抜け毛対策にシャワーヘッドを替える前に?水圧・湯温と洗い方の見直し

シャワーの湯温と水の勢いを手で確かめるイメージ

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

排水口にたまる毛を見て、『シャワーヘッドを替えたら、抜け毛対策になるのかな』と考えたことはありませんか。広告で頭皮ケアをうたうシャワーヘッドを見かけると、気になりますよね。

結論から言うと、シャワーヘッドを替える前に、まずは湯温・水圧・流し方といった「今のシャワーの使い方」を見直すのが近道です。シャワーヘッドは雑貨で、抜け毛を止めたり髪を育てたりする物ではありません。使い方を整えたうえで、手入れのしやすさや使い心地を良くしたい時に替えを考える、という順番がおすすめです。

この記事では、替える前に見直したいことのチェックリストと、シャワーヘッドの種類ごとに期待できることをお話しします。

目次

抜け毛対策にシャワーヘッドは必要?先に答え

先に答え
  • シャワーヘッドは、抜け毛を止める物でも髪を育てる物でもない
  • 替える前に、湯温・水圧・流し方・すすぎの時間を見直す
  • 熱すぎるお湯や、すすぎ残しは頭皮の負担になりやすい
  • 替えるなら、使い心地・手入れのしやすさ・取り付けられるかで選ぶ
  • 急に抜け毛が増えた・頭皮に赤みやかゆみがある時は、皮膚科で相談

東京都保健医療局の資料では、雑貨で言える効果は、化粧品に認められている効能と同じくらいの範囲とされています。シャワーヘッドは、育毛や発毛、血行の改善をうたえる区分ではないんです。

ですから、『このシャワーヘッドで抜け毛が減る』といった広告の言葉は、そのまま受け取らないようにしてくださいね。

シャワーヘッドを替える前のセルフチェック

まずは、今のシャワーの使い方を振り返ってみましょう。当てはまる物に印をつけてみてください。

替える前のチェック
  • お湯が熱いと感じるくらいの温度で浴びている
  • 顔や頭に当てると痛いくらいの勢いで流している
  • シャンプーの前に、お湯だけで髪を流していない
  • すすぎは泡が消えたらすぐやめている
  • 生え際・耳の後ろ・襟足を意識して流していない
  • シャワーヘッドの穴に、白い汚れや詰まりがある

当てはまった数で、見直しの方向をつかめます。

当てはまった数見直しの方向
0〜1個今の使い方で大きな問題は少ない。気になれば使い心地で替えを検討
2〜3個替える前に、湯温と流し方を2週間ほど見直してみる
4個以上まずは使い方を見直す。替えるのはその後で十分

『全部当てはまった…』という方も、落ち込まなくて大丈夫です。どれもシャワーヘッドを替えなくても、今日から変えられることばかりですよ。

抜け毛が気になる時に、シャワーで見直したい理由

日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでは、これをすれば抜けなくなるという特別な予防法はない、とされています。そのうえで、自分に合ったシャンプーを使い、頭皮が乾燥しすぎたり油っぽくならない頻度で洗うことが心がけとして紹介されているんです。

シャワーは、その「洗う」の土台です。湯温や流し方が合っていないと、どんなシャンプーを選んでも頭皮がつっぱったり、べたついたりしやすくなります。

2週間の見直しを記録する

使い方を見直したら、2週間ほど頭皮の様子をメモしておきましょう。シャワーヘッドを替えるかどうかを決める時の材料になります。

見ること書き方の例
洗った後の頭皮つっぱる・ふつう・べたつく
かゆみない・少し・気になる
排水口の毛いつもどおり・多い
変えたこと温度を下げた、予洗いを長くした など

毎日書くのが大変なら、週に2回くらいで大丈夫です。変えたことと頭皮の様子を並べておくと、何が合っていたのかが見えてきますよ。

湯温の見直し

まず見直したいのは、お湯の温度です。熱いお湯は気持ちがいいですが、頭皮には負担になることがあります。

日本皮膚科学会の皮膚瘙痒症診療ガイドラインでは、スキンケアの例として、かゆみを生じるほどの高い温度の湯は避ける、とされています。頭皮も皮膚なので、熱すぎないぬるめのお湯を意識してみてください。

季節・場面ありがちなこと見直し方
冬寒くて熱めの温度にしがち浴室を先に暖め、お湯は熱すぎない温度に
夏ぬるすぎて皮脂が落ちにくいと感じる予洗いの時間を長めにとる
朝のシャワー目を覚まそうと熱いお湯を浴びる頭に当てる時だけ温度を下げる
運動の後汗を流そうと勢いよく熱いお湯で汗は時間をかけて流す

消費者庁は、冬に多い高齢者の入浴中の事故について、湯温は41度以下、湯につかる時間は10分までを目安にするよう注意を呼びかけています。湯船の話ですが、熱いお湯に長くあたらないという考え方は、シャワーでも参考になりますね。

熱すぎないかを確かめる方法

温度の感じ方は人それぞれなので、数字だけで決めるのは難しいですよね。頭に当てる前に、手首の内側にお湯を当ててみてください。

手首で『熱い』と感じたら、頭皮にも熱すぎることが多いです。少しぬるいかなと感じるくらいから始めて、洗った後に頭皮がつっぱらないかを見ていきましょう。

給湯器の設定もあわせて確かめる

シャワーの温度は、シャワーヘッドではなく給湯器や水栓の設定で決まります。『熱いかも』と感じたら、まずは給湯器のリモコンや水栓の温度の目盛りを見てみましょう。

家族で温度の好みが違う時は、頭を洗う時だけ温度を下げる、と決めておくと揉めずに済みますよ。

給湯器の温度を変えた時は、次に使う家族にもひと声かけておきましょう。急に熱いお湯が出て驚く、ということを防げます。

水圧と当て方の見直し

次は、シャワーの勢いと当て方です。強い水流を頭皮に当てると、さっぱりした感じがしますよね。でも、痛いと感じるほどの勢いは必要ありません。

シャワーの当て方
  1. 水栓を少しゆるめ、手に当てて痛くない勢いにする
  2. シャワーヘッドを頭から少し離して持つ
  3. 指の腹で髪をかき分け、地肌にお湯が届くようにする
  4. 前から後ろへ、ブロックごとにゆっくり流していく
  5. 最後に生え際・耳の後ろ・襟足をもう一度流す

ポイントは、勢いで汚れを落とすのではなく、時間をかけてお湯を地肌に届けることです。強い水流で一気に流すより、ゆっくり流す方がすすぎ残しも減りますよ。

すすぎ残しが出やすい場所

すすぎ残しは、自分では見えにくい場所に出やすいものです。場所ごとに流し方を変えてみましょう。

場所すすぎ残しが出やすい理由流し方のコツ
生え際顔にお湯がかからないよう避けがち下を向いて、おでこ側から流す
耳の後ろ耳を避けて流しがち耳を手で軽く倒して流す
襟足髪が重なっていて地肌に届きにくい頭を前に倒し、下から上へ当てる
頭のてっぺん泡が髪にとどまりやすい指でかき分けながら流す

『泡が消えたからもう大丈夫』と思いがちですが、髪の内側には泡が残っていることもあります。指で地肌に触れて、ぬるつきがなくなったかを確かめてみてください。

シャワーで変わる「洗う流れ」

シャワーの使い方は、予洗い・シャンプー・すすぎの3つの場面に関わります。それぞれでシャワーをどう使うかを見ておきましょう。

シャワーを上手に使う流れ
  • シャンプーの前に、お湯だけで髪と地肌をしっかり流す
  • 泡立てたシャンプーで、指の腹を使って洗う
  • 洗った時間より長いくらいの気持ちですすぐ
見直したい流れ
  • 髪を少し濡らしただけで、シャンプーをつける
  • 爪を立てて、ゴシゴシこする
  • 泡が見えなくなったら、すぐに流すのをやめる

予洗いをしっかりすると、シャンプーの泡立ちもよくなります。シャンプーの量を増やさなくても洗いやすくなるので、試してみてくださいね。

コンディショナーやトリートメントを使う方は、頭皮につけすぎないようにして、こちらもしっかり流しましょう。洗い流した後のタオルドライのコツは、タオルで抜け毛対策するにはで紹介しています。

髪の長さ別のすすぎ方

髪が長いほど、すすぎには時間がかかります。長さに合わせて、流し方を少し変えてみてください。

髪の長さすすぎのコツ
短い地肌に直接お湯を届け、指で触ってぬるつきを確かめる
肩くらい根元を先に流し、毛先は手ぐしで通しながら流す
長い髪を前と後ろに分け、内側の地肌まで流す

長い髪の方は、毛先ばかり流して根元がすすげていないこともあります。地肌から先に流す、と覚えておくと安心ですよ。

排水口の抜け毛の見方

シャワーで流した後、排水口に毛がたまっていると不安になりますよね。ただ、洗う時は、それまでに抜けていた毛がまとめて流れ出てきます。

皮膚科Q&A(日本皮膚科学会)では、1日に抜ける毛の量はおおよそ100本程度まで、という目安が紹介されています。洗髪を1日休んだ後は、2日分の毛が一度に出てくることもあるので、1回の量だけで判断しないでくださいね。

朝にシャワーで洗う方は

朝に髪を洗う方は、時間がなくて流し方が雑になりがちですよね。予洗いとすすぎを短くしないことだけは、意識しておきましょう。

洗った後は、根元までしっかり乾かしてから出かけます。生乾きのまま帽子をかぶったり、髪を結んだりすると、頭皮が蒸れやすくなりますよ。

朝晩2回シャンプーをするのは、頭皮が乾燥しやすくなることもあります。べたつきが気になる日は、朝はお湯で流すだけにするなど、頭皮の調子に合わせて決めてみてください。

シャワーヘッドの種類と、期待できること

使い方を見直したうえで、シャワーヘッドを替えたいと思ったら、種類ごとの特徴を知っておきましょう。大事なのは「何が変わって、何は変わらないか」です。

種類期待できること期待できないこと確かめたいこと
節水タイプ水の量を抑えながら浴びられる抜け毛を減らす、髪を育てる水圧が弱く感じないか
手元で止水できるタイプ流す・止めるを手元で切り替えられる頭皮の状態を変えるボタンの操作のしやすさ
水流を切り替えられるタイプ頭と体で当たり方を変えられる育毛・発毛切り替えの種類と使う場面
浄水をうたうタイプ製品の表示どおりの範囲の機能表示を超えること何を取り除くとしているか、カートリッジの交換
細かい泡などをうたうタイプ浴び心地が変わることがある抜け毛を止める、血行をよくする広告の言葉ではなく仕様の表示を見る

どのタイプも、抜け毛対策として「髪が増える」ような効果をうたえる物ではありません。浴び心地や手入れのしやすさ、水の使い方で選ぶと、期待とのずれが少なくなります。

広告の言葉はこう読み替える

シャワーヘッドの広告では、いろいろな言葉が使われています。読み方の目安を持っておくと、落ち着いて選べますよ。

広告を見る時のチェック
  • 「育毛」「発毛」「血行促進」と書かれていたら、雑貨としては言えない範囲だと考える
  • 「頭皮すっきり」などは、浴び心地の話として受け取る
  • 使った人の声は、使い方や期間がばらばらなので参考程度にする
  • 仕様の表示(水量・取り付け規格・手入れの方法)を先に見る

シャワーヘッドの役割を薄毛対策の面から考えたい方は、薄毛対策にシャワーヘッドは役立つかもあわせて読んでみてください。

替えると決めたら確かめること

シャワーヘッドを替えると決めたら、買う前に確かめておきたいことがあります。せっかく買っても、取り付けられないと困りますよね。

買う前の確認
  1. 今のシャワーホースの接続部分の形を確かめる
  2. 商品の対応メーカー・対応表を見て、取り付けられるかを確かめる
  3. 賃貸住まいなら、交換してよいかを管理会社に聞いておく
  4. 外した元のシャワーヘッドは、引っ越しや故障に備えて保管する
  5. 手入れの方法と、部品の交換が必要かを説明書で確かめる

価格は、機能や部品の交換が必要かどうかで変わります。値段だけで比べず、カートリッジなどの交換部品がある物は、続けて使う時にかかる費用も確かめておきましょう。

お店と通販で確かめること

お店で買う時は、見本があれば手に持って、重さや持ちやすさを確かめてみましょう。毎日手に持つ物なので、重すぎると使うのがおっくうになります。

通販で買う時は、商品ページで対応メーカーや取り付け規格、交換部品の有無を読んでおきます。返品できる条件も、買う前に確かめておくと安心です。

シャワーヘッドのお手入れ

シャワーヘッドの穴に汚れがたまると、水の出方が変わります。片側だけ勢いが強い、水が斜めに出る、と感じたらお手入れのサインです。

お手入れの方法は、シャワーヘッドの説明書に書かれています。外して洗えるか、使える洗剤は何かを確かめてから手入れしてくださいね。

シャワーでよくある失敗

最後に、シャワーの使い方でよくある失敗を表で見ておきましょう。

よくある失敗どうなる?防ぎ方
熱いお湯で長く流す頭皮が乾きやすく、かゆくなることも頭を洗う時だけ温度を下げる
強い水流を至近距離で当てる頭皮が赤くなることも少し離して、ゆっくり流す
予洗いをしないシャンプーの泡立ちが悪く、量が増えるお湯だけでしっかり流す
すすぎを早く切り上げる生え際や襟足にすすぎ残し場所を決めてもう一度流す
シャワーヘッドを替えて満足する使い方は前と同じまま使い方の見直しとセットで考える

例えば、新しいシャワーヘッドにしても、熱いお湯を勢いよく当てていたら、頭皮の負担は変わりませんよね。道具と使い方は、いつもセットで考えるのがコツです。

こんな時は皮膚科へ

シャワーを浴びると頭皮がしみる、赤みやかゆみが続く、円形に抜けている、急に抜け毛が増えた時は、シャワーヘッドや洗い方を替えて様子を見るより、皮膚科で相談してください。

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シャワーまわりで出てくる言葉

言葉ひと言でいうと
予洗いシャンプーの前に、お湯だけで髪と地肌を流すこと
すすぎ残しシャンプーなどが地肌や髪に残っている状態
止水手元のボタンなどでお湯を止めること
取り付け規格シャワーホースとつなぐ部分の形やサイズ
雑貨医薬品・医薬部外品・化粧品のどれにも当たらない物

よくある質問

シャワーヘッドを替えると抜け毛対策になりますか?

シャワーヘッドは雑貨で、抜け毛を止めたり髪を育てたりする物ではありません。まずは湯温・水圧・流し方を見直し、使い心地を良くしたい時に替えを考えてください。

シャワーの温度は何度くらいがいいですか?

熱いと感じるお湯は避けて、ぬるめを意識しましょう。日本皮膚科学会のガイドラインでも、かゆみを生じるほどの高い温度の湯は避けることがスキンケアの例として挙げられています。

シャワーの水圧は強い方が汚れが落ちますか?

痛いと感じるほどの勢いは必要ありません。時間をかけて地肌にお湯を届ける方が、すすぎ残しが減ります。

浄水シャワーヘッドは抜け毛対策になりますか?

浄水をうたう物も、抜け毛を止める物ではありません。何を取り除くとしているか、カートリッジの交換が必要かなど、製品の表示を確かめて選んでください。

排水口の抜け毛が多いのは、シャワーのせいですか?

洗う時は、それまでに抜けていた毛がまとめて流れ出ます。1回の量だけで判断せず、急に増えて続く時は皮膚科で相談しましょう。

賃貸でもシャワーヘッドを替えてもいいですか?

交換してよいかは、管理会社や大家さんに確かめておくと安心です。外した元のシャワーヘッドは、引っ越しの時に戻せるよう保管しておきましょう。

育毛剤を使っていても、シャワーの見直しは必要ですか?

育毛剤を使っている方も、洗う流れは頭皮ケアの土台です。湯温や流し方を見直したうえで、育毛剤は説明書どおりの順番と量で使ってください。

まとめ

この記事の要点
  • シャワーヘッドは雑貨で、抜け毛を止める物ではない
  • 替える前に、湯温・水圧・流し方・すすぎを見直す
  • 熱すぎないお湯で、生え際・耳の後ろ・襟足までゆっくり流す
  • 替えるなら、使い心地・手入れ・取り付けられるかで選ぶ
  • 抜け毛が急に増えた、頭皮の赤みやかゆみが続く時は皮膚科で相談

毎日のシャワーは、少しの工夫で頭皮へのやさしさが変わります。まずは今夜のシャワーから、温度と流し方を見直してみてくださいね。

シャワーの後に使う育毛剤について知りたい方は、育毛剤とはどんな商品かをどうぞ。

育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

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