当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。
日本スピッツの真っ白でふわふわの毛は、見ているだけで癒やされますよね。でも、紺色のセーターやソファに付いた白い毛を見て『この抜け毛、どうにかならないかな』と思うこともあるはずです。
結論から言うと、日本スピッツの抜け毛対策は「首・胸・尻尾の飾り毛を中心にした毎日のブラッシング」と「冬から春の換毛期に下の毛をこまめに取ること」が中心です。シャンプーの後は根元までしっかり乾かすことも、毛玉と皮膚のトラブルを防ぐ大事なポイントになります。
ここでは、白い毛ならではの手入れと、服やソファの毛の取り方までお話しします。
日本スピッツの抜け毛対策は?先に答え
- 日本スピッツの毛色は純白で、全身が長くつやのある毛におおわれている
- 首から胸、尻尾に豊かな飾り毛がある
- 上の毛と下の毛の2層のダブルコートで、春は冬毛がたくさん抜ける
- 胸の毛はからまりやすいので、毛の流れに沿ってていねいにとかす
- 人用の育毛剤や薬は使わず、気になる様子は動物病院へ
犬の図鑑では、日本スピッツの毛色は純白のみとされ、全身が光沢のある長い毛におおわれ、首・胸・尻尾にとくに豊かな飾り毛があると紹介されています。毛は2層のダブルコートです。
上の毛は太めでしっかりした毛、下の毛は根元に密に生えるやわらかい毛だと説明されることが多いです。抜けるのは主に下の毛なので、表面だけでなく根元からとかすことが大切なんです。
| 部位 | 毛の様子 | 抜け毛対策で気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 首まわり | えりまきのように毛が多い | 首輪の当たる所がからまりやすい |
| 胸 | 飾り毛が長く、からまりやすい | 毛の流れに沿って少しずつとかす |
| 背中・体の横 | 毛が立ってふんわりしている | 根元の下の毛を取る |
| 尻尾 | 背中に向かって豊かな毛 | 毛を分けて根元からとかす |
| 足・お尻まわり | 汚れが付きやすい | 散歩の後にふいて整える |
白い毛をきれいに保つ、毎日のお手入れ
白い毛は、汚れが目立ちやすい毛でもあります。犬の図鑑でも、白い被毛なので涙やけや汚れに気を配るよう案内されています。毎日のお手入れは、汚れを落とすことと抜け毛を取ることをセットで考えましょう。
- 散歩から帰ったら、足先とお尻まわりの汚れを湿らせたタオルでふく
- 目のまわりと口まわりを、ぬるま湯で湿らせたガーゼでやさしくふく
- 手で全身をなで、からまりや皮膚の様子を確かめる
- 首・胸・尻尾の飾り毛を、毛の流れに沿ってとかす
- 背中と体の横は、毛をかき分けて根元の下の毛を取る
- 最後にコームを通して、引っかかる所がないかを見る
『白い毛を保つのは大変そう…』と感じる方も多いかもしれません。でも、毎日ふく場所を決めておけば、1回あたりの手間はそれほど大きくありませんよ。
- 目の下の毛(涙で色が付きやすい)
- 口まわり(ごはんや水で汚れやすい)
- 足先と指の間(散歩の泥や砂)
- お尻まわり(長い毛に汚れが付きやすい)
- 胸の飾り毛(地面に近く、こすれやすい)
目のまわりは、こすらずにやさしく
目の下の毛が涙で汚れている時は、こすらずに押さえるようにしてふきましょう。目やにが急に増えた、目を気にしてこする、といった様子がある時は、家で何とかしようとせず動物病院で相談してください。
ブラッシングをごほうびの時間にすることも、犬の図鑑で勧められています。顔まわりは苦手な子も多いので、ふいたらすぐほめる、を繰り返して慣らしていきましょう。
散歩の後は、足先とお腹をひと手間
白い毛の足先やお腹は、散歩の泥や砂でいちばん汚れやすい所です。帰ったら、湿らせたタオルで汚れをふき取り、乾いたタオルで水気を取ってから部屋に上げると、白さを保ちやすくなります。
ぬれたままにすると、毛がからまりやすくなります。雨の日は、足先と胸の飾り毛をとくにしっかり乾かしてあげてくださいね。
部位ごとのブラシの使い分け
日本スピッツは、部位によって毛の長さや量がかなり違います。全身を同じブラシで済ませるより、場所ごとに道具を変えると、からまりを残さずにとかせます。
| 部位 | 使うブラシ | とかし方のコツ |
|---|---|---|
| 首まわり | スリッカーブラシとコーム | 首輪を外し、毛を少しずつ持ち上げてとかす |
| 胸 | ピンブラシとコーム | 毛の流れに沿って、上から下へ少しずつ |
| 背中・体の横 | スリッカーブラシ | 毛をかき分け、根元から毛先へ |
| 尻尾 | ピンブラシとコーム | 毛を左右に分けて、根元から |
| わき・内股 | 目の細かいコーム | 前脚を少し持ち上げて短く |
| 足先 | 目の細かいコーム | 最後に短く、ほめて終わる |
| 仕上げ | 獣毛ブラシ | 全身の毛並みを整える |
細いピンのスリッカーブラシは、押し付けると皮膚に傷が付くことがあります。手の甲に軽く当ててみて、痛くない力加減で使ってみてください。
胸の毛は、引っぱらずにほぐす
犬の図鑑では、胸の毛はからまりやすいので、毛の流れに沿ってとかし、からまりは無理に引っぱらずにほぐすよう案内されています。とくに飾り毛が長い子は、胸のからまりが毛玉の始まりになりやすい場所です。
からまりを見つけたら、根元を指で押さえて皮膚が引っぱられないようにし、毛先から少しずつほぐしていきましょう。固まってしまった毛玉は、はさみで切らずにトリミングのお店や動物病院に相談すると安心です。
ブラシ自体もきれいにしておく
白い毛がたくさん絡んだブラシは、そのままにするとほこりも集めてしまいます。使い終わったら、コームの先でブラシの毛を取り、時々ブラシ自体も洗ってよく乾かしておきましょう。
換毛期のブラッシング:冬から春にかけて
犬の図鑑では、日本スピッツは春に冬毛が大量に抜けるため、冬から春の変わり目は抜け毛の除去と毛玉の予防が必要だと紹介されています。この時期は、ふだんのお手入れに「下の毛を取る時間」を足すイメージで進めましょう。
| 時期 | 毛の様子 | お手入れの中心 |
|---|---|---|
| 冬の終わり | ブラシに付く綿のような毛が増え始める | 背中と体の横を根元からとかす |
| 春の換毛期 | 下の毛がまとまって浮いてくる | 毎日、回数を分けて下の毛を取る |
| 換毛期の終わり | 抜ける量が少しずつ落ち着く | 胸と尻尾のからまりを確かめる |
| 秋の変わり目 | 毛の様子が変わってくる子もいる | ブラシに付く毛の量を見て回数を調整 |
- 背中の毛を手で少し持ち上げ、根元の綿のような毛が見える所を探す
- スリッカーブラシを軽く当て、浮いた下の毛を少しずつかき出す
- ブラシにたまった毛は、こまめに取って袋に入れる
- コームを根元から通して、残っている下の毛がないかを確かめる
- 背中が終わったら体の横、尻尾、胸の順に進める
『全部取りきらないと』と思うと、1回が長くなってしまいますよね。でも、1日で取りきれなくても大丈夫です。朝と夜に分けて少しずつ取る方が、ワンちゃんの負担も少なくすみます。
毛を刈る前に相談を
暑い時期に、毛を短く刈ることを考える方もいるかもしれません。サマーカットは皮膚が露出して紫外線や直射日光が当たり、皮膚の温度が上がるおそれがあると獣医師の解説で注意されています。
カットを考える時は、どのくらいの長さにするか、トリミングのお店や動物病院に相談してから決めると安心ですよ。
シャンプーとドライヤー:湿ったままにしない
犬の図鑑では、日本スピッツのシャンプーは月1回程度が目安とされ、シャンプーの後はドライヤーでしっかり乾かすよう案内されています。湿ったままにしておくと、毛のからまりや毛玉、皮膚のトラブルのもとになるからです。
- 洗う前に全身をとかし、からまりと浮いた下の毛を取る
- ぬるま湯で、根元までしっかりぬらす
- 犬用のシャンプーを泡立てて、こすらずに洗う
- わき・お腹・尻尾の付け根は、泡が残りやすいので念入りにすすぐ
- タオルで押さえるようにして水気を取る
- ドライヤーを少し離して当て、毛をかき分けながら根元まで乾かす
- 乾いたらもう一度全身をとかす
毛が多い日本スピッツは、表面が乾いていても根元がしめっていることがよくあります。指を根元まで入れて、ひんやりした所がないかを確かめてみてください。
皮膚に赤み・強いかゆみ・湿疹・毛が抜けた所がある時は、自己判断でシャンプーせず、動物病院で相談しましょう。洗い方や使うシャンプーについても、その時に聞いておくと安心です。
ドライヤーが苦手な子には
ドライヤーの音や風が苦手な子は、最初は離れた所で音を聞かせるだけにして、少しずつ慣らしていきます。顔に直接風を当てない、熱くなりすぎない距離を保つ、といったことにも気をつけましょう。
家で乾かしきるのが大変な時は、トリミングのお店に任せる日を作るのも一つの方法です。
服やソファに付いた白い毛の取り方
白い毛は、濃い色の服やソファでとても目立ちます。素材ごとに取り方を変えると、短い時間できれいにできます。
| 毛が付いた物 | 取り方 | ひと工夫 |
|---|---|---|
| 布のソファ | 少し湿らせたゴム手袋で、一方向になでる | 毛がまとまったら手で集めて捨てる |
| 革や合成皮革のソファ | 乾いた布でふき取る | 静電気が起きにくいよう、時々かたくしぼった布で |
| 濃い色の服 | 粘着ローラーを毛の流れに沿って転がす | 出かける前に玄関でさっと |
| ニットやセーター | 洋服ブラシで毛を浮かせてから粘着ローラー | 編み目を引っかけないよう軽く |
| カーペット・ラグ | ゴム製のブラシでかき出してから掃除機 | 掃除機はゆっくり往復させる |
| 車のシート | ゴム手袋でなでてから、ハンディの掃除機 | シートカバーを敷いておく |
ソファにはふだんから洗えるカバーをかけておくと、カバーごと毛を取って洗えるので楽になります。カバーの色をスピッツの毛に近い明るい色にしておくと、毛が目立ちにくいですよ。
飼い主の服は「家用」と「外用」に分ける
出かける服を着たままワンちゃんを抱っこすると、白い毛がたくさん付いてしまいますよね。家ではワンちゃんと過ごす用の服に着替え、出かける直前に外用の服に着替えると、毛の付く量がぐっと減ります。
ブラッシングの場所を決めておく
環境省のガイドラインには、決めた場所以外でブラッシングをしない、抜け毛を排水管に流さない、という呼びかけがあります。ベランダでとかすと、白い毛が近所に飛んでいくこともあるので、家の中の1か所で行いましょう。
日本スピッツの抜け毛対策で、よくある失敗
がんばっているのに毛玉ができる、抜け毛が落ち着かない、という時は、どこかでつまずいているのかもしれません。つまずきやすい所と、その直し方を表にしました。
| よくある失敗 | 起こりやすいこと | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 表面のふわふわだけをとかす | 根元の下の毛が残り、毛玉や蒸れのもとに | 毛をかき分けて根元からとかす |
| シャンプーの後、表面が乾いたら終わる | 根元がしめり、からまりやすくなる | 指で根元まで確かめる |
| からまった胸の毛を引っぱる | 痛がってお手入れを嫌がる | 根元を押さえ、毛先から少しずつ |
| 換毛期に一度で全部取ろうとする | ワンちゃんが疲れて逃げる | 朝と夜に分けて少しずつ |
| 汚れを放っておく | 白い毛に色が付き、毛がからまりやすい | 散歩の後に足先とお尻をふく |
いちばん多いのは、表面がきれいに見えて安心してしまうパターンです。最後に毎回コームを根元から通すようにすると、取り残しに気づけます。
家族で手入れのやり方をそろえる
家族で分担する時は、使うブラシと、とかす順番だけはそろえておきましょう。たとえば「首と胸は朝の担当、背中と尻尾は夜の担当」と決めておくと、同じ所ばかりとかされることがなくなります。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見る人用の育毛剤を犬に使わない理由と、動物病院の目安
抜け毛が多い時期が続くと、『人の頭皮用の物で、何かできないかな』と考える方もいるかもしれません。とはいえ、人用の育毛剤や薬、シャンプーは人の頭皮のための物で、犬の体に合わせて作られてはいません。
動物の薬は、国が承認した動物用医薬品が、許可を受けたお店や獣医師の処方で手元に届く決まりです。人の物で代わりにせず、毛や皮膚の心配は動物病院に相談してみてください。
| こんな様子 | どうする? |
|---|---|
| 換毛期でもないのに、抜け毛が急に増えた | 動物病院で相談 |
| 円形に毛が抜けている所がある | 動物病院で相談 |
| かゆがる・同じ所をなめ続ける | 動物病院で相談 |
| 皮膚に赤みや大量のフケがある | 動物病院で相談 |
| 目やにが急に増えた・目を気にする | 動物病院で相談 |
| 元気や食欲がない | 早めに受診 |
受診の時は、いつから、どこが、どんな様子かをメモし、写真を撮っておくと伝えやすくなります。「春の換毛期とは別に、先週から背中の一部だけ毛が薄くなっています」のように、ふだんの抜け方との違いを伝えてみてください。
飼い主の育毛剤は、犬が届かない所へ
ご自身で育毛剤を使っている方は、ワンちゃんの口や鼻が届かない、扉の付いた棚に置いておきましょう。塗った直後の手でなでないことも大切です。
飼い主さんの髪のことが気になっている時は、育毛剤とはどんな商品かが参考になります。犬の毛のタイプ別のお手入れは、ワンちゃんの抜け毛対策でも紹介しています。
この記事に出てきた言葉
| 言葉 | ひと言でいうと |
|---|---|
| ダブルコート | 上の毛と下の毛の2層になった被毛 |
| 飾り毛 | 首・胸・尻尾などに生える長い毛 |
| 換毛期 | 季節の変わり目に、毛がまとまって生え替わる時期 |
| 涙やけ | 涙で目の下の毛に色が付いた状態 |
| サマーカット | 暑い時期に毛を短く刈ること |
よくある質問
日本スピッツは抜け毛が多い犬ですか?
ダブルコートで毛の量が多いので、とくに春の換毛期には冬毛がたくさん抜けると紹介されています。ふだんからブラッシングを続け、換毛期は回数を増やして下の毛を取ってあげましょう。
日本スピッツは毎日とかした方がいいですか?
胸や首の飾り毛はからまりやすいので、毎日短い時間でもとかしてあげると安心です。換毛期は朝と夜に分けて、浮いた下の毛を少しずつ取っていきましょう。
シャンプーの後、どこまで乾かせばいいですか?
表面だけでなく、根元までしっかり乾かします。指を根元まで入れて、ひんやりした所がなくなるまでドライヤーを当ててください。湿ったままだと、からまりや皮膚のトラブルのもとになります。
暑い時期は毛を短く刈った方がいいですか?
毛を短くしすぎると、皮膚に紫外線や日差しが当たりやすくなるという注意もあります。カットを考える時は、長さをトリミングのお店や動物病院に相談してから決めましょう。
服に付いた白い毛は、どうすれば取れますか?
濃い色の服は粘着ローラーを毛の流れに沿って転がし、ニットは洋服ブラシで毛を浮かせてから取ると楽です。家用と外用の服を分けておくと、付く量そのものも減らせます。
人の育毛剤を日本スピッツに使っても大丈夫ですか?
使わないでください。どちらも人の頭皮向けで、犬に使う前提ではありません。被毛や皮膚の心配ごとは、動物病院で聞いてみてください。
まとめ
- 日本スピッツは純白の長い毛を持つダブルコートの犬種
- 首・胸・尻尾の飾り毛は、部位ごとにブラシを使い分けてとかす
- 春の換毛期は、冬毛の下の毛を朝と夜に分けて少しずつ取る
- シャンプーの後は、根元までしっかり乾かす
- 服やソファの白い毛は、素材に合った道具で取る
- 人用の育毛剤は使わず、気になる様子は動物病院へ
真っ白な毛のお手入れは、日本スピッツとの大切なふれあいの時間でもあります。その子のペースに合わせて、無理なく続けてみてくださいね。





コメント