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育毛剤を手に取る前に『本当に髪の毛に効果があるの?使っても変わらなかったらもったいない』と迷っている方も多いはずです。
結論から言うと、育毛剤(医薬部外品)に期待できるのは、育毛や脱毛の予防など、箱に表示された効能の範囲までです。髪の毛が増えると約束できる物はなく、感じ方には個人差があります。だからこそ、メーカーが案内する期間を決めて、同じ物差しで記録しながら見極めることが大切なんです。
ここでは、効果をどう読み、どのくらいの期間でどう見極めればいいかをお話ししますね。
髪の毛に育毛剤の効果はある?先に答え
- 育毛剤の効果は、箱に書かれた効能の範囲として読む
- 「髪の毛が増える」「生える」と約束できる育毛剤はない
- 見極めは、メーカーが案内する期間を目安にする
- 分け目・手触り・抜け毛・頭皮の4つの物差しで記録する
- 期間がたっても不安な時は、薬剤師や皮膚科に相談する
| 期待していいこと | 期待しすぎない方がいいこと |
|---|---|
| 表示された効能の範囲で頭皮をケアする | 短い期間で見た目が大きく変わる |
| 脱毛の予防・育毛を目的に毎日使う | 使うのをやめても今の状態が続く保証 |
| 頭皮のふけやかゆみのケア(効能に含まれる物) | 円形に抜けた所や病気による抜け毛への効き目 |
| 続けた期間の記録で、自分の変化を確かめる | 他の人の口コミと同じ結果になる |
『それなら、使う意味はあるの?』と思いますよね。期待の置き場所を表示の範囲に合わせておけば、使った後に「思っていたのと違う」とがっかりしにくくなるんです。
例えば、抜け毛が気になり始めた段階で頭皮のケアを習慣にしたい方なら、育毛剤は期待に合いやすい道具です。一方で、薄く見える範囲がはっきり広がっている方は、育毛剤だけで考えず、薬剤師や医療機関にも相談してみてください。
髪の毛を増やしたいという悩みとの付き合い方は、髪の毛を増やしたい時の育毛剤と医療機関の分かれ目で詳しく扱っています。
効能表示の言葉を、髪の毛の悩みに置き換えると
厚生労働省の通知では、医薬部外品の育毛剤が表示できる効能の範囲を「育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛」としています。言葉だけだと分かりにくいので、悩みに置き換えてみました。
| 箱の言葉 | 近い悩み | 読む時のポイント |
|---|---|---|
| 育毛・養毛 | 今ある髪を育てたい | 太さや長さが変わると約束する言葉ではない |
| 脱毛の予防 | 抜け毛を防ぎたい | 「予防」なので、抜け毛が止まるとは読まない |
| 薄毛 | 全体が薄く見える | 薄毛のケアとしての表示 |
| 毛生促進・発毛促進 | 毛が育つのを後押ししたい | 「生える」と約束する言葉ではない |
| 病後・産後の脱毛 | 病気や出産の後の抜け毛 | 体の回復や主治医の判断が先 |
| ふけ・かゆみ | 頭皮の不快さ | 強いかゆみや赤みは皮膚科へ |
商品によって、表示されている言葉の数や並び順は違います。手元の箱で、どの言葉が書かれているかを確かめてみてください。
「効果」と「使い心地」は分けて考える
育毛剤を付けた時のスーッとする感じや、さっぱりする感じを「効いている」と受け取る方もいますよね。でも、清涼感や爽快感は使い心地の話で、効能とは別のものです。
反対に、清涼感の無い育毛剤だから効果が弱い、ということでもありません。メントールの刺激が苦手な方は、清涼感の少ない物を選んでかまわないんです。
化粧品の頭皮ケアとは、効果の言葉が違う
ヘアトニックやスカルプエッセンスの中には化粧品もあり、化粧品は「頭皮、毛髪をすこやかに保つ」など決まった範囲しか表示できません。東京都の広告の講習会資料にも、化粧品で育毛を標ぼうすることは一切できないと書かれています。
箱で区分を見分けるコツは医薬品・医薬部外品・化粧品の違いで紹介しています。
発毛剤の「効果」とは区分が違う
発毛剤(第1類医薬品)には、効能に「壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防」と書かれた物があります。その添付文書には、本剤は誰にでも効果があるわけではないこと、使うのをやめると徐々に元に戻ることも書かれています。
医薬品でさえ、効果は人によって違うということですね。発毛剤を考える時は、薬剤師に対象や使えない人の条件を確かめてください。
「効果を感じる」とは何を見ること?4つの物差し
効果を見極める時に困るのが、『何を見れば効いていると言えるのか分からない』ということですよね。そこで、自分で見られる物差しを4つに決めておきましょう。
| 物差し | 見方 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 分け目の見え方 | 同じ場所・同じ照明で真上から写真を撮る | 濡れた髪や照明の違いで見え方が変わる |
| 髪の手触り | 根元をつまんだ時のボリューム感を言葉でメモ | 気分で感じ方が変わるので点数にする |
| 抜け毛 | 週1回、シャンプーの時の抜け毛を集めて見る | 本数より、細く短い毛が多いかを見る |
| 頭皮の状態 | かゆみ・ふけ・べたつきを3段階で付ける | 赤みや湿疹が出たら記録より先に中止 |
4つすべてが変わる必要はありません。どれか1つでも、自分にとって大事な物差しを決めておくと、迷いが減りますよ。
家族や周りの一言は、記録と分けて受け取る
「最近、髪が増えたんじゃない?」「前と変わらないよ」と、家族や友人に言われることもありますよね。うれしい一言も気になる一言も、その日の髪型や照明で印象が変わることがあります。
周りの声は励みとして受け取りつつ、判断は自分の記録で行いましょう。そうすると、言われたことに気持ちが振り回されにくくなります。
物差しは、始める前に決めておく
使い始めてから物差しを探すと、たまたま調子のいい日の写真と比べてしまうことがあります。始める日に4つの物差しの記録をそろえておくのが、公平に見極めるコツです。
例えばこんな場面です。
「最初の写真を撮るのを忘れた。今日から撮ればいいかな」
「それでも大丈夫。今日を1日目にして、ここから同じ条件で撮っていこう」
見極める期間は、メーカーの案内で決める
効果を見極める期間は、自分の感覚ではなく、使っている商品のメーカーの案内を目安にしましょう。髪の毛は伸びる時期と休む時期をくり返していて、短い期間では変化が分かりにくいからです。
日本皮膚科学会の解説では、毛は1日に約0.4mm伸び、伸びる時期は2〜6年ほど、休む時期は2〜3か月とされています。髪の毛の変化を見るには、ある程度の時間がかかるわけですね。
1日約0.4mmなら、計算上は1か月で1cmあまりです。新しく育つ毛が、分け目の見え方を変えるほどの長さになるまでには、月単位の時間がいると考えておきましょう。
| 商品・区分 | メーカー・添付文書の案内 | 読み方 |
|---|---|---|
| 加美乃素A(医薬部外品) | 概ね6ヶ月間をめやすに毎日根気よく続けて確かめる | 半年を1つの区切りにする |
| コラージュフルフル育毛シリーズ(医薬部外品) | ヘアサイクルを考えて3か月から6か月以上は根気強く | 3か月で途中の確認、6か月で判断 |
| ミノキシジル外用液(第1類医薬品) | 効果がわかるまで少なくとも4ヵ月間、毎日使う | 医薬品の例。区分が違う |
期間の目安が見つからない商品は、箱の説明書きや公式サイトのよくある質問を見てみてください。それでも分からない時は、販売元に「どのくらい続けて確かめればいいですか」と問い合わせるのが確かです。
期間を数える時の注意
期間は「買った日」ではなく「毎日使い始めた日」から数えます。途中で何日も空いた時は、その分だけ期間を延ばして考えましょう。
1本が何日でなくなるかも、期間の目安になります。箱に「約2か月分」などと書かれている商品なら、使い切った本数で続けた期間を確かめられますよ。
期間ごとの考え方は、育毛剤の効果はいつから?期間の目安でも詳しく扱っています。
年代や状況で、効果の見え方はどう違う?
同じ育毛剤でも、年代や体の状況によって、髪の毛の変化の見え方は違います。期待の置き方を、状況ごとに見ておきましょう。
| 状況 | 知っておきたいこと | 見極めの時の工夫 |
|---|---|---|
| 20代・30代で気になり始めた | 生活の乱れや髪型の影響も受けやすい | 生活の見直しと一緒に記録する |
| 中年期以降 | 特に男性で髪の毛が細く短く変化することがある | 細い毛の多さを物差しにする |
| 産後 | 出産後しばらく抜け毛が続くといわれる | 体の回復と産後の経過を優先して見る |
| 治療中・持病がある | 抜け毛に薬や体調が関わることがある | 主治医に頭皮に使う物を確かめる |
| 未成年 | 発毛剤は20歳未満は対象外の物が多い | 保護者と一緒に皮膚科で相談する |
日本皮膚科学会の解説では、髪の毛は年齢とともに変化し、その程度には個人差があるとされています。年齢による変化と、育毛剤の効果を同じ物差しで比べないことが大切なんです。
産後の抜け毛の場合
日本産婦人科医会によると、産後の抜け毛は出産から2〜4か月ほどで始まり、半年から1年くらい続くことが多いそうです。この時期は、育毛剤の効果を見極めるというより、体の回復を待ちながら頭皮をいたわる時期と考えておくと気持ちが楽になります。
効能に「病後・産後の脱毛」と書かれた育毛剤もありますが、授乳中に使えるかは商品ごとに違います。使う前に箱の使用上の注意を読み、医師か薬剤師に相談してください。
中年期以降で細さが気になる場合
年齢とともに髪が細くなる変化は、多くの人に起こりうることです。育毛剤で元に戻ると約束できる物はないので、「今の状態を保ちながら頭皮をケアする」くらいの期待にしておくと、記録も前向きに見られます。
薄く見える範囲が年々広がっていると感じる時は、医療機関で相談する目安の1つです。
記録の付け方:4つの物差しを1枚にまとめる
記録は、凝ったものでなくてかまいません。スマホのメモや手帳に、次の形で1枚にまとめておくと見比べやすくなります。
- 始める日に、分け目の写真を同じ場所・同じ照明で撮る
- 髪の手触りを、自分なりに5段階で点数にする
- その週のシャンプーの時の抜け毛を1回分集めて写真に撮る
- 頭皮のかゆみ・ふけ・べたつきを3段階でメモする
- 月に1回、同じ曜日に1〜4をくり返す
| 記録の項目 | 1日目 | 1か月目 | 3か月目 | 6か月目 |
|---|---|---|---|---|
| 分け目の写真 | 撮影済み | 撮影済み | 撮影済み | 撮影済み |
| 手触り(5段階) | 点数を書く | 点数を書く | 点数を書く | 点数を書く |
| 抜け毛の様子 | 細い毛の多さをメモ | メモ | メモ | メモ |
| 頭皮の状態(3段階) | 点数を書く | 点数を書く | 点数を書く | 点数を書く |
| 使い方の変化 | 1日の回数と量 | 変えていないか | 変えていないか | 変えていないか |
いちばん下の行は意外と大事です。途中で回数や量を変えていたら、それが記録の見え方に影響しているかもしれません。
写真を撮る時のコツ
- 洗って乾かし、整髪料を付ける前のタイミングで撮る
- 立つ位置と照明を毎回同じにする
- 分け目を作る位置を毎回同じにする
- 自分で撮りにくい頭頂部は、家族に頼むか三脚を使う
期間が来たら:続ける・替える・相談するの判断
メーカーの目安の期間が来たら、記録を見比べて次の一歩を決めましょう。気分ではなく、記録で決めるのがポイントです。
| 記録の様子 | 次の一歩 |
|---|---|
| 頭皮の調子がよく、続けるのも苦にならない | 同じ物を続ける |
| 大きな変化は無いが、悪くもなっていない | 使い方を見直して続けるか、替えるか考える |
| 使い心地が合わず、続けるのがつらい | 容器や香りの違う物に替える |
| 頭皮に赤みやかゆみが出た | 使用を中止して皮膚科に相談する |
| 薄く見える範囲が広がり続けている | 薬剤師や医療機関に相談する |
商品を替える時は、新しい物の箱の使い方を最初から読み直してください。前の物と、回数・1回の量・付ける時間帯が違っていることは珍しくありません。
替えたら、新しい物でもメーカーの目安の期間を数え直しましょう。
販売元に問い合わせる時の聞き方
期間の目安や使い方で迷ったら、販売元のお客様窓口に聞いてみるのが確かです。聞く前に、箱に書かれた販売名と、自分の使い方をメモしておきましょう。
「朝と夜の1日2回、この量で使っています。どのくらい続けて確かめればいいですか」
「頭皮が少しかゆい時は、使うのを休んだ方がいいですか」
こうした具体的な聞き方をすると、答えももらいやすくなりますよ。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見る効果を感じにくい時に見直すこと
『記録してみたけど、ほとんど変わらない』という時は、商品のせいと決める前に、使い方や生活をもう一度見てみてください。
- 箱に書かれた回数と量を守っていたか
- 髪の表面ではなく、頭皮に付けていたか
- 付けた直後に洗い流したり、整髪料を先に付けたりしていないか
- メーカーの目安の期間まで、毎日続けられたか
- 睡眠や食事、結ぶ髪型など、毎日の習慣で気になることはないか
日本皮膚科学会は、これをすれば髪の毛が抜けなくなるという特別な予防法があるわけではないとしたうえで、髪に負担のかかる髪型や、極端に頻繁なカラーリングを避けることなどをすすめています。
付ける場所がずれていないか
気になるのが頭頂部なのに、付けやすい前髪の生え際にばかり付けていた、ということはよくあります。鏡で見えにくい場所ほど、付け忘れが起きやすいんです。
髪をいくつかに分けて、分け目ごとに頭皮に付けると、付けたい所に届きやすくなります。塗り方の流れは育毛剤の使い方・正しい塗り方で確かめられます。
使い始めに抜け毛が気になる時
使い始めて抜け毛が増えたように感じると、不安になりますよね。抜け毛の見え方は、季節や洗い方でも変わります。
赤みやかゆみがあれば使うのをやめて、皮膚科に相談してください。使い始めの抜け毛の考え方は育毛剤を使い始めた時の抜け毛で扱っています。
「意味がない」と感じた時は
効果が分からないまま期間が過ぎると、『育毛剤なんて意味がない』と感じてしまうこともあります。そう感じた時の見直し方は、育毛剤は意味ない?と感じた時の見直しにまとめています。
よくある質問
髪の毛に育毛剤の効果はありますか?
医薬部外品の育毛剤には、育毛や脱毛の予防などの効能が表示されています。髪の毛が増えると約束できる物ではなく、感じ方には個人差があるので、表示の範囲として読んでおきましょう。
どのくらいで効果が分かりますか?
期間の目安は商品ごとに違い、6か月をめやすとする商品や、3か月から6か月以上を案内する商品があります。手元の商品の箱や公式サイトで確かめてください。
効果を早く感じるために、多めに付けてもいいですか?
決められた量より多く付けても、変化が早まるわけではありません。かぶれの原因になることもあるので、箱に書かれた量と回数を守りましょう。
育毛剤をやめたらどうなりますか?
やめた後のことを約束できる育毛剤はありません。やめるか迷った時は、記録を見比べて決め、不安があれば薬剤師や皮膚科に相談してください。
口コミで効果があったと書かれていれば、自分にも効きますか?
口コミの人と、悩みや頭皮の状態、使った期間が同じとは限りません。参考にする時は、自分と条件が近いかを確かめてみてください。
1日1回しか使えない日があっても効果は見極められますか?
箱の回数どおりに使えた日が多いほど、記録は比べやすくなります。1日1回でもよいと案内している商品もあるので、自分の商品の使い方を確かめ、記録の欄に使えた回数も書いておきましょう。
効果が分からない時は、発毛剤に替えるべきですか?
発毛剤は第1類医薬品で、対象や使えない人の条件が決まっています。替えるかどうかは自分で決めず、薬剤師に対象に当てはまるかを相談してください。
まとめ
- 育毛剤の効果は、箱に表示された効能の範囲として読む
- 髪の毛が増えると約束できる育毛剤はなく、感じ方には個人差がある
- 分け目・手触り・抜け毛・頭皮の4つの物差しを始める前に決める
- 見極める期間は、メーカーの案内を目安にする
- 期間が来たら、記録で続ける・替える・相談するを決める
育毛剤の全体像は育毛剤とはどんな商品かで、効果の基本は育毛剤は効果ある?でも紹介しています。





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