高齢者の薄毛対策は?髪型・帽子での工夫と頭皮をいたわるケア

テーブルに並んだ帽子とくし、帽子を手に取る年配の人物の後ろ姿

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

髪が細くなって、地肌が透けて見えるようになった。出かける前に鏡を見て、帽子に手が伸びることが増えた、という方もいるかもしれませんね。

結論から言うと、高齢者の薄毛対策は「見え方を整える工夫」と「頭皮をいたわるケア」を組み合わせるのが続けやすいやり方です。そして、持病の薬を飲んでいる方は、新しいものを使う前に主治医や薬剤師に相談しておくと安心なんです。

この記事では、髪型や帽子での工夫、乾燥やかゆみへのケア、服薬中の相談のしかたが分かります。

目次

高齢者の薄毛対策は?先に答え

先に結論
  • 年齢とともに髪は細くなり、色も失われていくとされる。程度には個人差がある
  • 見え方は、髪の長さ・分け目・帽子でかなり整えられる
  • 頭皮は乾燥しやすくなるので、熱すぎないお湯とやさしい洗い方でいたわる
  • 薬を飲んでいる方は、自己判断で薬をやめず、育毛剤を使う前にも主治医・薬剤師に相談する

『もう年だから、何をしても仕方ない』と思っていませんか。実は、見え方の工夫は年齢に関係なく取り入れられるものばかりなんです。

気になることまずやってみたい工夫相談したい先
頭頂部が透けて見える髪を短めに整え、根元をふんわり乾かす理容室・美容室
分け目の地肌が目立つ分け目をずらす・分け目を作らない髪型にする理容室・美容室
外出時の見た目が気になる場面に合った帽子を使う帽子売り場の店員
頭皮の乾燥・かゆみ洗い方とすすぎを見直す皮膚科
急に抜け毛が増えた薬を変えた時期と照らし合わせる主治医・薬剤師・皮膚科

年齢とともに髪はどう変わる?

日本皮膚科学会は、高齢者では髪の毛が一様に細くなり、色も失われていく(白髪化)としています。こうした変化は成長や老化に伴うホルモンや代謝の変化で起こると考えられ、その程度には個人差があるそうです(日本皮膚科学会 皮膚科Q&A)。

髪が一本一本細くなると、同じ本数でもボリュームが少なく見えます。白髪が増えると地肌の色との差が小さくなり、かえって透けて見えにくくなる場合もありますよ。

急な変化は、年齢以外の理由も考える

ただし、急に抜け毛が増えた時は話が別です。日本皮膚科学会は、脱毛の原因として内科の病気や、薬剤の副作用なども挙げています(日本皮膚科学会 皮膚科Q&A)。

年齢のせいと決める前に確かめたいこと
  • ここ数か月で、新しく飲み始めた薬や量が変わった薬はないか
  • 体調を崩した、入院した、食事の量が急に減った、などの出来事はなかったか
  • 丸く抜けている所や、かゆみ・赤みのある所はないか
  • 片側だけ、一部分だけ、という抜け方ではないか

当てはまる項目があれば、育毛のケアより先に、主治医や皮膚科で相談してみてください。

髪型で見え方を整えるには?男女別の頼み方

見え方を変える一番の近道は、実は髪型です。高齢になると髪が細くやわらかくなるので、長さと形を合わせるだけで印象がずいぶん変わるんです。

髪型の工夫男性で取り入れやすい形女性で取り入れやすい形
長さ全体を短めにして、トップとサイドの差を小さくする耳が隠れるくらいのショートやボブ
分け目分け目をはっきり作らない分け目をずらす・ジグザグにする
ボリュームトップを少し立てる根元にふんわり感が出るカット
色白髪はそのまま生かす地肌に近い明るさにすると透けが目立ちにくい場合がある
整え方整髪料は少量を毛先中心にドライヤーで根元から乾かす

理容室や美容室では、こんなふうに伝えると話が早いですよ。

「頭のてっぺんが透けて見えるのが気になります。手入れが楽で、ふんわり見える形にしてもらえますか」

『こんなことを頼むのは恥ずかしい』と思うかもしれません。でも、髪の量や細さに合わせた切り方を考えるのは、理容師さんや美容師さんの得意分野なんです。

白髪は隠すより生かす選び方も

白髪が増えてくると、染めるかどうか迷いますよね。地肌との色の差が小さい白髪は、透けを目立たせにくい面もあるので、あえて生かすのも1つの選び方です。

染める場合も、真っ黒にするより少し明るめの色にすると、地肌とのコントラストがやわらぎます。どの色が合うかは、理容室や美容室で相談してみてください。

手が上がりにくい方は「乾かすだけで決まる形」に

肩や腕が上がりにくいと、ブローやセットは大変ですよね。そんな方は、タオルでふいて乾かすだけで形が決まる長さにしてもらうと、毎日の負担が減ります。

髪を切る間隔も、見え方に関わります。伸びて重くなると根元がつぶれやすくなるので、少し短めの間隔で整えてもらうと、ふんわり感を保ちやすいですよ。

帽子はどう選ぶ?場面別の使い方

帽子は、見え方の工夫と日差しよけを一度にかなえてくれる便利な道具です。気象庁は、紫外線対策として帽子や長袖の衣服の着用が有効としています(気象庁)。

場面選びたい帽子気をつけたいこと
夏の外出つばが広く、通気性のよい素材汗をかいたら帰宅後に頭皮を洗う
冬の外出やわらかいニット帽締めつけで頭皮が赤くならないか
通院・買い物脱ぎかぶりしやすい形室内では脱いで頭皮を休ませる
室内で過ごす時薄手のやわらかい帽子(気になる時だけ)長時間かぶり続けない
寝る時かぶらない(寒い時は室温で調整)汗や蒸れでかゆみが出やすい

帽子の内側は、汗や皮脂で汚れやすい場所です。同じ帽子を毎日かぶる方は、2つを交互に使い、こまめに洗うようにしておきましょう。

サイズはきつすぎないものを

帽子のサイズがきついと、額のあたりに跡が付いたり、蒸れやすくなったりします。売り場で試す時は、指が1本入るくらいのゆとりがあるか確かめてみてください。

帽子を脱いだ時に、髪をさっと整えるには

帽子を脱いだ後、髪がぺたんとつぶれているのが気になる方も多いはずです。そんな時は、手ぐしで根元を軽く起こすだけでも、ふんわり感が戻りやすくなります。

外出先で気になる時のために、小さなくしを1本持っておくと安心です。前髪や分け目のあたりを整えるだけで、見え方はずいぶん変わりますよ。

乾燥・かゆみをいたわる洗い方の手順

年齢を重ねると、頭皮も乾燥しやすくなると感じる方が多いですよね。かゆみがあると、つい爪でかいてしまいがちです。

日本皮膚科学会は、頭皮が乾燥しすぎたり油っぽくならない頻度で洗うことを、生活上の注意として挙げています(日本皮膚科学会 皮膚科Q&A)。毎日洗うか一日おきにするかは、かゆみやべたつきの様子で決めて大丈夫です。

頭皮をいたわる洗い方
  1. 熱すぎないお湯で、頭皮をしっかり予洗いする
  2. シャンプーは手に取って軽く泡にしてから、頭の数か所に置く
  3. 爪を立てず、指の腹で軽く押すように洗う
  4. 耳の裏側と首すじの生え際は、泡が残っていないか手で触って確かめる
  5. タオルで押さえて水気を取り、ドライヤーは頭から離して根元から乾かす

体を洗うのと同じ石けんで髪も洗っている、という方もいるかもしれません。頭皮のつっぱりやかゆみが気になる時は、シャンプーを使い分けてみるのも1つの方法です。

保湿をうたう頭皮用品を使う時は

頭皮用の化粧品には、効能の範囲として「頭皮、毛髪にうるおいを与える」「フケ、カユミを抑える」などが認められています(福岡県 化粧品の効能の範囲)。乾燥が気になる方は、こうした表示のある頭皮用品を選ぶのも手です。

アルコール(エタノール)を含む商品は、乾燥した頭皮にしみることがあります。初めて使う時は、少量を目立たない所に付けて様子を見てみてください。かゆみが続く時や、赤み・じゅくじゅくがある時は皮膚科で相談しましょう。

薬を飲んでいる時の相談のしかた

持病があって毎日薬を飲んでいる方は多いですよね。ここが大事なところで、抜け毛が気になっても自己判断で薬をやめたり量を変えたりしないでください。

医薬品の発毛剤(ミノキシジル配合の第1類医薬品)の添付文書では、使う前に相談することとして「高齢者(65歳以上)」や、高血圧・低血圧の人、心臓や腎臓に障害のある人などが挙げられています(PMDA 添付文書)。医薬部外品の育毛剤を使う時も、先に相談しておくと安心です。

相談の時に伝えたいこと
  • 飲んでいる薬(お薬手帳を持っていく)
  • 抜け毛や薄毛が気になり始めた時期
  • 頭皮のかゆみ・赤み・フケがあるかどうか
  • 使ってみたい育毛剤や頭皮用品(箱や説明書を持っていくと早い)

厚生労働省は、お薬手帳について、医療機関や薬局を利用する時に持って行き、医師・薬剤師に見せるよう案内しています(厚生労働省)。市販の薬や頭皮に付けるものも、書いておくと話が早いですよ。

薬局では「この薬を飲んでいるんですが、頭に付ける育毛剤を使っても大丈夫ですか」と、薬の名前と使いたい物をセットで聞いてみてください。

入院や手術のあとに抜け毛が増えた時は

退院してしばらくしてから、抜け毛が増えたと感じる方もいます。日本皮膚科学会は、大きな手術や重い感染症などの後に、毛の抜けかわりが影響を受けて抜け毛が増える「休止期脱毛」という現象を紹介しています(日本皮膚科学会 皮膚科Q&A)。

自分で判断せず、退院後の受診の時に「入院のあとから抜け毛が増えた気がします」と主治医に伝えてみてください。必要なら皮膚科を紹介してもらえます。

育毛剤を使うなら?区分と使いやすさの確かめ方

『見え方の工夫だけでなく、頭皮にも何かしてあげたい』という方もいますよね。育毛を目的にした商品には区分があり、表示できる効能や買い方が違います。

区分表示できる効能の例高齢の方が確かめたいこと
医薬部外品の育毛剤育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、ふけなど使用上の注意・持病がある時の書き方
頭皮用の化粧品頭皮、毛髪をすこやかに保つ・うるおいを与える など香りやしみやすさ
医薬品の発毛剤製品ごとの添付文書に書かれた効能65歳以上は使う前に相談とされている製品がある

医薬部外品の効能・効果の範囲は、厚生労働省の通知で「育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛」とされています(厚生労働省通知の掲載資料)。これは表示が許されている範囲のことで、使ってどう感じるかは人それぞれです。

育毛剤がどういう商品かは育毛剤とはで、70代・80代で発毛剤まで考える時の確認は高齢者の育毛剤・発毛剤で詳しく書いています。

使いやすさのチェック
  • 容器が片手で押せるか、握る力が弱くても使えるか
  • 文字が小さすぎず、使い方を読めるか(読みにくければ家族に読んでもらう)
  • 1日の回数が、今の生活で無理なく続けられるか
  • 定期購入なら、回数・2回目以降の代金・解約方法を最終確認画面で確かめたか

使い始めてからの2週間で見ること

新しい頭皮用品は、使い始めの様子をよく見ておきたいですね。次のような変化があったら、使うのをやめて皮膚科や薬剤師に相談しましょう。

使い始めのチェック
  • 付けた所が赤くなっていないか
  • かゆみやヒリヒリ感が強くなっていないか
  • フケが急に増えていないか
  • 体調に変わったところはないか

定期購入の条件は、申し込みの最後の画面で確かめることが大切です(消費者庁 リーフレット)。電話やネットで申し込んで困った時は、「188」(消費者ホットライン)に電話してみてください。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

無料育毛剤の選び方を見る

高齢者の薄毛対策でよくある失敗は?

よかれと思ってやっていることが、頭皮の負担になっている場合もあります。よくある失敗を先に知っておくと、無理なく続けられますよ。

よくある失敗
  • かゆい所を爪でかいてしまい、頭皮を傷つける
  • 熱いお湯で長く流して、頭皮がかえって乾燥する
  • 締めつけの強い帽子を一日中かぶったままにする
  • 薬を飲んでいることを伝えずに、新しい頭皮用品を使い始める
よくある失敗どうして困る?代わりにしたいこと
爪でかく頭皮に傷ができ、かゆみが長引きやすい爪を短く切り、指の腹で押さえる
熱いお湯で長く流す頭皮のうるおいまで流れやすい熱すぎないお湯で、すすぎは丁寧に
帽子をかぶりっぱなし蒸れや締めつけでかゆみが出やすい室内では脱いで、帽子はこまめに洗う
薬のことを伝えない飲み合わせや体調への影響が分からないお薬手帳を持って相談する
一度にいくつも試す合わなかった時に原因が分からない新しい物は1つずつ、間をあけて試す

『せっかく買ったから全部使わないともったいない』と思う方もいますよね。でも、頭皮に合わない時はやめる勇気も大切なんです。

よくある質問

高齢者の薄毛は、年齢のせいだとあきらめるしかないですか?

年齢とともに髪が細くなるのは自然な変化とされていますが、髪型や帽子で見え方を整えることはできます。急な抜け毛や丸く抜けた所がある時は、年齢以外の理由もあるので皮膚科で相談してみてください。

70代・80代でも育毛剤を使っていいですか?

年齢だけで使えないとは限りませんが、使用上の注意は商品ごとに違います。持病の薬を飲んでいる方は、使う前に主治医や薬剤師に相談しておくと安心です。

毎日帽子をかぶっていると、薄毛が進みますか?

帽子が薄毛の原因になると決まっているわけではありません。ただ、締めつけや蒸れでかゆみが出ることがあるので、サイズにゆとりのあるものを選び、室内では脱いで休ませてあげましょう。

白髪染めは続けても大丈夫ですか?

毛染めはかぶれを起こすことがあるので、使う前は説明書にあるパッチテストの案内を確かめてください。頭皮にかゆみや赤みが出たら使用をやめて、皮膚科で相談しましょう。

頭皮がかゆくて夜に目が覚めます。どうしたらいいですか?

眠れないほどのかゆみは、早めに皮膚科で相談したいサインです。かきこわすと悪化しやすいので、爪を短く切っておき、受診まではやさしい洗い方を続けてみてください。

家族の薄毛が気になる時、どう声をかければいいですか?

「最近髪のことを気にしているみたいだけど、一緒に帽子を見に行かない?」のように、見え方の工夫から話してみると角が立ちにくいです。本人が気にしていない時は、無理に話題にしなくて大丈夫です。

まとめ

この記事の要点
  • 高齢者の薄毛対策は、見え方の工夫と頭皮をいたわるケアの組み合わせで考える
  • 髪は短めに、分け目は作らないかずらすと、透けが目立ちにくい
  • 帽子は場面で選び分け、サイズにゆとりのあるものを交互に使う
  • 乾燥・かゆみには熱すぎないお湯とやさしい洗い方。続く時は皮膚科へ
  • 薬を飲んでいる方は自己判断でやめず、育毛剤を使う前にも主治医・薬剤師に相談する
育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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