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コロナにかかってしばらくしてから、シャンプーのたびに抜け毛が多い気がする。『いつまで続くんだろう』『何から手をつければいいの』と不安になりますよね。
結論から言うと、コロナの後の抜け毛の対処法は、まず体の回復を優先し、抜け毛や体調の変化を記録しながら、気になる時はかかりつけ医や皮膚科に相談することです。抜け毛の原因は一つとは限らないので、自分で決めつけずに、記録を相談の材料にしていきましょう。
この記事では、厚生労働省のQ&Aで分かる範囲と、時期の見方、毎日のケアの記録のつけ方を紹介しますね。
コロナの後の抜け毛の対処法は?先に答え
『今すぐ何かしなきゃ』と焦る気持ち、よく分かります。まずは、全体の流れを押さえておきましょう。
- 厚生労働省のQ&Aでは、罹患後症状の一つとして脱毛が挙げられている
- 罹患後症状の多くは、時間の経過とともに改善することが多いとされている
- 抜け毛の原因は一つとは限らず、自分では判断できない
- 体調や抜け毛の様子を記録しておくと、相談の時に伝えやすい
- 気になる時は、かかりつけ医や地域の医療機関、皮膚科に相談する
| 今の状態 | まずやること | 次に考えること |
|---|---|---|
| まだ体がつらい | 休むことを優先する | 体調の相談はかかりつけ医へ |
| 体は落ち着いてきた | 抜け毛と体調の記録を始める | 記録を見返して変化を見る |
| 抜け毛が続いて不安 | 記録を持って相談する | 皮膚科で頭皮を見てもらう |
| ほかの症状も続いている | かかりつけ医に相談する | 必要に応じて別の診療科へ |
毎日の洗い方や乾かし方のコツは、コロナの後に髪が抜ける時の日々のケアで紹介しています。この記事では「時期の見方」と「記録」に話を絞りますね。
厚生労働省のQ&Aでは、脱毛はどう書かれている?
厚生労働省は、新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)についてのQ&Aを公開しています。抜け毛に関係するところを、表にまとめました。
| Q&Aの項目 | 書かれていること |
|---|---|
| 代表的な罹患後症状 | 疲労感・倦怠感、咳、頭痛などとならんで、脱毛が挙げられている |
| 罹患後症状とは | 感染性が消えた後も、ほかに原因が明らかでなく続く症状や、回復した後に新しく出てくる症状など |
| 経過 | 多くは時間の経過とともに改善することが多い |
| 改善しない時 | ほかの病気による症状の可能性もあるので、かかりつけ医等や地域の医療機関に相談 |
| 相談先 | まずは、かかりつけ医等や地域の医療機関に相談 |
くわしくは厚生労働省「新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)について」にも載っています。
「コロナのせい」と決めつけないほうがいい理由
Q&Aでは、症状が改善せずに続く場合、ほかの病気による症状の可能性もあると書かれています。抜け毛も、コロナの後に始まったからといって、それだけが理由とは限らないんです。
『コロナの後だから仕方ない』と思い込むと、相談のタイミングを逃してしまうことも。気になる時は、医師に見てもらうのが一番確かな方法です。
皮膚科のQ&Aで知られている現象
日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでは、大きな手術や重症の感染症、妊娠、過激なダイエットなどの後に、毛の抜けかわりが影響を受けて抜け毛が増える「休止期脱毛」という現象が知られている、と紹介されています。
ただ、これは「そういう現象がある」という説明です。自分の抜け毛がそれに当たるかどうかは、医師でないと分かりません。
子どもの抜け毛が気になる時は
厚生労働省のQ&Aでは、子どもにも罹患後症状が起きることが報告されていて、その割合は大人より低いことが分かってきた、とされています。
お子さんの抜け毛が気になる時は、大人用の育毛剤などを使わず、かかりつけの小児科や皮膚科に相談してみてください。記録は、保護者が代わりにつけておくと伝えやすいですよ。
「いつから抜けた?」時期の見方
相談する時に、医師から聞かれやすいのが「いつから」です。でも、抜け毛は少しずつ増えるので、はっきり答えにくいですよね。
皮膚科Q&Aによると、髪は「成長期」「退行期」「休止期」をくり返し、休止期は2〜3か月とされています。体調を崩した日と、抜け毛に気づく日がずれて感じられることがあるのは、こうした毛の生えかわりの流れがあるからです。
そこで、カレンダーや手帳を見ながら、次のように振り返ってみてください。
| 振り返る時期 | 書き出しておきたいこと |
|---|---|
| かかる前 | ふだんの抜け毛の感じ・使っていたシャンプー |
| 熱やせきがあった頃 | 療養していた期間・寝込んでいた日数の感じ |
| 体調が戻り始めた頃 | 食事や睡眠がふだん通りに戻ったか |
| 抜け毛に気づいた頃 | どこで気づいたか(排水口・枕・ブラシ) |
| 今 | 増えている・変わらない・減ってきた、のどれか |
日付がはっきり分からなくても大丈夫です。「療養が終わって少したった頃」のような書き方でも、相談の材料になりますよ。
同じ時期に変わったことも書き出す
コロナの前後は、生活そのものが変わることも多いですよね。仕事を休んだ、食事の量が減った、眠りが浅くなった、など同じ頃に起きたことも書いておきましょう。
シャンプーや整髪料を替えた、カラーやパーマをした、なども大事な情報です。抜け毛とつながりがあるかは、相談した時に医師が見てくれます。
写真があれば、日付の手がかりに
スマートフォンの写真には、撮った日付が残っています。家族と撮った写真や自撮りを見返すと、『この頃はまだ気にならなかった』と時期をしぼる手がかりになることも。
分け目や生え際が写っている写真があれば、相談の時に見せられるよう、アルバムにまとめておくと便利です。
季節やふだんの習慣も頭に入れておく
皮膚科Q&Aでは、1日に抜ける毛の量は、個人差や季節差、ヘアケアの仕方によっても変わるとされています。抜け毛が増えた時期が、ちょうど季節の変わり目や、髪型を変えた頃と重なっていることもあるんです。
だからこそ、時期を振り返る時は、体調のことだけでなく、季節やふだんの習慣も一緒に書き出しておきましょう。
毎日のケアの記録表をつけてみよう
ここが大事なところです。記録は、抜け毛の本数を数えるためのものではありません。「いつもと比べてどうか」を、あとから見返せるようにするためのものです。
日本皮膚科学会のQ&Aでも、抜け毛の量や頭皮の状態をふだんから把握しておくことの大切さに触れています。
- 手帳・スマートフォンのメモ・カレンダーアプリの中から、続けやすい物を一つ選ぶ
- 記録する時間を決める(シャンプーの後など、毎日同じタイミング)
- 抜け毛の印象を「多い・ふつう・少ない」の3つから選んで書く
- 体調と頭皮の様子を、一言ずつ書き足す
- 週に1回、同じ明かりと場所で分け目や生え際の写真を撮る
記録の項目は、次のような形にしておくと書きやすいですよ。
| 日付 | 抜け毛の印象 | 頭皮の様子 | 体調・睡眠 | 新しく使った物・したこと | ひとこと |
|---|---|---|---|---|---|
| 記入例 | ふつう | かゆみなし | よく眠れた | なし | 仕事に戻った |
| 記入例 | 多い | 少しかゆい | だるさが残る | 新しいシャンプー | 排水口で気づいた |
| 記入例 | 少ない | 変わりなし | ふつう | なし | 散歩を始めた |
抜け毛の印象は、自分の感覚で大丈夫です。毎日つけられない日があっても、気にせず次の日から再開してください。
紙とスマートフォン、どちらで記録する?
どちらがいいかは、続けやすさで決めて大丈夫です。迷う時は、次の違いを目安にしてみてください。
| 記録の道具 | 向いている人 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 紙の手帳・ノート | 書きながら気持ちを落ち着けたい人 | 受診の日に持って行くのを忘れない |
| スマートフォンのメモ | いつも持ち歩いている人 | 写真と別々にならないよう日付をそろえる |
| カレンダーアプリ | 体調の予定と一緒に見たい人 | 一言で書ける項目にしぼる |
本数を数えるのはやめておく
『正確に知りたいから、毎日数えたほうがいい?』と思う方もいますよね。でも、本数を数え続けると、それだけで気持ちが沈んでしまうことがあります。
皮膚科Q&Aでは、1日に抜ける毛の量は、個人差や季節、ヘアケアの仕方にもよるものの、おおよそ1日100本程度までといわれる、とされています。数で一喜一憂するより、印象の変化を見るほうが続けやすいですよ。
家族に手伝ってもらう
頭のてっぺんや後ろ側は、鏡を使ってもなかなか見えませんよね。家族に頼めるなら、「週に1回だけ、同じ場所を写真に撮ってほしい」とお願いしてみてください。
言葉にしにくい時は、「体調の記録をつけていて、頭の写真も残しておきたいんだ」くらいの言い方で十分伝わります。
記録を見返すタイミングと、見るポイント
記録はつけるだけでなく、見返してこそ役に立ちます。毎日見るとかえって気になるので、週に1回くらいにまとめて見るのがおすすめです。
| 見返す時 | 見るポイント | 考え方 |
|---|---|---|
| 1週間たった時 | 「多い」の日がどれくらいあったか | 印象が続いているかを確かめる |
| 写真を撮った日 | 前の週の写真と見比べる | 同じ明かり・同じ角度かも確認 |
| 体調が変わった時 | 体調と抜け毛の印象が一緒に動いているか | 体調の相談と一緒に伝える |
| 新しい物を使い始めた後 | 頭皮のかゆみ・赤みが出ていないか | 合わない時は使うのをやめる |
| 相談に行く前 | 全体の流れを一言でまとめる | 「増えている・変わらない・減ってきた」 |
厚生労働省のQ&Aにも、時間がたつにつれて良くなっていくことが多いと書かれています。記録を見て『少しずつ落ち着いてきたかな』と感じられることも、気持ちの支えになりますよ。
見返して不安が強くなった時は
見返すたびに『やっぱり多い』と感じて、気が重くなる日もありますよね。そんな時は、しばらく見返すのをお休みしても大丈夫です。
気持ちのつらさが続く時は、かかりつけ医に体調と一緒に話してみてください。抜け毛のことを一人で抱え込まないことも、大事な対処法の一つです。
記録を待たずに相談したいサイン
記録は役に立ちますが、様子を見ている間に相談のタイミングを逃しては困りますよね。次のような時は、記録が少なくても早めに相談しましょう。
- 地肌が丸く見える所がある
- 急に全体的に抜けてきたと感じる
- 頭皮のかゆみや赤み、ふけが何日も引かない
- 眉毛やまつげなど、髪以外の毛も抜けている
- 抜け毛のほかに、だるさや息苦しさなどの症状が続いている
日本皮膚科学会のQ&Aでは、脱毛症が心配な時はできるだけ早く医療機関を受診するとよい、とされています。抜け毛や頭皮のことは皮膚科、体全体の不調はかかりつけ医、と考えておくと迷いにくいですよ。
相談先の探し方や、受診の前に準備することは### 記録はどう見せればいい?
診察の時間は限られているので、記録を全部読んでもらうのは難しいですよね。見せる前に、次の3つを一言ずつ書いた紙を1枚用意しておくと伝わりやすくなります。
- 抜け毛に気づいた頃と、今の様子(増えている・変わらない・減ってきた)
- 抜け毛のほかに続いている体調の変化
- 頭皮のかゆみ・赤みの有無と、新しく使い始めた物
写真は、前と今の2枚をすぐ出せるようにしておけば十分です。
コロナ後の抜け毛の相談窓口の探し方と受診前の準備で紹介しています。
記録と一緒に続けたい毎日のケア
記録をつけながら、頭皮と髪のためにできることも続けていきましょう。皮膚科Q&Aでは、これをすれば抜けなくなるという特別な予防法はないとしたうえで、生活の中で気をつけたいことを挙げています。
- 頭皮がかさつきすぎず、べたつきもしない間隔で洗う
- 髪を引っぱる髪型を控える
- 食事のバランスと、寝る・起きる時間をできるだけ整える
- 眠れる時は、しっかり休む
- 抜け毛が気になって、何度も髪をさわる
- 強くこすって洗う・爪を立てる
- 体調が戻りきらないうちに、カラーをくり返す
- 毎日本数を数えて落ち込む
記録の「体調・睡眠」の欄は、こうした毎日の過ごし方を振り返る場所にもなります。眠れた日と抜け毛の印象を一緒に見ていくと、自分の体調の波もつかみやすくなりますよ。
仕事や学校に戻ってからの記録
ふだんの生活に戻ると、記録をつける時間がとれなくなることもありますよね。そんな時は、項目を「抜け毛の印象」と「体調」の2つだけにしぼってもかまいません。
続けることのほうが大事です。週末にまとめて書く、くらいの気楽さで続けてみてください。
体がつらくて洗えない日は
だるさが強い日は、無理に髪を洗わなくても大丈夫です。洗えた日と洗えなかった日も記録に残しておくと、抜け毛の印象との関係を後で見返せます。
洗った日は、濡れたまま横にならず、タオルで押さえてから乾かしておきましょう。
育毛剤を考えるのは、どの段階?
抜け毛が気になると、『育毛剤を使ったほうがいいのかな』と考える方もいるはずです。薬用育毛剤(医薬部外品)の中には、表示されている効能・効果に「病後・産後の脱毛」が含まれる物もあります。
| 種類 | 区分 | 考え方 |
|---|---|---|
| 薬用育毛剤 | 医薬部外品 | 表示されている効能の範囲で使う。合わない時は中止して相談 |
| ヘアトニック・頭皮用エッセンス | 化粧品 | 頭皮を健やかに保つためのお手入れ |
| 発毛剤 | 医薬品 | 使う前に薬剤師・医師に相談する |
ただ、体調が落ち着かないうちに新しい物を足すと、頭皮に合わなかった時に原因が分かりにくくなります。体調が戻ってから、記録の「新しく使った物」の欄に書き足して、頭皮の様子を見ながら始めるのがおすすめです。
使い始める前の確認はコロナの後の脱毛に育毛剤は使えるか、育毛剤そのものの基本は育毛剤とは?効果の範囲と種類で紹介しています。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見る使い始めたら、記録も続ける
育毛剤を使い始めたら、その日を記録に書いておきましょう。使ってみて頭皮がかゆくなったり赤くなったりしたら、そこで使うのをやめ、皮膚科か薬剤師に見てもらいましょう。
『使い始めてから抜け毛が増えた気がする』と感じた時も、記録があれば相談の時に伝えやすくなります。
よくある質問
コロナの後の抜け毛は、いつまで続きますか?
厚生労働省のQ&Aでは、罹患後症状の多くは時間の経過とともに改善することが多いとされていますが、期間には個人差があります。続いて不安な時は、かかりつけ医や皮膚科に相談してください。
抜け毛の本数は数えたほうがいいですか?
本数を数える必要はありません。「多い・ふつう・少ない」の印象と、体調や頭皮の様子を書きとめておくほうが続けやすく、相談の材料にもなります。
抜け毛の記録は、いつまでつければいいですか?
決まった期間はありません。週に1回見返して、変化が分かるくらい続けてみてください。気になるサインがある時は、記録が少なくても早めに相談しましょう。
コロナにかかった時期がはっきり思い出せません。
カレンダーや写真の日付、職場を休んだ日などから、だいたいの時期で大丈夫です。「療養が終わって少したった頃」のような伝え方でも、相談の役に立ちます。
抜け毛のことは、どこに相談すればいいですか?
厚生労働省のQ&Aでは、まずはかかりつけ医等や地域の医療機関に相談するよう案内されています。髪と頭皮のことだけが心配なら、皮膚科で見てもらうのが分かりやすいですよ。
記録を見ると落ち込んでしまいます。
しばらく見返すのをお休みしても大丈夫です。気持ちのつらさが続く時は、かかりつけ医に体調と一緒に話してみてください。
まとめ
- 厚生労働省のQ&Aでは、罹患後症状の一つとして脱毛が挙げられている
- 抜け毛の原因は一つとは限らないので、自分で決めつけない
- かかる前から今までを振り返り、時期と生活の変化を書き出す
- 毎日の記録は本数ではなく、印象・頭皮・体調を一言ずつ
- 早めに相談したいサインがある時は、記録を待たずにかかりつけ医や皮膚科へ





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