当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。
排水口や枕に残る髪を見て、『抜け毛を少なくする方法って、何から始めればいいの?』と思っている方も多いはずです。
結論から言うと、毎日すぐに見直せるのは「髪の扱い方」です。結ぶ・とかす・洗う・拭く時に、髪を強く引っぱったりこすったりしていないかを1つずつ確かめていきます。
この記事を読むと、場面ごとの負担の見直し方と、無理なく続けるための記録の付け方が分かります。
抜け毛を少なくする方法は?先に答え
『とにかく今日から何か変えたい』という方のために、要点を先に並べておきますね。
- 結ぶ位置や強さを毎日同じにせず、きつく引っぱらない
- とかす時は毛先から少しずつほぐし、根元から一気に引かない
- 洗う時は指の腹で頭皮を動かすように洗い、爪を立てない
- 拭く時はタオルでこすらず、押さえて水気を取る
- 2週間ほど続けて、抜け毛の様子を記録で見比べる
ただ、ここで先にお伝えしておきたいことがあります。日本皮膚科学会の一般向けの解説では、「これをすれば髪の毛が抜けなくなる」という特別な予防法があるわけではない、とされています。
だからこそ、髪に負担のかかる習慣を減らすことが、毎日の中でできる現実的な対策なんです。生活習慣全体の見直しは抜け毛を減らす生活習慣の見直し表で紹介しているので、この記事では「髪の扱い方」に話を絞りますね。
抜けた毛はすべて異常?まず知っておきたい毛の生えかわり
抜け毛を見るとドキッとしますよね。でも、毛には生えかわりのサイクルがあり、毎日ある程度抜けるのは自然なことなんです。
日本皮膚科学会の解説では、髪は伸びる時期・止まる時期・休む時期をくり返していて、この流れを「毛周期」と呼んでいます。抜ける量は人や季節、ヘアケアの仕方で変わりますが、目安は1日100本程度までとされています。
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| 毛周期 | 毛が伸びる、伸びが止まる、休んで抜ける、をくり返す流れ |
| 成長期 | 毛が伸び続ける時期。頭髪のほとんどはこの時期にある |
| 休止期 | 伸びるのをやめて、抜け落ちるのを待つ時期 |
| 牽引(けんいん) | 髪が引っぱられること。髪型によって続くことがある |
| 摩擦 | こすれること。タオルや枕、ブラシで起こりやすい |
「引っぱる」習慣は抜けやすさにつながることがある
日本皮膚科学会は、髪が強く引っぱられる髪型を習慣的に続けると、髪が抜けることがあると説明しています。ポニーテール・編み込み・三つ編み・お団子などで起こりやすく、特に前髪を後ろに引っぱる髪型では生え際が抜けやすいそうです。
早いうちなら、原因の髪型をやめることで戻ることもあるとされています。だから「結び方」は、真っ先に見直したいところなんです。
数えるより「いつもと違うか」を見る
『100本を超えたら危ないの?』と、1本ずつ数えたくなる方もいますよね。ただ、数えること自体が不安を強めてしまうこともあります。
それよりも、いつもより明らかに多い日が続いていないか、抜け方の場所に偏りがないかを見る方が役に立ちます。
髪の扱い方の見直し表(場面別)
ここが大事なところです。1日の中で髪に負担がかかる場面を並べると、見直す所がはっきりします。当てはまる行があれば、指でなぞって数えてみましょう。
| 場面 | 起こりやすい負担 | 見直し方 |
|---|---|---|
| 朝、髪を結ぶ | 同じ所をきつく引っぱる | 位置を日ごとに変え、ゆるめに結ぶ |
| 朝、寝ぐせを直す | からまった髪を一気にとかす | 毛先から少しずつほぐす |
| 日中、髪を触る | 指でねじる、引っぱる | 気づいたら手を下ろす合図を決める |
| 日中、帽子やヘルメット | 蒸れと、脱ぐ時のこすれ | 時々脱いで汗を拭く、ゆっくり外す |
| 夜、髪をほどく | ゴムを引き抜いて髪がからむ | ゴムを広げながら外す |
| 夜、髪を洗う | 爪を立てて強くこする | 指の腹で頭皮を動かすように洗う |
| 夜、タオルで拭く | 髪どうしをこすり合わせる | 頭皮を押さえ、毛先ははさんで水気を取る |
| 寝る時 | 長い髪を結んだまま寝る | ほどくか、ごくゆるくまとめる |
印が3つ以上あった方は、全部を一度に変えなくて大丈夫です。まずは印の多い時間帯から1つ選んでみましょう。
負担の種類で分けると見直しやすい
場面はちがっても、負担の種類はだいたい「引っぱる」「こする」「ねじる」の3つにまとまります。
| 負担の種類 | 多い場面 | 合言葉 |
|---|---|---|
| 引っぱる | 結ぶ、とかす、ほどく | 強さをゆるめる、場所をずらす |
| こする | 洗う、拭く、枕、帽子 | 押さえる、すべらせない |
| ねじる | 手ぐせ、きつい巻き付け | 気づいたら手を離す |
例えば「こする」に印が集まった方は、お風呂から寝るまでの流れを先に見直すと、変化を感じやすくなりますよ。
季節によって負担は変わる
冬はマフラーや襟の高い服で、首まわりの髪がこすれやすくなります。夏は汗で頭皮が蒸れやすく、髪をまとめる時間も長くなりがちですよね。
季節が変わったら、この表をもう一度見直してみてください。同じ人でも、印が付く場面が入れ替わっていることがあるんです。
例えば冬は「マフラーを外す時にゆっくり外す」、夏は「汗を拭いてから結び直す」といったように、その季節に合う見直しを1つ足してみましょう。
結ぶ時の見直し
髪を結ぶ方にとって、毎日のまとめ髪はなかなかやめられないですよね。やめなくても、結び方を少し変えるだけで引っぱる力を減らせます。
- 結ぶ前に、毛先からからまりをほぐしておく
- 結ぶ位置を、高め・低め・横など日ごとに少し変える
- ゴムは髪が少しゆるむくらいの強さで止める
- 生え際を後ろへ強く引っぱらないよう、前髪まわりは少し余裕を残す
- 帰宅したら早めにゴムを外し、まとめ髪から解放してあげる
『ゆるく結ぶと崩れるのが気になる』という方は、ヘアピンやクリップで留める日をはさむのも一つの方法です。毎日同じまとめ髪にしないことがポイントなんです。
ゴムやアクセサリーの選び方
細いゴムで何重にも巻くと、一部の髪に力が集中しやすくなります。布で包まれた太めのゴムや、ひっかかりの少ない素材の物を選ぶと、外す時もからまりにくいですよ。
金具の付いたゴムは、髪が金具にはさまって引っぱられることがあります。使う時は、金具の向きに気をつけてみてください。
ほどく時が意外と大事
結ぶ時は気をつけていても、ほどく時にゴムを一気に引き抜いていませんか。ゴムに髪がからんだまま引くと、それだけで髪が引っぱられます。
ゴムを指で広げながら少しずつ外し、からまった髪は無理に引かずにほぐしてから取りましょう。
仕事や学校で結ぶ決まりがある時
職場や学校の決まりで、髪をまとめる必要がある方もいますよね。その場合は、結ぶ時間をできるだけ短くし、休憩中や帰宅後にほどく時間をつくるだけでも違います。
制服や帽子と合わせる必要がある時は、結ぶ位置だけでも日ごとに変えてみてください。
とかす時の見直し
ブラッシングは、髪を整えるために欠かせませんよね。ただ、からまった所を根元から一気にとかすと、髪を強く引っぱってしまいます。
- からまりがある時は、先に毛先を手でほぐしているか
- 毛先、中間、根元の順に少しずつとかしているか
- 引っかかった所で、力を入れて引き抜いていないか
- ブラシの先が頭皮に強く当たっていないか
- ブラシに髪やほこりがたまったままになっていないか
『朝は時間がなくて、つい一気にとかしてしまう』という方も多いはずです。寝る前にからまりをほぐしておくと、翌朝のとかす時間が短くなりますよ。
ブラシのタイプと気をつけたいこと
ブラシの形によって、髪への当たり方は変わります。手持ちのブラシがどれに近いか見てみてください。
| ブラシのタイプ | 向いている使い方 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 目の粗いくし | からまりをほぐす、濡れた髪 | 引っかかったら止めてほぐす |
| 目の細かいくし | 表面を整える | 長い髪を根元から一気にとかさない |
| クッションブラシ | 髪全体を整える | ブラシの先を頭皮に強く押し当てない |
| 毛の密なブラシ | 表面のツヤを整える | からまった髪には先に粗いくしを |
どのブラシでも、「引っかかったら止める」が共通のコツです。ブラシの手入れの仕方は毎日のヘアケアで抜け毛を減らす方法でも触れています。
濡れた髪をとかす時
お風呂上がりの髪は、からまりやすいですよね。濡れた髪をとかす時は、目の粗いくしで毛先から少しずつほぐすのが無難です。
根元まで乾いてから、ふだんのブラシで整えると引っかかりが少なくなります。
外出先で髪を直す時
外出先で鏡を見て、さっと手ぐしやくしで直すこともありますよね。急いでいる時ほど、根元から強く引いてしまいがちです。
小さな目の粗いくしを持ち歩いて、表面だけを軽く整える程度にしておきましょう。結び直す時も、ゴムを一度広げてから外すようにすると、髪がからまりにくくなります。
洗う・拭く時の見直し
お風呂の時間は、知らないうちに髪や頭皮をこすりやすい場面です。日本皮膚科学会も、頭皮が乾燥しすぎたり油っぽくなったりしない程度の頻度で洗うことをすすめています。
洗う回数は人によってちょうどいい所が違うので、頭皮のべたつきや乾燥の具合を見て決めてみてください。
- 洗う前に、ぬるま湯で髪と頭皮をよくすすぐ
- 指の腹で頭皮を動かすように洗う
- タオルを頭に当てて押さえるように水気を取る
- 毛先はタオルではさんで、軽く押して水気を取る
- 爪を立てて強くこする
- 長い髪をねじって絞る
- タオルで髪どうしを強くこすり合わせる
- 濡れたまま長い時間放っておく
『しっかりこすらないと汚れが落ちない気がする』と思うかもしれませんね。ただ、強さよりも、すすぎ残しがないかを気にした方が、頭皮をすっきり保ちやすいんです。
髪が長い方は洗う前のひと手間を
髪が長い方は、洗う前にからまりをほぐしておくと、泡立てる時に髪どうしがこすれにくくなります。洗っている間も、髪を頭の上でぐしゃぐしゃにまとめずに、頭皮を中心に洗いましょう。
トリートメントやコンディショナーをつけた時も、毛先をもみくちゃにせず、手ぐしで通す程度にしておくと安心です。
乾かす時に引っぱりすぎない
ドライヤーで乾かす時、髪を強く引っぱりながら風を当てていませんか。根元の方から風を当て、手ぐしは軽く通すくらいにしておくと負担を減らせます。
濡れたまま寝ると、枕とのこすれで髪がからまりやすくなります。寝る前には根元まで乾かしておきましょう。
寝ている間のこすれを減らす
寝ている間は、寝返りのたびに髪が枕とこすれます。気になる方は、すべりのよい素材の枕カバーにする、髪が長い方はゆるく1つにまとめる、といった工夫を試してみてください。
ただ、きつく結んだまま寝ると、それ自体が引っぱる負担になります。寝る時のまとめ髪は、ごくゆるくが基本です。
枕カバーは汗や皮脂がつきやすいので、こまめに取り替えて清潔にしておくと、頭皮もすっきり保ちやすいですよ。
帽子やヘルメットをかぶる日の工夫
仕事や通勤で帽子やヘルメットをかぶる方は、脱ぐ時にこすれやすいですよね。前から後ろへ引き抜くより、両手で少し持ち上げてから外すと、髪が引っぱられにくくなります。
汗をかいた日は、脱いだ後に頭皮の汗を軽く押さえて拭いておくと安心です。
見直しを続けるための2週間の記録
髪の扱い方は、一度変えてもつい元に戻りがちですよね。続けるためには、簡単な記録を付けておくのがおすすめです。
| 記録すること | 書き方の例 |
|---|---|
| 今週見直したこと | 結ぶ位置を毎日変える |
| できた日 | カレンダーに丸を付ける |
| 洗髪後の抜け毛の様子 | いつもと同じ、少し多い、など |
| 気になる場所 | 生え際、分け目、結ぶ所 |
| 頭皮の様子 | かゆい日、赤い所、べたつく日があったか |
ポイントは、1週目は1つ、2週目にもう1つ、と見直すことを少しずつ増やすことです。一度に全部変えると、何が合っていたのか分からなくなってしまいます。
続けるための小さな工夫
例えば、洗面台に目の粗いくしを置いておく、ゴムをやわらかい物にまとめて替えておく、といった「道具の置き場所」から変えると、意識しなくても続きやすくなります。
家族と一緒に暮らしている方は、こんなふうに声をかけておくのもいいですね。
「髪を引っぱらないようにしてるから、ブラシは粗い方を使わせてね。」
写真を残す時のコツ
抜け毛の量は、日によって変わりやすいものです。気になる方は、同じ場所・同じ明るさで、分け目や生え際の写真を月に1回ほど残しておくと、落ち着いて見比べられます。
毎日撮ると小さな変化が気になりすぎるので、間隔をあけるくらいがちょうどいいですよ。
よくある失敗と、相談したい抜け毛
見直しを始めた方がつまずきやすい点を、先に知っておきましょう。
| よくある失敗 | 防ぎ方 |
|---|---|
| 抜け毛を毎日数えて不安になる | 数より「いつもと違うか」を記録で見る |
| 全部の習慣を一度に変える | 1週間に1つずつ変える |
| 洗う回数を極端に減らす | 頭皮のべたつきと乾燥の具合で決める |
| 結ばなくなった分、手で触る回数が増える | 触るくせに気づいたら手を下ろす |
| 新しい物を次々に試す | 1つを決めてしばらく様子を見る |
『扱い方を変えたのに、あまり変わらない』と感じることもあると思います。髪の生えかわりには時間がかかるので、すぐに結果を求めすぎないことも大切です。
- 急に抜け毛が増えた
- 丸く抜けている所がある
- 頭皮にかゆみ、赤み、痛み、ふけが続く
- 全体的に薄くなってきたと感じる<br>こうした時は、髪の扱い方の見直しだけで様子を見ず、皮膚科で相談してみてください。抜け毛がある時は、専門の医療機関で対策を知ることが大切だと日本皮膚科学会も呼びかけています。
育毛剤を足すかどうか
髪の扱い方を見直したうえで、頭皮のケアもしたいと考える方もいますよね。医薬部外品の育毛剤の中には、効能・効果の欄に「育毛」「脱毛の予防」と書かれた物があります。
ただ、効き方には個人差があり、育毛剤で抜け毛がなくなると言い切れる物はありません。育毛剤がどんな商品かは育毛剤とは?効果の範囲と種類を読んでみてください。使い始めに抜け毛が気になった時の見方は育毛剤を使ったら抜け毛が増えた時に確かめることが参考になりますよ。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見るよくある質問
抜け毛を少なくする方法で、一番手軽なのは何ですか?
髪を結ぶ位置や強さを毎日同じにしないことと、からまった髪を毛先からほぐしてとかすことが、すぐに始めやすい見直しです。
髪を結ぶのはやめた方がいいですか?
やめなくても大丈夫です。ゆるめに結ぶ、位置を変える、家では早めにほどくなど、引っぱる時間と強さを減らしてみてください。
ブラッシングはしない方がいいですか?
とかすこと自体が悪いわけではありません。毛先から少しずつ、引っかかったら止めてほぐす、というとかし方にしてみましょう。
タオルで髪を拭くと抜け毛が多い気がします。
洗う時やすすぐ時に、もともと抜ける毛がタオルに付いていることもあります。こすらずに押さえて水気を取る方法に変えて、様子を見てみてください。
1日にどのくらい抜けたら相談した方がいいですか?
日本皮膚科学会は、1日に抜ける毛はおおよそ100本程度までといわれるとしています。ただ、数よりも、急に増えた、丸く抜けた、頭皮に赤みやかゆみがある、といった変化がある時に皮膚科で相談するのがおすすめです。
見直しを始めてどのくらいで変化が分かりますか?
髪の生えかわりには時間がかかるため、何日で変わるとは言えません。2週間ほど記録を付けて、抜け毛の様子や頭皮の状態を見比べてみてください。
まとめ
- 抜け毛を少なくするために毎日見直せるのは、結ぶ・とかす・洗う・拭く時の負担
- 負担は「引っぱる」「こする」「ねじる」の3つに分けると見直しやすい
- 結ぶ位置と強さを変え、ほどく時もゴムを広げながら外す
- とかす時は毛先から、拭く時は押さえて水気を取る
- 1週間に1つずつ見直し、急な抜け毛や頭皮の異常は皮膚科へ





コメント