくと伝えやすくなります。

まとめ

この記事の要点
  • 髪の毛の薄毛を「これをすれば改善する」と言い切れる方法はない
  • 自分でできるのは、髪の扱い方・洗い方・食事・睡眠・ストレスなど負担になる習慣を整えること
  • 見直す習慣は2つくらいに絞り、1か月ごとに続ける物・足す物を決める
  • 育毛剤は生活の見直しと一緒に使う道具として、効能の範囲を知ったうえで選ぶ
  • 丸く抜けた所・急な抜け毛・かゆみや赤みがある時は、早めに皮膚科へ
育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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