抜け毛を止める方法はある?止めにくい抜け毛と減らせる要因の見分け方

抜け毛を止める方法と減らせる要因の見分け方を紹介するアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

枕や排水口の抜け毛を見るたびに、『どうにかしてこの抜け毛を止める方法はないの?』と思ってしまいますよね。毎日のことだからこそ、早く何とかしたい気持ちはよく分かります。

結論から言うと、抜け毛を完全に止める方法はありません。髪は毎日生えかわっているので、抜け毛がゼロになることはないんです。

ただ、抜け毛を増やしてしまう要因の中には、自分で減らせるものもあります。この記事では、止めにくい抜け毛と減らせる要因の見分け方、よくある誤解、相談したい目安が分かります。

目次

抜け毛を止める方法はある?先に答え

先に結論
  • 生えかわりで抜ける毛は、どんな方法でもゼロにはならない
  • 洗い方・髪型・頭皮の状態など、自分で減らせる要因はある
  • 育毛剤(医薬部外品)に表示されるのは「脱毛の予防」などの範囲
  • 急に増えた、円形に抜ける、頭皮に異常がある時は医療機関へ

『止める方法がないなら、何をしても無駄なの?』と感じた方もいるかもしれません。でも、そうではないんです。

抜け毛には「止めようとしなくていい抜け毛」と「見直せば減らせるかもしれない抜け毛」が混じっています。この2つを分けて考えると、何に力を入れればいいかが見えてきますよ。

「止めたい」と思った時の気持ち実際に目指すこと
抜け毛を1本も出したくない自然な生えかわりの範囲かどうかを知る
早く抜け毛を止めたい減らせる要因を1つずつ見直す
何をしても変わらない気がする記録を付けて変化を確かめる
原因が分からなくて怖い皮膚科で相談して原因を知る

抜け毛の量の確かめ方や数え方は、抜け毛が多い時の対策と本数の数え方で紹介しています。ここでは「止めたい」という気持ちに、仕組みから答えていきますね。

なぜ抜け毛はゼロにならないの?生えかわりの仕組み

髪の毛1本1本には、伸びる時期と休む時期があります。この伸びる・休む・抜けるの繰り返しは「毛周期」と呼ばれ、日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでも説明されています。

時期どんな状態か日本皮膚科学会Q&Aの説明
成長期毛が伸びている大体2〜6年続くと考えられている
退行期伸びるのが止まり、毛根が縮んでいく成長期のあとに来る時期
休止期毛が抜け落ちるのを待つ2〜3か月

同じQ&Aでは、頭髪は約10万本あるとされ、そのほとんどが伸びる毛だと説明されています。そして、1日に抜ける毛の量は、個人差や季節差などもありますが、おおよそ100本程度までといわれています。

つまり、休止期を終えた毛が毎日少しずつ抜けて、その下から新しい毛が育つ準備をしているんです。毎日の抜け毛は、髪が入れかわっている証拠でもあるんですね。

抜け毛は「入れかわり」の一部

抜け毛を止めることだけを目標にすると、自然な生えかわりまで心配の種になってしまいます。目標は「いつもより増えていないか」「減らせる要因はないか」に置きかえてみましょう。

止めにくい抜け毛と、減らせる要因の見分け表

抜け毛が増えて見える理由には、自分でコントロールしにくいものと、毎日の習慣で変えられるものがあります。表で見分けてみましょう。

抜け毛に関わること自分で変えられる?見分けるヒント次にすること
毎日の生えかわり変えられない量がほぼ一定記録で様子を見る
季節による変化変えにくい毎年同じ時期に気になる前の年と比べる
出産後の変化変えにくい出産から数か月後に増えた経過を見つつ相談先を知っておく
手術・高熱・急なダイエットのあと変えにくい出来事からしばらくして増えた皮膚科で経過を相談
洗い方・すすぎ残し変えられる洗髪後にかゆみやべたつき洗い方を見直す
きつく結ぶ髪型変えられる結ぶ位置の生え際が気になる結び方と位置を変える
頻繁なカラー・パーマ変えられる施術のあとに頭皮がしみる間隔をあける
寝不足・食事の乱れ変えやすい忙しい時期と重なる生活のリズムを整える
頭皮のかゆみ・赤み・ふけ自分だけでは判断しにくい症状が続いている皮膚科で相談

日本皮膚科学会のQ&Aでは、大きな手術や重い感染症、妊娠、過激なダイエットなどのあとに、抜け毛が増える「休止期脱毛」という現象が知られているとしています。心当たりがある時は、自己判断で何かを足すより、まず相談先で経過を聞いておくと安心です。

『じゃあ、自分で変えられるのは洗い方と髪型と生活くらい?』と思いますよね。その通りで、地味に見えるこの3つが、自分で手をつけられる一番の入口なんです。

『自分は減らせる側?』を確かめる3つの質問

表を見ても、自分がどちらに当てはまるか迷うこともありますよね。迷った時は、次の3つの問いに答えてみましょう。

自分に聞いてみたいこと
  • 抜け毛が気になり始める少し前に、生活や体調で大きな出来事はなかったか
  • 洗い方・髪型・カラーの頻度で、最近変えたことはないか
  • 頭皮にかゆみ、赤み、痛み、ふけなどの変化はないか

1つ目に心当たりがあれば、止めにくい抜け毛の可能性も考えて、相談先を知っておくと安心です。2つ目に心当たりがあれば、まずはそこを元に戻すか、やさしい方法に変えてみましょう。

3つ目に当てはまる時は、自分で何かを足すより先に皮膚科で頭皮を見てもらうのがおすすめです。かゆいからといってかきむしると、頭皮が傷ついてしまうこともあるので気をつけてくださいね。

抜けた毛の様子も見てみよう

抜けた毛の長さや太さも、見分けのヒントになります。長く太い毛が抜けているなら、成長期を終えた毛の自然な生えかわりのことが多いと考えられます。

一方で、短く細い毛ばかりが目立つ、円形に抜けたところがある、という時は自分で判断せず皮膚科へ相談してみてください。抜けた毛の観察のしかたは、髪の毛の抜け毛対策の記事でも別にまとめていきます。

「抜け毛を止める方法」でよくある誤解

抜け毛を止めたい一心で、かえって頭皮に負担をかけてしまうこともあります。よく見かける誤解を表にまとめました。

よくある誤解実際はどう考える?
髪を洗わなければ抜け毛は減る洗わない日の抜け毛が次の洗髪でまとめて流れるだけ
強くマッサージすれば止まる強くこすると頭皮が赤くなることも。指の腹でやさしく
特定の食べ物で抜け毛が止まる食事は髪のためより体全体のために整えるもの
サプリを飲めば止まるサプリメントは食品で、効能をうたえるものではない
育毛剤を多めに塗れば早く効く使う量と回数は商品の表示どおりが基本
抜け毛は全部、年齢のせい原因はいろいろ。気になる時は皮膚科で確かめる

「洗わなければ抜けない」は本当?

『シャンプーのたびにごっそり抜けるから、洗うのが怖い』という声は本当によく聞きます。でも実は、シャンプーで抜ける毛の多くは、もともと抜ける準備ができていた毛なんです。

日本皮膚科学会のQ&Aがすすめているのは、乾きすぎも脂っぽさも出ない間隔で洗うことです。洗う回数を減らすより、洗い方をやさしくするほうに目を向けてみてください。

食べ物やサプリで止めたくなった時は

『髪にいい食べ物を食べれば抜け毛が止まるかも』と考える方も多いですよね。ただ、特定の食べ物やサプリメントで抜け毛が止まると言える根拠はありません。

日本皮膚科学会のQ&Aでも、すすめられているのはバランスのとれた食生活と規則正しい生活です。何か1つを増やすより、食事を抜かない、偏らないことを意識してみてください。

持病がある方や、薬を飲んでいる方がサプリメントを足す時は、飲み合わせを医師や薬剤師に聞いておくと安心です。

「これさえやれば止まる」という情報との付き合い方

ネットやSNSでは「これで抜け毛が止まった」という話も目に入りますよね。ただ、同じQ&Aでは、これをすれば髪の毛が抜けなくなるという特別な予防法があるわけではない、とはっきり書かれています。

例えばこんな言葉を見かけたら、いったん立ち止まってみましょう。

立ち止まりたい言葉
  • 「1本も抜けなくなる」「ピタッと止まる」
  • 「どんな人にも」「あっという間に」「みるみる」
  • 「医師が保証」など、効果を約束するような書き方
  • 飲んだり塗ったりする以外に何もいらない、という言い方

広告の言葉の読み方は、育毛剤は意味ない?そう感じる理由でもくわしく紹介しています。

減らせる要因に手をつける順番

見分け表で「変えられる」に入った要因から、順番に見直していきましょう。一度に全部やろうとすると続かないので、1週間に1つずつくらいがちょうどいいですよ。

見直す順番の例
  1. 洗い方とすすぎを見直す(指の腹で洗い、すすぎは長めに)
  2. 乾かし方を見直す(濡れたまま寝ない・根元から乾かす)
  3. 髪型を見直す(きつく結ぶ日を減らす・結ぶ位置を変える)
  4. カラーやパーマの間隔を見直す
  5. 寝る時間と食事の時間をそろえる
見直す要因始めやすさ続けるコツ
洗い方今夜からシャンプーの前の予洗いを長めにする
乾かし方今夜からドライヤーを洗面台の手前に置く
髪型明日から結ぶ日はゴムをゆるめにする
カラー・パーマ次の予約から美容師さんに頭皮のしみやすさを伝える
睡眠・食事少しずつ寝る時間だけ先に決める

例えば、美容室では「最近抜け毛が気になっていて」と一言伝えておくと、施術の進め方を相談しやすくなります。言いにくいと感じるかもしれませんが、伝えておくと気持ちも楽になりますよ。

見直しの結果はどう確かめる?

見直しを始めたら、抜け毛の量も同じ条件で記録しておきましょう。毛の生えかわりはゆっくりなので、数日で結果を決めないことが大切です。

日本皮膚科学会のQ&Aでは、休止期は2〜3か月とされています。少なくとも1か月ごとに記録を見返し、数か月単位で判断するくらいの気持ちでいると、焦りにくくなりますよ。

週ごと・月ごとの具体的な見直しプランは、抜け毛を止める方法を試す順番で紹介しています。

睡眠・食事・紫外線などの生活習慣の見直しは、抜け毛を減らす方法と生活習慣の見直し表でくわしく紹介しています。

育毛剤・発毛剤でできることは?区分で見る範囲

『育毛剤を使えば抜け毛は止まるの?』という疑問も多いですよね。ここは区分で整理すると分かりやすくなります。

区分表示できる効能の例「止める」との関係
医薬部外品(薬用育毛剤)育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛「脱毛の予防」は抜け毛を防ぐ意味で、ゼロにする約束ではない
化粧品(ヘアトニック等)頭皮、毛髪をすこやかに保つ、フケ・カユミを抑える など育毛や抜け毛予防はうたえない
第1類医薬品(発毛剤)壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防(製品の例)使える人の条件が決まっている

医薬部外品の育毛剤は、法律で「人体に対する作用が緩和なもの」とされています。抜け毛を防ぐ働きが期待される表示はあっても、効き方には個人差があります。

発毛剤として売られているミノキシジル配合の一般用医薬品は、第1類医薬品です。添付文書には、女性や20歳未満の人は使わないこと、壮年性脱毛症以外の脱毛症の人は使わないことなどが書かれています。気になる時は、買う前に薬剤師へ相談してください。

育毛剤(医薬部外品)で考えられること
  • 頭皮の環境を整えるケアの一つにする
  • 表示された効能の範囲で、脱毛の予防などを期待する
  • 記録を付けながら続けて様子を見る
育毛剤に期待しすぎないこと
  • 抜け毛を1本も出さないようにする
  • 数日で抜け毛を止める
  • 病気が原因の抜け毛を自分で何とかする

育毛剤を始める前に決めておきたいこと

育毛剤を「抜け毛を止める道具」と考えると、少しでも抜けるたびにがっかりしてしまいます。始める前に、何を見て続けるかを決めておくと気持ちが楽になりますよ。

決めておくこと例
何に期待するか頭皮のかゆみやふけを抑えたい、抜け毛の予防をしたい
何で確かめるか排水口の抜け毛の記録、月1回の写真
いつ見返すか1か月ごと、数か月たったら全体を見る
どうなったら相談するか頭皮に赤みが出た、抜け毛が増え続けている

使い始めて頭皮に赤みやかゆみ、かぶれが出た時は、使うのをやめて皮膚科や薬剤師に相談してください。箱や商品ページの「使用上の注意」も、使う前に一度読んでおきましょう。

育毛剤とはどんな商品かでは、育毛剤の区分や成分の基本を紹介しています。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

無料育毛剤の選び方を見る

自分では止めにくい抜け毛は、医療機関で相談を

抜け毛の中には、生活の見直しや育毛剤ではなく、医療機関で原因を確かめたほうがいいものもあります。日本皮膚科学会のQ&Aでは、脱毛は一つの病気ではなく、内科的な病気や薬の副作用などが原因になることもあると説明されています。

自分で何とかしようとせず相談したい時
  • 円形に抜けているところがある
  • 短い期間に抜け毛がはっきり増えた
  • 頭皮に赤み、かゆみ、痛みが続いている
  • 眉毛や体の毛も抜けやすくなった
  • 体のだるさなど、ほかの体調の変化もある
状況相談先伝えるとよいこと
抜け毛が増えた・頭皮に異常皮膚科いつから・どこが・どのくらい
治療中の薬と抜け毛が気になる処方した医師・薬剤師薬を始めた時期と抜け毛の時期
出産後の抜け毛産婦人科・皮膚科出産した時期と授乳の有無
発毛剤を使ってみたいドラッグストアの薬剤師年齢・性別・持病・飲んでいる薬

治療中の方は、自己判断で薬をやめたり量を変えたりしないでくださいね。まずは処方した医師や薬剤師に相談するのが一番です。

『こんなことで受診したら迷惑かも』とためらう方もいますよね。抜け毛が気になる時に専門の医療機関で対策を知るのは大切なことだと、日本皮膚科学会も伝えています。気になった時が相談のタイミングですよ。

抜け毛の話で出てくる言葉

抜け毛について調べていると、聞き慣れない言葉が出てきますよね。この記事で出てきた言葉をまとめておきます。

言葉意味
毛周期毛が伸びて、休んで、抜けて、また生えるまでの流れ
成長期毛が伸びている時期。頭髪のほとんどがこの時期
休止期毛が抜け落ちるのを待つ時期
休止期脱毛手術や高熱、出産などのあとに抜け毛が増える現象
医薬部外品人体への作用が緩和で、育毛や脱毛の防止などを目的にできる区分
第1類医薬品薬剤師が説明して販売する一般用医薬品の区分

よくある質問

抜け毛を完全に止める方法はありますか?

ありません。髪は生えかわりを繰り返しているので、毎日ある程度の抜け毛は自然なことです。いつもより増えていないか、減らせる要因がないかを見ていきましょう。

抜け毛を止めるために、髪を洗う回数を減らしてもいいですか?

洗わない日の抜け毛は次に洗った時にまとめて流れるだけです。頭皮が乾燥しすぎたり、べたつかない頻度で、やさしく洗うほうがおすすめです。

育毛剤を使えば抜け毛は止まりますか?

医薬部外品の育毛剤に表示されるのは「脱毛の予防」などの効能で、抜け毛をゼロにする約束ではありません。効き方には個人差があるので、記録を付けながら様子を見てください。

サプリや食べ物で抜け毛を止めることはできますか?

サプリメントは食品で、抜け毛に効くとうたえるものではありません。食事は髪のためというより、体全体のためにバランスよく整えるものと考えてみてください。

抜け毛が止まらない時、何科に行けばいいですか?

まずは皮膚科で相談するのがおすすめです。治療中の薬が気になる時は、処方した医師や薬剤師に相談してください。

出産後の抜け毛は止める方法がありますか?

日本産婦人科医会の記事では、産後の抜け毛に今のところ確立された治療法はなく、1年ほど様子を見ても気になれば皮膚科の受診をすすめています。授乳中は、育毛剤を選ぶ前に医師や薬剤師の意見を聞いておくと安心です。

まとめ

この記事の要点
  • 抜け毛を完全に止める方法はなく、毎日の生えかわりは自然なこと
  • 季節や出産後など止めにくい抜け毛と、洗い方や髪型など減らせる要因を分けて考える
  • 洗わない・強くこする・サプリに頼るなどの誤解に気をつける
  • 育毛剤の「脱毛の予防」は抜け毛を防ぐ意味で、ゼロにする約束ではない
  • 円形の脱毛や急な増加、頭皮の異常は医療機関で相談する
育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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