抜け毛対策にトリートメントは使える?お手入れ時に抜け毛が多い時の見方

浴室の棚に置いたラベルの無いトリートメントのボトルと木のくしのイメージ

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

トリートメントをなじませていたら、指にごっそり髪がからんでドキッとした。そんな経験はありませんか。『抜け毛対策のつもりが、かえって抜けている?』と不安になりますよね。

結論から言うと、トリートメントは髪の手ざわりを整えるための物で、抜け毛対策の主役ではありません。ただ、お手入れの時に抜けて見える毛の多くは、もともと抜ける時期を迎えていた毛であることも多いんです。

この記事を読むと、トリートメントの時に抜け毛が多く見える理由と、抜けた毛の見方、髪をいたわるお手入れのしかたが分かります。

目次

抜け毛対策にトリートメントは使える?先に答え

まずは要点を先にお伝えしますね。

先に答え
  • トリートメントは髪の表面を整える物で、抜け毛の予防をうたえるのは医薬部外品の育毛剤など一部の物だけ
  • お手入れの時に抜ける毛は、すでに抜ける準備ができていた毛のことが多い
  • 量が気になる時は、1回で判断せず、同じ条件で何日か見比べる
  • かゆみ・赤み・円形に抜けるなどがある時は皮膚科で相談する

トリートメントの種類と育毛剤との違いは育毛トリートメントとは?育毛剤との違いで紹介しています。この記事では「お手入れの時に抜け毛が多く見える」場面に話を絞りますね。

トリートメントにできること

トリートメントの多くは化粧品です。化粧品で表示できる効能は決まっていて、髪に関わるものでは「毛髪をしなやかにする」「クシどおりをよくする」「裂毛、切毛、枝毛を防ぐ」などがあります。

つまり、髪がからみにくくなる、指が通りやすくなるといったお手入れのしやすさが得意分野なんです。抜け毛を減らすことをうたえる物ではない、と知っておくと期待しすぎずに済みますよ。

トリートメント中に抜け毛が多く見えるのはなぜ?

『毎回トリートメントの時だけ抜ける気がする』という方も多いはずです。実は、抜け毛が増えたのではなく、抜けた毛が集まって見えているだけのこともあります。

場面多く見える理由
トリートメントを毛先からなじませる時指が髪の間を通り、抜けかけの毛がまとめて指にかかる
目の粗いくしでとかす時からまっていた毛がくしに集まる
洗い流す時排水口に毛が集まり、目に入りやすい
しばらく洗っていなかった後抜けた毛が髪の中に残っていて、一度に出てくる
髪が長い時1本ずつが長いので、同じ本数でも量が多く見える

日本皮膚科学会の解説では、髪には伸びる時期と休む時期があり、休む時期が終わると自然に抜けかわるとされています。一日に抜ける毛はおおよそ100本程度までといわれ、個人差や季節差、ヘアケアのしかたでも変わるそうです。

長い髪ほど「量」が多く見える

髪が長いと、抜けた1本が指にからみやすく、束になって見えます。同じ本数でも、ショートの時より量が多く感じられるんですね。

例えば、肩くらいの長さの方が、手のひらに集まった毛を見て驚くのはよくあることです。本数そのものより、毛の長さで見た目が変わっていないかを考えてみてください。

トリートメントの前にすでに抜けている毛もある

シャンプーの時に抜けた毛は、泡と一緒に流れず髪の中に残ることがあります。そこへトリートメントをなじませると、指にからんでまとめて出てくるんです。

『トリートメントのせいで抜けた』と感じても、実はシャンプーの段階で抜けていた毛かもしれません。

よくある相談:冬・ミディアムヘアでトリートメント時に抜け毛が多い

知恵袋で見かけたのは、こんな相談です。要点をまとめると「トリートメント時抜け毛多い、4ヶ月カットなし」という状態です。

肩くらいのミディアムヘアで、最近トリートメントの時に抜け毛が多い。4か月ほどカットしていないのが原因なのか知りたい、という内容です。冬の時期に気になり始めた、というのもよくある流れですよね。

相談への答え

カットの間隔だけで抜け毛が増えたとは言い切れません。毛先が傷んでからまりやすくなると、お手入れの時に抜けかけの毛や切れた毛が指にかかりやすくなる、という見え方の変化は考えられます。

カットしていない期間との関係は?

カットをしないこと自体で頭皮から抜ける毛が増える、という公的な説明は見当たりません。ただ、毛先が傷むと、からまり・枝毛・切れ毛が増えて、とかす時に引っかかりやすくなります。

引っかかったまま強くとかすと、髪に負担がかかります。髪に負担のかかる髪型を避けることは、日本皮膚科学会が生活上の注意として紹介している項目の一つでもあります。

冬に気になりやすいのはなぜ?

冬は空気が乾きやすく、髪がパサついたり静電気でからまったりしやすい季節です。からまった髪をとかす時に、抜けかけの毛がまとめて取れることもあります。

また、季節によって抜け毛の量に差があることは、日本皮膚科学会の解説でも触れられています。『冬だけ急に増えた』と決めつけず、何週間か様子を見てみてください。

抜けた毛と切れた毛を見分ける

指にからんだ毛の中には、頭皮から抜けた毛だけでなく、途中で切れた毛が混じっていることがあります。切れた毛は長さが短く、両端がどちらも毛先のような形をしていることが多いです。

ただ、見た目だけで正確に分けるのは難しいもの。気になる時は、何本か白い紙の上に並べて、長さがそろっているかを見ておくと相談の時に役立ちますよ。

抜けた毛の量と様子を同じ条件で見る

量が気になる時は、毎回同じ場面で見るのが大事なところです。条件がばらばらだと、増えたのか減ったのか分からなくなってしまいます。

見る時にそろえること
  • 見る場面を決める(例えばトリートメントを流す時だけ)
  • 排水口に髪の毛を受けるネットをつけ、毎回同じ所で集める
  • 同じくらいの時間をかけてなじませる
  • 洗う間隔を変えない(洗わない日が続いた後は多めに出やすい)
  • 1回ではなく、1〜2週間続けて見る

2週間の記録表

記録は簡単でかまいません。スマートフォンのメモに残すだけでも、あとで見返すと変化が分かります。

記録すること書き方の例
日付と時間帯夜の入浴時
量の感じ方ふだん並み・やや多め・とても多い の3段階
洗う前に髪をとかしたかとかした、とかしていない
髪のからまり毛先がからまっていた
頭皮のコンディションかゆい所や赤い所、フケが出ていないか
生活の変化寝不足、季節の変わり目、体調を崩した

例えば、洗う前にとかした日と、とかさなかった日で量の印象が違えば、からまりが関係していそうだと分かります。

写真を残すなら同じ角度で

分け目や生え際が気になる時は、月に1回くらい、同じ場所・同じ明るさで写真を撮っておくのもおすすめです。毎日撮ると小さな違いが気になりすぎてしまうので、間をあける方が見やすいですよ。

トリートメントの時に髪をいたわるお手入れの手順

抜け毛そのものを止める方法ではありませんが、髪に余計な負担をかけない洗い方はできます。いつもの流れを少し変えてみましょう。

髪をいたわるお手入れの流れ
  1. 洗う前、乾いている髪のからまりを毛先側から手ぐしかくしでほどいておく
  2. シャワーのぬるめのお湯で、頭皮まで湯が届くように予洗いする
  3. シャンプーは指の腹で頭皮を洗い、髪どうしをこすり合わせない
  4. トリートメントは水気を軽くしぼってから、毛先を中心になじませる
  5. 頭皮につけない表示の物は、根元から少し離してつける
  6. すすぎ残しがないように、しっかり洗い流す
  7. タオルで髪をはさんで水気を吸わせ、根元からドライヤーをかける

毛先からとかすのがコツ

からまった髪を根元から一気にとかすと、毛先で引っかかって髪がピンと引っぱられます。毛先を手で持って少しずつほどき、だんだん上へとかしていくと負担が少なくなります。

ブラシの選び方やとかし方はヘアブラシで抜け毛対策はできる?でも紹介しています。

頭皮につけるかどうかは表示を見る

トリートメントには、毛先用で頭皮につけない物もあれば、頭皮用として作られている物もあります。使い方の欄に「頭皮につけないで」と書かれていないか、まず容器の裏を見てみてください。

頭皮につける物でも、量が多すぎたりすすぎが足りなかったりすると、べたつきの原因になります。表示の量を守って、しっかり流しておきましょう。

洗い流さないタイプを使う時は

お風呂上がりに使う洗い流さないタイプは、手のひらで広げてから毛先にのせると、むらになりにくいです。ドライヤーの前に使う物か後に使う物かは、商品ごとに書かれているので確かめておきましょう。

育毛剤も使っている方は、つける順番にも気をつけたいところです。メーカーによっては、頭皮につける物は育毛剤を先に使うよう案内していることがあります。

お手入れでよくある失敗と防ぎ方

抜け毛が気になると、つい力が入ってしまいがちです。よくある失敗を先に知っておきましょう。

よくある失敗防ぎ方
抜け毛が怖くて髪をとかさずに洗う洗う前に毛先からやさしくとかす
トリートメントを頭皮にたっぷりつける表示どおり、毛先中心につける
洗い流しを短く済ませるすすぎ残しがないよう、しっかり流す
濡れたまま寝る根元から乾かしてから寝る
量を見て毎日落ち込む記録をつけて、2週間単位で見る
商品を次々に替える1つずつ替えて、肌に合うかを見る

洗う回数を減らすのはおすすめしない

『洗うと抜けるから』と洗う日を減らすと、抜けた毛が髪の中にたまり、次に洗った時に一度に出てきます。日本皮膚科学会も、頭皮が乾燥しすぎたり油っぽくなったりしない頻度で洗うことを勧めていますよ。

区分の表示で「できること」を確かめる

『トリートメントで抜け毛対策をしたい』と思った時は、まず区分の表示を見ておくと、その物に期待できる範囲が分かります。

区分表示できる主な効能の例抜け毛との関係
化粧品のトリートメント毛髪をしなやかにする、クシどおりをよくする、裂毛・切毛・枝毛を防ぐ抜け毛の予防はうたえない
薬用(医薬部外品)のリンス・トリートメントふけ・かゆみを防ぐ 等、承認された範囲承認された効能の範囲で表示
医薬部外品の育毛剤育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛脱毛の予防などを表示できる

薬用のトリートメントでも、表示できるのはその商品が承認を受けた効能だけです。「育毛」と書かれているかどうかは、外箱や商品ページの効能の欄で確かめてみてください。

育毛剤という物そのものについては育毛剤とはどんな商品?で紹介しています。

「スカルプ」「頭皮用」の言葉だけで選ばない

商品名に「スカルプ」「頭皮」と入っていても、区分が化粧品なら、表示できる効能は化粧品の範囲です。言葉の印象より、区分と効能の欄を見る方が確実ですよ。

容器の裏で見ておきたい欄

トリートメントを買い替える時は、容器の裏の決まった欄を見るだけで、その物の役割がだいたい分かります。売り場で迷った時の目安にしてみてください。

見る欄分かること
「医薬部外品」の表示薬用かどうか。表示が無ければ化粧品
効能・効果承認された範囲で何をうたっているか
使い方頭皮につけるか、毛先だけか、洗い流すか
使用上の注意肌に合わない時の対応、目に入った時の対応
販売元と問い合わせ先分からない時に聞ける所

『香りが好きだから』で選ぶのも、続けるためには大事なことです。そのうえで、使い方の欄だけは毎回目を通しておくと安心ですよ。

抜け毛対策を考える順番

トリートメントは髪を扱いやすくする役、育毛剤は頭皮につけて使う役、と分けて考えると選びやすくなります。抜け毛が続いて不安な時は、商品を足す前に、まず皮膚科で状態を見てもらうのも一つの方法です。

美容室でのトリートメントの時に抜け毛が気になったら

美容室でシャンプーやトリートメントをしてもらった時に、『こんなに抜けていました』と言われて気になったという方もいますよね。美容師さんは毎日たくさんの髪を見ているので、気になることは遠慮なく聞いてみてください。

伝えること・聞くこと例
最近気になっていること「トリートメントの時に抜け毛が多い気がします」
いつからか「冬になってから」「カットを4か月くらいしていなくて」
頭皮の様子「かゆみがあります」「特に変わりはありません」
聞いておきたいこと「毛先の傷みはどのくらいですか」「家でのとかし方のコツはありますか」

例えば、こんなふうに話しかけてみるのはどうでしょう。

「最近、家でトリートメントをすると抜け毛が多い気がするんです。毛先はかなり傷んでいますか。」

美容師さんは髪の傷みや扱い方の相談には乗ってくれますが、病気かどうかを判断するのは医療機関の役割です。頭皮の赤みや、まとまって抜けた所があると言われた時は、皮膚科で相談してみましょう。

カットの間隔を相談する

毛先の傷みが気になる時は、どのくらいの間隔でカットするとからまりにくいか、美容師さんに聞いてみるのも一つの方法です。髪の長さや傷み方で答えは変わるので、自分の髪に合わせて決めてもらうと安心ですよ。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

無料育毛剤の選び方を見る

皮膚科で相談したいサイン

『ただの見え方の問題ならいいけれど…』と心配が続く時は、次のサインがないか見てみてください。

皮膚科で相談したいサイン
  • 一部分だけ丸く、または点々と地肌が見えている
  • 頭皮のかゆみ・赤み・フケが続いている
  • 2週間ほど記録しても、量が多い状態が続いている
  • 鏡で見た分け目やつむじまわりの地肌が、以前より広く見える
  • 体調の変化や、大きな出来事の後から急に増えた

日本皮膚科学会は、大きな手術や重い感染症、妊娠、過激なダイエットなどの後に、抜け毛が増える現象があると紹介しています。抜け毛がある時は、皮膚科など専門の医療機関を受診して対策を知ることが大切だとしています。

受診する時は、記録表や写真、使っているシャンプー・トリートメントを持って行くと話が早く進みます。妊娠や授乳の最中の方、通院中や服薬中の方は、受付の問診票にもそのことを書いておいてください。

トリートメントで頭皮が荒れた時は

トリートメントをつけた後に、頭皮や首すじがかゆくなったり赤くなったりした時は、使うのをやめて様子を見ましょう。症状が続く時は、使っていた物を持って皮膚科で相談してください。

育毛剤を使い始めてから抜け毛が気になる時の確かめ方は、育毛剤を使ったら抜け毛が増えた?にまとめています。

よくある質問

トリートメントをすると抜け毛が増えるのですか?

トリートメントの時に抜けて見える毛の多くは、もともと抜ける時期を迎えていた毛や、シャンプーの時に抜けて髪の中に残っていた毛だと考えられます。量が気になる時は、同じ条件で何日か見比べてみてください。

抜け毛対策になるトリートメントはありますか?

化粧品のトリートメントは、髪をしなやかにする・クシどおりをよくするといった効能の範囲です。脱毛の予防などを表示できるのは医薬部外品の育毛剤などで、効能は外箱や商品ページで確かめましょう。

長い間カットしていないと抜け毛が増えますか?

カットの間隔で頭皮から抜ける毛が増えるとは言い切れません。毛先が傷むとからまりやすくなり、とかす時に抜けかけの毛や切れた毛が指にかかりやすくなることはあります。

冬になるとトリートメントの時の抜け毛が気になります。

冬は乾燥や静電気で髪がからまりやすい季節です。洗う前に毛先からとかし、乾かす時もやさしく扱ってみてください。量が多い状態が続く時は皮膚科で相談しましょう。

頭皮にトリートメントをつけてもいいですか?

商品によって違います。毛先用で頭皮につけない物もあるので、容器の使い方の欄を確かめてから使いましょう。

どのくらい抜けたら病院に行くべきですか?

本数だけで決めるのは難しいです。まとまって抜けた所がある、かゆみや赤みが続く、記録しても多い状態が続く時は、皮膚科で相談してみてください。

まとめ

この記事の要点
  • トリートメントは髪を扱いやすくする物で、抜け毛対策の主役ではない
  • お手入れの時に抜けて見える毛は、もともと抜ける時期の毛や残っていた毛が多い
  • 量は同じ条件で2週間ほど記録して見る
  • 洗う前に毛先からとかし、トリートメントは表示どおりに使う
  • 一部分だけ抜ける、頭皮の赤みやかゆみが引かない時は皮膚科へ
育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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