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夏に入ってから、排水口の髪がなんとなく多い。『夏に抜け毛増えるのって普通か、それとも私だけ?』と、気になっている方もいますよね。
結論から言うと、「普通かどうか」の答えは、ほかの人の量ではなく、いつもの自分の量との見比べで出すのがいちばん確かです。季節性という言葉に頼りすぎず、自分の記録を基準にしてみましょう。
この記事では、自分の「いつもの量」の作り方と見比べ方、夏の終わりまでの見守り方をお話しします。
夏に抜け毛が増えるのは普通?先に答え
- 季節で抜け毛の量が変わることはありうる
- ただ、夏に増えるのが普通だと決まっているわけではない
- 「普通か」は、いつもの自分の量と同じ条件で見比べて判断する
- 本数のほかに、抜けた毛の長さ・太さ・頭皮の様子も見る
- 円形の抜け、急に全体が薄くなる、かゆみや赤みは、普通かどうかを考える前に皮膚科へ
日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aによれば、抜け毛の量は「個人差、季節差、ヘアケアの仕方などもよりますがおおよそ一日100本程度まで」とされています。季節差という言葉がある一方で、個人差やヘアケアの仕方も同じように並んでいるんです。
つまり、同じ夏でも人によって量は違いますし、洗い方や髪型でも変わります。だからこそ、比べる相手は「いつもの自分」なんですね。
この記事でいう「普通」とは
ここでいう「普通」は、医学的に正常かどうかという意味ではありません。「いつもの自分と比べて、大きく変わっていない」という意味で使っています。
病気かどうかを見分けるのは、医師の役目です。自分でできるのは、変わったかどうかを記録で確かめて、相談するかどうかを決めるところまでなんです。
「普通」はどう決める?自分の基準の作り方
『いつもの量なんて数えたことがない』という方がほとんどですよね。大丈夫です。今日から作り始めれば、それがあなたの基準になります。
- 数える場所を決める(シャンプーの時の排水口が見やすい)
- 洗う時間と洗い方を、いつもどおりにそろえる
- 排水口に受けた髪を、10本ずつ束にして数える
- 前に洗ってからの間隔と、髪を結んだかどうかをメモする
- 1週間続けて、洗う間隔が同じ日の平均を出す
この1週間の平均が、ひとまずの「いつもの量」です。夏の途中から始めた場合でも、ここから先の変化を見る物差しになります。
春や去年の記録が無い時は
本当は、夏になる前の量と見比べられるといちばんいいですよね。ただ、記録が無くても困ることはありません。
今の量を基準にして、そこから増え続けるのか、横ばいなのか、落ち着いていくのかを見れば十分です。今年の記録を残しておけば、来年の夏は春と見比べられるようになりますよ。
数える前にそろえておく物
基準づくりは、道具を先にそろえておくと続けやすくなります。特別な物は要りません。
- 排水口に付ける使い捨てのごみ受けやネット
- 抜け毛を集める白いティッシュかキッチンペーパー
- 記録用のノート、またはスマホのメモ
- 分け目やつむじを撮る時のスマホ
ごみ受けは、毎回新しい物に替えると前の日の髪が混ざりません。ノートは洗面所の近くに置いておくと、書き忘れが減りますよ。
基準づくりでつまずきやすい所
| つまずきやすい所 | 起こること | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 気になった日だけ数える | 多い日の数だけが残る | 曜日を決めて数える |
| 洗う時間が毎日違う | 間隔の違いで数が揺れる | 前に洗ってからの間隔をメモする |
| 家族と排水口が同じ | ほかの人の髪が混ざる | 自分が最初に入る日に数える |
| 数えるのが面倒になる | 記録が途切れる | 10本の束が何個かだけ見る |
いつもの量との見比べ方
基準ができたら、次は見比べ方です。ここで大事なのは、条件をそろえた日どうしだけを並べることなんです。
持田ヘルスケアのスキンケア講座でも、髪を1日中束ねていた日や、1日おきに洗った翌日は、洗う時の抜け毛が多く感じられやすいと紹介されています。夏はシャワーの回数や髪をまとめる日が増えやすいので、ここでずれが起きやすいんですね。
| そろえたい条件 | ずれるとどう見える? |
|---|---|
| 前に洗ってからの間隔 | 間隔が長い日は、まとめて流れて多く見える |
| 髪を結んだかどうか | 結んだ日は、ほどいた後や洗う時に多く見える |
| 洗う時間帯 | 朝と夜で、洗い方の丁寧さが変わりやすい |
| シャンプーの種類 | 変えた直後は泡立ちやすすぎ方が変わる |
| 数える場所 | 排水口と枕では、集まる量がまったく違う |
例えば、月曜は毎日洗った後、木曜は1日おきに洗った後なら、この2日を並べて「木曜が多い」と考えるのは早すぎます。間隔が同じ日だけで見比べましょう。
見比べる時は、1日ずつの数より、1週間の平均どうしで見るほうが揺れが小さくなります。1日だけ多い日があっても、週の平均が基準とほぼ同じなら、慌てなくて大丈夫ですよ。
1日のシャワーが2回以上の日
夏は、朝と夜にシャワーを浴びる日もありますよね。そんな日は、シャンプーを使う回だけを数えるか、2回分を足すか、どちらかに決めておきます。
決めたやり方を続けることが大事なので、途中で変えないようにしてみてください。
夏の暮らしをメモしておく欄
夏は、普段の季節とは違う過ごし方をする日が多いですよね。見比べの時に「なぜこの日は多かったのか」を読み解けるよう、記録にメモ欄を作っておきましょう。
| メモしておきたいこと | 書き方の例 |
|---|---|
| 汗をたくさんかいた | 外で長く歩いた、運動した |
| 帽子をかぶった時間 | 午前中ずっと、少しだけ |
| プール・海に行った | 帰ってすぐ洗った、翌日に洗った |
| 冷房の部屋で長く過ごした | 寝る時も冷房をつけた |
| 寝不足・体調 | 寝苦しくて何度も起きた |
メモは一言で十分です。あとで見返した時に、多かった日の共通点が見えてくることがあります。
抜けた毛の見た目もチェックしよう
「普通か」を見る時は、本数と同じくらい、抜けた毛の見た目も手がかりになります。持田ヘルスケアの講座では、シャンプーの刺激で痛みなく抜ける毛は休止期の毛で、控えても近いうちに自然に抜ける毛だと紹介されています。
| 見る所 | 気にしすぎなくてよさそうな様子 | 相談の時に伝えたい様子 |
|---|---|---|
| 長さ | 自分の髪の長さと同じくらいの毛が中心 | 短い毛が目立って増えた |
| 太さ | ほかの髪と同じくらいの太さ | 細くて弱い毛が多く混じる |
| 抜け方 | 洗う時や乾かす時に痛みなく抜ける | 引っぱるとまとまって抜ける |
| 頭皮 | かゆみや赤みがない | かゆみ・赤み・ふけが続く |
| 場所 | 頭全体からまばらに抜ける | 一か所だけ円形に抜けている |
皮膚科Q&Aでは、中年期になると特に男性では髪の毛が細く短く変化することがあると書かれています。細く短い毛の増え方は、本数とは別に記録しておくと相談の時に役立ちますよ。
『毛の太さなんて見分けられる?』という方は、白い紙の上に並べてみてください。自分の髪の太さとの違いが分かりやすくなります。
抜けた毛を並べる時のコツ
並べる時は、全部を見る必要はありません。10本ほどを選んで、長さと太さをざっと見るだけで十分です。
黒っぽい髪なら白い紙、明るい色の髪なら黒っぽい紙の上に置くと見やすくなります。気になる毛があったら、スマホで撮っておくと相談の時に見せられますよ。
自分で付ける「普通か」採点表
記録がそろったら、次の採点表で今の状態を当てはめてみましょう。病気を見分ける物ではなく、様子を見るか相談するかを決めるための目安です。
| 確かめること | 当てはまれば加える点 |
|---|---|
| 同じ条件の日どうしで見ても、基準より多い日が続く | 2点 |
| 2週間たっても、増える流れが続いている | 2点 |
| 短く細い毛が目立って増えた | 2点 |
| 分け目やつむじの見え方が、写真で見て変わった | 2点 |
| 頭皮のかゆみ・赤み・ふけが続いている | 3点 |
| 円形に抜けた所がある、急に全体が抜けてきた | 5点 |
- 0〜1点: 夏の暮らしの影響で見え方がずれている可能性。記録を続けて見守る
- 2〜4点: 普通と言い切りにくい状態。もう2週間記録して、変わらなければ相談を考える
- 5点以上: 普通かどうかを考えるより、記録を持って皮膚科へ
点数はあくまで目安です。点が低くても、不安が強い時は相談してかまいませんよ。
自分で付けにくい項目は
「分け目の見え方が変わったか」は、毎日鏡を見ている自分では気づきにくいものです。月に1回、同じ場所・同じ明るさで写真を撮っておき、前の月の写真と並べてみてください。
後ろ頭やつむじは、家族に撮ってもらうのも1つの方法です。『頼みにくい』と思ったら、合わせ鏡にしてスマホで撮るやり方もあります。
夏の終わりまでの見守り方
基準と採点表がそろったら、夏の終わりまでは決まった間隔で見返していきます。毎日数字を気にするより、見返す日を決めたほうが気持ちも楽なんです。
| 時期 | やること | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 記録を始めた週 | 自分の基準を作る | 洗い方を変えずに数える |
| 2週目から4週目 | 週に1回、平均を見返す | 条件が違う日は外して見る |
| お盆や旅行の前後 | 普段と違う日に印を付ける | 旅先の数は基準と並べない |
| 夏の終わり | 4週以上の流れを見て判断する | 採点表を付け直す |
| 秋に入ったら | 記録を続けるか決める | 秋の見え方の話は別に考える |
日々のケアは、普段どおり続けて大丈夫です。皮膚科Q&Aでは、頭皮が乾燥しすぎたり油っぽくならない頻度での洗髪や、髪に負担のかかる髪型を避けることがすすめられています。
見守り中にやりがちなこと
- 不安になって、シャンプーや育毛剤を一度に何種類も変える
- 抜け毛が怖くて、洗う回数を急に減らす
- 夜にネットで本数の話を調べて、自分と見比べる
- 髪を強く結んでまとめ、抜け毛を見ないようにする
皮膚科Q&Aでは、ポニーテールやお団子などで毛が強く引っぱられる髪型を続けると、抜けやすくなることがあると書かれています。夏に髪をまとめる時は、結ぶ位置を日によって変えたり、きつく結びすぎないようにしたりしてみてください。
汗や紫外線の対策は、夏の抜け毛が心配な時の汗・紫外線の対策でくわしくお話ししています。
お盆や帰省で記録が途切れた時
夏休みやお盆は、旅先や実家で過ごして記録が途切れやすい時期ですよね。途切れても、やり直す必要はありません。
戻ってきてから3日ほどは、洗う間隔が普段と違うことが多いので、基準とは並べずにおきます。いつもの暮らしに戻った日から、また同じ条件で数えていけば大丈夫です。
秋に入ってからの見え方は
夏の終わりから秋にかけても、抜け毛が気になるという話はよく聞きますよね。ただ、秋の見え方についても、月が決まっているわけではありません。
夏に作った基準は、秋になっても物差しとして使えます。秋の抜け毛の見方は、秋の抜け毛が増える時期の見方も参考にしてみてください。
よくある相談:夏に抜け毛が増えているのは普通?
知恵袋には、夏に抜け毛が増えているけれど普通なのか、という相談がありました。回答は、紫外線や冷房による乾燥、夏バテなどを理由に挙げるものと、「春と秋に多く、夏はそれほどでもない」とするものに分かれていました。
この相談に答えるなら
回答が分かれているのは、季節で抜け毛が多くなる月を、公的機関や学会がはっきり示した情報が見当たらないからなんです。皮膚科Q&Aで触れられているのは、季節差があるという範囲までです。
だから、「夏は増えるのが普通」とも「夏は増えないはず」とも言い切れません。『じゃあどうすればいいの?』と思いますよね。答えは、自分の基準と見比べることです。
- 条件をそろえて見ると、基準とほぼ同じ
- 多い日は、髪を結んだ日や洗う間隔が空いた日に重なる
- 抜けた毛は長い毛が中心で、頭皮にも変わりがない
- 条件をそろえても、多い日が何週も続く
- 短く細い毛や、円形に抜けた所がある
- 頭皮のかゆみ・赤みが続いている
夏の理由として挙がる紫外線や乾燥は、どれも頭皮を気持ちよく保つための見直しポイントにはなります。ただ、それが抜け毛の原因だと決めつけず、記録で確かめていきましょう。
人の答えと見比べて落ち込んだ時
相談サイトの回答や、まわりの人の「私は全然抜けない」という話を聞くと、落ち込んでしまいますよね。でも、抜け毛の量には個人差があるので、人の話と比べても答えは出ないんです。
落ち込んだ時こそ、自分のノートを開いてみてください。先週と同じくらいなら、それが今のあなたの「いつも」です。
受診の目安と、相談する時の準備
皮膚科Q&Aでは、円形の脱毛が繰り返したり広がったりする時や、急に頭全体の毛が抜けてきた時は、早めに診察を受けたほうがよいとされています。また、抜け毛がある時は皮膚科など専門の医療機関を受診して対策を知ることが大切とされています。
- 基準を作った週から今までの記録をまとめる
- 採点表の点数と、当てはまった項目に印を付ける
- 抜け毛が気になり始めた時期と、思い当たる出来事を書く
- 今使っているシャンプーや育毛剤の容器、または商品名のメモを持つ
- 服用中の薬があれば、お薬手帳を一緒に持参する
休止期脱毛といって、大きな手術や重い感染症、妊娠、過激なダイエットなどの後で抜け毛が増える現象があることも、皮膚科Q&Aで紹介されています。春ごろに体調を崩したことなどがあれば、受診の時に伝えてみてください。
相談先の選び方
| 相談したいこと | 相談先 |
|---|---|
| 抜け毛の様子・頭皮のかゆみや赤み | 皮膚科 |
| シャンプーや育毛剤の区分・使い方 | ドラッグストアの薬剤師・登録販売者 |
| 飲んでいる薬や持病との関係 | かかりつけの医師・薬剤師 |
| 妊娠中・授乳中・産後の抜け毛 | 産婦人科やかかりつけの医師 |
『どこに行けばいいか分からない』という時は、まず皮膚科で大丈夫です。必要があれば、ほかの相談先も教えてもらえます。
育毛剤を考える時は
医薬部外品の育毛剤で表示できる効能は、育毛や毛生促進、脱毛の予防などの範囲です。どう感じるかは人によって違い、使った翌月から変わるという物でもありません。
使い始めるなら、始めた日を記録に書いておくと、抜け毛の様子と一緒に見られます。育毛剤の特徴は育毛剤とはどんな商品かに、効果を感じるまでの考え方は育毛剤はいつから効果が出る?にまとめています。
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よくある質問
夏に抜け毛が増えるのは普通ですか?
季節によって量に差が出ることはありますが、夏に増えるのが普通だと決まっているわけではありません。いつもの自分の量と、同じ条件で見比べて判断しましょう。
季節性の抜け毛かどうか、自分で分かりますか?
自分で病気を見分けることはできませんが、記録と抜けた毛の見た目で、様子を見るか相談するかの目安は付けられます。気になるサインがあれば皮膚科へ。
去年の記録がありません。どう見比べればいいですか?
今の1週間の平均を基準にして、そこから増え続けるか、横ばいかを見れば十分です。今年の記録が、来年の見比べにも役立ちます。
夏のあいだ、髪を結ぶのはやめたほうがいいですか?
やめなくても大丈夫です。きつく結びすぎない、結ぶ位置を日によって変える、といった工夫をしてみてください。
何週間くらい見守ればいいですか?
4週以上の流れを見ると判断しやすくなります。ただ、円形の抜けや頭皮の赤み・かゆみがある時は、待たずに早めに相談しましょう。
夏に数えた量は、秋や冬にも使えますか?
使えます。同じ条件で数え続ければ、夏の基準と見比べて、季節が変わってからの流れも見られます。
抜け毛が増えた気がして、シャンプーを変えたくなります。
変える時は1種類ずつにして、変えた日を記録に書いてください。一度に何種類も変えると、見比べができなくなります。
まとめ
- 夏に抜け毛が増えるのが普通だと決まっているわけではない
- 「普通か」は、いつもの自分の量と同じ条件で見比べて判断する
- 洗う間隔・髪を結んだ日・数える場所をそろえる
- 抜けた毛の長さ・太さ・頭皮の様子も見る
- 採点表の点が高い時や、円形の抜け・頭皮の赤みがある時は皮膚科へ
「普通か」が分からないままだと、毎日落ち着きませんよね。まずは1週間で自分の基準を作り、夏の終わりまで見守ってみてください。





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