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秋になって、シャンプーのたびに手に絡む髪が急に増えた。排水口を見て『これは異様に多いのでは』と、どきっとすることがありますよね。
結論から言うと、抜け毛の量は季節や洗い方でも変わるといわれているので、1回の量だけで慌てなくて大丈夫です。まずは数日から数週間、抜け方と頭皮の様子を同じ条件で記録し、まとまって抜ける・頭皮に異常があるなどの時は皮膚科で相談しましょう。
この記事では、異様に増えたと感じた時の最初の動き方と、見守りの記録、受診の目安をお話しします。
秋に抜け毛が異様に増えた時、先に答え
- 1日の抜け毛の量は、個人差・季節差・ヘアケアの仕方で変わるといわれている
- 秋に増えると感じても、特定の季節に決まって増えるとは言い切れない
- 「異様に」と感じたら、まず抜け方と頭皮の様子を見る
- 同じ条件で2〜4週間記録して、量の流れを確かめる
- まとまって抜ける、円形に抜ける、頭皮に赤みやかゆみがある時は皮膚科へ
日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでは、1日に抜ける毛の量は、個人差、季節差、ヘアケアの仕方などにもよるものの、おおよそ1日100本程度までといわれていると紹介されています。季節によって量が変わること自体は、珍しいことではないんです。
『秋は抜ける季節だから大丈夫』と言われても、目の前の量を見ると不安になりますよね。だからこそ、思い込みでも楽観でもなく、記録で確かめるのがいちばん安心です。
「異様に増えた」と感じた時、最初の数日でやること
抜け毛の量に驚いた直後は、つい何度も髪を触って確かめたくなります。でも、その日は落ち着いて、次の順番で動いてみてください。
- 驚いた日の状況をメモする(洗う間隔、ブラッシングの有無、体調)
- 頭皮を鏡で見て、赤み・かゆみ・ふけ・痛みが無いか確かめる
- 一か所だけ地肌が見えていないか、合わせ鏡か家族に見てもらう
- 翌日以降も、いつもどおりの間隔とやり方で洗う
- 数日分、同じ場所の抜け毛の量を「多い・普通・少ない」で書く
例えば、前日に洗わずに寝た、いつもより長くマッサージした、という日は、抜け毛がまとめて出やすいことがあります。最初のメモがあると、驚いた理由が後から見えてくることも多いですよ。
- 一か所から、まとまって抜けていないか
- 頭皮に赤み・かゆみ・痛み・ふけが出ていないか
- 眉毛やまつげなど、髪以外の毛も抜けていないか
- 熱っぽさや強い疲れなど、体調の変化が無いか
当てはまる物がある時は、見守るより先に皮膚科で相談しましょう。どれも当てはまらなければ、次の章の見方で落ち着いて様子を見ていけます。
家族に見てもらうのも一つの方法
頭のてっぺんや後頭部は、自分ではなかなか見えませんよね。そんな時は、家族やパートナーに頼んでみましょう。
「どこか一か所だけ地肌が見えていない?」「赤くなっている所はない?」と、見てほしい点を具体的に伝えるのがコツです。『薄くなってる?』と聞くより、相手も答えやすくなります。
見てもらった場所は、その場でスマホで撮ってもらうと、記録の1枚目になりますよ。
抜け毛の量に驚いた夜は
『明日にはもっと抜けているかも』と考えて、眠れなくなることもありますよね。でも、夜中に何度も髪を触って確かめても、答えは出ません。
その日は、メモを書いたら確かめるのをやめて、早めに休みましょう。睡眠をとることも、頭皮と髪のために見直したい習慣の一つです。
抜け毛の量だけでなく「抜け方」を見る
『何本抜けたか』ばかり気になりますよね。でも実は、量よりも「どう抜けているか」の方が、相談するかどうかの判断に役立つんです。
| 抜け方 | どう見える? | 考え方 |
|---|---|---|
| 頭全体からばらばら抜ける | 排水口やブラシに、長い毛が少しずつ多い | 記録をつけて様子を見る |
| 洗う間隔が空いた後だけ多い | 久しぶりに洗った日にまとめて出る | 洗う間隔をそろえて比べる |
| 細く短い毛が目立つ | 今の髪より明らかに短い毛が多い | 続く時は皮膚科で相談 |
| 一か所からまとまって抜ける | 指でつまむと束で抜ける | 早めに皮膚科で相談 |
| 円形・楕円形に地肌が見える | 境目のはっきりした抜け方 | 早めに皮膚科で相談 |
抜けた毛を何本か白い紙に並べてみると、長さや太さが分かりやすくなります。その様子をスマホで1枚撮っておけば、後から比べる時にも便利です。
抜けた毛の根元も見ておく
抜けた毛を見る時は、根元のほうにも目を向けてみましょう。根元から抜けた毛なのか、途中で切れた毛なのかで、見直すことが変わってくるんです。
途中で切れたような毛が多い時は、抜け毛ではなく切れ毛かもしれません。ブラッシングやヘアアイロン、きつく結ぶ髪型など、髪への負担を振り返ってみてください。
見分けがつきにくい時は、抜けた毛を数本だけ白い紙に並べて写真に撮っておきましょう。受診の時に見せれば、医師にも様子が伝わりやすくなります。
| 毛の様子 | 考えられること | 見直すこと |
|---|---|---|
| 根元から抜けた長い毛 | 今の髪の長さに近いまま抜けている | 量の流れを記録で見る |
| 途中で切れた毛 | 摩擦や熱による切れ毛 | ブラッシングや熱の当て方 |
| 細く短い毛 | 今の髪の長さより短いまま抜けている | 続く時は皮膚科で相談 |
秋に抜け毛が増えると言われることはありますが、何月に増えるといった時期を公的機関がはっきり示しているわけではありません。季節のせいと決めつけず、自分の抜け方を見ていきましょう。
見守る間の記録の取り方
見守ると決めたら、記録の取り方をそろえておきましょう。条件がばらばらだと、増えたのか減ったのかが分からなくなってしまいます。
| 項目 | そろえ方 |
|---|---|
| 見る場所 | 排水口・枕・ブラシのうち、1〜2か所に決める |
| 見るタイミング | 例えば、洗った直後の排水口を週2回 |
| 量の書き方 | 「多い・普通・少ない」の3段階 |
| 抜け毛の中身 | 長い毛が多いか、短く細い毛が多いか |
| 頭皮の様子 | 赤み・かゆみ・ふけの有無 |
| 生活のメモ | 睡眠、食事、洗い方、体調の変化 |
週に何回も書くのが大変なら、週1回でも大丈夫です。続けることが何より大切ですよ。
記録表の例
最初の2〜4週間は、次のような表をつけてみてください。
| 週 | 排水口の量 | 抜け毛の中身 | 頭皮 | 生活のメモ |
|---|---|---|---|---|
| 1週目 | 多い | 長い毛が多い | 変わりなし | 驚いた週。寝不足 |
| 2週目 | 多い | 長い毛が多い | 変わりなし | 衣替えで忙しかった |
| 3週目 | 普通 | 長い毛が多い | 変わりなし | 特になし |
| 4週目 | 普通 | 長い毛が多い | 変わりなし | 特になし |
表は書き方の例です。この例のように、量が少しずつ落ち着いてくる流れが見えれば、見守りを続けやすくなります。
逆に、4週間たっても「多い」が続く、短い毛が増えていく、という流れなら、相談のタイミングです。記録はそのまま受診の時に見せられますよ。
写真もあわせて残す
量だけでなく、地肌の見え方も残しておくと安心です。分け目や頭頂部を、乾いた髪で、同じ場所・同じ明るさで撮っておきましょう。
撮るのは週に1回、決めた曜日だけで十分です。毎日撮ると、かえって小さな違いが気になってしまいます。
分け目の位置は、くしを使って毎回同じ所に作りましょう。分け目がずれると、それだけで地肌の見え方が変わってしまいます。
夏から秋に変わったことを書き出してみる
抜け毛が増えたと感じる時期は、生活が変わった時期と重なっていることもあります。原因を決めつけるためではなく、思い当たることを書き出すために、次の表を使ってみてください。
| 振り返ること | 例えば | メモのしかた |
|---|---|---|
| 夏の頭皮の過ごし方 | 日差しを浴びる時間が長かった、汗をかいたまま過ごした | 「多かった・普通」で書く |
| 洗い方 | 夏はさっぱりさせようと強く洗っていた | 洗う回数と力加減 |
| 睡眠 | 暑さで眠りが浅い日が続いた | 寝る時間と目覚めの調子 |
| 食事 | 冷たい物やさっぱりした物ばかりだった | 1日の食事の回数 |
| 体調 | 夏風邪や大きな疲れがあった | 時期と期間 |
| ヘアカラー・パーマ | 夏の終わりに施術した | 施術した日 |
日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでは、大きな手術、重症の感染症、妊娠、過激なダイエットなどの後に、毛の抜けかわりが影響を受けて抜け毛が増える「休止期脱毛」という現象も知られていると紹介されています。大きな出来事に思い当たる時は、皮膚科で伝えておきましょう。
- 睡眠の時間をできるだけ確保する
- 主食・主菜・副菜をそろえた食事を心がける
- 乾燥しすぎず、べたつきもしない頻度で頭皮を洗う
- 髪を強く引っぱる髪型を毎日続けない
日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでも、これをすれば髪の毛が抜けなくなるという特別な予防法があるわけではないとしたうえで、バランスのとれた食生活と規則正しい生活を心がけることがすすめられています。
見守り中にやりがちなこと
不安な時ほど、良かれと思っていろいろ試したくなりますよね。でも、見守っている間に条件を変えすぎると、記録が比べられなくなってしまいます。
| やりがちなこと | どうなる? | 見直し方 |
|---|---|---|
| 抜けるのが怖くて洗う回数を減らす | 次に洗った時にまとめて抜け、さらに不安になる | いつもどおりの間隔で洗う |
| シャンプーを次々に替える | 何が影響したか分からなくなる | 記録中は1つに決める |
| 一日に何度も髪を触って確かめる | 気持ちが休まらない | 確かめるのは記録の日だけ |
| 育毛剤を急に何種類も使う | 頭皮に合わない時に原因が分からない | 使うなら1つずつにする |
| ネットの体験談と比べる | 条件が違うので、不安だけが大きくなる | 比べるのは過去の自分の記録 |
記録中に頭皮の赤み・かゆみ・痛みが出てきた時や、使っている頭皮ケア用品で違和感がある時は、使うのをやめて皮膚科で相談してください。見守りは、頭皮に異常が無いことが前提です。
抜け毛の掃除を楽にする工夫
部屋の床や枕に髪が落ちているのを見るたびに、気持ちが沈んでしまう。そんな方も多いはずです。目に入る回数を減らすだけでも、不安はずいぶん和らぎますよ。
| 場所 | 工夫 |
|---|---|
| 排水口 | 目の細かいネットを付け、記録の日以外はまとめて捨てる |
| 枕 | 枕カバーを替える日を決め、毎朝は数えない |
| 洗面台・床 | 髪を乾かす場所を決め、終わったらすぐ拭き取る |
| ブラシ | 使った後に毛を取り除く習慣にする |
記録の日だけ量を確かめて、それ以外の日は「掃除する物」と割り切るのも一つの方法です。見ない日を作ることも、見守りの大事な一部なんです。
育毛剤を使うなら、記録とセットで
『この機会に育毛剤を始めたい』と思う方もいますよね。医薬部外品の育毛剤には、育毛や脱毛の予防などの効能が表示されていますが、効き方には個人差があります。
始めるなら、記録をつけ始めてからにしておくと、使う前と後を落ち着いて比べられます。育毛剤の役割や区分は、育毛剤の基本と区分の考え方で解説しています。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見る受診の目安表
見守るか、相談するか。迷った時は、次の表に自分の状態を当てはめてみてください。
| 状態 | おすすめの動き |
|---|---|
| 量は多いが、全体からばらばら抜け、頭皮に異常は無い | 2〜4週間記録をつけて様子を見る |
| 記録で、量が少しずつ落ち着いてきた | 記録を月1回に減らして続ける |
| 4週間たっても多い状態が続く | 皮膚科で記録を見せて相談する |
| 細く短い抜け毛が増えている | 皮膚科で相談する |
| 一か所からまとまって抜ける、円形に抜ける | 早めに皮膚科で相談する |
| 頭皮に赤み・かゆみ・痛み・ふけがある | 頭皮ケア用品をやめて皮膚科へ |
| 髪以外の毛も抜ける、体調の変化がある | 早めに医療機関で相談する |
日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでは、脱毛症が心配な時はできるだけ早く医療機関を受診するとよいとされています。迷う時間が長くなるより、一度見てもらう方が気持ちも楽になりますよ。
受診の時に伝えること
- 抜け毛が異様に増えたと感じ始めた時期
- 抜け方(全体から・一か所から・短い毛が多いなど)
- 頭皮のかゆみや赤みの有無
- 夏から秋に変わった生活や体調のこと
- 使っているシャンプーや頭皮ケア用品
近くの皮膚科を探す時は、日本皮膚科学会の皮膚科専門医MAPも使えます。
落ち着いてきた後の過ごし方
記録で量が落ち着いてきたら、ひとまず安心ですね。ただ、そこで記録をすっかりやめてしまうと、次に気になった時に比べる物がなくなってしまいます。
- 記録は月に1回に減らして続ける
- 分け目や頭頂部の写真を、季節ごとに1枚残す
- 翌年の同じ時期に、今年の記録を見返す
- 頭皮のかゆみや赤みが出たら、その日のうちにメモする
『去年の秋も同じくらいだった』と分かれば、来年の秋は今年ほど慌てずに済みます。記録は、未来の自分を安心させるための準備でもあるんですよ。
抜け毛の話でよく出てくる言葉
| 言葉 | ひと言でいうと |
|---|---|
| 毛周期 | 伸びる時期・止まる時期・抜ける時期を毛がくり返すこと |
| 休止期 | 毛が抜け落ちる前の、伸びが止まった時期 |
| 休止期脱毛 | 大きな手術や妊娠などの後に、抜け毛が増えることがある現象 |
| 季節差 | 季節によって抜け毛の量が変わると言われること |
よくある相談:秋になって抜け毛が異様に増えた
Yahoo!知恵袋では、秋の抜け毛についてこんな相談が見られました。9月に入って、秋の抜け毛増加が異様に多い気がする。これは普通なのか、という内容です。
回答では、季節の影響を挙げる声とともに、細くて短い抜け毛が増えていなければ心配しすぎなくていい、という声も寄せられていました。
この相談への答え
季節で抜け毛の量が変わることはあるといわれています。ただ、それが自分にも当てはまるかは、抜け方と記録を見ないと分かりません。
回答にあった「細く短い抜け毛が増えていないか」は、自分で見られる大切なポイントです。そこに加えて、一か所からまとまって抜けていないか、頭皮に異常が無いかも確かめておきましょう。
- 驚いた日の状況と、頭皮の様子をメモする
- 抜け毛の長さ・太さ・抜け方を見る
- 2〜4週間、同じ条件で記録をつける
- 夏から秋に変わった生活を書き出す
- 多い状態が続く、異常がある時は皮膚科で相談する
季節ごとの頭皮ケアの考え方は、秋の抜け毛と頭皮ケアの考え方でも紹介しています。
よくある質問
秋は抜け毛が増える季節なのですか?
日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでは、抜け毛の量には季節差があるといわれていると紹介されています。ただ、特定の月に増えると言い切れる根拠は無いので、自分の記録で確かめてください。
どのくらいの期間、様子を見ればいいですか?
まずは2〜4週間、同じ条件で記録をつけてみましょう。その間も多い状態が続く時や、抜け方や頭皮に気になる変化がある時は、皮膚科で相談してください。
1日に何本抜けたら異常ですか?
おおよそ1日100本程度までといわれていますが、個人差や季節、ヘアケアの仕方で変わります。本数だけで判断せず、抜け方や頭皮の様子もあわせて見ましょう。
抜け毛が怖くて洗えません。洗わない方がいいですか?
洗う間隔を空けると、次に洗った時にまとめて抜けて多く見えることがあります。頭皮が乾燥しすぎたり油っぽくならない頻度で、いつもどおり洗いましょう。
秋から育毛剤を始めてもいいですか?
始めること自体は問題ありませんが、効き方には個人差があります。記録をつけ始めてから使うと、続けるかどうかを落ち着いて判断できます。
毎年秋に抜け毛が気になります。
毎年の記録を残しておくと、自分の抜け毛の流れが分かってきます。気になる変化が年々続く時は、記録を持って皮膚科で相談してみてください。
まとめ
- 抜け毛の量は、個人差・季節差・ヘアケアの仕方で変わるといわれる
- 異様に増えたと感じたら、まず抜け方と頭皮の様子を確かめる
- 2〜4週間、同じ条件で量と中身を記録する
- 見守り中は、洗い方やケア用品を変えすぎない
- まとまって抜ける、円形に抜ける、頭皮に異常がある時は皮膚科へ
抜け毛の量に驚いた日は、不安で頭がいっぱいになりますよね。記録という形で少し距離を置いて見守れば、相談するかどうかも落ち着いて決められますよ。





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