ミニチュアピンシャーの抜け毛対策は?短毛のブラッシングと皮膚の見方

脚の細い黒と茶色の小型犬の背中をゴム製のグローブでなでる手元のイメージ

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

ミニチュアピンシャーをなでたあと、手のひらに細くて短い毛がたくさん付いていて驚いた。そんな方も多いはずです。

結論から言うと、ミニチュアピンシャーの抜け毛対策は、やわらかい道具で軽くとかす習慣と、そのついでに皮膚を見るクセをつけることが中心です。毛が短いぶん、皮膚の変化に気づきやすい犬種でもあるんですよ。

この記事では、体のお手入れに話を絞って、道具の選び方から皮膚の見方までを順番に紹介しますね。

目次

ミニチュアピンシャーの抜け毛対策は?最初に答え

ミニチュアピンシャーの毛は、スムース・コートと呼ばれる短くてツヤのある毛です。アニコム損保の犬種解説でも、短い毛は意外にも抜けやすいと紹介されています。

『毛が短いから、お手入れはいらないのでは?』と思いますよね。実は、短い毛こそ抜けたあとに布へささり込むので、体に付いているうちに取っておくのが近道なんです。

お手入れの基本
  • ラバーブラシや獣毛ブラシなど、やわらかい道具で軽くとかす
  • 毛が多く抜ける時期は、とかす回数を少し増やす
  • とかしながら、皮膚の赤み・フケ・かさぶたを見る
  • シャンプーは汚れや皮膚の様子を見て、かかりつけと相談して決める
  • 気になる変化があれば、人用の薬は使わず動物病院へ
お手入れ主な目的一緒にできること
ブラッシング抜けかけた毛を浮かせて取る皮膚の色や手ざわりを見る
体をふくほこりや汚れを落とす足先や指の間の様子を見る
シャンプー皮膚と毛の汚れを落とす全身のできものに気づく
寒さ対策体を冷やさない服のこすれ跡がないか見る

部屋や寝床に落ちた毛の片づけ方は、ミニピンの抜け毛対策(部屋・服・寝床の掃除)でまとめています。ここでは、体そのもののお手入れを深掘りしていきます。

短くツヤのある毛は、なぜ服やソファに残るの?

ミニチュアピンシャーの毛は、硬めで先がとがったような短い毛です。抜けた毛は布の目にまっすぐ入り込み、手で払ってもなかなか落ちません。

被毛の構造については、アンダーコートのないシングルコートと紹介されることが多い犬種です。ただ、毛の生えかわり方には個体差もあるので、『うちの子は違うかも』と感じたら、かかりつけの獣医師にたずねてみてください。

毛の特徴起こりやすいことお手入れの考え方
短くて硬め布にささって取れにくい抜ける前にブラシで取る
ツヤがある汚れが付くとくすんで見える固くしぼった布でふく
体に沿ってぴったり生えている皮膚が透けて見えやすい皮膚の色の変化に気づける
脂肪の少ない体つき寒さで体がこわばりやすい寒い日は部屋を暖めてからお手入れ

毛が多く抜ける時期を知っておく

季節の変わり目に、いつもより抜け毛が多いと感じることがあります。そんな時は、ブラッシングの回数を少し増やすだけで、部屋に落ちる毛がぐっと減りますよ。

ただ、季節のせいと決めつけるのは早いこともあります。部分的に地肌が見えている、かゆがっている、といった様子があれば、季節とは別の理由も考えて動物病院に相談しておきましょう。

お手入れ道具は「やわらかさ」で選ぶ

毛が短くて皮膚までの距離が近い犬種なので、道具はやわらかい物が基本です。毛の長い犬に使うピンの長いブラシは、皮膚に当たりやすいので向いていません。

道具向いている使い方気をつけたいこと
ラバーブラシ抜けかけた毛を浮かせて集める同じ所を何度もこすらない
獣毛ブラシ毛並みを整えてツヤを出すブラシ自体の毛も手入れする
ラバー製のグローブ手でなでる感覚でとかす嫌がる子の最初の一歩に向く
固くしぼった布仕上げに細かい毛とほこりを取るぬれたままにせず乾いた布でふく
目の細かいコーム耳のまわりなど細かい所皮膚に当てずに毛先だけ通す

『全部そろえないといけないの?』と迷ったら、まずはラバーブラシか、ラバー製のグローブのどちらか1つで十分です。慣れてきたら、仕上げ用に獣毛ブラシを足していくと続けやすいですよ。

道具を選ぶ前に確かめておきたいこと

売り場には犬用のブラシがたくさん並んでいて、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。短毛の小型犬なら、次の点を見ておくと失敗しにくいです。

道具選びのチェック
  • 先端がとがっていない、やわらかい素材か
  • 飼い主の手の大きさに合い、軽く握れるか
  • 水洗いできるか、手入れの方法が説明書に書かれているか
  • 小型犬や短毛用として案内されているか

ブラシの手入れも、お手入れのうち

ブラシに毛やフケがたまったままだと、次に使う時に毛をうまく集められません。使ったあとは手で毛を取り、汚れてきたら洗ってしっかり乾かしてからしまいましょう。

ラバーブラシは、水洗いできる物が多いです。獣毛ブラシは、商品の説明書に手入れの方法が書かれているので、一度目を通しておくと安心です。

ブラッシングの手順と、体の場所ごとの力加減

短毛のブラッシングは、毛をほどくためではなく、抜けかけた毛を浮かせて取るためのものです。ここが大事なところです。強くこする必要はまったくありません。

ブラッシングの流れ
  1. 床に滑らないマットを敷き、犬が落ち着いている時に始める
  2. 手のひらで首から背中をなで、触られることに慣らす
  3. ラバーブラシを、小さな円を描くように軽く動かす
  4. 浮いてきた毛を手でまとめて取る
  5. 獣毛ブラシか固くしぼった布で、毛の流れに沿って整える
  6. 最後にほめて、おやつなどで終わりにする
体の場所力加減とコツ一緒に見ること
首・肩首輪を外して軽くなでる首輪のこすれ跡
背中・腰大きく動かしても大丈夫な場所フケやかさぶた
わき・内もも皮膚が薄いので指先くらいの力で赤みや湿り
お腹抱っこの姿勢でさっとなでる発疹や色の変化
しっぽ・足嫌がるなら手でなでるだけ指の間の汚れ
骨ばった所は特にやさしく

ミニチュアピンシャーは脂肪が少なく、肩や腰の骨に近い所はクッションがありません。ブラシを押し付けると痛がることもあります。骨ばった所は、なでるくらいの力で通すだけにしておきましょう。

よくある失敗と、その防ぎ方

がんばってお手入れしているのに、かえって嫌がられてしまうこともあります。ありがちなつまずきを知っておけば、同じところで足を止めずにすみますよ。

よくある失敗起きること防ぎ方
毛が取れるのが楽しくて長時間とかす皮膚が赤くなる・嫌がる短い時間で切り上げる
毛の流れに逆らって強くこする皮膚に負担がかかる逆向きは毛を分けて見る時だけ
興奮している時に始める逃げ回って続かない散歩のあとなど落ち着いた時に
家族ごとに道具ややり方が違う犬がとまどう使う道具と順番を家族で決める

お手入れを嫌がる時の進め方

活発な子だと、ブラシを持っただけで逃げてしまうこともありますよね。そんな時は、全身を一度にとかそうとせず、今日は背中だけ、と範囲を区切ってみてください。

「背中だけね、すぐ終わるよ」と声をかけて、嫌がる前に切り上げるのがコツです。終わったら「えらかったね」とほめて、楽しい時間だと覚えてもらいましょう。

シャンプーの考え方と、洗ったあとの乾かし方

短い毛は乾きやすいので、つい頻繁に洗いたくなります。でも、洗いすぎると皮膚に負担がかかることもあるので、回数はかかりつけの動物病院やトリマーと相談して決めておくと安心です。

犬の様子考え方
散歩で軽くほこりが付いた固くしぼった布でふけば十分なことが多い
泥や汚れが付いた汚れた所だけ洗うか、全身を洗うか様子で決める
体のにおいが気になってきたシャンプーの時期として考える
皮膚に赤みやフケがある自己判断で洗わず、先に動物病院へ
処方されたシャンプーがある獣医師の指示どおりに使う
洗う時の流れ
  1. ぬらす前に軽くとかして、浮いている毛を先に落とす
  2. ぬるめのお湯で、皮膚までしっかりぬらす
  3. 犬用のシャンプーを泡立て、泡でなでるように洗う
  4. わきやお腹、指の間はすすぎ残しがないようにする
  5. タオルで押さえて水気を取り、ドライヤーは離して温度を確かめながら乾かす

シャンプー選びで見ておくこと

シャンプーは、犬用として売られている物を選びます。人用のシャンプーは、犬の皮膚に合わせて作られていないので使わないでおきましょう。

見るところ確かめたいこと
対象の動物犬用と書かれているか
使い方薄めて使うのか、そのまま使うのか
使用上の注意皮膚に異常がある時の扱いが書かれているか
区分動物用医薬部外品などの表示があるか

皮膚に気になる所がある時は、市販品で様子を見るより先に、動物病院で合う物を聞いてみてください。

寒がりな子は、乾かすまでが勝負

ミニチュアピンシャーは、毛が短く筋肉質で脂肪が少ないことから、寒さに弱い犬種だと紹介されています。洗ったあとにぬれたままにしておくと、体が冷えてしまいます。

寒い時期に洗う時は、先に部屋を暖めておき、乾いたタオルを多めに用意しておきましょう。ドライヤーの風が同じ所に当たり続けないよう、手で皮膚の温度を確かめながら乾かしてくださいね。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

無料育毛剤の選び方を見る

毎日の皮膚チェック表

毛が体にぴったり沿っているミニチュアピンシャーは、皮膚の色や手ざわりの変化が分かりやすい犬種です。ブラッシングのついでに、次の表の場所を見ておきましょう。

見る場所ふだんの様子気になるサイン
首まわり毛並みがそろっている首輪の跡が赤い・毛が薄い
背中・腰なめらかでフケが少ない白いフケやかさぶたが増えた
耳のふち毛が生えそろっている毛が薄くなる・かさつく
わき・お腹明るい色でさらっとしている赤い・湿っている・ぶつぶつ
太もも・しっぽ左右で差がない片側だけ毛が薄い
足先・指の間汚れが少ないしきりになめる・赤い
皮膚を見る時の小さなコツ
  • 明るい場所で、毛の流れに逆らって軽く指で毛を分けて見る
  • 左右を見比べて、片側だけの変化がないか確かめる
  • 気になる所はスマートフォンで写真を撮り、日付を残す
  • 同じ場所を数日続けて見て、広がっていないか確かめる

『毎日なんて見ていられない』という日もありますよね。そんな日は、首と背中とお腹の3か所だけでも大丈夫です。

体をかく・なめる様子も記録しておく

皮膚の見た目に変化がなくても、同じ場所を何度もかく、なめる、床にこすり付ける、といったしぐさは大事なサインです。いつ、どこを、どのくらいしていたかをメモしておくと、受診の時に役立ちます。

メモの項目書き方の例
気づいた日3日前の夜から
場所右のわきの下
しぐさ後ろ足でよくかいている
思い当たることシャンプーを替えた・散歩コースが変わった

子犬やシニアの子を見る時は

子犬のうちは、お手入れそのものに慣れてもらう時期です。皮膚を見るのも、なでながら少しずつで大丈夫です。

年を重ねた子は、皮膚が乾きやすくなったり、体の一部に小さなできものが見つかったりすることがあります。『年のせいかな』と思っても、新しく見つけたものは大きさを写真に残し、健康診断の時などに獣医師に見てもらうと安心ですよ。

寒い季節のお手入れと、服を着せる時の注意

アニコム損保の解説では、冬は寒さ対策をかねて服を着せるのがおすすめとされ、抜け毛対策としても服がいいと紹介されています。体を冷やさないことは、お手入れを嫌がらせないためにも大切なんです。

ただ、服を着せっぱなしにすると、わきや首まわりがこすれたり、蒸れたりすることもあります。服を脱がせた時は、こすれやすい場所の皮膚もひと目見ておきましょう。

服を着せる時に見ること理由
わきの下・首まわり生地がこすれて赤くなることがある
体の大きさに合っているかきついと動きにくく、ゆるいと引っかかる
長い時間着せていないか蒸れや汚れがたまりやすい
嫌がっていないか無理に着せるとお手入れ全体を嫌がることも
冬のブラッシングは暖かい部屋で

寒い部屋でお手入れをすると、体が冷えて落ち着かなくなりがちです。部屋を暖めてから始めると、犬もリラックスしやすくなります。乾燥する季節は静電気で毛が飛びやすいので、ブラシを少し湿らせた布でふいてから使うのも一つの方法です。

動物病院に相談したいサインと、人用の薬を使わない理由

アニコム損保の犬種解説でも、かゆがって体をかく、皮膚が赤い、毛が抜けて地肌が見える、といった時は動物病院への相談がすすめられています。抜け毛の量だけでなく、抜け方や皮膚の様子を一緒に見ておきましょう。

様子次にすること
一部分だけ地肌が見える動物病院で相談する
左右同じように毛が薄くなってきた季節のせいと決めつけず相談する
赤み・フケ・かさぶたが続く写真を撮って受診する
かゆがる・なめ続ける早めに相談する
元気や食欲がないすぐに動物病院へ
人用の育毛剤や薬は塗らない

人のための育毛剤や発毛剤、塗り薬は、もともと犬の皮膚を想定して作られていません。動物に使う医薬品について、農林水産省は、国の承認を受けた物を許可のある販売店か獣医師の処方を通じて手に入れるよう案内しています。犬の皮膚に何か使いたい時は、獣医師に相談してからにしましょう。

受診の前にそろえておくと伝えやすいもの

動物病院に着くと緊張して、家での様子をうまく話せないこともありますよね。次の物を用意しておくと、短い診察の時間でも伝えやすくなります。

  • 皮膚の写真(気づいた日と、その後の数日分)
  • かく・なめる様子をメモしたもの
  • ふだん使っているシャンプーや服の情報
  • 食事やおやつを変えた時期

「いつもと違う気がする」というだけでも、相談してかまいません。早めに見てもらうほうが、飼い主も安心して過ごせます。

飼い主が育毛剤を使っている時は、犬の届かない場所にしまっておくと安心です。飼い主さん自身の髪のことが気になってきたら、頭皮用の育毛剤の基本を解説した記事をのぞいてみてください。

よくある質問

ミニチュアピンシャーは抜け毛が多いですか?

毛は短いですが、短い毛は意外にも抜けやすいと紹介されています。やわらかい道具で軽くとかす習慣をつけると、部屋に落ちる毛を減らしやすくなります。

どんなブラシから始めればいいですか?

ラバーブラシかラバー製のグローブのどちらか1つから始めるのがおすすめです。ピンの長いブラシは皮膚に当たりやすいので避けておきましょう。

ブラッシングはどのくらいの力ですればいいですか?

なでるくらいの軽い力で十分です。骨ばった所やわき、内ももは皮膚が薄いので、特にやさしく通してください。

シャンプーの回数はどう決めればいいですか?

汚れやにおい、皮膚の様子を見て決めます。洗いすぎると皮膚に負担がかかることもあるので、かかりつけの動物病院やトリマーに相談しておくと安心です。

冬に服を着せても大丈夫ですか?

寒さ対策をかねて服を着せるのがおすすめと紹介されています。サイズを合わせ、着せっぱなしにせず、脱がせた時にわきや首まわりのこすれを見ておきましょう。

人用の育毛剤を犬に使ってもいいですか?

使わないでください。人用の育毛剤や薬は犬用に作られていません。地肌が見える、赤いなど気になる時は、獣医師に診てもらいましょう。

まとめ

この記事の要点
  • ミニチュアピンシャーの短くツヤのある毛は、布にささり込みやすい
  • 道具はラバーブラシや獣毛ブラシなど、やわらかい物を選ぶ
  • 骨ばった所や皮膚の薄い所は、なでるくらいの力でとかす
  • シャンプーは様子を見て決め、寒い時期は乾かすまでしっかり
  • ブラッシングのついでに、首・背中・お腹の皮膚を見る
  • 赤みや部分的な脱毛があれば、人用の薬を使わず動物病院へ

毎日のブラッシングは、抜け毛を減らすだけでなく、愛犬の小さな変化に気づくための時間にもなります。できる範囲から、少しずつ続けてみてくださいね。

育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次