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朝晩の空気が変わってきたころ、なんとなく抜け毛が気になり始める。『季節の変わり目って、何か対策したほうがいいの?』と思っている方もいますよね。
結論から言うと、季節の変わり目の抜け毛対策は、日差し・汗・乾燥の変化に合わせて頭皮ケアを少しずつ切り替え、生活のリズムを整えることが基本です。特別なことを一度に始めるより、変わり目ごとに小さく見直すほうが続けやすいんです。
この記事では、春と秋それぞれの対策と、衣替えや寝具の入れ替えの時にできる頭皮ケアをお話しします。
季節の変わり目の抜け毛対策、先に答え
- 季節の変わり目は、日差し・汗・乾燥・寒暖差が切り替わる時期
- 春は日差しと汗の対策を、秋は乾燥と夏の名残の手入れを意識する
- シャンプーやドライヤーの使い方は、1つずつ週をずらして切り替える
- 衣替えや寝具の入れ替えは、頭皮と髪の環境を整えるいい機会
- 円形に抜ける、急に全体が薄くなる、かゆみや赤みが続く時は皮膚科へ
日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでは、抜ける毛の数は1日おおよそ100本程度までが目安とされ、個人差や季節差、ヘアケアの仕方でも変わると説明されています。季節によって量に差が出ること自体は、珍しいことではないんですね。
ただ、皮膚科Q&Aには「これをすれば髪の毛が抜けなくなるという、特別な予防法があるわけではありません」とも書かれています。季節の変わり目の対策も、抜け毛を止める方法ではなく、頭皮と髪を気持ちよく保つための見直しだと考えてください。
変わり目に抜け毛が増えるという話が本当かどうかは、季節の変わり目に抜け毛が増えるのは本当かでくわしくお話ししています。ここでは「何をすればいいか」に絞っていきますね。
変わり目に頭皮と髪が受けやすいこと
季節の変わり目は、気温や湿度、日差しの強さが少しずつ動いていく時期です。頭皮や髪のまわりで起こりやすいことを、先に並べておきましょう。
| 変わること | 頭皮や髪のまわりで起こりやすいこと | 見直したいこと |
|---|---|---|
| 日差しの強さ | 分け目やつむじが日を受けやすくなる | 帽子や日傘の出しどき |
| 汗の量 | 頭皮がべたつく、においが気になる | 洗い方とすすぎ |
| 空気の乾き | 頭皮がつっぱる、かゆみが出る | お湯の温度と洗う回数 |
| 寒暖差 | 寝つきや生活リズムが乱れやすい | 寝る時間と寝具 |
| 着る物・寝具 | 素材が変わり、静電気やこすれが変わる | 衣替えと洗濯 |
日本皮膚科学会の皮膚瘙痒症診療ガイドラインでは、湿度の低下や過剰な洗浄などが重なると、皮膚が乾燥しやすくなると説明されています。頭皮も皮膚の一部なので、季節の変わり目には特に意識しておきたいところです。
『全部いっぺんに気をつけるのは無理』と思いますよね。大丈夫です。この表の中から、今の自分に当てはまる行を1つか2つ選ぶところから始めてみてください。
春の変わり目の対策
冬から春への変わり目は、日差しが強くなり始め、汗をかく日が少しずつ増えていく時期です。冬の手入れのままだと、頭皮がべたつくように感じる方もいるはずです。
| 春の変化 | できる対策 | ポイント |
|---|---|---|
| 日差しが強くなり始める | 薄手の帽子や日傘を早めに出す | 分け目を日によって変える |
| 汗をかく日が増える | すすぎの時間を長めにする | シャンプーの泡を残さない |
| 冬の乾燥が残っている | 熱すぎないお湯で洗う | 洗浄力の強い物に急に変えない |
| 新しい生活が始まる | 寝る時間をなるべく一定にする | 忙しい時期こそ睡眠を確保 |
| 厚手の服から薄手へ | ニット帽やマフラーを洗ってしまう | 洗濯表示を確かめる |
日差しの対策を始めるタイミング
気象庁のUVインデックスの解説を見ると、紫外線の弱い朝夕に外出をずらすことや、帽子・長袖の服を身につけることが対策に挙がっています。環境省の紫外線環境保健マニュアルでも、日傘や帽子、日陰の利用が紹介されています。
春は、まだ涼しいので日差しを気にせず過ごしがちですよね。帽子や日傘は夏になってからではなく、春の晴れた日から使い始めておくと、頭皮の日焼けを避けやすくなります。
新生活で忙しい時期は
春は、仕事や学校で環境が変わる方も多いですよね。疲れて髪を乾かさずに寝てしまう、という日も出てきやすいんです。
忙しい日でも、根元だけは乾かしてから寝る、と1つだけ決めておきましょう。全部を丁寧にできない日があっても、それで十分ですよ。
春から梅雨に向かう頃は
春の終わりから梅雨にかけては、湿気が増えて髪が乾きにくくなりますよね。濡れた髪のまま過ごす時間が長くなると、頭皮もなんとなくすっきりしません。
この時期は、ドライヤーを根元から当てて、地肌までしっかり乾かすことを意識してみてください。洗った後のタオルも、湿ったまま使い回さず、毎回乾いた物に替えておくと気持ちよく使えますよ。
秋の変わり目の対策
夏から秋への変わり目は、日差しの名残があるうちに空気が乾き始め、朝晩が冷えてくる時期です。夏のさっぱり重視の手入れから、乾燥を意識した手入れへ少しずつ移していきます。
| 秋の変化 | できる対策 | ポイント |
|---|---|---|
| 夏の日差しの名残がある | 晴れた日は帽子や日傘を続ける | しまうのは日差しが落ち着いてから |
| 空気が乾き始める | お湯の温度を上げすぎない | 洗った後のつっぱりを目安にする |
| 汗の量が減ってくる | 1日に何度も洗っていたなら回数を戻す | かゆみやべたつきで調整 |
| 朝晩が冷える | 洗ったらすぐ乾かす | 湿ったまま寝ない |
| 日が短くなる | 寝る時間を一定にする | 夜ふかしが続かないように |
夏の手入れを戻す時は
夏に1日2回洗っていた方や、清涼感の強い物を使っていた方は、秋に入ったら少しずつ戻していきましょう。皮膚科Q&Aでは、頭皮が乾燥しすぎたり油っぽくならない頻度で洗うよう案内されています。
例えば、洗った後に頭皮がつっぱる感じがあれば回数を減らし、夕方にべたつくなら今のままにする、というように頭皮の様子で決めてみてください。
夏に使っていた帽子や日傘は、秋の晴れた日もしばらく出しておくと安心です。しまう前には内側の汗をふき取り、しっかり乾かしてからしまうと、次の春に気持ちよく使えますよ。
乾燥を感じ始めたら
皮膚瘙痒症診療ガイドラインでは、スキンケアの例として、かゆみが出るほど高い温度のお湯を避けること、洗浄力の強い物を避けること、十分にすすぐこと、硬めのタオルを控えることなどが挙げられています。
寒くなると熱いシャワーが気持ちいいですよね。ただ、頭皮のためには少しぬるめを意識しておくと安心です。
冷房から暖房に切り替わる頃は
秋が深まると、部屋の冷房が暖房に変わっていきます。暖房の部屋は空気が乾きやすいので、頭皮のつっぱりやかゆみを感じる方もいるはずです。
皮膚瘙痒症診療ガイドラインのスキンケアの例にも、部屋を清潔にして温度と湿度をほどよく保つことが入っています。暖房を使い始めたら、加湿や換気もあわせて取り入れてみてください。
衣替え・寝具の入れ替えの時の頭皮ケア
季節の変わり目には、衣替えや寝具の入れ替えをする方も多いですよね。この作業は、頭皮や髪が毎日触れる物をきれいにする、いい機会でもあるんです。
- しまう帽子・マフラー・ニット類の洗濯表示を確かめる
- 洗える物は洗い、しっかり乾かしてからしまう
- 出してきた帽子や寝具は、ほこりを落としてから使う
- 枕カバーは、汗をかく季節は替えの回数を増やす
- 寝具の素材が変わったら、朝の髪のからまりや静電気の様子を見る
消費者庁の洗濯表示の案内では、洗濯おけの数字は液温の上限、手を入れた洗濯おけは手洗い、洗濯おけに×は家庭での洗濯ができないことを表しています。帽子や枕カバーを洗う前に、タグを見ておきましょう。
| 洗濯表示 | 意味 | 帽子・寝具での扱い |
|---|---|---|
| 洗濯おけに数字 | 数字は液温の上限 | その温度以下で洗う |
| 手を入れた洗濯おけ | 手洗いができる | やさしく押し洗いする |
| 洗濯おけに× | 家庭で洗えない | 拭いて干すか、クリーニング店に相談 |
| 四角に斜線 | 日陰で乾かす | 直射日光を避けて干す |
枕まわりで見直したいこと
秋は寝具が厚くなり、春は薄くなりますよね。寝具が変わると、寝ている間の汗のかき方や、髪と枕のこすれ方も変わります。
洗った髪をしっかり乾かしてから寝ること、枕カバーを清潔に保つことは、どの季節でも共通の基本です。季節の変わり目は、この2つを思い出すタイミングにしてみてください。
静電気が気になり始めたら
秋から冬に向かう変わり目は、セーターやブラシで静電気が起きやすくなりますよね。髪がふわっと広がったり、ブラシに絡んだりして、抜け毛が多く見えることもあります。
ブラッシングは、毛先から少しずつほどいていくと、髪を引っぱりにくくなります。ニットの帽子やマフラーは、脱ぐ時にゆっくり外すだけでも、髪への負担を減らせますよ。
洗う・乾かす・塗る道具の切り替え計画
季節の変わり目に、シャンプーやドライヤーの使い方、育毛剤の使い心地をまとめて変えたくなることもありますよね。ただ、一度に全部変えると、頭皮に合わない物があった時に、どれが原因か分からなくなります。
そこでおすすめなのが、1週ごとに1つずつ切り替える計画です。
| 週 | 切り替えること | 様子を見ること |
|---|---|---|
| 1週目 | お湯の温度と、すすぎの時間 | 洗った後のつっぱり・べたつき |
| 2週目 | 洗う回数 | 夕方のべたつき・かゆみ |
| 3週目 | シャンプーを変えるなら、ここで1種類だけ | かゆみ・赤み・ふけ |
| 4週目 | ドライヤーの当て方や風の温度 | 乾いた後の頭皮と髪の手ざわり |
例えば、秋の変わり目なら、1週目にお湯を少しぬるめにし、2週目に夏の2回洗いを1回に戻す、という流れです。変わり目が来るたびに、この表を使い回せますよ。
記録と一緒に使うと分かりやすい
切り替え計画は、抜け毛の記録と並べて使うと、どの切り替えが合っていたかが見えやすくなります。例えば、3週目にシャンプーを変えた後に頭皮のかゆみが出たなら、そのシャンプーを見直す手がかりになりますよね。
抜け毛の数え方や記録の付け方は、抜け毛が増えたか判定する数え方と記録でお話ししています。
育毛剤を使っている方は
育毛剤を使っている方は、季節が変わっても、説明書の用法どおりに続けるのが基本です。季節によって塗る量を増やしたり、回数を変えたりする必要はありません。
ただ、アルコールや清涼感のある物は、乾燥しやすい季節に使い心地が変わったと感じることもあります。刺激やかゆみが出た時は使うのをやめて、医師や薬剤師に相談してください。
育毛剤の多くは医薬部外品で、効能の欄には育毛や脱毛の予防、毛生促進といった言葉が並びます。ただ、抜け毛を止める物ではないので、期待しすぎずに続けやすさで選ぶのがおすすめです。育毛剤の特徴は育毛剤とはどんな商品かにまとめています。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見る季節の変わり目の生活の整え方
季節の変わり目は、寒暖差や日の長さの変化で、生活のリズムが乱れやすい時期でもあります。皮膚科Q&Aでは、無理をせず適度に休息し、規則正しい生活を送ることも大切とされています。
- 寝る時間と起きる時間が、日によって大きくずれていないか
- 睡眠時間が短い日が続いていないか
- 食事を抜いたり、偏ったりしていないか
- 体を動かす時間が、極端に減っていないか
- 寝る前に髪を乾かす習慣が続いているか
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、成人が必要な睡眠時間を確保する目安として6時間以上が示されています。「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、歩行かそれと同じくらいの強さの身体活動を1日60分以上とることが、成人の目安として示されています。
睡眠や運動と抜け毛を直接結びつけた公的な情報は見当たりませんが、体の調子を整えることは毎日の手入れの土台になります。特定の食べ物で髪が変わるという話ではないので、主食・主菜・副菜をそろえることを意識してみてください。
寒暖差で体調を崩しやすい方は
季節の変わり目に体調を崩しやすい方もいますよね。皮膚科Q&Aでは、大きな手術・重い感染症・妊娠・過激なダイエットといった出来事の後に、毛の抜けかわりが影響を受けることがあると説明されています。
体調を大きく崩した後に抜け毛が気になった時は、その時期をメモしておき、受診の時に伝えてみてください。
変わり目の1日の過ごし方の例
| 時間 | できること |
|---|---|
| 朝 | 天気と日差しを見て、帽子や日傘を持つか決める |
| 日中 | 汗をかいたらハンカチで押さえる、ときどき帽子を脱ぐ |
| 夕方 | 寒くなったら首まわりを温め、体を冷やしすぎない |
| 夜 | ぬるめのお湯で洗い、根元から乾かす |
| 寝る前 | 部屋の温度と湿度を整え、決まった時間に布団に入る |
全部をこなす必要はありません。『これならできそう』と思う時間帯を1つ選んで、そこから始めてみてくださいね。
対策しても気になる時の相談の目安
季節の変わり目の対策を続けても抜け毛が気になる時は、自分だけで判断せず相談してみましょう。抜け毛が気になる時に皮膚科など専門の医療機関を受診することは、皮膚科Q&Aでもすすめられています。
- 円形に抜けた所がある、それが広がっている
- 急に頭全体の毛が抜けてきた
- 頭皮のかゆみ・赤み・ふけが、手入れを見直しても続く
- 短く細い毛が目立って増えてきた
相談の時は、季節の変わり目に何を切り替えたか、いつから気になり始めたかをメモしておくと話が進みやすくなります。切り替え計画の表に書いた内容を、そのまま持っていっても大丈夫ですよ。
相談先の目安
| 相談したいこと | 相談先 |
|---|---|
| 抜け毛や頭皮のかゆみ・赤み | 皮膚科 |
| シャンプーや育毛剤の選び方・使い方 | ドラッグストアの薬剤師・登録販売者 |
| 持病や飲んでいる薬との関係 | かかりつけの医師・薬剤師 |
妊娠中・授乳中・産後の方や、持病のある方は、育毛剤や新しい頭皮用品を使う前に医師や薬剤師に相談してください。
季節の変わり目の話で出てくる言葉
| 言葉 | ひと言でいうと |
|---|---|
| 季節差 | 季節によって抜け毛の量に差があること |
| 寒暖差 | 1日の中や日ごとの、気温の差 |
| 適温・適湿 | 部屋の温度と湿度がちょうどよい状態 |
| 洗濯表示 | 衣類や寝具に付いている、洗い方や干し方の記号 |
| 休止期脱毛 | 体の大きな出来事の後に抜け毛が増える現象 |
よくある質問
季節の変わり目に抜け毛対策をすれば、抜け毛は減りますか?
これをすれば抜けなくなるという特別な予防法はありません。季節の変わり目の対策は、頭皮と髪を気持ちよく保つための見直しと考えてください。
春と秋、どちらの変わり目の対策が大事ですか?
どちらが大事ということはありません。春は日差しと汗、秋は乾燥と夏の手入れの戻し方を意識すると、切り替えがしやすくなります。
季節ごとにシャンプーを変えたほうがいいですか?
変えなくてもかまいません。変える時は1種類だけにして、1〜2週間ほど頭皮の様子を見てから次のことを切り替えましょう。
衣替えの時に気をつけることはありますか?
しまう帽子やマフラー、寝具は洗濯表示を確かめてから洗い、しっかり乾かしてからしまいます。出してきた物は、ほこりを落としてから使いましょう。
季節の変わり目に育毛剤を使い始めてもいいですか?
始める時期に決まりはありません。新しく使い始める時は、ほかの切り替えと重ならない週にすると、頭皮に合うかどうかを見やすくなります。
変わり目の対策は、いつ始めればいいですか?
朝晩の空気が変わってきた、日差しが強くなってきたと感じた時が始めどきです。カレンダーの月で決めるより、自分の体感と頭皮の様子で決めて大丈夫です。
変わり目に頭皮がかゆくなります。どうすればいいですか?
お湯の温度を上げすぎない、十分にすすぐ、洗浄力の強い物に急に変えない、といった見直しをしてみてください。かゆみや赤みが続く時は皮膚科へ。
まとめ
- 季節の変わり目は、日差し・汗・乾燥・寒暖差が切り替わる時期
- 春は日差しと汗、秋は乾燥と夏の名残の手入れを意識する
- シャンプーや洗う回数は、1週ごとに1つずつ切り替える
- 衣替え・寝具の入れ替えは、洗濯表示を見てきれいにする機会にする
- 円形の抜けや頭皮の赤み・かゆみが続く時は皮膚科へ
季節の変わり目は、手入れを見直すちょうどいいきっかけです。今日から、切り替え計画の1週目だけ始めてみてくださいね。





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