ヘルメットで薄毛を防止するには?かぶり方・インナー・脱いだ後の頭皮ケア

棚の上に置かれた無地のヘルメットと白いタオルとくし

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

毎朝ヘルメットをかぶって出かけていると、『このまま続けていて、髪は大丈夫かな』と気になってきますよね。

結論から言うと、ヘルメットで薄毛を防止できる特別な方法はなく、ヘルメットが薄毛の原因になると示した公的な情報も見当たりません。できるのは、かぶる前・かぶっている間・脱いだ後の3つの場面で、頭皮にかかる負担を小さくすることです。

この記事を読むと、毎日のヘルメットの時間を、場面ごとの手順に落とし込めるようになりますよ。

目次

ヘルメットで薄毛は防止できる?先に結論

先に結論
  • ヘルメットをかぶること自体で薄毛になる、と示した公的な情報は見当たらない
  • 日本皮膚科学会も、これをすれば抜けなくなるという特別な予防法はない、としている
  • 気をつけたいのは、蒸れ・汗・こすれ・引っぱりが毎日くり返されること
  • 安全なかぶり方を守ったうえで、場面ごとに頭皮の負担を減らすのが現実的な対策

『ヘルメットでハゲるって聞いたけど本当?』と心配になる方は多いはずです。ただ、ヘルメットは頭を守るための物なので、かぶらない選択はできませんよね。

自転車は令和5年4月1日から全ての利用者に着用の努力義務があり、バイクは道路交通法で着用が決められています。だからこそ、「かぶりながら頭皮を守る」方向で考えていきましょう。

「防止」や「予防」という言葉は、できることとできないことを分けて受け止めておくと、焦らずにすみます。

よく言われること実際のところこの記事での考え方
ヘルメットをやめれば薄毛を防げるそう示した公的な情報は見当たらないかぶったまま負担を減らす
蒸れを防げば抜け毛は止まる抜け毛の理由は一つではない蒸れ対策は頭皮を快適に保つための工夫
育毛剤を塗れば予防できる医薬部外品は「脱毛の予防」などの効能を表示できる範囲表示効能の範囲で、続けられるかで選ぶ
気になったら様子を見ればいい急に増えた・丸く抜けた時は皮膚科へ相談の目安を先に決めておく

ヘルメットではげるかどうかの心配や、場面別の蒸れ対策の全体像はヘルメットではげる?で紹介しています。この記事は、1日の流れに沿った手順に絞ってお伝えします。

かぶる前:朝のうちにやっておくこと

1日の頭皮の負担は、実はヘルメットをかぶる前の5分でかなり変わります。ここが大事なところです。

『朝は時間がないから、髪が濡れたままかぶってしまう』という方もいますよね。濡れた髪と頭皮をヘルメットで包むと、蒸れた状態が最初から続くことになるんです。

出かける前の5分
  1. 朝に髪を洗った日は、ドライヤーで根元まで乾かす
  2. 育毛剤を朝に使う方は、説明書どおりにつけて、なじんで乾いてからかぶる
  3. 整髪料は根元や頭皮につけず、毛先中心に少なめにする
  4. 髪が長い方は、ヘルメットに当たらない低い位置でゆるくまとめる
  5. 汗拭き用のタオルと、替えのインナーをかばんに入れる

髪の状態によって、かぶる前にやることは変わります。

出かける前の髪の状態かぶる前にやること避けたいこと
朝シャンプーした根元まで乾かしてからかぶる半乾きでかぶる
前の晩に洗って寝た寝ぐせを水で直したら、根元をよく乾かす濡らしたまますぐかぶる
整髪料を使いたい毛先だけに少量にする頭皮にべったり付ける
育毛剤を朝につけたいなじませて乾いてからかぶるつけた直後にかぶる
頭皮にかゆみや赤みがある育毛剤はその部分を避け、続くなら皮膚科へかきむしったままかぶる

例えばバイク通勤の方なら、「着替え、ドライヤー、育毛剤、朝ごはん、最後にヘルメット」の順にすると、乾く時間を自然に取れます。ほんの少し順番を入れ替えるだけなので、試してみてください。

サイズと締め方を、頭に合わせ直す

意外と見落としがちなのが、ヘルメットのサイズです。大きすぎると中で動いてこすれやすく、小さすぎると同じ所がずっと押されることになります。

警察庁は、自転車用ヘルメットについて、SGマークなど安全性を示すマークの付いた物を使い、あごひもを確実に締めるなど正しく着用するよう呼びかけています。頭皮のための調整は、この安全のための決まりを守ったうえで行いましょう。

サイズと締め方のチェック
  • かぶって頭を軽く振った時、ヘルメットが大きくずれない
  • 額や後頭部など、1か所だけが強く当たって痛む所がない
  • 内側のパッドやヘッドバンドで、頭の大きさに合わせてある
  • あごひもは、ゆるめずに説明書どおりに締めている
  • 脱いだ後に、くっきりした跡や赤みが毎回残っていない

ヘルメットの種類によって、合わせ方のポイントも少しずつ違います。

ヘルメットの種類合わせ方のポイント頭皮のために見ておきたいこと
自転車用調整ダイヤルやパッドで頭の大きさに合わせる通気口のふさがり、汗を吸った内側のパッド
バイク用(乗車用)頭の大きさに合ったサイズを選ぶ長く走る日の休憩の取り方
作業用(保護帽)ヘッドバンドを頭の大きさに合わせる中に何かを入れてよいか、説明書の決まり

毎回同じ所が赤くなる時は、パッドの調整やサイズの見直しを考えてみてください。合わないまま使い続けると、安全の面でも心配が残ります。

古くなったヘルメットも見直しどき

長く使っているヘルメットは、内側のパッドがへたって、買った時より合わなくなっていることがあります。作業用ヘルメットのメーカーの案内では、材質ごとに交換の目安が示されている物もあります。

内側のパッドがつぶれている、においが取れない、外側にひびや傷がある、という時は、説明書やメーカーの案内で交換の時期を確かめてみてください。頭に合ったヘルメットに替えることは、安全のためにも、こすれを減らすためにも役立ちますよ。

かぶっている間:休憩ごとのひと手間

仕事中や走行中は、自由に脱げない時間がありますよね。だからこそ、脱げるタイミングを「頭皮の休憩時間」として使い切るのがコツです。

タイミングやること時間の目安
休憩のたびヘルメットを脱ぎ、手ぐしで根元に風を通す1分ほど
汗をかいた時タオルで押さえるように汗を取る(こすらない)1分ほど
昼休み脱いだヘルメットの内側も風に当てておく休憩中ずっと
インナーが湿った時替えのインナーに取り替える30秒ほど
夕方汗が多かった日は、帰ったら早めに洗うと決めておく帰宅後すぐ

例えば、職場の休憩所で同僚にこう聞かれたら、こんなふうに答えられます。

「休憩のたびにヘルメット脱いでるけど、何してるの?」
「ちょっと頭に風を通してるだけ。汗をためないようにしてるんだ」

汗を拭く時は、タオルで頭皮をごしごしこすらないように気をつけてください。押さえるように吸わせるだけで、汗は十分に取れますよ。

かぶっている間の注意
  • 暑くても、走行中や作業中にあごひもをゆるめない
  • 汗をかいた手で頭皮をかかない
  • 休憩中もヘルメットを日なたに置きっぱなしにしない

通勤・仕事・休日で、1日の組み立てを変える

同じヘルメットでも、かぶる時間の長さで手順の重みは変わります。自分に近い場面を見つけて、無理のない形から始めてみてください。

場面かぶる前かぶっている間脱いだ後
自転車で短い通勤髪を乾かしてから出る信号待ちで無理に脱がない着いたら汗を押さえ、根元に風を通す
現場で長い時間の作業替えのインナーとタオルを用意休憩のたびに脱いで汗を取る帰宅後すぐに洗い、内側を乾かす
休日のツーリング前の晩に洗って乾かしておく休憩ごとに脱いで頭皮を休ませる帰ったら洗って、ヘルメットも乾かす
配達など乗り降りが多い整髪料は控えめに乗るたびにかぶり直すので、あごひもを毎回締める夜にまとめて洗う

『全部やるのは大変そう』と感じたら、まずは「脱いだ日のうちに洗って乾かす」だけでも十分な一歩です。慣れてきたら、休憩の手ぐしを足していきましょう。

2週間だけ、記録をつけてみる

毎日の手順が合っているかは、少し記録をとると見えてきます。むずかしく考えず、メモ帳やスマートフォンに一言残すくらいで大丈夫です。

記録しておきたいこと
  • その日にヘルメットをかぶった時間のおおよそ
  • 汗をたくさんかいたかどうか
  • 脱いだ後に、かゆみや赤み、跡が残ったか
  • 夜に洗って乾かせたか

2週間ほどたまると、『長い時間かぶった日だけかゆい』といった傾向が分かることがあります。皮膚科で相談する時にも、そのまま見せられて便利ですよ。

インナーを使う前に、ヘルメットの説明書を確かめる

汗対策としてインナーキャップを考える方も多いですよね。ただ、どのヘルメットでも自由に使えるわけではないんです。

作業用のヘルメット(保護帽)は、国の「保護帽の規格」に沿って作られていて、物が飛んでくる・落ちてくる時の用と、墜落した時の用などに分かれています。メーカーの取扱説明には、帽体の中に帽子やタオルを入れないよう書かれている物もあります。

中に物を入れると、頭を守るための作りが働きにくくなるおそれがあるためです。

インナーを使う前に確かめること
  • ヘルメットの取扱説明書に、インナーの可否が書かれているか
  • 職場で使ってよいインナーが決められているか
  • インナーを入れてもサイズとあごひもを正しく合わせられるか
避けたいこと
  • 説明書を読まずに、厚手のタオルを中に詰める
  • インナーを入れたせいで、ヘルメットが浮いたまま使う
  • 湿ったインナーを乾かさずに次の日も使う

自転車用やバイク用のヘルメットでも、メーカーが専用のインナーを用意している場合があります。まずは、手元のヘルメットの説明書かメーカーの案内を見てみてください。

職場で決まりがよく分からない時は、安全担当の方に「汗対策でインナーを使ってもいいですか」と聞いておくと安心です。

脱いだ後:その日のうちに頭皮をリセットする

1日の終わりに、汗と皮脂をその日のうちに落としておくことが、毎日かぶる人の基本になります。脱いだ直後から寝るまでを、流れで見てみましょう。

脱いでから寝るまでの流れ
  1. 脱いだらすぐ、ヘルメットの内側を風通しのよい日陰に向けて置く
  2. 帰宅したら、湿ったインナーやタオルは洗濯かごへ
  3. 入浴では、ぬるめのお湯で頭皮をよく流してからシャンプーする
  4. ヘルメットが当たる額の上と後頭部を、指の腹でていねいに洗う
  5. すすぎ残しがないように流し、タオルで押さえて水気を取る
  6. ドライヤーで根元から乾かす
  7. 育毛剤を夜に使う方は、説明書の手順でつけ、湿ったまま寝ない

洗う回数は、日本皮膚科学会が、頭皮が乾燥しすぎたり油っぽくなったりしない頻度を目安にしています。汗をかいたからといって、1日に何度も強く洗えばいいわけではないんです。

ヘルメットの内側の手入れも、頭皮のためには大切です。作業用ヘルメットのメーカーの取扱説明では、汚れは水で洗い流し、薬品や有機溶剤で洗わず、日光ではなく自然に乾かすよう書かれている物があります。

洗えるパッドかどうかや、使える洗剤は製品ごとに違うので、自己流で洗う前に説明書を確かめてくださいね。

「ヘルメットのせい?」と思った時の見分け方

『最近抜け毛が増えた気がするけど、ヘルメットのせいかな』と思った時は、まず「どこが」「どんなふうに」気になるのかを見てみましょう。

気になる場所・様子考えられることどうする?
ヘルメットが当たる所だけ赤い・痛いサイズが合わない、こすれているパッドやサイズを見直す
汗をかいた日だけかゆい汗や皮脂が残っている脱いだ後の洗い方・乾かし方を見直す
結んでいる髪の生え際が気になる毎日同じ位置で引っぱられている結ぶ位置と強さを変える
当たらない所も含めて全体が薄く見えるヘルメット以外の理由もありうる記録をとって皮膚科で相談
丸く抜けた所がある・急に増えた自分で判断しにくい状態早めに皮膚科へ

日本皮膚科学会は、ポニーテールやお団子など同じ髪型を続けると毛が引っぱられて抜けやすくなることがある、としています。ヘルメットの下で毎日きつく結んでいる方は、髪型も一緒に見直してみてください。

1日の抜け毛は、個人差や季節差はありますが、おおよそ100本程度までと言われています。数えるのは難しいので、枕やお風呂の排水口の様子を、いつもと比べるくらいで十分ですよ。

皮膚科に相談したい目安
  • 丸く抜けた所がある
  • 短い期間で、目に見えて抜け毛が増えた
  • かゆみ・赤み・ふけが、洗い方を変えても続く
  • ヘルメットの当たる所に、はれやできものがある

育毛剤は薄毛防止に使える?表示効能の読み方

頭皮ケアと一緒に、育毛剤を考える方もいるはずです。医薬部外品の育毛剤が表示できる効能の範囲は、「育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛」と国の通知で示されています。

ただ、これは効能・効果として表示できる範囲の話で、誰でも抜け毛を防げるという意味ではありません。効き方には個人差があり、続けてみないと合うかどうか分からないんです。

区分頭皮・髪について表示できることヘルメットを使う人が見たい点
医薬部外品の育毛剤育毛、脱毛の予防、ふけ、かゆみなど朝にかぶる日は乾きやすいか、アルコールの刺激
化粧品のヘアトニック頭皮・毛髪をすこやかに保つ、ふけ・かゆみを抑えるなど育毛の効能は表示できない
医薬品の発毛剤壮年性脱毛症における発毛など薬剤師に相談して買う。使える人が決まっている

ヘルメットをかぶる人の場合、使う時間帯を先に決めておくと続けやすくなります。朝はかぶる前に乾く時間が取れるか、夜だけで済む使い方ができるかを、説明書で確かめてみてください。

育毛剤の基本は育毛剤とはどんな商品かで、つけ方は育毛剤の使い方で紹介しています。効果を感じるまでの考え方は育毛剤はいつから効果が出る?も参考になりますよ。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

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よくある質問

ヘルメットで薄毛を防止する方法はありますか?

これをすれば抜けなくなるという特別な方法はありません。かぶる前に髪を乾かす、休憩で風を通す、脱いだ日のうちに洗って乾かす、という頭皮の負担を減らす工夫を続けてみてください。

ヘルメットの抜け毛予防のために、かぶる時間を減らしたほうがいいですか?

自転車は着用の努力義務、バイクは着用が決められているので、安全のためにかぶることを優先してください。そのうえで、休憩のたびに脱いで風を通すことを習慣にしてみましょう。

作業用ヘルメットの中にタオルを入れてもいいですか?

メーカーの取扱説明で、帽体の中に帽子やタオルを入れないよう書かれている物があります。自分のヘルメットの説明書と、職場の決まりを先に確かめてください。

朝に育毛剤をつけてすぐヘルメットをかぶってもいいですか?

なじませて乾いてからかぶるほうが、蒸れにくく内側も汚れにくくなります。乾く時間が取れない日は、夜の使い方を説明書で確かめてみてください。

ヘルメットのサイズが合っているか分かりません。

かぶって頭を軽く振った時に大きくずれないか、1か所だけ強く当たる所がないかを見てみてください。迷う時は、購入したお店で合わせ方を聞くのがおすすめです。

長い距離を走る日は、休憩中に育毛剤をつけ直してもいいですか?

つける回数と量は、商品の説明書どおりにするのが基本です。休憩中は汗を押さえて風を通す程度にして、育毛剤はいつもの時間に使いましょう。

汗をたくさんかいた日は、朝と夜の2回シャンプーしてもいいですか?

洗いすぎると、頭皮が乾燥することもあります。朝はお湯で流す程度にして、しっかり洗うのは夜の1回にするなど、頭皮の様子を見ながら加減してみてください。

まとめ

この記事の要点
  • ヘルメットで薄毛を防止する特別な方法はなく、原因になると示した公的な情報も見当たらない
  • かぶる前は髪を根元まで乾かし、育毛剤や整髪料は乾いてからかぶる
  • サイズとあごひもは安全のための決まりを守ったうえで合わせる
  • インナーは、ヘルメットの説明書や職場の決まりで使ってよいかを確かめる
  • 脱いだ日のうちに洗って乾かし、ヘルメットの内側も乾かす
  • 丸く抜けた・急に増えた・かゆみが続く時は皮膚科へ
育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

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